逢坂剛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
◆情状鑑定人・・・大型書店の娘が誘拐された。無事に保護はされたが、犯人は以前書店に務めていた、感謝こそされ、恨まれることなどないはずの男だった。男の情状鑑定をするため、家庭裁判所の女性調査官・立花文代と精神医学者・祝田卓は事件を調べていく。すると、情状鑑定どころか意外な事実が明らかになっていく。
◆非常線
◆不安なナンバー
◆都会の野獣
◆死の証人
◆逃げる男
◆暗い川
以上7編の短編集。
◆情状鑑定人・・・この表題作はおもしろかった。事件を整理していく中で浮かび上ってくる疑問に対しての、ちょっと強引な祝田の実験。しかしながらそこで2人は意外な人物の意外な行動を目の当たりにすることになる。ち -
匿名
ネタバレ 購入済み土方歳三がアメリカで大活躍
というあらすじに惹かれた人は読まない方がいい。土方が記憶をなくしている事はあらすじに描いてある通りだが、最後まで記憶は戻らない。記憶の断片を思い浮かべる事はあるものの、それがストーリーに関わってくる事はない。土方以外の歴史上の人物が関わってきたりもしない。
ぶっちゃけると主人公が「土方歳三」である必要がまるでない。無名の侍でも何の問題もない。また視点がコロコロ変わるため特に土方が主人公という感じもしない。
小説としては可もなく不可もなく。スラスラ読めたし読んで損したとも思わないが、特に読後残るものもなかった。
侍×西部劇に惹かれるなら読んでみるのもいいかも。