椎名誠のレビュー一覧

  • わしらは怪しい探険隊

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    奥付は平成7(1995)年51刷。その当時、四駆にキャンプ道具を積んで関東、東北、北陸、近畿を気の合う仲間と旅をしていた時に読んだ本。約30年を経て再読すると、著者のアウトドアでのはしゃぎぶりが自分のことのようにヒシヒシと伝わって懐かしい。宿営地に穴を掘ってごみを捨てる、未成年に飲酒を許すなど、今だったら完全にアウトな行動も、1970年代には許されていたのだな~。そう言えば、自分も学校の校庭にテントを張って、翌朝少年野球の練習の声で起床したことを思い出してしまった。

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    2024年05月05日
  • 続 大きな約束

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    シーナ氏の手による最新の、そしておそらくは最後の私小説。
    前編(「大きな約束」)も良かったが、その後編となる本書もとても良かった。
    これはなんというのだろう。大好きなシーナ氏の手による文章を読み進めるだけで、しみじみ読書のタノシミとシアワセを味わえる至福のひと時。いつまでも読み続けていたい。そう思わせてくれる、僕にとっては稀有な著者の一人なのだ。
    本作(前編・後編とも)は、ある意味、大ベストセラー「岳物語」の後日譚。岳物語で小中学生だった主人公の岳が、19歳で米国西海岸に渡り、結婚し、子供も出来て、そして15年ぶりに家族で帰国することになった。そしてその大きな流れと並行して、著者・シーナ氏も還

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    2024年05月02日
  • あやしい探検隊 北海道乱入

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    あっはっは!久々に読んだけどやっぱり面白いな。
    北海道をキャンプで巡り、その期間の食事を「物乞い」とすることをルールと課したものの、メンバー地元民へのの過剰な交渉により「飽食グルメ」旅になってしまったというオチではあるけども、北海道の海の幸を中心に美味しいものをガツガツ食らう男どもの荒々しい旅を一緒に体験できたようでたのしかったです。とりあえず釧路のタンメン屋『仁』には行ってみたいし、『ウトロ漁業婦人部食堂』には近づかないようにしようと思います。

    椎名誠の本は高校生の時読み漁って以来で、その内容はあまり思い出せないけど、だいぶ大人になってもそのクセのある乱暴な文章は覚えているし椎名節は未だ健

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    2024年04月30日
  • 大きな約束

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    人生のトップ3に入るダイスキな著者の私小説。
    2009年の刊行だから、シーナ氏65歳時。なんと、今のオレと同い年じゃんか!
    そう考えると、なんだか感慨深い。そして今年2024年にはシーナ氏80歳なのだ!
    そして本書。
    鮮烈かつ圧倒的感動に咽んだ伝説的私小説「岳物語」から幾星霜。岳も父親となり、シーナ氏は「じいじい」になった。なんともほのぼのとした情景が浮かぶ。そして本書の印象も、彼の実年齢に即した枯れ感というか、達観を感じさせる雰囲気と語り口を感じさせるのが、大のファンの一人としては、なんとなく寂しい気もしないでもない。
    もう一作の続編の方も一気に読めそうだ。楽しみ。

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    2024年04月30日
  • 旅の窓からでっかい空をながめる

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    椎名誠さんの本はいつ読んでも楽しい気分にさせてくれる。目が覚めたら目の前が美しい青い海だったらいいなあ。

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    2024年04月19日
  • ハーケンと夏みかん

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    椎名誠さんの本が何冊か積ん読されていたので、そろそろと思いこの本から読みました。
    初めて椎名誠さんに触れましたが、まず面白い!
    もっと早く読んどけばなーと反省しました。
    もう何冊か家にあるので、タイミングを見て少しずつ読み進め"シイナワールド"に浸れたらと思います!
    山や旅の時代を感じられる素敵な本でした!

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    2023年12月13日
  • 遺言未満、

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    遺言状、葬式への想い、緩やかにも下降する体調・・・。シーナ氏も来年傘寿、そんなシーナ氏が見出した命の風景はどこに!

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    2023年12月09日
  • 遺言未満、

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    久しぶりのシーナさん。
    "死亡適齢期"という言葉が出て来るあたり、さすがだなぁ
    あとがきは、昔いっぱい読んだシーナさんの本たちを思い出して涙が出た。

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    2023年11月28日
  • 岳物語

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    息子・岳の成長を段階的に描いた私小説。
    飾らずに淡々と描いているからこそ、驚くべき早さで成長していく息子への父親としての想いを追体験できるとても貴重な作品。
    変わっていく息子には、嬉しさも誇らしさもあり、でもどこか侘しさも感じる。それが父親というものなんだと思うと、何とも言いようのない感情におそわれた。

    「そうして『また今度やるときはいい勝負をしようぜ』とは言いながら、果たしてまた今度のときまでまだ私はこいつに捨てられずにいられるだろうか、などとふいにビール三本の酔いの中で考えたりするのだった。」

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    2023年11月25日
  • 続・岳物語

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    昔、国語の問題集の本文で、岳物語や岳物語2が使われていたのを記憶している。
    岳は、自分というものをちゃんと持っていて、自分で考えて、やってみて、どんどん進んでいける強くて楽しい子だ。
    岳を取り巻く人たちもみんなユニークで、頭でっかちよりも自分で体験してつかみとっていく実力を大切にして生きている、という印象をもった。
    人の魅力とは、その体験の厚みで輝きが磨かれていく。
    そんな気がした。

    親と子はすれ違って、距離が出来ていくけれど、そういうぶつかる経験があるから、他者の立場に思いをはせることのできる人間となるのだろう、と思う。
    いつまでも時間や感情を共有することは難しい。
    しかし、無邪気に笑いあ

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    2023年11月11日
  • もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵(「椎名誠 旅する文学館」シリーズ)

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    ネタバレ

    前線で学徒兵が読むものがなくて薬瓶の細かい文字を繰り返し読んだというエピソードから表題作は発想したのだろうか/『本の雑誌』という外に職のあるものが無給で編集していた季刊誌の6号に椎名が書いた原稿が目黒(発行人)にボツにされた(編集長は椎名)恨みの意趣返しであるが、大人気のためにこの文庫版の「解説」で空想と断っている。読書家にとって自分を超える濫読者を弾圧するのは密かな願望か/書籍発行部数は’88年、雑誌も’91年ピーク。活字組版から写植への移行でカンブリア爆発した「本」を扱い古典・イデオロギー埒外の娯楽化

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    2023年10月27日
  • もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵

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    ネタバレ

    前線で学徒兵が読むものがなくて薬瓶の細かい文字を繰り返し読んだというエピソードから表題作は発想したのだろうか/『本の雑誌』という外に職のあるものが無給で編集していた季刊誌の6号に椎名が書いた原稿が目黒(発行人)にボツにされた(編集長は椎名)恨みの意趣返しであるが、大人気のためにこの文庫版の「解説」で空想と断っている。読書家にとって自分を超える濫読者を弾圧するのは密かな願望か/書籍発行部数は’88年、雑誌も’91年ピーク。活字組版から写植への移行でカンブリア爆発した「本」を扱い古典・イデオロギー埒外の娯楽化

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    2023年10月27日
  • 岳物語

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    愛情にあふれた作品。
    岳はかわいくていい子だ。
    その岳見て、ハラハラしたり可愛く感じたりしている親の心が伝わってくる。
    いい親子関係だな、と思う。
    現代にはない、おおらかな時代背景も感じる。
    あれはダメ、これもダメ、なんて言っていたら、人間の強さや逞しさなんか育たない。
    そんな風に思った。

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    2023年10月18日
  • シルクロード・楼蘭探検隊

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    タクラマカン砂漠を、桜蘭に向け出発するのだが、びっくりするぐらいハプニングだらけ。
    今では考えられないような事が半世紀以上前の中国では行われていた。命懸けの探検なのにユーモラスに書かれていて一気に読めた。

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    2023年10月08日
  • 新装版 武装島田倉庫

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    椎名誠のエッセイを中心に読んでいたので、本作、名作の誉れは高かったですが読んだと事無かった。30年ほど前に「アド・バード」を傑作だ!と興奮して読んだ割には薄情だなと自分でも思います。

    椎名誠特有の擬音や描写が効いており、陰鬱陰惨な世界観にどこかディフォルメされた空気がマッチして、松本大洋のスチームパンクの世界のようなワクワクを感じさせます。
    特に九足歩行機と巨大カミツキウオの格闘シーンはハートを鷲掴みされました。

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    2023年06月28日
  • 岳物語

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    以前に読んだ時の岳物語は息子さんとのこと、 私的なことが描かれていて、なんとなく新鮮に読めた、という記憶がありました。
    でも、今読んでみると印象がかなり変わっていることに気づきました。
    今、自分の子供が、この中に書かれている岳少年と大体同じ年だし、 どうしても親の視点で読んでしまうのです。
    昔は、たはは、とおかしかっただけのところが、
    今読んでみると、 ”おとう、椎名誠”と同じようにハラハラドキドキしたり、不安になったり、
    息子に捨てられる心配な気持ちが理解できたりして、
    以前よりもかなりのめりこんで読んでしまいました。
    最後の方で、岳少年が海に落ちた、と報告するところがあって、

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    2023年06月22日
  • 飲んだら、酔うたら

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    第一章は世界のイロイロ変わった酒の探訪記、第二章はシングルモルトウイスキーを集中取材して、そして第三章はもちろんシーナ氏のビール話、第四章は「月刊たる」という酒専門誌に連載した酒がらみのよもやま話。読めば呑みたくなる、極上の酒エッセイ。

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    2023年05月30日
  • 新装版 武装島田倉庫

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    名十年ぶりかで、再読。
    相変わらずおもしろい。今のアニメ技術で映画化したら受けそうだなと思った。


    北政府って、北〇鮮・・・んー預言書にならないことを祈ります。

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    2023年05月18日
  • 椎名誠 超常小説ベストセレクション

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    「椎名誠」のSF短篇集(超常小説集?)『椎名誠 超常小説ベストセレクション』を読みました。
    『孫物語』に続き「椎名誠」作品です。

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    「シーナワールド」全開の「超常小説」ベストセレクション!

    “お召し送り”に選ばれた妻……三ヵ月も毎日降り続ける雨……とにかく異常に大量発生した蚊……“盆戻り”で家に帰ってきた亡き母との対面……さまざまな専門家たちがなにかの理由で集められた収容所で、太軸二段式十字ドライバーを片手に脱獄をはかろうとする男……。
    過去30年にわたって発表された小説の中から著者自らが厳選。
    SF、ファンタジーの枠に収まりきらない“不思議世

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    2023年04月04日
  • 孫物語

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    「椎名誠」の私小説『孫物語』を読みました。

    「椎名誠」作品は昨年9月に読んだ私小説『三匹のかいじゅう』以来なので4ヵ月振りですね。

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    「子どもより孫(まご)の方がかわいい」と言うけれど、そんなことは……ありました!

    あまり大きい声じゃ言えないけれど、こんなに楽しいことはない! 
    突如、男女男の孫が「シーナ家」のすぐそばに越してきた。
    はるか昔に書いた『岳物語』の息子「岳」の子たちは小学生。
    本好き、おませさん、活動派の3人は、家の外でも室内でも、今日も何かをやらかしてくれる。
    71歳、「イクジイ・シーナ」の奮闘スーパーエッセイ。
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    2023年04月04日