椎名誠のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
椎名誠による新たなハードSFが上梓されたと知り、素直に嬉しくなりました。他の人の書評を読むにつけ、この作品はもはや私にしか読み解けない世界観なのではないかと、どこか独り占めしているような気分にもなります。
1990年前後に出版された『アドバード』『武装島田倉庫』『水域』を夢中で読んでいた20代の頃、それらは私のイマジネーションの源でした。あれから30年の歳月を経て本作に触れると、私自身もまた年相応の円熟を重ね、鮮やかな想像力を内側に育ててきたのだと実感します。
説明もなく唐突に「ムロト川」や「百舌」という少年の名前が現れたとき、かつてダムを爆破し北政府を押し流したあの一件が、記憶の底から浮 -
Posted by ブクログ
(2023/8/30)
ずいぶん昔に一度読んだが、1年ほど前になって無性に読みたくなった。買った。
そうそう、「スーパーエッセイ」だ。「昭和軽薄体」だ。流行した当時は熱狂したものであるが、その饒舌、そのいかにもセーネンぽい熱、そしてその古さには、今読むと閉口を禁じ得ない。
逆に(当時は熱狂ゆえにほとんど気がついていなかったが)、制服へのアンチテーゼと、やがて愛しき制服への帰依というプロセスを、独特の観察によって描き出した意外な深みは、年を経て感じることができた。その観察、ひいては椎名氏の人となりがそのまま描き出されているという点で、やはりエッセイ、文章というものはそれぞれの生き様を映す鏡 -
Posted by ブクログ
あの屈強そうで逞しい著者も齢(よわい)82歳。
このエッセイを書いてた頃は80歳くらいかな。
腰が痛かったり、車椅子での移動だったり、果ては意識を失い緊急入院、結果は’パーキンソン病”の疑いらしい。
けど、回復してリハビリの成果で元に生活に戻れたのはほんと喜ばしい。
大昔、銀座で著者の写真展に行き、サインをもらった。
大柄で日に焼けていて逞しい二の腕と優しい笑顔が素敵だったな。(遠い目)
相変わらず、ビールやお酒はお好きなよう。
海外で弁護士をしている葉さんと近所に住んでよく孫を連れてくる岳さんとお子さんたちもそれぞれ立派に成長されたのね。
巻末に木村弁護士と岩切氏との鼎談が載っていてそれぞれ -
Posted by ブクログ
本をあまり読まなかった頃、椎名さんの国分寺書店のオババやあやしい探検隊シリーズなどのエッセイを良く読んでいた。
久しぶりの椎名さん。
ビックリした。
当たり前なのだけれど、歳とってる……。
え?あのシーナさんがおじいちゃん?
81歳、そうか、親世代だもんな、そりゃそうですよ。
四半世紀ぶりに会った感じで、だからビックリしちゃったけど、文章の端々にそーそーこの感じ!とシーナさんを感じる部分もあって、一気に読んでしまった。
エッセイと岳物語とガクの冒険は読んだことがあるけどもSFはアドバードで挫折した記憶があるなぁ。私の中では、作家というより探検隊のヒトなのかもしれない。