椎名誠のレビュー一覧

  • 哀愁の町に霧が降るのだ(下)

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    陽当たりの悪い克美荘に住む彼らは、天気の良い日に河原に布団を干しに行く。「異常なカタツムリのキャラバン」のように。この場面を想像すると、かなりおかしい。
    コタツを質流れする前に出して、みんなでこの世の最上の幸せを感じているさまもいい。本気でプロレス大会したりね。
    でも、最初に住んでいた4人が一人抜け一人抜けしてくのはもの悲しかった。司法試験に合格したり、怪しい会社とはいえ就職したり。一人一人の生活が確立するまでの猶予期間、モラトリアムが青春なのかもしれない。特別エッセイを寄稿している角田光代さんがいう「何ものでもない時間」がこの本の魅力なんだろうなあ。そこで仲間と馬鹿やって無駄な?時間過ごした

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    2024年09月21日
  • 続 失踪願望。 さらば友よ編

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    椎名誠の最新日記本。大したこと書いていないが、椎名誠が書いているので読んでしまう。相変わらずの椎名節の文体がうれしい。
    親友が亡くなった悲しみの深さが刺さりまくった。
    79歳になって飲みすぎ。
    長生きしてぴんぴんコロリしてほしい。

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    2024年09月20日
  • 続 失踪願望。 さらば友よ編

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    シーナさんの著書には若い頃から随分とワクワクさせてもらったり鼓舞してもらったりしてきた。真っ直ぐで楽天家でいつも溌剌としてガハハと笑っているようなイメージを勝手に持っていたが、そうではないシーナさんがここにはいる。

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    2024年09月16日
  • 哀愁の町に霧が降るのだ(上)

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    1981年に刊行された『哀愁の町に霧が降るのだ』
    ここにあるのは昭和の青春だ。
    アルバイトしながら演劇学校に通う椎名誠、大学生の沢野ひとし、司法試験を目指す木村晋介、サラリーマンのイサオという個性的な4人の共同生活は、まさに「青春」だ。貧乏しても酒は飲みたい。そんな時、どうしたのか・・・。はちゃめちゃな青春である。
    このスーパーエッセイ?を読もうと思ったのは、井上ゆりさんの本に、姉妹でこの本を読んで爆笑し、二人とも「とんかつ」が食べたくなったと書いてあったから。
    椎名誠さんの文体が面白い。それ以上に椎名誠さんの経験したことが面白い。「受験」という重い重圧の中で青春を過ごしていた自分を思い出した

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    2024年09月03日
  • 続 失踪願望。 さらば友よ編

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    前作、失踪願望。では、コロナ騒動で死を彷徨う体験を知ってビックリした。

    そして、本書、続編は令和4年(2022年)7月から令和5年(2023年)6月末までの
    1年間の失踪日記(WEBにて連載)の内容に『さらば友よ』親友、目黒考二の死について書いた内容。

    日記の内容はWEBでたまにチェックしていたので、知っていたが
    最後の『さらば友よ』は涙が流れるほど、親友、目黒考二氏への愛情が
    心に響く内容になっている。
    本書で始めて知った内容は、大学生の頃の話。
    失踪願望があった事を語るエピソードで、友人と家出をして、
    箱根の芦ノ湖周辺の酒屋に住み込みで働いていた。
    その時、偽名を使い『タカハシ』で1ヶ

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    2024年09月01日
  • 続 失踪願望。 さらば友よ編

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    あやしい探検隊の初期メンバーも何人か亡くなっており、”釜炊きメグロ”の訃報が届く。。シーナさんも御年80、昔のような海外紀行ものは難しいかもしれないけど、長生きしてほしいものです。

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    2024年08月04日
  • 続 失踪願望。 さらば友よ編

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    目黒孝二さんが亡くなってしまった。
    令和になって次々に昭和を彩ってきた人が亡くなっていき、それが世の理だと判っていても、でも目黒さんをまだ連れていかなくてもいいじゃないか、と思わずにはいられない。
    長年の同志を亡くしてしまった椎名さんの喪失感はいかばかりだったのか。
    日常を送りながら、友の影をそこかしこに見出だしながらも、それでも時は過ぎていく。思い出を風化させながら時は流れる。そうして大切な人の死をどうにかやり過ごしていくものなのだ、そうしなければ自分が壊れてしまうから。死を受け入れるとはそういうことなのかもしれないと思った。

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    2024年07月17日
  • サヨナラどーだ!の雑魚釣り隊

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    ネタバレ

    椎名節健在。嬉しくなる。
    『今回狙うのはヤリイカだ。プラヅノというキラキラ光る細長いカラフルな仕掛けを落とすとそれに反応したイカが抱きつく、というキャバクラ構造になっている』

    キャバクラ構造って(笑)

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    2024年06月07日
  • 本日7時居酒屋集合! ナマコのからえばり

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    著者の身辺に起こった由無し事を綴るナマコエッセイ2冊目。行動と交際範囲が広い著者なればこそ、月20本の締切を抱えてもネタが枯渇しない……のだろうが、宮田珠己氏の解説を読むと、作家の苦悩と才能が透けて見えるようで面白い。「それで何がどうなのか」で見知らぬ人から送り付けられる原稿に苦労する話は、筒井康隆氏のエッセイを彷彿させ、どの作家も苦労しているのだなぁと思った。

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    2024年05月31日
  • 続 失踪願望。 さらば友よ編

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    「遺言未満、」「失踪願望。」に続く、79歳シーナ氏の日録等。2022年7月から2023年6月までの記録が此処に。第親友・メグロが逝ってしまった。辛いことの多い一年の物語。

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    2024年05月31日
  • ナマコのからえばり

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    『カツ丼わしづかみ食いの法則』をタイトルに惹かれて購入後、これが「ナマコ」シリーズだと知り、まずはシリーズ第1巻から読むことにした。2007年からのコラムということで、私にとっては比較的最近、著者にとっては還暦後の作品で、文章に程よい落ち着きと面白さがある。21世紀の若者に対する憤り、環境省の役人に対する怒りを読むと、野田知佑を彷彿させて、ああ著者も同じベクトルを持った人なのだなぁと思えた。「赤マント」シリーズも読んでみたくなった。

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    2024年05月20日
  • すばらしい黄金の暗闇世界

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    椎名誠、ナショジオコラボ本。文化、地理、民族博学系さっかなので、抜群の相性。酒飲み話がないのも珍しい。

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    2024年05月13日
  • わしらは怪しい探険隊

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    奥付は平成7(1995)年51刷。その当時、四駆にキャンプ道具を積んで関東、東北、北陸、近畿を気の合う仲間と旅をしていた時に読んだ本。約30年を経て再読すると、著者のアウトドアでのはしゃぎぶりが自分のことのようにヒシヒシと伝わって懐かしい。宿営地に穴を掘ってごみを捨てる、未成年に飲酒を許すなど、今だったら完全にアウトな行動も、1970年代には許されていたのだな~。そう言えば、自分も学校の校庭にテントを張って、翌朝少年野球の練習の声で起床したことを思い出してしまった。

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    2024年05月05日
  • 続 大きな約束

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    シーナ氏の手による最新の、そしておそらくは最後の私小説。
    前編(「大きな約束」)も良かったが、その後編となる本書もとても良かった。
    これはなんというのだろう。大好きなシーナ氏の手による文章を読み進めるだけで、しみじみ読書のタノシミとシアワセを味わえる至福のひと時。いつまでも読み続けていたい。そう思わせてくれる、僕にとっては稀有な著者の一人なのだ。
    本作(前編・後編とも)は、ある意味、大ベストセラー「岳物語」の後日譚。岳物語で小中学生だった主人公の岳が、19歳で米国西海岸に渡り、結婚し、子供も出来て、そして15年ぶりに家族で帰国することになった。そしてその大きな流れと並行して、著者・シーナ氏も還

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    2024年05月02日
  • あやしい探検隊 北海道乱入

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    あっはっは!久々に読んだけどやっぱり面白いな。
    北海道をキャンプで巡り、その期間の食事を「物乞い」とすることをルールと課したものの、メンバー地元民へのの過剰な交渉により「飽食グルメ」旅になってしまったというオチではあるけども、北海道の海の幸を中心に美味しいものをガツガツ食らう男どもの荒々しい旅を一緒に体験できたようでたのしかったです。とりあえず釧路のタンメン屋『仁』には行ってみたいし、『ウトロ漁業婦人部食堂』には近づかないようにしようと思います。

    椎名誠の本は高校生の時読み漁って以来で、その内容はあまり思い出せないけど、だいぶ大人になってもそのクセのある乱暴な文章は覚えているし椎名節は未だ健

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    2024年04月30日
  • 大きな約束

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    人生のトップ3に入るダイスキな著者の私小説。
    2009年の刊行だから、シーナ氏65歳時。なんと、今のオレと同い年じゃんか!
    そう考えると、なんだか感慨深い。そして今年2024年にはシーナ氏80歳なのだ!
    そして本書。
    鮮烈かつ圧倒的感動に咽んだ伝説的私小説「岳物語」から幾星霜。岳も父親となり、シーナ氏は「じいじい」になった。なんともほのぼのとした情景が浮かぶ。そして本書の印象も、彼の実年齢に即した枯れ感というか、達観を感じさせる雰囲気と語り口を感じさせるのが、大のファンの一人としては、なんとなく寂しい気もしないでもない。
    もう一作の続編の方も一気に読めそうだ。楽しみ。

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    2024年04月30日
  • 旅の窓からでっかい空をながめる

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    椎名誠さんの本はいつ読んでも楽しい気分にさせてくれる。目が覚めたら目の前が美しい青い海だったらいいなあ。

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    2024年04月19日
  • ハーケンと夏みかん

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    椎名誠さんの本が何冊か積ん読されていたので、そろそろと思いこの本から読みました。
    初めて椎名誠さんに触れましたが、まず面白い!
    もっと早く読んどけばなーと反省しました。
    もう何冊か家にあるので、タイミングを見て少しずつ読み進め"シイナワールド"に浸れたらと思います!
    山や旅の時代を感じられる素敵な本でした!

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    2023年12月13日
  • 遺言未満、

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    遺言状、葬式への想い、緩やかにも下降する体調・・・。シーナ氏も来年傘寿、そんなシーナ氏が見出した命の風景はどこに!

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    2023年12月09日
  • 遺言未満、

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    久しぶりのシーナさん。
    "死亡適齢期"という言葉が出て来るあたり、さすがだなぁ
    あとがきは、昔いっぱい読んだシーナさんの本たちを思い出して涙が出た。

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    2023年11月28日