椎名誠のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ数十年ぶりに再読、やっぱり面白い。当時、椎名誠の文体にハマったものです。
椎名誠と本の雑誌社関係者を中心とした怪しい探検隊「東日本何でもケトばす会」は、日本の離島にキャンプ用品一式持ち込んで、浜辺で大宴会を繰り返す。魚、蛸・・・海産物は現地調達。突然歌い出し、火を吐く。蚊の襲撃と戦い、朝には惚ける。
70年代〜80年代、怪しい集団が怪しいキャンプするのがまだ許された時代だった。いま、大焚火して、周りで踊って、火を吹くなんてことができる海岸はこの国に残されているんだろうか?
そこから40年以上経って、探検隊のメンバーには鬼籍に入ってしまったものもいる。思えば遠くへ来たものです。
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Posted by ブクログ
失踪願望の続編です。
前作はコロナ罹患で生死をさまよった経験が赤裸々につづられており、回復後の後遺症も大変そうでカラダ大丈夫かなあ・・と心配でした。
今度の本作では本の雑誌創刊からの盟友、目黒考二さんが亡くなられ、その時の衝撃と悲しみの深さが伝わり、今度は心が壊れそうでまたもや心配に・・・
ただ一方で、彼との思い出や会話をきっかけに、もう一歩踏み込んで執筆しようという強い意志も感じられました。
それが今回初めて語られたと思われる、奥様との関係悪化のこと、自動車事故のこと、不倫のことなどではないでしょうか。
私自身は、ワイワイ楽しく旅をして、お酒を飲んで・・・というシーナさんを見ると安心します -
Posted by ブクログ
陽当たりの悪い克美荘に住む彼らは、天気の良い日に河原に布団を干しに行く。「異常なカタツムリのキャラバン」のように。この場面を想像すると、かなりおかしい。
コタツを質流れする前に出して、みんなでこの世の最上の幸せを感じているさまもいい。本気でプロレス大会したりね。
でも、最初に住んでいた4人が一人抜け一人抜けしてくのはもの悲しかった。司法試験に合格したり、怪しい会社とはいえ就職したり。一人一人の生活が確立するまでの猶予期間、モラトリアムが青春なのかもしれない。特別エッセイを寄稿している角田光代さんがいう「何ものでもない時間」がこの本の魅力なんだろうなあ。そこで仲間と馬鹿やって無駄な?時間過ごした -
Posted by ブクログ
1981年に刊行された『哀愁の町に霧が降るのだ』
ここにあるのは昭和の青春だ。
アルバイトしながら演劇学校に通う椎名誠、大学生の沢野ひとし、司法試験を目指す木村晋介、サラリーマンのイサオという個性的な4人の共同生活は、まさに「青春」だ。貧乏しても酒は飲みたい。そんな時、どうしたのか・・・。はちゃめちゃな青春である。
このスーパーエッセイ?を読もうと思ったのは、井上ゆりさんの本に、姉妹でこの本を読んで爆笑し、二人とも「とんかつ」が食べたくなったと書いてあったから。
椎名誠さんの文体が面白い。それ以上に椎名誠さんの経験したことが面白い。「受験」という重い重圧の中で青春を過ごしていた自分を思い出した -
Posted by ブクログ
前作、失踪願望。では、コロナ騒動で死を彷徨う体験を知ってビックリした。
そして、本書、続編は令和4年(2022年)7月から令和5年(2023年)6月末までの
1年間の失踪日記(WEBにて連載)の内容に『さらば友よ』親友、目黒考二の死について書いた内容。
日記の内容はWEBでたまにチェックしていたので、知っていたが
最後の『さらば友よ』は涙が流れるほど、親友、目黒考二氏への愛情が
心に響く内容になっている。
本書で始めて知った内容は、大学生の頃の話。
失踪願望があった事を語るエピソードで、友人と家出をして、
箱根の芦ノ湖周辺の酒屋に住み込みで働いていた。
その時、偽名を使い『タカハシ』で1ヶ -