椎名誠のレビュー一覧
-
購入済み
1980年のブログ
懐かしい、再読も楽しい。昭和軽薄体とも言われた文体の鮮やかなデビューでした。今のブログの走りかもしれません。電子ブックで読める沢野ひとしさんのイラストも良いです。
-
Posted by ブクログ
椎名誠さんの「死」についての本第二弾。
今回は漠然とした「死」についてだけでなく、各国・各宗派の死やお葬式に関する事なども書かれていた。
世界的にみると、火葬を行っている国はすくないというのはうっすら知ってはいたけれども、それを"火葬が出来ない"とは捉えていたかったし、北極圏の国では燃やす事も出来なければ、埋める大地もないというのは、なかなか衝撃だった。考えてみれば当然のことなのに。
この本を書かれているときに、コロナ禍になり、また改めて思うところも深かったようだ。
椎名さんと奥様の一枝さんは、散骨という形をどうやら選ばれるらしい。
このご夫婦はこういう根っこの考え方、価値 -
Posted by ブクログ
四半世紀ぶりに再読。やはりこの独特の世界観には強く引き込まれる。この世界の話をもっと読みたいと思うが、未だ他の作品は出ていない。いくらかの重要な謎を残し、いかにも続編がありそうな終わり方なのだが。
とても映像化向きの作品なのに、そうならないのは作者の意向なのだろうか(アニメ化の話はあったそうだが立ち消えたとの噂でもあるし)。
椎名さんのSFを読むと、想像上の事物に対するネーミングに強いこだわりを感じる。「名は体を表す」というが、可能な限り「名で体を表そう」とされているようである。中には、名前だけ出されて説明がなされないことすらある(いきなり出てくる「指巻きや腸出しといった重刑」って何だ. -
Posted by ブクログ
椎名誠『ぼくの旅のあと先』角川文庫。
シーナ節炸裂の旅エッセイ15編を収録。
椎名誠と言えば、自分にとって学生時代はヒーローだった。『さらば国分寺書店のおばば』に始まるスーパー・エッセイに『わしらは怪しい探検隊』、テレビなどのメディアにも登場し、仲間と共に本の雑誌を立ち上げるなど、自由人、旅人として、憧れの人物だった。そんな椎名誠も76歳。果たして76歳のシーナは何を語るか……
自分もキャンプや旅行に勤しみ、様々な国に旅行した経験もあってか、非常に面白かった。椎名誠は76歳になっても、シーナだった。しかし、シーナも人の子、最近は痛風や白内障に老眼に悩むという。
世界のまずいビールは確か -
Posted by ブクログ
「岳物語」の流れをくむ、椎名誠さんの私小説。椎名誠さんが岳くんくらいの少年だった頃の物語。今までのエッセイにもちらちらとこの頃の話は出てきていましたが、まとって書かれているのは始めてで、でもご本人もたびたび書いているように、この頃の家庭環境はやっぱり分からないこと多いようです。
考えてみれば自分も子供の頃に、あれは結局なんだったのかなと思うことの一つや二つはあるもので。
地球中をどかどか旅してビールをぐいぐい飲んでいた椎名誠さんも気付けば年を取られたのだなぁと、寂しさも感じつつ、過ぎ去った昭和の日本の風景も懐かしく(この頃は生まれてませんけどね!)、思いながら読みました。
続編待ちます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「続」も、前編に劣らず非常によかった。前編と同じ編集方針となっており、全国不登校新聞社に在籍する、不登校・ひきこもりの当事者・経験者である子ども若者編集部員が、「私が話を聞きたい人に話を聞きにいく」という方針で取材を行うことにより作られている。「世のため」「人のため」ではなく、「私」が話を聞きたいというのが大原則となっている。
そのインタビュアーに答えた17名の著名人がこちら。
目次には、対談者のキーとなる一言が次のように紹介されている。確かにこれらのセンテンスがキーとなるものであるが、それ以外にも一人の読者として感動した言葉や生き方があった。
■中川翔子:ちょっとの「好き」を集めて、積み -
Posted by ブクログ
岳さんと私は歳が近く、実家も近いこと、我が家にも元気な男の子がいましたので、なんとなくその空気がリアルに感じられた。
ただ、あまりにリアルタイムでの連載だったためご本人はとても嫌だったようですね。
もう少しフィクションの要素がを強くした小説にしてしまえばよかったのかな。読み手としては大変楽しい父子のエピソードなんですけど。
私も子供の自主性を育てる子育てに基本的に賛成です。
しかしながらこの本の時代から30年ほど進んだ現代ではここまでの自由は親子共にないかもしれません。
周りのママ友の意見なども聞くととかく揺れ動きますが、この本を読んで、やっぱり子供を一人の人間として信じて付き合っていきたい -
Posted by ブクログ
ネタバレ8月22日の読書:孫物語 椎名誠
カバー裏より
『世界を飛び回っていたシーナが自宅に落ち着くことが多くなった。その理由は、なんと「孫」。本好きな長男、口が達者な長女、無鉄砲小僧の二男。ドタバタ騒がしい三匹のかいじゅうの成長ぶりを、基本的にダラシナイにやけ顔で見つめるシーナ。ぐんぐん新しいことを吸収する孫たちに対し、どんどんいろんなことを忘れていくじいじいは、ウロタエながらも大奮闘!孫愛にあふれた「じじバカ」エッセイ。』
まさかシーナ君くんの「じじバカ」ぶりを読む日が来ようとは…。
ぬけぬけと「子どもより孫は可愛い」というシーナくん。
しかしシーナくんも早、70歳を過ぎているのだ。
複雑な気 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2019.01.07
小学校の塾で、国語の先生から特別賞としてこの小説を譲ってもらった。思えば、これが私の読書人生の始まりであって、それから今日に至るまで仕事でも余暇でも多くの本を読む最初のきっかけになった本である。
全体として、当時の椎名さんらしい「面白い」文章に笑いが出てしまう。電車の中で読んでは危ない。
「真実の焼きうどん」や「蚊」「戸間袋急行」など、日常の何気ない(どうでもいい?)風景をこれほど広げるのは見事。
突如目の前に現れ消えた鶏と、なくした万年筆との関係に謎が残る「さすらいのデビルクック」、占い一家に焦点をあてた「よろこびの渦巻き」など、面白かった。
電車に紛れ -
Posted by ブクログ
岳物語は続も含めて3回位は読んでいると思います。それなのにこの「定本」を読む理由。それは岳の文章が巻末載っているという事が大きいです。
椎名誠を父に、そして僕の敬愛する野田知佑を友とする岳少年。年代で言うと恐らく僕と同年代だと思います。
直情径行だけれども明るく自分の道を進む彼の姿は、弱腰な少年だった僕にはまぶしく、「ああ、やはり生まれた環境で色々ちがうんだな」と大人ながらに振り返っていました。
しかし考えてみれば大ベストセラーの主人公たる少年に、図らずも抜擢されてしまった彼の心境を慮ると、そんなに単純な事でもないなあと感じています。
僕自身は父親と遊んだ記憶も、二人で出かけた記憶もありませ