椎名誠のレビュー一覧

  • 続 学校に行きたくない君へ 大先輩たちが語る生き方のヒント。

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    不登校新聞からのいくつかの記事の抜粋である。これをもとに不登校新聞を気軽に手に取れるようにすることがいいのかもしれない。不登校になってから、不登校になる前に、大人になり不登校でなくなってから、いつでもどこでも読める新聞になってくれるといいと思う。

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    2021年08月04日
  • アド・バード

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    最初に読んだ時に途中で挫折して、数年後に再チャレンジで挫折したところを頑張って読み進めて最後まで読んだら、あれっなんか分からないけれど凄く良いかもって思って、3回目じっくり読んで何故か透明フィルムで傷まないように表紙コーティングして大切な一冊になりました!
    でもやっぱり途中の樹木のところはしんどい(--;)
    ソコを乗り越えて頑張って最後まで読んでほしいです!
    余談ですが、この本をみると私の頭の中には何故かムーンライダーズの『Y.B.J.(YOUNG BLOOD JACK)』という曲が流れます!

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    2021年07月14日
  • 岳物語

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    父・椎名誠と息子・岳くんの物語。エッセイ的な。とても読みやすくておもしろかった。切なく楽しく。旅に出ることが多く不在も多い椎名家だからこその少し特殊な関係かもしれない。いやでもそこは家族それぞれいろいろあるか。お互い没頭するものがあって同士の匂いもする。親目線だと岳くんがどんどん成長していく姿が逞しく眩しく頼もしく、でも寂しくもあるなあなんて。息子といえどひとりの男として接している距離感も素敵だなあと思った。続も読もう。

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    2021年06月13日
  • 気分はだぼだぼソース(「椎名誠 旅する文学館」シリーズ)

    購入済み

    1980年のブログ

    懐かしい、再読も楽しい。昭和軽薄体とも言われた文体の鮮やかなデビューでした。今のブログの走りかもしれません。電子ブックで読める沢野ひとしさんのイラストも良いです。

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    2021年06月13日
  • アド・バード

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    四半世紀ぶりに再読。やはりこの独特の世界観には強く引き込まれる。この世界の話をもっと読みたいと思うが、未だ他の作品は出ていない。いくらかの重要な謎を残し、いかにも続編がありそうな終わり方なのだが。

     とても映像化向きの作品なのに、そうならないのは作者の意向なのだろうか(アニメ化の話はあったそうだが立ち消えたとの噂でもあるし)。
     椎名さんのSFを読むと、想像上の事物に対するネーミングに強いこだわりを感じる。「名は体を表す」というが、可能な限り「名で体を表そう」とされているようである。中には、名前だけ出されて説明がなされないことすらある(いきなり出てくる「指巻きや腸出しといった重刑」って何だ...)。
     名前を聞いてそのモノの姿かたちを想像するというプロセスは、この本の楽しみのひとつだろう。しかし、一度でも映像化してしまえば、そういった楽しみ方はできなくなってしまう。そういうことなのだろう。

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    2021年05月12日
  • 岳物語

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    2回目かな?大分前に読んで再読。全然内容覚えてなかったな。読みやすくておもしろいけど、切ない、、、またよみます。

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    2021年04月04日
  • 哀愁の町に霧が降るのだ(下)

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    情報センター出版局の3分冊版。後書きが1982年だから、もう40年近く前に書かれたとは…過去の本ではあるが、当時のエネルギーが伝わってくるし、シーナ氏に傾倒していた自分の20代も思い出す。
    無くなってほしくない名作。

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    2021年03月22日
  • 哀愁の町に霧が降るのだ(上)

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    実家に戻ったら学生時代に買った情報センター出版局版が出てきて、25年ぶり?に読んだ。ぜんぜん色褪せない!
    改めて、自分の中にこの本をはじめとした氏の本の表現が色濃く残っていることを認識。この表現が染み渡っているんだろう。

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    2021年03月14日
  • 哀愁の町に霧が降るのだ(上)

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    「哀愁の町に霧が降るのだ」上巻 椎名誠(著)
    2014年 8/10 初版発行(株)小学館文庫

    悲しくツラい物語に疲れたぼくのリハビリに
    20代の頃読んだ大好きな椎名誠のこの本を選びました。

    あの頃何度も読み返したのですが
    久しぶり…30年ぶりくらいに今回読んで

    ほぼ内容を覚えていませんでした^^;

    おかげで改めて楽しく読めました。

    あの頃の

    誰の目も気にしないで
    本気でアホな事が出来てた青春の時が
    こそばゆく甦ってくる。

    そんな本は
    下巻に続いていくのだ。

    文庫版の解説は
    あまり好きではない茂木健一郎氏^^;

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    2021年02月14日
  • 岳物語

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    父と子の成長や旅物語。
    入試の問題で出て以来、気になっていた作品。
    ついに手に取り読んだが、なかなか読み応えのある素敵な子育て本でした。

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    2020年12月13日
  • 家族のあしあと

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    「岳物語」の流れをくむ、椎名誠さんの私小説。椎名誠さんが岳くんくらいの少年だった頃の物語。今までのエッセイにもちらちらとこの頃の話は出てきていましたが、まとって書かれているのは始めてで、でもご本人もたびたび書いているように、この頃の家庭環境はやっぱり分からないこと多いようです。
    考えてみれば自分も子供の頃に、あれは結局なんだったのかなと思うことの一つや二つはあるもので。
    地球中をどかどか旅してビールをぐいぐい飲んでいた椎名誠さんも気付けば年を取られたのだなぁと、寂しさも感じつつ、過ぎ去った昭和の日本の風景も懐かしく(この頃は生まれてませんけどね!)、思いながら読みました。
    続編待ちます。

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    2020年10月14日
  • 続・岳物語

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    懐かしかった。久しぶりに実家に帰って本棚から持って帰った一冊。
    当時は、社会人になったばかりで岳側の目線で物語を感じてた気がするが、一人息子の父親を20年やった今は、知らずうちにシーナさんの子育てに影響されてたかもと思ってしまった笑
    良書はいつまでも良書なのだ!

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    2020年10月12日
  • 続 学校に行きたくない君へ 大先輩たちが語る生き方のヒント。

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    ネタバレ

    「続」も、前編に劣らず非常によかった。前編と同じ編集方針となっており、全国不登校新聞社に在籍する、不登校・ひきこもりの当事者・経験者である子ども若者編集部員が、「私が話を聞きたい人に話を聞きにいく」という方針で取材を行うことにより作られている。「世のため」「人のため」ではなく、「私」が話を聞きたいというのが大原則となっている。

    そのインタビュアーに答えた17名の著名人がこちら。
    目次には、対談者のキーとなる一言が次のように紹介されている。確かにこれらのセンテンスがキーとなるものであるが、それ以外にも一人の読者として感動した言葉や生き方があった。

    ■中川翔子:ちょっとの「好き」を集めて、積み重ねていく

    ■ヨシタケシンスケ:遠回りしたからこそ、見えることがたくさんある

    ■りゅうちぇる:自分の「色」を塗り替えてもいい 

    ■立川志の輔:他人とちがうのは、いいこと

    ■春名風花:いまあなたがいるそこがすべてじゃない

    ■あずまきよひこ:無理にでも頭を突っ込んでみると、たいがいはおもしろい
     
    ■R-指定:コンプレックスをさらけ出した方が、楽しかった

    ■谷川俊太郎:ミスフィットを活かす道はある

    ■庵野秀明:「ここ」じゃなければ、他のところに行こう

    ■宇多丸:自信は他人からもらおう

    ■田房永子:自分の「心」を大切にする

    ■大槻ケンヂ:「のほほん」と生きていきたい 

    ■みうらじゅん:好きなことをいっぱいやろう

    ■糸井重里:できることをひとつずつ続けていく

    ■坂上忍:3割の共感があればいい

    ■椎名誠:方向が決まっている人生なんて、つまらない

    ■荻上チキ:人の役に立つことを生きる力にする

    ■対談:北斗晶×石井志昂(本書編集長) 人になんと言われようと、やりたいことをやってみる

    この17人の対談者もまた、自分自身の生きづらさを乗り越えた今がある人たちであったり、生きづらさということを心で理解できる人たちであったりする。ある意味、自分なりの人生哲学をもっている凄い人たちである。

    年齢は若くとも、何も考えずに自分の不安を子供に押し付けて生きている大人や、意味なくマイノリティであることを特別視するような人たちよりも、ずっとずっと物事を考える力があり、人生を闘っているのであり、生き方の哲学を確立しているように思える。

    以下、自分なりに目に留まった対談者の一言など。

    ■中川翔子:「いちばんひどい日」を乗り越えると「そうでもない日」が来る。「そうでもない日」が続いた先に、思いがけない「死ななくてよかった」と思える日が来るはず。

    ■ヨシタケシンスケ:自分の意見を持たずに大学までいった。それに対し、「学校に行かない(不登校)」を自分で決めるということは凄いこと。

    ■りゅうちぇる:意見の違う人にあったら、その人の背景を考えるようにしている。

    ■立川志の輔:人生いろいろなことが起こる。学校に行かないということが、なぜそんなに大きなことなのか。大騒ぎしているのは大人。

    ■春名風花:いじめの加害者にフォーカスする。送信機をどうにかするしかない。ただし、「加害者が悪い」と単純化してしまうのは嫌。

    ■あずまきよひこ:何もできないと思われているうちに、失敗しておいたほうがいい。
     
    ■R-指定:学校の外の世界の人たちと出会えて、「俺はすごく狭い世界にいたんやな」と思った。

    ■谷川俊太郎:自分が詩を書いて生活するなんて考えなかったし、詩人になりたいとも思っていなかった。「なぜ詩を選んだのか?」-私が詩を選んだのではない、詩が私を選んだのだ。

    ■庵野秀明:(学校の)勉強は、受験のためのもの。テクニック学んでいるだけ。そのテクニックを身に着けることが社会に出たときに役立つというのは方便だ。

    ■宇多丸:最初の一歩は、わかならいけどやっちゃってた。最初の一歩に「理不尽なジャンプ」がある。

    ■田房永子:親は子どもにとって権力者で支配者で独裁者でハラスメントの加害者。子どもに過干渉にならないようにするためには自分の人生を楽しむこと。

    ■大槻ケンヂ:世の中で善と呼ばれているものが悪であったり、悪と呼ばれているものが善であったり、価値観というものは時代、民族、国家によって変わるものであって、ゼッタイの基準はない、

    ■みうらじゅん:不安は今でもあるが、なんとかなっている。常識が分かった上でやる非常識が、エンターテインメント。

    ■糸井重里:自分たちが何ができるかって言ったら、残念ながら、今のところ、努力することだったり勉強することだったりする。

    ■坂上忍:何かを成し遂げようとするとき必ず孤独になる。

    ■椎名誠:不登校しているのは、自分に忠実な素直な人

    ■荻上チキ:「逃げてもいい」というが、不整備な状況では、不登校は自己責任化されてしまう。学校には、セーフティネットが必要なのに、厳しいルールを押し付けている、

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    2020年09月14日
  • わが天幕焚き火人生

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    新書版の出版であるにもかかわらず、内容は
    過去のエッセイなどの集約です。

    テーマなども特になく、散文的なものをこう
    して新書スタイルにするのは、椎名氏の著作
    としては珍しいですね。

    でも著者の近況を知ることは面白いですし、
    図らずもアクティブエイジング的な生き方
    をしている著者の姿勢を学ばせてもらえる
    ことができる一冊です。

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    2020年06月30日
  • メコン・黄金水道をゆく

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    メコン川というのは,昔は遠くの異世界の話だったが,何回かメコン沿いの街に行くようになり,こういう本を読んだときにリアルに浮かんでくる光景がある。ルアンパバーンとかビエンチャンとかは実際に行ったしな
    ということもあって,本に載っている地図はもうちょっと詳細にしてほしいなあ,と思うとともに,写真ももう少し増やしてほしいなと思うところ

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    2020年03月02日
  • 岳物語

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    岳さんと私は歳が近く、実家も近いこと、我が家にも元気な男の子がいましたので、なんとなくその空気がリアルに感じられた。
    ただ、あまりにリアルタイムでの連載だったためご本人はとても嫌だったようですね。
    もう少しフィクションの要素がを強くした小説にしてしまえばよかったのかな。読み手としては大変楽しい父子のエピソードなんですけど。

    私も子供の自主性を育てる子育てに基本的に賛成です。
    しかしながらこの本の時代から30年ほど進んだ現代ではここまでの自由は親子共にないかもしれません。
    周りのママ友の意見なども聞くととかく揺れ動きますが、この本を読んで、やっぱり子供を一人の人間として信じて付き合っていきたいと改めて思いました。

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    2019年10月02日
  • 孫物語

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    ネタバレ

    8月22日の読書:孫物語 椎名誠

    カバー裏より
    『世界を飛び回っていたシーナが自宅に落ち着くことが多くなった。その理由は、なんと「孫」。本好きな長男、口が達者な長女、無鉄砲小僧の二男。ドタバタ騒がしい三匹のかいじゅうの成長ぶりを、基本的にダラシナイにやけ顔で見つめるシーナ。ぐんぐん新しいことを吸収する孫たちに対し、どんどんいろんなことを忘れていくじいじいは、ウロタエながらも大奮闘!孫愛にあふれた「じじバカ」エッセイ。』

    まさかシーナ君くんの「じじバカ」ぶりを読む日が来ようとは…。
    ぬけぬけと「子どもより孫は可愛い」というシーナくん。
    しかしシーナくんも早、70歳を過ぎているのだ。
    複雑な気持ちで読み始めたが、やっぱり他人の孫と言えども子どもの成長は面白い。

    孫に対して上からものを言うのではなく、ましてや媚びることもなく、孫たちの興味とシーナくんの好奇心が、自然に重なり合っているところがいい。

    虫や植物が大好きで、大人しく一人で本を読むのが大好きで、妹や弟にとても優しい長男の波太郎くんとシーナくんとのやり取りは、これからの世の中をしなやかに生きていく子どもの伸びやかさと、それを目を細めて眺めるシーナくんの、緩やかな世代交代。
    そして、この二人に交じって自分の世界をひらいていく次男・流くんの、日々真剣勝負な腕白ぶりがまた愉快。

    男兄弟に挟まれた女の子は女王様になるらしい。
    確かにうちも…。もごもご。
    シーナくんのことを「おじいちゃん」ではなく「ラクダさん」と呼び、男は嫌いだからと私立の女子小学校に通う長女・小波ちゃんはマイペース、要するに自分の都合でシーナくんに係わってきたり、無視したり。
    その辺もまた愉快。

    北海道の余市にシーナくんの家があることは知っていたが、冬の山の中の一軒家を維持する難しさに、その家を手放そうと思った時、波太郎くんの「僕はあの山の上の家が好きなんだ。植物や虫がいっぱいいるし……」という一言で手放さないことを決意。
    じいじいと孫の、男三人の夏休みは、羨ましいくらいに楽しそうだ。
    そして椎名ファンの私の友達もきっと喜んでいるはず。

    本当の豊かさとは”家族が揃う時間”にあること。その時間を持てることにあると気づくシーナくん。
    そういう時間は存外短い。
    だから今、このひと時が、猛烈に楽しく美しく愛おしいのだと思った。

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    2019年08月31日
  • 岳物語

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    何度読み返しても子どもの成長をあたたかい視点でかいてありほっこりする。こんな親でありたいと思っていたが難しいなぁ

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    2019年03月11日
  • 蚊(「椎名誠 旅する文学館」シリーズ)

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    ネタバレ

    2019.01.07

     小学校の塾で、国語の先生から特別賞としてこの小説を譲ってもらった。思えば、これが私の読書人生の始まりであって、それから今日に至るまで仕事でも余暇でも多くの本を読む最初のきっかけになった本である。

     全体として、当時の椎名さんらしい「面白い」文章に笑いが出てしまう。電車の中で読んでは危ない。
     「真実の焼きうどん」や「蚊」「戸間袋急行」など、日常の何気ない(どうでもいい?)風景をこれほど広げるのは見事。
     突如目の前に現れ消えた鶏と、なくした万年筆との関係に謎が残る「さすらいのデビルクック」、占い一家に焦点をあてた「よろこびの渦巻き」など、面白かった。
     電車に紛れこんだ犬を見ながら、旧友の山田や自分の飼っていた犬を思い出す「山田の犬」や、すっかり生き物が少なくなってしまった海を舞台とした「海をみにいく」は若干切なさも残る。
     世の中に出版される本を読んで評定をつける公社を描いた「日本読書公社」は、検閲を禁止されている日本ではさほどでもないが、外国なんかを念頭に置くと妙にリアリティがある。

     どれもすらすら、楽しく読める作品であった。久しぶりに読んだなぁ。当時の椎名さんは明るかった。後から鬱病になられたが、まぁ、これだけのものすごい感性と世界観を持っている椎名さんであるから、無理もないかなと思われる。
     椎名さんの本を引っ張り出してきて順番に読んでみたい。

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    2019年01月07日
  • 孫物語

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    自分が独身時代、そして結婚後も何度も読んだ「岳物語」の岳少年が大人になり、結婚して生まれた3人の子供たちとジイジイとなった椎名誠さんの私小説。

    岳物語の舞台になった武蔵野の家から新宿の西側に引っ越し、その武蔵野の家を処分しようという話に時間の経過を感じる。そして全く無責任に寂しさを覚える。

    孫の成長を見てしみじみ喜んでいる姿に、やっぱり岳物語で感じた「理想のお父さん」が、年月を経て「理想のおじいちゃん」になったのだと思った。

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    2018年11月20日