逢坂剛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「映画化」と書かれた帯を見て手にした本作。「情状鑑定人」と題された第一章はキャラも立ってて興味深く、映画化されても面白そうだと思いながら読み進めて行くと、妙な違和感が…
あー、この本、短編集なのね。
と気づくまでに結構時間かかっちゃいまして、全く異なるシチュエーションや登場人物がどう収束していくのか興味津々で読んでいたので、思いっきり肩すかし食らった気分。まぁすべては自分の勘違いのせいなのですが…
それがあって、やや冷めた目線で読んでいたのですが、一癖も二癖もある人物たちが織りなす敵の裏の裏をかくような知略戦の数々は、なかなか面白いと思います。映画化される「都会の野獣」はそんなにスケール -
Posted by ブクログ
◆真実の証明・・・大病院の院長が自宅の書斎で何者かに殺された。院長は生前、医療ミスではないかと死亡した患者の兄から脅迫を受けていたようで・・・。
◆美醜の探求・・・醜男ばかりが殺される連続殺人事件が発生していた。捜査線上に浮かびあがったのは長身の美人。事件を追う榊部長刑事の元に、かつての仲間・山倉から、被疑者に似た女に今まさに誘われている最中だと連絡が入る。
◆嫌悪の条件・・・大手カメラメーカーの「アルファカメラ」の広告合戦に挑もうとしている新生アド。しかしこれが出来レースであり、勝者はすでに西央広告に決まっていると見抜いた大津と中倉は、アルファカメラの社長・井手が人に言えない性癖で精神科に通 -
Posted by ブクログ
ネタバレスペインと日本をギター一本が結ぶ、壮大なハードボイルド。
まず細かさに驚く。スペインはヨーロッパの中ではイスラム教の影響が色濃く残る異質な国だというのが、現代に生きるわたしのイメージだった。だが自由の国として歩むようになったのはつい最近だと知ったときのまず、歴史的な面白み。そして日本からスペインへ移動してから無茶苦茶とまで言えるような主人公がぶち当たる壁の冒険性。そこにハードボイルドには欠かせない美女もからんで…。大人な雰囲気もしっかりとあるというか、冒険性の多少のルパン的な子供っぽさとそのほかの大人の雰囲気が絶妙にミックスされているのだ。
特に後半、スペインへ行ってからの物語の終息までの展開