【感想・ネタバレ】秘密のミャンマーのレビュー

あらすじ

旅の作家、椎名誠の不思議の国わけ入り紀行。

あなたは、ミャンマーのことをどれだけ知っているだろうか? 軍事政権下の鎖国状態のこと? アウン・サン・スーチー氏の民主化運動? 世界最貧国等々。そこには、忘れられたアジアのほほえみが、いまだ残っていた。見る物、聞く物すべてが、初めて体験する超俗の不思議風景であった。「慌ただしく世界のいろんなニュースに翻弄されている私たちのような国に生きている者より、静かに心から仏様に対峙しているこの国の人々の方がよほどシアワセなのではないか」(著者あとがきより)

【ご注意】※この作品はカラー写真が含まれます。

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Posted by ブクログ

久々に椎名さんの紀行文を読んだ。解説にもあるが、簡単に書いているようで密度が濃くそれなのに読みやすい。
仏教と瞑想の国であり、川とともにある国でもある。ガイドさん運転手さんのキャラクターもよく、国の雰囲気が伝わってくる。
ただ、同時多発テロの裏での旅行という予想外の事態がおきたことから、軍事政権下の情報統制状況をルポすることになり、この本の価値が変わってしまった。その中で、世界の情勢から切り離されながらも仏教に瞑想に向き合っているという国の状況は面白い。情報がこないから即不幸せというわけでもないのだろうなあ
なお、さすがの椎名さんでもカラスとネズミは食さないということが分かった。きちんと危機管理ができてこその旅作家なのだな。

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2025年03月23日

Posted by ブクログ

9.11テロの直後に出かけた仏教国ミャンマーへの旅。戦争と対比させる形で、仏教国で仏教について考えを巡らせている。ミャンマー料理は油をよく使うらしく、味が油っぽいらしいです。表紙の写真は崖に微妙なバランスで乗っかっている巨大岩。面白かった。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

何年ぶりかで椎名さんの本を買いました。私が初めて買った椎名本は、確か「インドでわしも考えた」。で、偶然にも「インドで…」のスタッフとの最後のお仕事がこの本だったそうです。気安い仲間と、行き当たりばったり的にずんずん旅を続けていく、というスタイルはどちらの本も同じなんだけれども、本書では時に、あの”911テロ”から始まったきな臭い国際情勢に思いをはせたりする椎名さんの姿があり、「んー、椎名さんも歳をとったんだなあ」なんて生意気な感想を持ちました。

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2011年08月06日

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