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Posted by ブクログ 2022年03月17日
作家と息子との素敵な親子関係を描いている。岳は興味を持ったことはとことん突き詰める子だ。この本では釣りに興味を持ち普段本を読まないのに釣りの本を読みその知識はすごいと思った。学校の勉強とは何かに興味を持ったときにそれに突き進むための基本的な知識や考え方を学ぶところだと思う。またはそれを見つけるための...続きを読む場所であると思う。岳の両親は何かを押しつけることなくのびのびと育てているのだなと思った。とても良い子で父との会話も微笑ましい。
Posted by ブクログ 2021年06月13日
父・椎名誠と息子・岳くんの物語。エッセイ的な。とても読みやすくておもしろかった。切なく楽しく。旅に出ることが多く不在も多い椎名家だからこその少し特殊な関係かもしれない。いやでもそこは家族それぞれいろいろあるか。お互い没頭するものがあって同士の匂いもする。親目線だと岳くんがどんどん成長していく姿が逞し...続きを読むく眩しく頼もしく、でも寂しくもあるなあなんて。息子といえどひとりの男として接している距離感も素敵だなあと思った。続も読もう。
Posted by ブクログ 2019年10月02日
岳さんと私は歳が近く、実家も近いこと、我が家にも元気な男の子がいましたので、なんとなくその空気がリアルに感じられた。
ただ、あまりにリアルタイムでの連載だったためご本人はとても嫌だったようですね。
もう少しフィクションの要素がを強くした小説にしてしまえばよかったのかな。読み手としては大変楽しい父子の...続きを読むエピソードなんですけど。
私も子供の自主性を育てる子育てに基本的に賛成です。
しかしながらこの本の時代から30年ほど進んだ現代ではここまでの自由は親子共にないかもしれません。
周りのママ友の意見なども聞くととかく揺れ動きますが、この本を読んで、やっぱり子供を一人の人間として信じて付き合っていきたいと改めて思いました。
Posted by ブクログ 2015年08月09日
大学生の頃に読んだ1冊。
20年ぶり位に自分がヒトの親になってから改めて読むと、子育てアルアルは今も昔も変わらないんだなぁと思ってみたり、お父さんならではの視点に驚かされたり。
でも一番びっくりしたのは、はさんであった集英社文庫のしおりに、今で言う錦織君的な さわやかな松岡修造が起用されていたことだ...続きを読むー(笑)
Posted by ブクログ 2023年11月25日
息子・岳の成長を段階的に描いた私小説。
飾らずに淡々と描いているからこそ、驚くべき早さで成長していく息子への父親としての想いを追体験できるとても貴重な作品。
変わっていく息子には、嬉しさも誇らしさもあり、でもどこか侘しさも感じる。それが父親というものなんだと思うと、何とも言いようのない感情におそわれ...続きを読むた。
「そうして『また今度やるときはいい勝負をしようぜ』とは言いながら、果たしてまた今度のときまでまだ私はこいつに捨てられずにいられるだろうか、などとふいにビール三本の酔いの中で考えたりするのだった。」
Posted by ブクログ 2023年10月18日
愛情にあふれた作品。
岳はかわいくていい子だ。
その岳見て、ハラハラしたり可愛く感じたりしている親の心が伝わってくる。
いい親子関係だな、と思う。
現代にはない、おおらかな時代背景も感じる。
あれはダメ、これもダメ、なんて言っていたら、人間の強さや逞しさなんか育たない。
そんな風に思った。
Posted by ブクログ 2023年06月22日
以前に読んだ時の岳物語は息子さんとのこと、 私的なことが描かれていて、なんとなく新鮮に読めた、という記憶がありました。
でも、今読んでみると印象がかなり変わっていることに気づきました。
今、自分の子供が、この中に書かれている岳少年と大体同じ年だし、 どうしても親の視点で読んでしまうのです。
昔...続きを読むは、たはは、とおかしかっただけのところが、
今読んでみると、 ”おとう、椎名誠”と同じようにハラハラドキドキしたり、不安になったり、
息子に捨てられる心配な気持ちが理解できたりして、
以前よりもかなりのめりこんで読んでしまいました。
最後の方で、岳少年が海に落ちた、と報告するところがあって、 椎名誠は遠く離れた外国でその話を聞いたあと、 バカだなあ、、と彼をいとおしみつつ、笑ってしまうのですが、 そこが父親と母親の違いだなあ、、と感じてしまいました。
母親は笑えないから。。
でも、笑えるチチとショーネンの関係が羨ましく感じました。
(昔のブログでの感想)
Posted by ブクログ 2022年11月03日
この本は椎名誠さんとその息子「岳」さんとの話でした。世界を旅された椎名さんの息子「岳」さんとの関わり方が椎名さんの面白い表現で描かれていました。中でも、椎名さんと息子「岳」さんとの会話がとてもほのぼのしていて読んでいてとても楽しかったです。
Posted by ブクログ 2022年07月21日
「椎名誠」の私小説『岳物語』を読みました。
「椎名誠」作品は、昨年の6月に読んだ『飛ぶ男、噛む女』以来なので久しぶりですね。
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山登りの好きな両親が山岳から「岳」から名付けた、「シーナ家」の長男「岳」少年。
坊主頭でプロレス技もスルドクきまり、ケンカ...続きを読むはめっぽう強い。
自分の小遣いで道具を揃え、身もココロもすっかり釣りに奪われてる元気な小学生。
旅から帰って出会う息子の成長に目をみはり、悲喜こもごもの思いでそれをみつめる「おとう」…。
これはショーネンがまだチチを見棄てていない頃の美しい親子の物語。
著者初の明るい私小説。
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「シーナ家」の長男「岳」少年の成長(幼稚園~小学校高学年)が、以下の九つのエピソードで描かれています。
■きんもくせい
■アゲハチョウ
■インドのラッパ
■タンポポ
■ムロアジ大作戦
■鷲と豚
■三十年
■ハゼ釣り
■二日間のプレゼント
■あとがき
■解説 斎藤茂太
「シーナさん」と「岳」少年の距離感がイイですよねぇ、、、
(多分)現代の一般家庭には珍しい、ひとつの理想の姿だよなぁ… と感じました。
のびのび育てられた結果なんでしょうが、、、
「岳」少年の腕白な行動や天真爛漫な素直な言動… 現代っ子には失われてしまった子どもらしさ、無邪気さに魅力を感じ、ワクワクしながら愉しく読み進みました。
勉強は苦手なようですが、遊びへの集中力への高さでは卓越した才能を発揮して、カヌーや釣りでは小学生にして「シーナさん」に勝る腕前を披露… 「野田知佑」との交流も大きな影響があったようですが、人間って、得意分野を上手く育ててあげれば、才能が開花するもんなんですよね。
続篇も読みたくなりました。
第一話の『きんもくせい』は、どこかで読んだ記憶があるなぁ… と思っていたのですが、、、
アンソロジー作品『家族の絆』に収録されていたので既読でしたね。
Posted by ブクログ 2020年03月15日
椎名誠は何を書いても骨太な感じがする。父と子,というのはこそばゆいものだが,その感じも含みながら,こどもを愛おしく思っている気持ちが伝わってくる。
Posted by ブクログ 2020年03月05日
久々に読んだ
中学受験の国語で読んだのが始めてやと思う。
初版が生まれる四年前でわろた
勉強なんて二の次でやりたいことをやる子供時代ってのは俺と全然違くて。そんな話もおもしろいなーて
Posted by ブクログ 2018年07月19日
「子育て中のパパには超オススメ」と読書家の友人に勧められた作品。幼少期から小学校高学年に向けて日々成長していく椎名氏の息子「岳」くんとの親子エピソードをまとめた私小説だが、最初から最後まで楽しく爽やかに読み進めることが出来た。自分にも幼い二人の息子がいる。子育て真っ只中ということもあり、椎名氏が作中...続きを読むで抱く様々な感情にとても共感できたし、父と息子という男同士の親子関係ならではの機微な表現にいちいち感情移入してしまった。自分の育児の価値観にポジティブな影響を与えてくれた一冊。
Posted by ブクログ 2017年03月23日
言わずとしれた名作です。20年ぶりくらいに再読しました。岳くんは多分僕と同い年だと思います。今は椎名さんもお孫さんに囲まれてでれでれらしいですが、この頃はいいお父さんしていますね。一緒にいられない時間が多いのでその分ちゃんと時間を作ってカバーしていてとてもとてもうらやましい。うちのどうしようもない父...続きを読む親比べてはいけないけれども。
天真爛漫で傍若無人な岳君はとてもいい青春を送りそうでなんともうらやましい。うらやましいと言えば野田知佑さんと友達なんだから本当にうらやましいうらやましい!!
Posted by ブクログ 2016年08月21日
タイトルだけで山登りの話かと思ってたけど、子育て日記みたいなもんですね。
親が息子と接する上でとても良い関係を築いており、とても羨ましい。子供との時間をやりくりして作り出し、キチンと向き合い、尊重する。当たり前だけどなかなか出来ない羨ましいことですね。これから子育てをする人々に読んでほしいです。
Posted by ブクログ 2016年01月04日
『海ちゃん、おはよう』に続いて二冊目の椎名誠作品は、これぞ代表作といえる『岳物語』。
長女、海ちゃん誕生の時にあれほどあたふたしていた椎名(作中では原田)さんだが、岳くんとのやりとりは父親そのもの。
途中、自分たちの育て方が間違っていたのか…?と悩む場面もあるが、そこはまっすぐ育つ岳くんを見て思い直...続きを読むす。実際本人は世間との軋轢などどこ吹く風で親が子どもを信じられなくなっていただけだった。
冒険の入り口としての釣りの魅力がふんだんに描かれている。実際に釣りをするよりもはるかに気持ちが高ぶる。
椎名さんより遥かに釣りに詳しい岳くんと二人で釣りに行くときのギブアンドテイクで対等な関係は親子というより仲間だ。仕事で家を空けることの多い椎名さんと岳くんの気持ちが離れないのは親子であるとともに信頼の置けるパートナーだからだろう。
椎名さんと岳くんだからこそあり得る親子の関係が微笑ましくも羨ましく、自分はどういう親になれるのか子どもはどう育つのか楽しみになった。
親はいずれ子どもに捨てられる時が来るという言葉を忘れずにいたい。
Posted by ブクログ 2015年06月27日
椎名さんは昔講演を聴きに行ったこともあります。
古い本ですが、今でも課題図書になっているみたいですね。びっくり☆
著者の息子「岳少年」との交流をつづったエッセイです。
もともと私はカヌーイストの野田知佑さんが好きで、野田さんの本に頻繁に岳君が出てくるのでその後の生い立ちもなんとなく知っていま...続きを読むした。
今回この本で、こんな風に育てられるとあんな大人になるのね、とちょっと感慨深かったです。
(しかも思いがけず犬ガクの幼少期のことまでちらっと出てきて得した気分♪)
我が子を見守る父のあたたかい視点がとても素敵です。
そして、真っ直ぐ突き進む岳君はとてもかわいい。
くすくす笑いながら読め、ほのぼのした気持ちになりました。。
Posted by ブクログ 2021年09月01日
山登りが好きな両親がつけた名前、ってだけでソッコー読みたくなった本でしたが、山の話はでてこないです。笑笑
ただ、山登りが好きなお父さんだけど、釣りにハマった息子に釣りに付き合わされるっていう構図で話は進みます。
リアルな実体験、息子とわたしの話なのですが、読んでいて、、、息子の成長、青年期への緩...続きを読むやかな流れが、作者が旅小説を書く人で、年の数ヶ月海外へ行って帰ってきてることもあり、帰るたびに変化してる息子との対面。
家にいて仕事をするため、小さなころは送り迎えはお父さんがしていたので、公園でのコミュニティやら、仲良しのお友達、ママ友などをこんなふうに思った。という冷静な視点でゆったり分析しているのが読んでて、
あーなんかわかるなぁ。
4歳の息子が行きと帰りに手を繋ぎながら、保育園での話、夢みたいなあったらいいなの話、かと思えば、!?っと驚くような大人の発言をしたり。
そんな今、わたしが息子と共に感じてる色々が本を通じてなぞられていて、ホクホクと気持ちが暖かくなるようでした。
きっと息子が大きくなってしまって読んでも、あーそうそううちの息子も!ってなってまた違ったホクホクが訪れそうな一冊でした!!!
こんなふうに日常を過ごしたこと、思ったこと綴れたらいいのになぁ。
Posted by ブクログ 2020年08月07日
父親になったらこんな事考えながら子どもに関わっていくのかなぁと思いながら読んだ本。もし結婚して、子どもが生まれたら、いろんな経験ができるようサポートしてあげたいな。いろんな考えがあることを知ってほしい。
Posted by ブクログ 2018年07月15日
男の子供ができたら岳少年のような逞しい子になってもらいたいものだ。
子育てに戸惑う椎名さんの様子が他の本にはない姿で新鮮で面白かった。
椎名さんも親やってんだなぁ。
Posted by ブクログ 2016年08月08日
ずっと山登りの小説だと思ってたので予想外の内容に驚きました。でも、素敵な親子の姿を見れた気がします。後半が釣りの話ばかりで私にはちょっと読みにくかったです。
Posted by ブクログ 2015年11月19日
小学生のころ読書感想文用に購入。
「おとう」こと椎名誠と、その息子「岳」の何気ない、そしてかけがえのない日々を綴った物語。
そう、これは「物語」であって、決して「エッセイ」などではない。
きっとこれを読んだ子供をもつ父親母親は「こんなふうに育てたいなぁ」と少なからず思うだろうし、これを読んだ思春...続きを読む期手前の少年少女は「こんなふうな親父がほしかったなぁ」と少なからず思うだろう。
でもこれはきっと虚実取り混ぜた「物語」であって、本当にこういう“理想のチチとムスコ”がいるわけではないのだろう。
家族小説でもあり青春小説でもある本作にどうしてもこういう穿った、斜に構えた見方をしてしまうのは、岳少年の姉(翻訳家・エッセイストの渡辺葉)が「本人の希望により」登場しないとは言え、存在さえないように一家が描写されている、そういうフィクション性による。
ただこれを初めて読んだときには「なんだかすごい親子がいるもんだ」とワクワクしていたので、小中学生くらいに読んでもらう本としては、けっこういいと思う。