杉井光のレビュー一覧
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中々面白かったですよ。ただ、相変わらずあれっと思ったのが、何故御明かしが小さい子ばっかりなのか。だって伊月とか佳乃とかも結構歳とってたじゃない。まあ、引き取られるのは若かったとしても、一人くらい最年長いても良いし、子供ばかりでなんだかうざったく感じられた(こども嫌い)今回はストーリー的にはすごい好きです。伊月も二巻よりは成長しているようで、少しほっとしています。何気に佳乃が一番大人だなあと思っています。豊日も伊月と仲よくなるといいですね!暗い話は嫌いじゃないのですが、一気に読むと結構疲れるので、ちょっとほっとつける場面が欲しいです。まあ、そろそろストーリーも大詰めなのかな?どうなっていくかが非
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Posted by ブクログ
前作に比べて、質は落ちてもいないがあがってもいない。
だが今回は非常に痛い所がある、キャラクターの魅力が十分に引き出されていないことだ。
それに、これからなのかもしれないが茜の存在がよく分からない。
今回のストーリー、主人公である伊月の成長に絶対に必要かというとそうでもない。
だが、深く描かれている。状線ととってもいいのだが、どうだろうか?
それと主人公である伊月に今回は全く魅力を感じなかった。
一人で突っ走って結局迷惑をかける。それも二度も。
前向きで頑張りやなのは分かるが、一回で学習して欲しい。
しかし、それが彼女の長所でもあるので仕方がないといっては仕方がない。が、特に今回は目立った。
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電撃小説大賞銀賞受賞作。実はこれが本命でした。ネットでの評判が真っ二つだったのでドキドキしながら買ったのですが、私にとっては“当たり”でしたね。まあ、元々時代小説とか日本の文化に興味があったことと、曲がりなりとも弓道部なので弓道の描写に関心したということも要因の一つです。鬱展開万歳です。こういうシリアスのドロドロとした作品は好きですよ。でも魅せるところはしっかりと魅せて綺麗な描写に圧倒されました。ただ、弓道を知らない人に安土とか矢場とか言ってもあまり分からないんじゃないかなあ、と思うのと、やはり渡殿とか分からない人もいるだろうから、その分一つマイナス。鬱展開が嫌いな人も止めた方が良いかも。最後
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前作同様に物語外のところでの仕掛けにも期待していたが本作品にはなかったので少しがっかりした。
それでも内容は申し分なく面白かった。
"世界でいちばん透き通った物語"としてはもちろん個人的には"殺導線の少女"の物語が面白かった。
殺導線の少女はイヤミスとして、世界でいちばん透き通った物語はミステリーながらも最後は琴莉を思う暖かさがあり良かった。
どちらの物語でもまんまと叙述トリックに引っかかった。
いつも通りの霧子の洞察力にも脱帽したが、ラストでいつもとは反対に燈真の考えで霧子がハッと気づくシーンは新鮮で良かった。
霧子さんのミステリーに対する考え方 -
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ネタバレ★3.5
anotherを先に読んでいなければ気づかなかった伏線と展開。最初期に気づいてしまったので「わたし」語りがもうなんともそっち目線で読めてしまい、恐怖は全く感じない。むしろ、胸が苦しい。
パピコ的なものを二人で分けて食べるのに、律子さんが奇数だと可哀想だからと4つ目を買うところで確信。伏線はとても堂々と張ってあるので、叙述で絡め取られることもなく、見切った、とある種の達成感も味わえた。
穢れについて引っかかるのは純潔守るだけでいいのかということ。生理が始まるのはノーカウントなのか…。12歳の無垢な少女が巫女というのは儚さが滲み出ていて演出上功を奏すが、生理をもって大人の女性になるのでは -
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ネタバレデビュー後2作目が書けずにいる藤阪燈真は、コンビ作家の1人が亡くなって未完となる連載作品の存在を知る。翠川双輔のミステリー小説「殺導線の少女」の解決編を探すことになり…。
話題になった本の続編。一作目まだ読んでないけど、内容的に続いてるわけでもないようなので先に二巻を読んだ。
存在しない物語の続きを探すというビブリオミステリー。確かに面白かった。縁あって知り合った亡き作家の姪と関わりながら真相にたどり着いていく。作家視点で話は進むけれど、探偵役は編集者の女性。
なぜ続きが存在しないのかという理由と、存在しない理由をわかった上で紡がれる物語で、きれいにまとまっていて面白く読めた。たったひとりが