あらすじ
まったく新しい「鬼平」。ハードボイルド時代小説!
「平蔵の顔を見た者は、だれもいねぇのよ」。
盗賊・黒蝦蟇の麓蔵は復讐を遂げるため、いまは平蔵の手先となった女に案内を頼む(「平蔵の顔」)。
両国橋の界隈で、掏摸を働いていた姉弟に目をつけたところ、思わぬ大事件に巻き込まれる(「繭玉おりん」)。
火付盗賊改・長谷川平蔵のまったく新しい魅力を引き出した六編。
特別対談・佐々木譲
挿絵・中一弥
【目次】
「平蔵の顔」
「平蔵の首」
「お役者菊松」
「繭玉おりん」
「風雷小僧」
「野火止」
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
本家の鬼平犯科帳を知らないので何とも言えないのですが、面白かったですね!
時代物を読まない私ですので、名前とか役職名とか言い回しとか不馴れでしたが、それでも楽しめました
登場人物が多く、裏の裏をかいた捕物があるのです何回か読んだ箇所もあります
長谷川平蔵さんのファンになりました
Posted by ブクログ
池波正太郎氏の長谷川平蔵とは、全く別物の長谷川平蔵となっているのが、素晴らしい。
逢坂剛氏の長谷川平蔵も、これは、これでまたひとつの作品として成立している。
ただし、逢坂剛氏の長谷川平蔵を読み、改めて池波正太郎氏の作品の凄さを知ってしまった。
Posted by ブクログ
池波正太郎著【鬼平犯科帳】と全く違う設定(年齢が30代と若い)や話の展開に新鮮味を感じた。「長谷川平蔵の顔を見た者は、死罪か獄門だ。それゆえ、盗っ人仲間で、顔を見た者はいない」と捕物の時でさえ、影武者が振る舞うことがある。いかにも、殺陣シーンが少なく小説向きで、連続ドラマ向きではない展開は面白かった。
Posted by ブクログ
池波平蔵とは違い、まったく新しい火盗改・長谷川平蔵。
作者の逢坂剛さんの「池波流の鬼平臭をできるだけ消したい。」という言葉が、読み終えた後痛切に感じられた。