椎名誠のレビュー一覧

  • ひとりガサゴソ飲む夜は・・・・・・

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    世界を旅している著者の酒にまつわるショートエッセイです。日常はもちろん旅先で体験したお酒各種や酒の肴の話。「へー知らなかった」なうんちく満載で面白かったです。
    世界の珍しい酒や結構なゲテモノ系のつまみもワイルドに体験しているのが著者ならでは。ワクワクしながら読みました。楽しくてためになるお得な本でした。

    ・屋台というのは何にしてもある程度の「隠し味」が潜んでいる
    ・ナマコの原形の名前は「コ」であるという説。「コ」のハラワタだから「コノワタ」なのである。ナマコの卵巣は「コノコ」という。
    ・六十度以上の酒は危険物の扱い。それを運ぶのはガソリンを運ぶのと同じような規制を受けるらしい。積荷には「DA

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    2025年11月10日
  • 岳物語

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    小学生ぶりに読み返してみると、当時とはまったく違う印象を受けた。今はオトナ目線で自分を重ねて捉えてしまう。いつか自分の子どもとも、こんなふうにバカやってたいな。

    自分が大人になるにつれて、昔のように一緒にバカなことをする友達も、そんな環境も減ってしまった。「社会人」という呪いに囚われている。そこでは「現実を見ろ」という言葉が繰り返され、ワクワクや、ちょっとした心の喜びの芽が摘まれていく。

    しかし人生で本当に大切なのは、そうした小さな心の動きにきちんと向き合うことだと思う。「現実」や「常識」という名のものから、自分の心の動きや喜びを守っていきたい。そして、その観点で、自分の好きな人や、いつか

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    2025年09月04日
  • かえっていく場所

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    「岳物語」が1985年、本書の単行本はその18年後の2003年の刊行。
    著者の私小説シリーズは飾らない文体で家族の日々を描いてきた。いい時ばかりではないけど、その描写に温かい気持ちになる。
    文庫版の吉田伸子さんの解説にも感動した。

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    2025年08月29日
  • 続・岳物語

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    本編より続のほうが面白い。きっと成長を描いた作品だからだと思う。

    なお途中自分の千葉での思い出語るシーンは多分要らないんじゃないかと思う。

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    2025年06月22日
  • メコン・黄金水道をゆく

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    メコン川を辿る旅路と、その川で逞しく生きる人々の姿。
    凄まじい環境だが、それに慣れてしまうと気にならないのだろう。

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    2025年06月03日
  • 旅先のオバケ

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    椎名誠が旅先で体験した奇妙な現象や、様々な土地の宿についてのエッセイ。
    想像を絶する宿ばかりで相変わらず面白い。

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    2025年05月26日
  • 続 失踪願望。 さらば友よ編

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    椎名誠の本や文章が好きだが、いっとき、昔のことばかり、同じ話を繰り返し書くのがなんかイヤで避けていた時期があった。でも私自身が年を取り受け入れられるようになった。やはり軽快な文章は若い頃と何も変わらず実に楽しい。

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    2025年03月26日
  • 秘密のミャンマー

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    久々に椎名さんの紀行文を読んだ。解説にもあるが、簡単に書いているようで密度が濃くそれなのに読みやすい。
    仏教と瞑想の国であり、川とともにある国でもある。ガイドさん運転手さんのキャラクターもよく、国の雰囲気が伝わってくる。
    ただ、同時多発テロの裏での旅行という予想外の事態がおきたことから、軍事政権下の情報統制状況をルポすることになり、この本の価値が変わってしまった。その中で、世界の情勢から切り離されながらも仏教に瞑想に向き合っているという国の状況は面白い。情報がこないから即不幸せというわけでもないのだろうなあ
    なお、さすがの椎名さんでもカラスとネズミは食さないということが分かった。きちんと危機管

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    2025年03月23日
  • 定本 岳物語

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    『岳物語』を読んで、次は『続・岳物語』
    …って、思っていたのですが……
    いいこと思いついちゃった✨



        『定本 岳物語』


    「岳物語」「続・岳物語」って続いて
    エピローグのような…著者解説的な
    「定本 岳物語のあとがき」
    が書き下ろしで収録されています。

    それと…
    「岳物語」と僕
    …というタイトルで
    岳くん本人 によるエッセイも収録

    ねっ 一粒で二度美味しい みたいな…
    お得感満載 (๑˃̵ᴗ˂̵)

    「岳物語」は…
    愛息・岳くんとの親子なんだけど…
    親友のような、兄弟のような日常を加筆・再編成。


    「続・岳物語」は私も初めて読みました

    夏は少年にとって大きな脱皮の季節らし

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    2025年01月23日
  • かえっていく場所

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    集英社の月刊文芸誌『すばる』2001年1月号~2002年8月号に掲載された小説をまとめ、2003年4月に刊行されたもの。椎名氏の長女は当時ニューヨークに住んでおり、2001年9月11日に同時多発テロが発生する。自分は久しぶりのアメリカ旅行を計画していたのだが、この事件のせいで当然ダメになってしまう。当時の世相を思い出しつつ椎名一家がどのように過ごしていたのか、興味深く読ませていただきました。

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    2024年12月18日
  • 机の上の動物園

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    これぞ椎名誠という本。椎名氏の魅力が詰まっている。軽妙でユーモア溢れる文体、ちょっと普通では経験できないぶっ飛んだエピソード。生命の危険に晒されるような環境も、おぞましい過酷な状況も、彼の筆にかかると愉快な冒険譚になって読者を楽しませる。

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    2024年12月16日
  • 岳物語

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    ネタバレ

    30年ぶりくらいに読みました。子供であった頃と、親になった今読むのでは全く違う印象がありました。当然ながら、この本は男の子の親の目線で書かれた本であり、当時感じることが出来なかった、親としての嬉しさや切なさを今読むと感じることが出来て、自分も変わったんだなぁと感慨深くなりました。

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    2024年11月24日
  • 孫物語

    QM

    購入済み

    椎名誠さんの本をあまり読んでこなかったから知らなかったけどこんなに旅とかずんずんしていくようなパワフルな人だったなんて!3匹の孫の話も、じいじい目線で微笑ましかった。私も北海道でジンギスカンを食べて自然を楽しんで海を眺めて夜は部屋の天井から夜空の星を眺めたい(´・ω・`)

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    2024年10月17日
  • サヨナラどーだ!の雑魚釣り隊

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    ネタバレ

    年とったよなー。って感じ。でも、こういうふうに年とれば良いのね!って、いうことを教えてくれた気もした。あやしい探検隊からあこがれ続けて、きっちりと最後の到達点を見せてもらえたのは本当に感謝しかないです。
    個人的にはトクヤさんが最高に好きです。

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    2024年09月06日
  • 続 失踪願望。 さらば友よ編

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    椎名誠の日記形式のエッセイ。
    日記と合わせて、日本の近日の出来事が記されてあり、椎名さんの日記だけでなく自分のあの頃とも重なる。

    椎名誠と言えば旅だと思うけれど、失踪という旅もありその前には大変な交通事故もあったと知る。
    帯には逃げるなとあり、食いついていく椎名誠の姿勢が伺えるものだ。
    とは言え椎名誠も80歳になる、自身の身体だけでなく周囲の人々も変化していくことが何よりも寂しいようだ。
    その情景が浮かんでこちらまで物悲しくなってしまう。

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    2024年08月25日
  • さらばあやしい探検隊 台湾ニワトリ島乱入

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    長い間、親しんできたファンにとって 
    シリーズが終わってしまうのは残念で寂しいですね。
    何だか分からないが、面白そうな事をする。
    行き先も、テキトーで
    ハチャメチャな探検?を゙する。
    飲んで騒いで、あー良かったで終わる。
    夢中になってワクワクしながら
    どうでもよい事に情熱を゙注ぐ探検隊の
    怪しさが大好きでした。
    読んでると、何故か心が軽くなるんです。
    楽しむことに理由は要らないんですね。


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    2024年02月29日
  • 遺言未満、

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    〝この道をどこまでも行くんだ〟〝ぼくがいま、死について思うこと〟
    この二冊と重なるような部分もある椎名誠の遺言未満という斬新なタイトルの本。

    椎名誠といえばやはり旅であり、その僻地の習慣や独特な部分をクローズアップして語りかけるような文章、これは…と面白く読む。
    ぼくがいま死について思うことでもあるが、日本の葬式や墓が当たり前と思っている私たちは、鳥葬や風葬、なんてビックリするだろう。ただ世界には、そうした方が自然だったり、永久凍土に墓を掘ることが難しいことはわかるだろう。
    ちょっと書いてみよう、そう思わない部分を椎名誠がリアルに描いているから、怖いなってことも読んですごく心に残る。

    この

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    2024年01月22日
  • 続 家族のあしあと

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    2023.12.25〜12.29
    じんわり、心に染みた。
    成長していく時の微妙な心の動きが、少年らしくて、「子供って、こんなだったよね」と思わせる。
    同じ私小説の岳物語とは違って、シイナ的満開ではなかったが、大人が読む本的で、よかった。

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    2023年12月30日
  • サヨナラどーだ!の雑魚釣り隊

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    シリーズ最終巻。シーナも歳をとったなあ。『怪しい探検隊』とそれに続くこのシリーズが一番好きだった。(『哀愁の町シリーズ』も)キャンプ、カツオ、ビールがあれば無敵の時代が懐かしい。

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    2023年12月16日
  • 遺言未満、

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    椎名誠『遺言未満、』集英社文庫。

    学生時代、椎名誠のスーパーエッセイ『さらば国分寺書店のオババ』を読んでから一時は椎名誠の作品にハマり、『本の雑誌』も定期購読していた。当時、地方で『本の雑誌』を定期購読することは首都圏とは違い、なかなかの手間であった。

    昭和軽薄体と言われる独特の文体を操り、半径500メートルのルポルタージュを書いていた椎名誠が、まさか世界を股にかけ、時折メディアにも登場するようになるとは思わなかった。

    そんな椎名誠も80歳を迎える。先日、盟友の目黒考二が急逝したこともあり、80歳を迎える椎名誠は死について何を思うのかというタイトルが気になった。


    死ぬということを理解

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    2024年01月30日