あらすじ
“化生” と呼ばれる魔物から都を守る巫女―― “火目”。その役目を終えた先代の火目・時子を埋葬する廃火の儀の最中に、時子が化生となり逃亡した。“火護(ひもり)” 唯一の弓衆となった伊月は、その追跡を開始するのだが……。巫女たちの成長と戦いを描く、和風ファンタジー・第2弾!
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Posted by ブクログ
前作に比べて、質は落ちてもいないがあがってもいない。
だが今回は非常に痛い所がある、キャラクターの魅力が十分に引き出されていないことだ。
それに、これからなのかもしれないが茜の存在がよく分からない。
今回のストーリー、主人公である伊月の成長に絶対に必要かというとそうでもない。
だが、深く描かれている。状線ととってもいいのだが、どうだろうか?
それと主人公である伊月に今回は全く魅力を感じなかった。
一人で突っ走って結局迷惑をかける。それも二度も。
前向きで頑張りやなのは分かるが、一回で学習して欲しい。
しかし、それが彼女の長所でもあるので仕方がないといっては仕方がない。が、特に今回は目立った。
ドラマの展開や悲劇的に見せて、シリアス一直線なのは前回同様良い。
やや文章が硬くなった気がするが、それがこの世界観にはあってると思うのでまあいいか。
茜、そして霞楼……張られた状線をどう回収していくか、次巻も楽しみ。
しかし弓の描写にまたしても疑問。
矢先を天に向けるって無理に等しいぜ……昔と今じゃ射形は違うだろうけど、それでもきついものがあると思う。胴造りも崩さなきゃいけないと思うし。いつもと違う射形ってことはどこか痛くなったり身体が揺れたり肘が上手く入らなかったりするんじゃないかな?
昔だからよく分からないけど、そこが気になった。
あと描写が今回は少し雑というか、読みにくく感じたかな。
しかしながら、かなり面白い。良作。
Posted by ブクログ
火の力を持つ妖が出る、日本っぽい国で、その火を収める術を使える女性が時々生まれる。その代で一番強い術を持つものが火目となり妖を封じるが、それは囚われ、使い潰されるだけ。そしてそれが終わってからも封じなければ妖に転ずる危険な因子。その運命に抗いたいけど道の見えない二巻。なんとも暗い。与えられた世界観が良いだけにちょっとおしいお話です。これ、続き読めばハッピーエンドになるのかなぁ。
Posted by ブクログ
2巻目。
1巻目と比べて、ここがどういう世界なのかわかっている分、
読みやすさも増していました。
人は何かに挫折しても、環境が変わっても、
違う道を選んで生きていくのだな・・・と思った1冊です。
スピード感は、相変わらずで、読みやすかったと思います。