逢坂剛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
百舌シリーズ第4弾。
主人公が女性で、スピーディかつアクションのハードボイルドとくれば、読むのも早い。
「元刑事が殺された。後頭部を千枚通しで一突き。伝説の暗殺者、百舌の手口だ。闇の彼方から百舌が帰還したのか?それとも、警察の汚濁に基づくあの事件を知っている者が始末されていくのか?いまわしい記憶に怯える女刑事・倉木美希の前に第二の殺人が起こる!野に下った大杉良太も友のために立ちあがる。警察の腐敗を告発し、サスペンスの極限に挑む逢坂剛の大ヒットシリーズの最新長編。」(表紙裏より、1999年)
逢坂剛の作品はカラッとしているからいい。
情緒、叙情たっぷりの作家の作品郡と取り混ぜ読むには最適、なんていうと失礼かな。
けして単純明快だけとは言わない。サスペンスとミステリとエロティシズムとの色濃い作品なのだから。
つまり、複雑怪奇、情緒、叙情たっぷり入り組んだプロットの作品が好きな私だけれど、時にはおもしろくて、硬質が欲しいのであった。贅沢だ! -
購入済み
百舌の叫ぶ夜
この本の前半は非常に興味のある表現で、読者をひきつけるが、後半はややくどく読みずらい感じがする。後半はもっと簡潔に物語を進めたら、非常に面白く素晴らしい小説になったと思われる
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Posted by ブクログ
前作から約1年後の話。稜徳会の病院で起きた事件の捜査は打ち切られ、関係者がほとんど死亡、物的証拠も残っていないことから事件は闇の中へ葬り去られようとしていた。しかし、あの事件を現場で目撃していた倉木、明星、大杉の3人に加え津城らが秘密裏に事件の真相を追い続けていた。
森下に命じられて事件を必死に揉み消そうとする連中らの、辻褄が合っているようで合っていない無茶苦茶な行動が気になる。それでよく今まで隠せていたなぁ…ロボトミー手術で相手を無気力にさせて口封じという発想は面白かったです。
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そして、あらすじから気になっていた“百舌の復活”については、最初はとてもワクワクしたけれど、あまりにもこじつけ感が強くて素直に受け入れられなかった。『百舌の叫ぶ夜』での“百舌”という存在の作用は、敵でも味方でもないがバランスの取れたイレギュラーな存在として事件を掻き回してくれるから、読んでいて不思議な痛快感が感じられた。けれども、今回においては純粋に倉木たちに事件のその後を追ってもらいたかったし、ストーリーの進行的に「百舌の復讐」と名付けて邪魔な登場人物を都合よく片付けてしまいたい。みたいな風にも感じられて少しだけ残念でした。
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明星美希が倉木にゾッコンで「恋は盲目」とはまさにこのことかと言わんばかりに、あの大杉が心配するほどの暴走をしていたのは可愛かった。時々挟まれる皮肉交じりのジョークも、彼女の過去に一体何があったのか、とんでもない口調で恐喝する場面など意外な一面を見られたのは良かったです。
娘や美希を助けるために、今までは猪突猛進タイプだったのが一旦ブレーキを掛けて冷静に考えてみたり、敵に挑発されても罠だと見破れるようになったり、客観的な視点を持ちながらもいざという時はとことん正面突破で行動を起こしていく。大杉が今作の主人公であり、MVPでした!