杉井光のレビュー一覧

  • 楽園ノイズ

    ネタバレ

    リメイクorリミックス?

    会話のテンポの良さと面白さで全巻一気読みした。1巻のあとがきにもあったが旧作のさよならピアノソナタに酷似している。旧作から時間が経って読者層も一巡したからわからないだろう、とでも思ったのだろうか?
    主人公の立ち位置、バンド構成、学祭でクラシックを挟む等々…偶然数ヶ月前にさよならピアノソナタを読んだばかりだったので記憶に新しく気になってしまった。違うのは主人公が女装するくらい。これなら旧作を改訂すれば良いのでは?
    それに鈍感系もここまで来るとねえ。
    最初にも書いた通り会話は良い。音楽教師のその後も気になるし所々にひっかけが有るのもよく出来ている。とはいえ主人公の楽器パートやバンド構成を変え

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    2023年04月01日
  • この恋が壊れるまで夏が終わらない(新潮文庫nex)

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    2人とも、タイムリープできるなんて!
    表紙が可愛くて買った。
    先輩があれでも好きでいるのはすごいと思った。

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    2023年03月29日
  • 神様のメモ帳

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    ネタバレ

    絵からずっとほのぼの系感動系だと勘違いしておりました……!
    流石岸田メル。きっと可愛い女の子絵師なんだろうなぁ

    学校に上手く馴染めない主人公を引っ張っていく彩香と、彩香のバイト先に居着いている頼れるニートたち
    と、薬物の話でびっくりするほど物騒な話だった。

    ボクっ娘ニート美少女探偵アリスが最初の方はあまり出番が少なく、どちらかと言うと彩香にフォーカスが当てられていた時点で嫌な予感がしていたが、クスリと育てているポピーが同時期にでてきた時点で全部が繋がってしまい、絶対に死ぬじゃん…と確信しながら読みました。

    ただ、その後の展開は想像がつかないもので読み応えがあって好きだった。

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    2023年02月03日
  • 楽園ノイズ1

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    原作者の杉井光先生がコメントで述べている通り、各場面において真琴達はこのような表情をしていたのかと感嘆してしまうシーンばかり

    そういった表情を中心として、コミカライズでは原作で見えなかった部分が見えてくるものだったかな
    それは冒頭部分から顕著。原作では5巻になるまでどのような見た目か判然としていなかった真琴の姉の登場に始まり、女装した真琴の姿、動画投稿によって変わりゆく真琴の日常など所狭しと描かれていくね

    特に絵的な違いを最も感じたのは美沙緒の存在感かな
    原作小説でも真琴に様々な音楽少女との出逢いを導いた彼女。他にもPCにかじり付いていた真琴の音楽を現実の世界に昇華させた存在でも有る
    だか

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    2022年09月23日
  • この恋が壊れるまで夏が終わらない(新潮文庫nex)

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    タイムループって誰もが1度は憧れる能力だけど実際には2人みたいに、巻き戻さないといけないという使命感のようなものに縛られてしまって苦しいんだなと思った。結末には少し驚かされた。

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    2022年06月09日
  • 楽園ノイズ

    ネタバレ 購入済み

    詰め込みすぎかな

    けっこう好きなストーリー内容だったけど、一冊に色々と詰め込んでるためそれぞれの登場人物のハナシが薄く感じる。

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    2022年06月03日
  • この恋が壊れるまで夏が終わらない(新潮文庫nex)

    ネタバレ 購入済み

    いい感じ

    全体的に良かったのですが、個人的には終わり方がスッキリしなかったかなと思いました。

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    2022年05月17日
  • この恋が壊れるまで夏が終わらない(新潮文庫nex)

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    正直あまり期待は高くなかったけど、意外と楽しめた。物語前半は8月31日に至るまでの状況説明で、後半はひたすら31日をループする。タイムリープものとして目新しいわけではないけど、文章のテンポもよくてサクサク読める。ただ、匙加減だとは思うけど、ちょっと伏線の張り方が露骨すぎて先読みできちゃうところはもう一歩かな。

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    2022年04月28日
  • 楽園ノイズ

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    なぜか登録されていなかったため再登録。日付は便宜的。たぶん2巻が出るからあわてて読んだような気がする。さよならピアノソナタ再びといったところか。本作として完結してはいるが、続きもみてみたい。

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    2022年02月09日
  • 生徒会探偵キリカ(1)

    匿名

    購入済み

    第一巻ということで、主要キャラをお膳立てする側面は強いものの、ひとつの事件解決もあり良いと思いました。うさぎ好きのかたにおすすめです。

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    2022年09月28日
  • 蓮見律子の推理交響楽 比翼のバルカローレ

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    音楽を題材とした小説です。小難しい用語などを使わず読みやすい文体で書かれています。登場人物のパーソナリティに作り物感が少なく現実的に感じられました。一方で、文章量に対しては展開や盛り上がりが少ないかなとも思いました。

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    2021年01月28日
  • すべての愛がゆるされる島

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    非常に小説っぽい小説。
    実の娘に欲情してしまう先生も滑稽だし、それに執着する咲希も
    ジェラシーを感じつつ自分が代わりと知っている直樹も
    そんな愛で育てられた愛もまた、粋な話であった。

    近親愛がテーマというだけあって、結ばれてはいけない。
    という前提のもどかしさがすごく伝わった。

    視点がコロコロ代わり最後まで読まないと筋が通らないのが分かりにくかった。

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    2020年12月13日
  • 神様のメモ帳9

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    シリーズ最終巻。

    アリスの実家である紫苑寺家から、彼女の姉と名乗る紫苑寺茉莉(しおんじ・まり)がやってきます。アリスを引き取っていっしょに暮らしたいと申し出る茉莉でしたが、アリスは彼女の申し出をきっぱり断ります。ところが、彼女のいとこである紫苑寺螢一(しおんじ・けいいち)の策により、彼女は鳴海とともに紫苑寺家に連れ出されることになります。そこでは、紫苑寺家の当主である紫苑寺光厳(しおんじ・みつとし)が死の床にあり、アリスも巻き込んで相続争いがくり広げられます。

    全体を通して、キャラクターどうしのコミカルな掛け合いと、彼らのかくされた背景を掘り下げるようなストーリーが印象的で、ライトノベルら

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    2020年08月23日
  • 神様のメモ帳8

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    今回は、やや変則的な編成となっています。「あとがき」に書かれているように、既発表の短編「三代目襲名」と、新作の短編で構成されるはずが、後半はエンジェル・フィックスをめぐる第二の謎をあつかったストーリーとなっています。

    四代目の両親である雛村玄一郎(ひなむら・げんいちろう)と理佳子(りかこ)を相手に、鳴海がマージャンで勝負する話は、この二人の関西弁キャラの強烈さがすべてをもっていってしまったという印象です。正直なところ、本編よりもこちらのほうが印象が強くのこっています。

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    2020年08月23日
  • 神様のメモ帳7

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    アイドル歌手の夏月(なつき)ユイが、ニート探偵のもとに父親をさがしてほしいという依頼を持ち込んできます。失踪した彼女の父親が、この付近でホームレスをしているのを目撃したというのです。少佐たちと交流のあるギンジと呼ばれる男が彼女の父親にちがいないと確信した鳴海は、ギンジにユイのことを話しますが、彼はしらを切ります。そんななか、ホームレス襲撃事件が起こり、さらにギンジが悲惨なしかたで命を落とすことになります。アリスは事件の調査をおこないますが、少佐は彼女たちとは別行動をとり、犯人をさがし出そうとします。

    主要キャラクターを一人ずつ掘り下げていくというパターンで、今回は少佐の巻となります。ただ、少

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    2020年08月23日
  • 神様のメモ帳6

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    ラーメンはなまるの店主であるミンさんをたずねて、彼女のいとこにあたる黄紅雷(ファン・ホンレイ)と黄小鈴(ファン・シャオリン)が、つづけて訪ねてきます。二人は、ミンさんの父親の花田勝(はなだ・まさる)を追っていました。かつてミンさんの店をこっそり訪ねてきたこともある花田勝は放浪の傭兵で、チャイナ・マフィア「黄道盟」のボスの愛娘を殺して逃げたといいます。その婚約相手が紅雷で、ミンさんに婚約披露の代役を務めてほしいと申し込みます。それを知ったジゴロでニートのヒロさんは、ミンさんへの真剣な想いを打ち明け、この婚約披露を壊してほしいと依頼します。

    巻末の「ジゴロ先生、最後の授業」は、ヒロさんの師匠でア

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    2020年08月23日
  • 神様のメモ帳5

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    今回は短編集です。

    第一話「はなまるスープ顛末」は、ミンさんの家にストーカーが押し入り、その行方を追う話。第二話「探偵の愛した博士」は、小さな酒屋を経営している岡林友造(おかばやし・ともぞう)が、店の酒に異物を混入されるなどの被害を受け、アリスたちがその犯人をさがす話。第三話「大バカ任侠入門編」は、平坂組の事務所に、大家の娘の陣内(じんない)カオリを誘拐したという脅迫電話がかかってきて、鳴海が事件を解決にみちびく話。第四話「あの夏の二十一球」は、少佐たちの行きつけのゲームセンターがヤクザの「ネモさん」こと根本喜一(ねもと・きいち)強迫を受けており、鳴海たちが店の存続をかけて野球の勝負をする話

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    2020年08月22日
  • 神様のメモ帳4

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    四代目の率いる平坂組が、とあるガールズ・バンドのプロモーションにかかわることになります。鳴海も、四代目行きつけのヨシキという青年が経営する手芸店と協力して、プロモーション活動の手伝いをすることになります。ところが、なにものかによる妨害活動がおこなわれ、しかもその背後にいるのは、かつて四代目とともに「平坂組」を設立した平坂錬次(ひらさか・れんじ)であることが判明します。偶然にも錬次と知り合いになっていた鳴海は、四代目と錬次のあいだに起こった過去の事件の謎を追い、二人の仲をつなごうと努めます。

    ストーリーは、ライトノベルらしい心温まるヒューマニズムの枠内にすっぽり収まる内容なのですが、学園を舞台

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    2020年08月22日
  • 神様のメモ帳3

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    彩夏の意識が回復するものの、彼女の記憶はもどらず、鳴海は彼女とどのように向きあえばよいのか悩むことになります。

    そんななか、生徒会長の羽矢野薫子(はやの・かおるこ)によって、部員が六人以下の部活は廃部になると告げます。彩夏とのつながりの場所でもある園芸部をうしなうことに戸惑いをおぼえる鳴海に、薫子の友人で生徒会の監査を務める香坂(こうさか)ゆかりから、薫子を止めてほしいと依頼を受けることになります。

    じつは園芸部が使っている温室で、鳴海たちが入学する以前に、薫子の兄の羽矢野友彦(はやの・ともひこ)が死亡するという事件がありました。しかも、事件にはテツ先輩がかかわっていたと知らされた鳴海は、

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    2020年08月22日
  • 神様のメモ帳2

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    アリスの探偵事務所に、メオという少女がたずねてきます。父親代わりの草壁昌也(くさかべ・まさや)という男にボストン・バッグを託されたという彼女は、その後すがたを消した父親をさがしてほしいとアリスに依頼します。ボストン・バッグには二億円の現金が詰められており、アリスの調査によって草壁と闇社会とのつながりをうかがわせる事実が次々に発覚します。ボストン・バッグの金は、草壁が会社から横領したものではないかという疑いをいだく鳴海は、真実に近づいていくことによってかかえ込まざるをえない、アリスの苦しみに直面します。

    テツ先輩、ヒロさん、少佐のニート軍団によるライトノベルらしいコミカルな掛け合いがおもしろく

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    2020年08月22日