椎名誠のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
岳物語は続も含めて3回位は読んでいると思います。それなのにこの「定本」を読む理由。それは岳の文章が巻末載っているという事が大きいです。
椎名誠を父に、そして僕の敬愛する野田知佑を友とする岳少年。年代で言うと恐らく僕と同年代だと思います。
直情径行だけれども明るく自分の道を進む彼の姿は、弱腰な少年だった僕にはまぶしく、「ああ、やはり生まれた環境で色々ちがうんだな」と大人ながらに振り返っていました。
しかし考えてみれば大ベストセラーの主人公たる少年に、図らずも抜擢されてしまった彼の心境を慮ると、そんなに単純な事でもないなあと感じています。
僕自身は父親と遊んだ記憶も、二人で出かけた記憶もありません。確か8才くらいの時に帰って来なくなり、10才の頃には離婚して影も形も無くなりました。
元々子煩悩さは皆無の父だったので全く寂しくもなんともありませんでしたが、この本読んでると、父息子っていいなあとしみじみ思います。
椎名さんの岳に対する視線はとにかく優しい。厳しいと自分で思ったりしているかもしれないけれどとにかく優しい。実際うらやましいです。こんな父親欲しかった。
忙しい仕事の最中を縫うように岳と釣りに出かけ、彼との貴重な時間を噛みしめるように文にしたためる父。仕事で、ノリで書いてしまったとはいえ愛が無ければ書かない本でしょう。
そしてこの本の最後にある定本の椎名さんのあとがき、そして岳の文章が胸にずきんと来ます。彼の20才の頃に葛藤と戦いながら書いた文章がとてもいいです。父親の名声のくびきから自然と離れ自分の道を歩いている自信と不安が滲んでいて、そこはかとなく家族の信頼感も書かれています。この文章だけでも過去に読んだ人が再度手に取る価値があります。
あとこの本の良い事は、岳物語、続岳物語で余計だった旅エッセイ部分が削除されて非常にすっきりしている事です。これによって長く読まれるに堪えうる本になっています。 -
Posted by ブクログ
【本の内容】
<正>
山登りの好きな両親が山岳から岳から名付けた、シーナ家の長男・岳少年。
坊主頭でプロレス技もスルドクきまり、ケンカはめっぽう強い。
自分の小遣いで道具を揃え、身もココロもすっかり釣りに奪われてる元気な小学生。
旅から帰って出会う息子の成長に目をみはり、悲喜こもごもの思いでそれをみつめる「おとう」…。
これはショーネンがまだチチを見棄てていない頃の美しい親子の物語。
著者初の明るい私小説。
<続>
プロレスごっこでも、カヌーでも息子には勝てない―。
自立の季節を迎えた岳少年。
ローバイしつつも彼の成長にひとりうなずくシーナおとう。
父と子に新しい友情の時代が始まる。
[ 目次 ]
<正>
<続>
[ POP ]
初めて読んだのは小学生の時だった。
父親となって改めて読み返したい本。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
【本の内容】
“おれわあいくぞう ドバドバだぞお…”潮騒うずまく伊良湖の沖に、やって来ました「東日本なんでもケトばす会」ご一行。
ドタバタ、ハチャメチャ、珍騒動の連日連夜。
男だけのおもしろ世界。
[ 目次 ]
[ POP ]
椎名誠さん率いる「あやしい探検隊」には、その道のプロが揃っています。
だから遊びも半端ではありません。
カヌー、バイク、山登り、海、川……そして何より焚き火を囲みながら食す、専属料理人林(りん)さんの激ウマ野外料理と宴会!
立派に大人の男たちが、ワハワハ、ガバガバとビールを飲みつつ、本気でバカ遊びに興じる豪快かつ贅沢な時間が詰め込まれた『わしらは怪しい探険隊』をはじめとする「あやしい探検隊」シリーズは、自然の中で読むと最高。
きっと、いつものアウトドアがさらに楽しくなるはずです。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
赤マントシリーズ第4弾。週刊文春1993年1月14日号~11月25日号掲載分をまとめたもの。バブルが崩壊して浮ついた時代から次第に経済の縮小・停滞期へと向かっていく下り坂な当時の空気感が全体から伝わってくる。そんな中でも、銀座のクラブのママさんのひとこと「銀座のお店はもう半分ほどなくなってしまったのよ」にもっとも集約されているように思える。当時で半分なのだから、2014年現在の今は果たしてどうなっているのだろう?
白眉はなんといっても『クソまみれの人生』の巻。当時、週刊文春でリアルタイムに読んだ記憶がある。自分も同じような修羅場を何度も経験しているので、リアルに緊迫感・切迫感が伝わってくる。数えきれないほどある椎名エッセイのなかでも1位、2位を争う秀逸の1篇。この1本だけでも読む価値がある。
「秋風ラーメン旅」もリアルタイムで読んでいて、よく覚えている。富山県でたまたま入ったラーメン屋がズイマーだった話。これに尾ひれ背びれがついて、一部の読者に富山県全部のラーメン屋がズイマーだったような印象を与えてしまい、抗議がいっぱい来そうな。ちゃんと読めば、そんな悪意はまったくないことがわかるのにね。
何かに怒っている時の椎名誠エッセイは、初期のスーパーエッセイ時代を彷彿させとても面白い。しかし、何かがキッカケで抗議が殺到したりすると、書く方も慎重になってしまい、本来の面白さが薄まってしまう作品をその後読まされることになる。これは、あまりよろしくない傾向ではないかと息苦しさを感じ、少々ぐったりしてしまったのであった。 -
Posted by ブクログ
昔読んでいた本を発掘したので再読しました。
椎名誠氏および仲間「怪しい探検隊」
(もしくは「東日本何でもケトばす会」)の皆様の著書も
少し読んだことがありました。
で、この本。
素晴らしいです…仲間によって仕上げられており、
挿絵が炊事班長(沢野ひとし氏)、
解説が釜たきメグロ(目黒孝二氏)とあって、
同人誌のような温かみを感じる1冊です。
アナログな時代に、更にアナログライフを目論む
皆様の珍道中(別にふざけているのではなく真実は小説より奇なのです)
は抱腹絶倒でございます。
冗談でなく、昔電車で読んでいたらブフーと噴いてしまい
あわてて閉じたことがあるくらい。
他の時期のレポも多数出ているようなので
改めて読んでみたいなぁ。
あと他の探検隊の皆様の著書もまた読みたい。