杉井光のレビュー一覧
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電撃小説大賞銀賞受賞作。実はこれが本命でした。ネットでの評判が真っ二つだったのでドキドキしながら買ったのですが、私にとっては“当たり”でしたね。まあ、元々時代小説とか日本の文化に興味があったことと、曲がりなりとも弓道部なので弓道の描写に関心したということも要因の一つです。鬱展開万歳です。こういうシリアスのドロドロとした作品は好きですよ。でも魅せるところはしっかりと魅せて綺麗な描写に圧倒されました。ただ、弓道を知らない人に安土とか矢場とか言ってもあまり分からないんじゃないかなあ、と思うのと、やはり渡殿とか分からない人もいるだろうから、その分一つマイナス。鬱展開が嫌いな人も止めた方が良いかも。最後
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ネタバレ自分と母を捨てた実父の遺した原稿を仕上げ、新人ミステリ作家としてデビューした燈真のもとに、ミステリ文芸誌からの依頼がくる。内容は実父の時のように亡くなった小説家の未完小説を仕上げてくれないかとのこと。彼はコンビで活動していたふたりのうちのプロット担当であった…
え、この人まさかオリジナルじゃなくて未完の傑作をリライトする専門の小説家にされようとしてるのでは…?と若干不安になった。しかも今回は縁もゆかりもない他人だし…(仕上げられた最終話は綺麗に伏線回収されていてスッキリまとまってたと思います)
あとは菊谷さんの又姪の琴莉ちゃん。あんまり本を読まないようなギャルっぽい子ではあるけど、大叔父さん -
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ネタバレp193叙述トリックの中では常套手段のひとつといってよかった。出来事を起きた順番に画かず、しかし読者に文中の順番通りに起きたことだと錯覚させる。
p226十八歳は少年法上の«少年»ではあるが、民法上の«成人»であり、改正少年によって«特定少年»と位置づけられて保護処遇が減らされる。十八歳未満との最大のちがいは、起訴後に実名報道が解禁される点である。
p232もうひとつ勝手に故人の代弁をささてもられえれば、菊谷はこの最終回を大いに気に入ると思う。菊さん、あんたこういうトリック大好物だったよな。では、素敵な締めくくりを用意してくれた藤阪先生と、今まで支えてくれた読者の皆さまに無上の感謝を捧げ、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作「世界でいちばん透きとおった物語」の主人公、藤阪と深町のコンビが再び登場するわけだけど、深町霧子が相変わらず冴えまくってて気持ちがいい。
この物語の核になる作中作の「殺導線の少女」の、時系列の入れ替えについてはちょっと気が付いたというか、入れ替えても成立するんじゃ?とは思いながら読んだけど、その理由は全くわからなかった。
宇津木の菊谷に対する思いやりだとか、菊谷の琴莉に対する愛情の深さに感激した。
とはいえ、やはり前作を読んだ時の衝撃に比べるとどうしても見劣りしてしまうなぁというところ。藤阪は誰かが書いたものを編集してさらによいものに仕上げる才能が凄まじいが、やはり0から1を作り出す