椎名誠のレビュー一覧

  • 岳物語

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    何十年も前に読んだ、
    岳くんの成長物語、感動して何をとは書けないが
    心に惹かれ、むさぼり読んだことだけは覚えている。

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    2020年02月04日
  • 雨がやんだら(「椎名誠 旅する文学館」シリーズ)

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    ネタバレ

    作中の日記を書いた女の子は、無事だったのだろうか。
    日記帳を入れた箱は何かの拍子に、女の子のもとから水の中へ流失してしまったのだろうか。

    想像が広がり、
    そして次の小説「水域」へと読者をいざなう。

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    2020年01月05日
  • アド・バード

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    ネタバレ

    いつの時代とも判らぬ、荒廃した地球。K二十一市に住むマサルと菊丸の兄弟は、マザーK市からやってきたという男から生き別れの父の名を聞き、父の足跡を追ってマザーK市へと旅立つ。街の外に広がる荒野には、人体を浸食するヒゾムシや全長数十メートルに達する地ばしり、声高に宣伝文句をわめき散らすアド・アードなど、独自の進化を遂げた生物たちが跋扈し、マサルと菊丸は幾度も危険な目に遭いつつもマザーK市をめざす。途中出会った謎の男・キンジョーの助けも借りつつ、ようやくマザーK市へと辿り着いた兄弟は、この世界が荒廃した原因を知ることになる・・・

    いやいやいやいや、鴨的に椎名誠と言えば「とぼけた味わいのエッセイスト」というイメージだったので、この作品が日本SF大賞受賞作ということは存じておりましたが果たしてどんなもんだろー、と低いハードルで読み進めて、深く反省。正に直球どストライク、堂々たるSFです。

    マサルと菊丸の兄弟が父を捜して冒険の旅をする、という、極めてシンプルなストーリーです。余計な伏線は一切ありません(物語の途中で兄弟が一切出てこない章が挟まり、よくわからない情景が描写されますが、これらの章の意味は読み進めるうちにわかってきます)。マサルと菊丸の心理描写も実にあっさりした淡白なもので、平易で淡々とした筆運びで物語が展開されていきます。
    その淡白さを埋めて余りあるのが、圧倒的な情景描写、そして椎名誠節炸裂の言語感覚。特に、何の説明もなくいきなり登場する異形の生物たちの躍動的な描写といったら、なんだかよくわからないんだけど存在感だけはやたらとあるという(笑)強烈なインパクトを脳裏に残します。こうした生き物にも土地や建物や食べ物といったものにもいちいち極めてユニークな名前が付けられており、独特の諧謔味すら感じさせます。必要以上に登場する変な擬音も素晴らしい!どの場面でも、常に何かの音が響いています。

    要は変な生き物と変なネーミングがわんさと登場する、ファンタジー寄りのライトな作品よね・・・との第一印象を持ちつつ読み進めると、次第に明らかになるSFの骨格。
    世界が荒廃したのは二大広告企業同士の「広告戦争」がきっかけであり、跋扈する危険生物たちは「広告戦争」により生み出された生体兵器が制御不能な進化を遂げた成れの果て。わずかに生き残った人間は広告企業により搾取され、脳髄を兵器として使用されている・・・
    もはや商品を買う人間が激減した世界で、日夜流れ続けるケバケバしい広告。その広告の意味を何ら理解しない異形の生物が、広告の灯りに照らされながら蠢く。なんという想像力の極北。

    さらに鴨がこの作品にSF魂を感じたのは、語弊を恐れずに言えば、主役の兄弟二人の深みの無さです。
    ステロタイプな感情表現しか描写されないので感情移入できず、そもそも突然父親を捜す旅に出る動機付けがよくわかりません。この二人よりも、アンドロイドのキンジョーや脳髄だけで生きるターターさん(ビジュアルがジェイムスン教授そのもの(笑))の方が、よっぽど個性があって魅力的です。
    おそらく、主役の兄弟二人はこのストーリーを先に進めるためのドライバーに過ぎず、真の主役はこのユニーク極まる世界観そのものなのでしょう。人間ドラマがなくても十分物語として成立するのが、SFというジャンルの面白さ。そうした意味からこの作品は、実は相当ハードコアなSFと言えると思います。

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    2019年12月01日
  • 笑う風 ねむい雲

    匿名

    購入済み

     椎名誠の風雲シリーズの2冊目。
     風の道雲の旅 より文章がこなれており、読みやすくなっている。
     文章の表現力も上手くなっている。
     文を読んですぐに旅の中にいざなってくれる本。
     砂漠の中、大河の中、都会の中、雪原の中。
     このシリーズを読んでいこう。

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    2019年11月27日
  • 風の道 雲の旅

    匿名

    購入済み

     椎名誠の本は旅シリーズを主に読んでいた。ユーモア紀行文と分類していた。それと比べるとこの本は叙情的な純文学的な作品である。こういう文章も書けるのだと感心してしまった。旅の経験値は誰よりも豊富なだけあってその文章も珠玉のものとなっている。椎名誠の純文学的な一面を垣間見ることができた。

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    2019年11月27日
  • 本人に訊く <壱> よろしく懐旧篇

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    デビューから現在まで、作家シーナの創作の秘密、裏事情に書評家メグロがスルドク切り込む、爆笑対談集ここに誕生。

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    2019年10月01日
  • 発作的座談会(「椎名誠 旅する文学館」シリーズ)

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    某月某日、満を持して集まった4人の男たち。されど無きに等しい展望と計画…。とりあえず酒を飲み、スルメをかみしめる。するとわき出るように溢れ出す言葉のバトルロイヤル!!どーでもいいこと悪いこと、とことん熱く語りぬく。脱線につぐ脱線で、どこへ行くのか漂流座談会。問答無用のライブな一冊。(裏表紙)

    話し合いの内容は二の次で、座談会のメンバーが笑いも怒りも交えてどーでもいいことを真剣にやりとりしているのが、たまらなく楽しい。
    2も買ってあるので、楽しみだ。

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    2019年07月25日
  • メコン・黄金水道をゆく

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    インドシナ半島を流れるアジア第三の大河、メコン河。椎名誠が川の流れに沿ってラオス、カンボジア、ベトナムと下り、現地の生活を見て回る。
    真っ先にこれらの国の名前を聞くと、プノンペンとかホーチミンとか発展途中の都市の名前が真っ先に思い浮かぶが、ここに書かれてあるのはもっと素朴な生活。想像力を掻き立てる場面のオンパレード。特に最終章、メコン河口で繰り広げられるドンダイ漁は圧巻。

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    2018年12月01日
  • 孫物語

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    三人の孫に翻弄される「じじバカ」シーナの大爆笑で感動のエッセイ。「三匹のかいじゅう」に続く孫愛に満ちた作品。

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    2018年11月10日
  • 続・岳物語

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    岳物語の続編。どのような時間を息子と過ごすか。関わり過ぎてもダメだし、関わり過ぎなくてもダメなんだろう。そのバランスを悩むのも、大事な時間なんだろうね。こんな時間もあと数年かなとしみじみ思う。。

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    2018年10月09日
  • フィルム旅芸人の記録

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    猪突猛進で突き進む顛末を記録した日記。
    詰まっているエネルギー量と人間のアツさと酒宴の回数にヤラレる。
    しかし、無秩序で、無謀なスケジュール。移動も尋常じゃない。それに加えて、追いかけてくる締め切り仕事。
    このストレスはかなりのものだ。

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    2018年09月30日
  • アド・バード

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    こりゃすごいと興奮して読んだ記憶があります。部分部分しか覚えていないのですが、一番印象に残っているのは男性型の性的な奉仕をするロボットに追い掛け回される下りです。結局下ネタが印象強いのか。

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    2018年04月06日
  • 新橋烏森口青春篇(「椎名誠 旅する文学館」シリーズ)

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    久しぶりの椎名誠。木村晋介、沢野ひとしとの共同生活に終わりを告げ、百貨店ニュース社に就職した椎名誠の半私小説的一人称小説。古き良き時代のサラリーマン生活と二十代前半らしい純朴な恋を描いて、のんびり楽しめた。肩肘張らずに読むには椎名誠のエッセイ or 小説くらいがほどよいなぁ。

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    2017年11月24日
  • 麦酒主義の構造とその応用胃学

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    シーナさんのエッセイのようななんだかよくわからないヘンテコなもの、しかしそれでいてミョーに哲学的であったりもするから、やめられないオモシロサがある。
    タイトルにあるとおり麦酒(ビール)主義者の主張についてだったり、構造だったり、応用胃学を語るのではなくキット作者自身がビールを片手に書いたから、ビール片手にタイトルを考えていたから、このタイトルになったとかどうとか。
    個人的にだが、酒に合う、酒の肴になる本って大好きだ、さらに肴本(酒の肴になる本)はこれくらいのユルさがちょうどツマミながら飲むにはピッタリだと思う。だって酒を飲みながらドストエフスキーやトルストイなんかを読んでいたらキット直ぐに寝ちまうし頭になんか全然入って来るわけがないから。ビールの炭酸と攪拌されて文字がゲシュタルト崩壊しそう…
    あ、もしも本書をビール片手に読み進めるのであれば、ぜひ太田トクヤ氏の解説から読んで欲しい。そうすれば本書の「怪しさ」が増してビールがまた美味しくなるかなかと。

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    2017年11月04日
  • もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵

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    椎名誠先生の作品はあまり読んだことがなかったけれど、内容が面白くてあっという間に読み終えてしまいました。それにしても、もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵なんていうタイトル、凡人にはとても思いつきません。

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    2017年07月30日
  • もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵(「椎名誠 旅する文学館」シリーズ)

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    椎名誠先生の作品はあまり読んだことがなかったけれど、内容が面白くてあっという間に読み終えてしまいました。それにしても、もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵なんていうタイトル、凡人にはとても思いつきません。

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    2017年07月30日
  • おれたちを笑え! わしらは怪しい雑魚釣り隊

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    もう、中学生の時から椎名誠の「怪しい探検隊」シリーズは読んでいた。母が椎名誠を好きすぎて本を買い、それらを私や姉が読んでいたから。中学の自分は、大人がバカバカしい事を真面目にバカバカしくやっていることが許せなく、読んでいてもつまらなかった。
    今回は20年ぶりの「怪しい探検隊」をつい懐かしさのあまり手に取り買ってしまった。タイルとるは「怪しい雑魚釣り隊」になっていたが、歳をとると真面目にバカ騒ぎをしている大人が羨ましくなり、読み進めながら「なにやっとんねん」とツッコミ、あきれながら楽しくよんでいた。
    椎名誠という人は不眠症ながらも子供でありながらどこか冷静に世の中を見ている人なのかもしれない。

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    2017年06月25日
  • 哀愁の町に霧が降るのだ(下)

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    前巻から引き続き安賃貸での共同生活が続いていく。いつまでも続くと思われた仲間たちとの共同生活も、一人、また一人と自分の道を見つけ、抜けていく。いつまでも子供のままでいられない、その寂しさのようなものが感じられた。

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    2017年05月19日
  • 哀愁の町に霧が降るのだ(上)

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    椎名さんの若かりし頃の生活を描いた作品。気の合う仲間たちと、日の当たらないような安賃貸で共同生活を営みながら、酒を飲んだりバカをやったりしている様は、レールの上を歩んでいるような私にとって、刺激的で惹かれるものがあった。私もこんな生活をしてみたいと思った(1か月で嫌になるかもしれないが)。

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    2017年05月19日
  • 続・岳物語

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    内容(「BOOK」データベースより)
    ご存知、シーナさんちの岳少年。男の自立の季節を迎えている。ローバイしつつ、ひとりうなずく父親シーナ。子と父のやさしい時代が終わり、新しい友情物語が始まる。大好評「岳物語」PART2。

    岳くんが自立を始めて椎名さんサミシイの図です。返す返すも我が父のしょうも無さが思い出されます。こんな父親欲しかったですなあ。
    犬ガクもまだまだ若くて元気で、ずっと見守っていた読者としては再読なのにホロリとします。
    野田知佑さんも若いからはつらつとしてかっこよくて、こんな環境に居た岳くんの事がうらやましい。
    この本が切っ掛けでこの親子長い断裂期に入ってしまうのですが、今は孫に囲まれて幸せそう。いい人生送ってますね。

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    2017年05月14日