佐藤優のレビュー一覧
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朝井リョウ氏が紹介していて興味を惹かれ手に取ったが、肝心の箇所については「?マーク」だらけであった。
佐藤は「共同体のために死ね」という論理はどこの国でも当たり前にあるが、田辺の論理はそれとは違い、新しい文化の建設(つまり大東亜共栄圏)のために死ねという特殊な論理だと。確かに国を守るのではない戦争に動員するロジックとしてはそういう面もあるとは思うが、ではベトナム戦争やイラク戦争に動員されたアメリカ兵はどんなロジックで命を差し出したのだろう?マクナマラの論理と田辺の論理を比較してそこに決定的な差があるのだろうか?
また、「統率の外道」である特攻が大西瀧治郎の頭の中にさえ無い昭和14年に、エリート -
Posted by ブクログ
ネタバレロシア外交で名を馳せ、よくTVで観ていた。鈴木宗男氏絡みで刑務所も経験し、その後、文筆家になられた方。そんな知の巨人と言われた彼の考える退職後の暮らしってどんなだろう?
何かしらの示唆があるかもしれない。
この新書、どうやら、彼の体験談のよう。
これほど名を馳せた人でも、定年後は、マインドリセットから、か。
「定年後に最優先すべきことは、何か。
自分のしたいこと、やるべきことを五つずつ,リストアップ。そこで重複しているものが、今の自分にとって、最も優先順位の高い項目だ。」
「マイナスのミニマム化」
「仕事は趣味と興味の延長で」 等々
定年後の生活に迷ったら、参考に
読んでみるといいか -
Posted by ブクログ
佐藤優さんの本はこれまで何冊か読んできましたが、正直、文章の密度が高くて「理解しきれたのかな」と不安になることもありました。
ところが今回の一冊は驚くほど読みやすく、スッと内容が入ってきました。最初は「こういうテーマだから平易に書かれているのかな」と思ったのですが、読み進めるうちに、それだけではないと気づきました。おそらくご病気を乗り越えられた経験が、文章のトーンや伝え方に変化をもたらしたのではないかと感じています。
書かれている内容自体は、他の本でも触れられているようなテーマが多いのに、なぜか心に残る。著者自身の人生と蓄積された経験が行間に滲み出ていて、同じ言葉でも説得力がまったく違うので -
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佐藤優の本ということで手に取ったのだが、舛添氏の著作など、彼の主張についての情報を私は全く持っていなかったこともあり、舛添氏の本と呼んでもいいのでは、とまで感じた。
佐藤氏の主張は基本的には他著でも繰り返し述べられているものなので真新しくはないのだが、舛添氏によるヨーロッパの過去の独裁政権との比較から学ぶ点や、三権分立から見直すべきといった主張は刺激的だった。
佐藤氏について気になったのは、昨年2025年の参議院議員選挙の際、YouTubeで安野貴博さんを応援していのだが、本書ではそのようなニュアンスは全く出さず、むしろ文脈からはややネガティブな印象を受ける点だ。
文脈では都知事選で小池 -
Posted by ブクログ
言わずと知れたニュース解説者の池上彰と、元外交官で神学を修めた佐藤優の対談。2人の対談形式の本はたくさんあると思うが、これは2015年時点の世界情勢を踏まえて、世界史学習の必要性について語った本。世界史を学ぶための2人のおすすめのブックガイドも最後に載っている。「大世界史」というタイトルの意味は、「第一は、「世界史と日本史を融合した大世界史ということだ。(略)第二は、歴史だけでなく、哲学、思想、文化、政治、軍事、科学技術、宗教などを含めた体系知、包括知としての大世界史ということだ」(p.253)。
ちょっと自分が世界情勢に弱いので、この2人が10年前に言ったことの答え合わせ的なことが出来な -
Posted by ブクログ
佐藤氏の他の著作と比べると、本書は引用、参考文献の提示が多く、丁寧にされている。
分析、解説に主軸を置いた一冊ということだろう。
分析内容、見立てには納得感がある。
分析や解説に力点を置いているだけに、逆に佐藤氏の感情や好みの部分はばっさり落とされている。
なお他著でも繰り返し論じられた主張がメインなので、真新しいものは少ない。
日本が関連した過去の戦禍からの距離が遠い故に、私はどうしても「戦争を避ける」「人命優先」という至上命題が根底にあることを忘れてしまいがちになる。
だから表面的なトランプの認知操作的攻撃に振り回されて、イライラさせられる。これは感情が本能的に反応しているものなので仕