椎名誠のレビュー一覧

  • 雨がやんだら(「椎名誠 旅する文学館」シリーズ)

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    9月の長雨ですっかり元気がなくなってしまったのだけど、10月になって気候が良くなり、本棚から最初に取り出したのがこの本だった。椎名誠は若い頃に(当時出ていた)ほとんど全てを読むくらい大好きだったのに、大人になって忘れてしまっていた。それが1ヶ月雨降りが続いたことで「雨がやんだらが読みたいなぁ」と唐突に脳裏に甦った。
    椎名誠はエッセイもとても良いけれど、私はSF小説がとても好きだ。荒唐無稽なネーミングはリズム感があって収まりよく、そっけない文章で語られる濃密すぎる世界観。淡々と始まり少し加速したなと思ったらあっという間にすごいグルーヴの渦に巻き込まれている(そしてサッと幕引き)。どれを読んでもそんな竹のジェットコースターみたいなスリリングさがある。
    筒井康隆もかなり読んだけど、どちらも好きです!

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    2026年10月18日
  • 岳物語

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    約5年ぶり椎名誠で、本書は10年ぶりの再読。子育て本として読むとまた違った味わいが。
    実はこの人、チャールズ・インガルスと並んで小生の理想の父親像なのです。

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    2026年10月05日
  • 超巨大歩行機ゴリアテ

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    たまたま本屋で見つけて、「は?椎名誠?アイスプラネットマジ懐かしい」ってなって衝動買いした。
    友達に「SFって読んでても現実のシビアさに心痛めることないし、マジ現実逃避できるから最高(意訳)」的なこと言われたけど、マジでそれな。
    終始、だからゴリアテって何やねんって思いながら読んでて楽しかった。

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    2026年06月07日
  • 超巨大歩行機ゴリアテ

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    「アド・バード」の世界観再び、の帯宣伝に釣られて即買いしました。
    相変わらず、たまらない世界観でした。短編集ではありましたが、全編椎名ワールド、途中アド・バードがちらっと登場してくるところに感動した。
    今の技術で映像化してもらいたい作品でした。

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    2026年06月01日
  • 続々 失踪願望。 病み上がり乾杯編

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    シリーズ三作。2023年7月~2024年9月までの日記と書き下ろし3話。生ビールと相撲好きは変わらずだが、鬱、腰痛、挙句の果てにパーキンソン病(疑い)と体調はすこぶるよろしくない。自分の母親と同年代だからなあ。アウトドア大好き時代を共に生きた彼には元気でいてほしい。

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    2026年02月27日
  • 続 失踪願望。 さらば友よ編

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    2020年7月〜2023年7月までの日記と過去の回想録を収録。宴会、酒場通い、通院、気分の落ち込みや謎の体調不良…。歳をとったなあと感じるが、回想や毎日の出来事をつらつらと書いても読ませてしまうシーナの凄さ。今回はなんと言っても親友との別れが哀しい。

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    2026年02月23日
  • この道をどこまでも行くんだ

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    ネタバレ

    最初は世界各国の独特なお祭りから始まり、いろんな世界の独特な風習であったり、様子を知ることができます。

    いくつかの短話となっているので気軽にも読みやすいです!

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    2026年01月31日
  • 岳物語

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    父親の愛情に溢れた一冊で、しかも思春期の難しい時期に入るまでの息子と父の物語。自分に息子がいるとよくわかる。最近はじわじわ息子との接点もなくなって。でも子供が自分を越えていく、それが子育ての成功した証だと思う。

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    2025年12月23日
  • ひとりガサゴソ飲む夜は・・・・・・

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    世界を旅している著者の酒にまつわるショートエッセイです。日常はもちろん旅先で体験したお酒各種や酒の肴の話。「へー知らなかった」なうんちく満載で面白かったです。
    世界の珍しい酒や結構なゲテモノ系のつまみもワイルドに体験しているのが著者ならでは。ワクワクしながら読みました。楽しくてためになるお得な本でした。

    ・屋台というのは何にしてもある程度の「隠し味」が潜んでいる
    ・ナマコの原形の名前は「コ」であるという説。「コ」のハラワタだから「コノワタ」なのである。ナマコの卵巣は「コノコ」という。
    ・六十度以上の酒は危険物の扱い。それを運ぶのはガソリンを運ぶのと同じような規制を受けるらしい。積荷には「DANGER」と書かなければならない。那国島の泡盛「どなん」のアルコール度数は六十度であるのも、その規制を避けるためのものだと思われる。
    ・強い蒸留酒というのはちょっとヤバイかなと思う食い物などが出てきたときになんとなく頼りになる消毒の力があるような気がする。
    ・泡盛の牛乳割りは飲み過ぎても二日酔いをしない。

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    2025年11月10日
  • 岳物語

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    小学生ぶりに読み返してみると、当時とはまったく違う印象を受けた。今はオトナ目線で自分を重ねて捉えてしまう。いつか自分の子どもとも、こんなふうにバカやってたいな。

    自分が大人になるにつれて、昔のように一緒にバカなことをする友達も、そんな環境も減ってしまった。「社会人」という呪いに囚われている。そこでは「現実を見ろ」という言葉が繰り返され、ワクワクや、ちょっとした心の喜びの芽が摘まれていく。

    しかし人生で本当に大切なのは、そうした小さな心の動きにきちんと向き合うことだと思う。「現実」や「常識」という名のものから、自分の心の動きや喜びを守っていきたい。そして、その観点で、自分の好きな人や、いつかの子どもたちとも向き合いたいものである。

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    2025年09月04日
  • かえっていく場所

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    「岳物語」が1985年、本書の単行本はその18年後の2003年の刊行。
    著者の私小説シリーズは飾らない文体で家族の日々を描いてきた。いい時ばかりではないけど、その描写に温かい気持ちになる。
    文庫版の吉田伸子さんの解説にも感動した。

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    2025年08月29日
  • 続・岳物語

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    本編より続のほうが面白い。きっと成長を描いた作品だからだと思う。

    なお途中自分の千葉での思い出語るシーンは多分要らないんじゃないかと思う。

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    2025年06月22日
  • メコン・黄金水道をゆく

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    メコン川を辿る旅路と、その川で逞しく生きる人々の姿。
    凄まじい環境だが、それに慣れてしまうと気にならないのだろう。

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    2025年06月03日
  • 旅先のオバケ

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    椎名誠が旅先で体験した奇妙な現象や、様々な土地の宿についてのエッセイ。
    想像を絶する宿ばかりで相変わらず面白い。

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    2025年05月26日
  • 続 失踪願望。 さらば友よ編

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    椎名誠の本や文章が好きだが、いっとき、昔のことばかり、同じ話を繰り返し書くのがなんかイヤで避けていた時期があった。でも私自身が年を取り受け入れられるようになった。やはり軽快な文章は若い頃と何も変わらず実に楽しい。

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    2025年03月26日
  • 秘密のミャンマー

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    久々に椎名さんの紀行文を読んだ。解説にもあるが、簡単に書いているようで密度が濃くそれなのに読みやすい。
    仏教と瞑想の国であり、川とともにある国でもある。ガイドさん運転手さんのキャラクターもよく、国の雰囲気が伝わってくる。
    ただ、同時多発テロの裏での旅行という予想外の事態がおきたことから、軍事政権下の情報統制状況をルポすることになり、この本の価値が変わってしまった。その中で、世界の情勢から切り離されながらも仏教に瞑想に向き合っているという国の状況は面白い。情報がこないから即不幸せというわけでもないのだろうなあ
    なお、さすがの椎名さんでもカラスとネズミは食さないということが分かった。きちんと危機管理ができてこその旅作家なのだな。

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    2025年03月23日
  • 定本 岳物語

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    『岳物語』を読んで、次は『続・岳物語』
    …って、思っていたのですが……
    いいこと思いついちゃった✨



        『定本 岳物語』


    「岳物語」「続・岳物語」って続いて
    エピローグのような…著者解説的な
    「定本 岳物語のあとがき」
    が書き下ろしで収録されています。

    それと…
    「岳物語」と僕
    …というタイトルで
    岳くん本人 によるエッセイも収録

    ねっ 一粒で二度美味しい みたいな…
    お得感満載 (๑˃̵ᴗ˂̵)

    「岳物語」は…
    愛息・岳くんとの親子なんだけど…
    親友のような、兄弟のような日常を加筆・再編成。


    「続・岳物語」は私も初めて読みました

    夏は少年にとって大きな脱皮の季節らしい。
    「椎名さんはまだ岳にステられてないの?」
    なんて言われてきた椎名さん。
    岳くんも反抗期ではないにしても、今までみたいに『おとうーおとうー』ではなくなってきている状態。岳くんがお友達と亀山湖に行く
    "黄金計画"を聞いた時
    「あとから二日ばかり行ってみようかな」
    なんて言ったもんなら
    おそろしい顔をして
    「やめろよなぁ」「くるなよな絶対」
    「おとうなんかきたら最悪だよ、まったく」
    なんて言われちゃう始末。
    うぅ…辛い。
    いつかはくる親離れってのは…
    わかっているんだけどね…さみしいなぁ。



    岳くんの気持ちもわかるの。
    岳くんのエッセイには…

    中学一年の時
    やる気のない岳くんの態度を見かねて
    叱ってきた、年配の女性教師が言った言葉。

    「がく君、あなたはこれから"親の七光"に
    頼って生きていくつもりのようだけど、そんなことではいけませんのよ」

    …ちょっと酷くない?


    作家の息子という事実は、時には、僕をとても窮屈な気分にさせたのでした…って
    そう、なるよね。


    僕にとって父親とは、とてつもなく偉大な人物です。心から尊敬しておりますし、感謝をしております。


    けれども、やはり『岳物語』は愛することが出来ません。


    でも、『定本 岳物語』で今まで言えなかった
    自分の気持ちを伝えれてよかったね!
    って…今から28年も前なんだけどね!
    ひゃははははは
     
    親子のほっこりする話ばかりじゃなくって…
    子供の成長や自立…喜んであげなきゃね!
    さみしいけど親はちょっぴり後ろから見守ってるくらいがちょうどいいのかもね!

    『定本 岳物語』
    とても おもしろかったです。

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    2025年01月23日
  • かえっていく場所

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    集英社の月刊文芸誌『すばる』2001年1月号~2002年8月号に掲載された小説をまとめ、2003年4月に刊行されたもの。椎名氏の長女は当時ニューヨークに住んでおり、2001年9月11日に同時多発テロが発生する。自分は久しぶりのアメリカ旅行を計画していたのだが、この事件のせいで当然ダメになってしまう。当時の世相を思い出しつつ椎名一家がどのように過ごしていたのか、興味深く読ませていただきました。

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    2024年12月18日
  • 机の上の動物園

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    これぞ椎名誠という本。椎名氏の魅力が詰まっている。軽妙でユーモア溢れる文体、ちょっと普通では経験できないぶっ飛んだエピソード。生命の危険に晒されるような環境も、おぞましい過酷な状況も、彼の筆にかかると愉快な冒険譚になって読者を楽しませる。

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    2024年12月16日
  • 岳物語

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    ネタバレ

    30年ぶりくらいに読みました。子供であった頃と、親になった今読むのでは全く違う印象がありました。当然ながら、この本は男の子の親の目線で書かれた本であり、当時感じることが出来なかった、親としての嬉しさや切なさを今読むと感じることが出来て、自分も変わったんだなぁと感慨深くなりました。

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    2024年11月24日