下重暁子のレビュー一覧
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十人十色の「孤独論」とあるが、実際に20人近くの知識人、著名人による寄稿の寄せ集めなので、ダイジェストとしての読み応えはあるが、全てが皮層的で浅い。なんだか格言や至言を探し出したり、その言葉の周辺を少しだけ肉付けしたような文章。それでも思考のきっかけを得たり、脳内に連鎖して考えさせられるのだから、読書は面白い。複数人分を読んで、余韻で考えるのが、私自身のオリジナルな「孤独論」というわけだ。
人は、社会的分業をしているために完全な自給自足にはなり得ない。また、直接会話をする相手がいなくても、本や看板など、目に入る日本語は、その集団に帰属している証拠。ゆえに言葉が分からぬ海外での孤独感は一層強ま -
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ネタバレ第一章 なぜ高齢者になって住みづらくなったのか
第二章 体が不自由な時は頭を使う
第三章 「年寄り」にならない人はいない
第四章 年を取るほど、お金は重要
第五章 高齢者よ、街に出よ!
第2章P80意向の内容が心に残った。
子どもが親の介護をするのは当然ではない。
この固定観念は親のわがまま。子供が親元を離れている場合、その子が介護をするとき、離れていた先の生活を捨てさせることになる。しかし、いざ介護される側になると、子どもに頼ってしまう。心細くなるし、判断力も鈍ってくる。配偶者に先立たれると余計寂しくなり子供を呼びたくなる。元気な時は子に頼りたくないと言っていたけど、いざ元気でなくなる -
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ネタバレ歳をとるとこうした本に目がいく。
いわゆる「孤独のススメ」だが、「一人の方が周りに自分を合わせて四苦八苦するより何倍も愉しく充実している」という孤高の境地を目指す。そして、「孤独を知らない人には品がない」「素敵な人はみな孤独」だとも力説する。
まずは、一人の時間を孤独だと捉えず、自分と対面する時間だと思えば、これ程贅沢な愉楽はない。孤独が寂しいと思えばストレスになるが、孤独を楽しめれば人生はより愉しくなる。孤独とは単に物理的に一人でいる状態ではなく、生きる姿勢も内包する。
例えば、孤独感はグループからの仲間外れや無視によっても生まれる。学校や職場で、対人関係の悩みでドロップアウトしてしまう人も -
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ネタバレネコのように勝手気ままに生きるということは、
老害と認識されるような考え方になってしまうのでは?
と思うような箇所もあります。
例えば、「いちいち理屈をつけるっていうのは、生に対する虐待だ」というところなど、まるでネコのようで笑ってしまいます。
一方で若い世代への心遣いを感じる部分もあります。
死を意識するあまり、生きるという方向性が疎かになってしまうので、
少子化になって当たり前だというところなど。
「若い世代」からすると、勝ち抜きが決定したような年代の方々の発言や行動には、時には世代間にある不公平さから、苛立ちを感じることもありますが、ネコのようだと思えば、そこにある温かみを感じること -
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NHKアナウンサーを経て
フリーとなる
その後、様々な分野で活躍する著者
80代の女性
私より年上なのに
考えが新しく、なるほど!と納得
「結婚式は嫌いでなるべく参列したくない」に
えっ!!そうなの?何だか寂しいと思ったが
お葬式は参列する
の理由を読んだ時に
この方は自分の考えがきちんとあり
優しい部分があると感じた
夫は夫
私は私
母の時間が多く
個を持つことにやや罪悪感
この本を読んで個をもって良いのだと思った
なかなか諸事情で1人時間が難しく
1人外出は厳しい
だからこそ私の好きな読書時間を積極的にとる
それでいいと思えた
1日15分なにもしない個の時間もうけてみる
結婚の数だ -
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ネタバレ家族というものに対して、かなりこじらせてる筆者なのかなという感想。特に子連れに対して相当思い込みで書いてる感があって、なんだかなぁと…。
個人的には所々「分かる気はする」と思うものの、他は「それってどうなの?」と思う部分が多く、家族にフラストレーションを抱えてる人が溜飲を下げるために読む本なのかな、と思ってしまった。
筆者が家族に対してこんなに反応するのはまだ自分の中で解消しきれてないからなのでしょう(本当に達観していたらそれを目にしても何とも思わないので)。
筆者の場合は両親も兄も向き合う前に亡くなってしまったというから、向き合えなかった分こじらせ続けてる側面があるのかもしれない。逆に、 -
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85歳の「養老孟司」さんと、86歳の「下重暁子」さんによる対談は、猫をテーマにしたものだけに留まらず、途中から様々なテーマへと発展していったが、気になるどころか、却って、面白くなってきて、全てに共感することはできなくとも、興味深い時間を過ごす事が出来ました。
まずは猫について、養老さんの「まる」にしても、下重さんの「ロミ」にしても、猫には、それぞれの物語が生まれ出すような感覚を覚えたのが印象的で、特に「私のまるは『日向』になった」という、養老さんの表現には、猫の生き方そのものである、気付いたらそこにいるような自然体の媚びない存在感を、思い出させるものがあると共に、いないんだけど、いるよう -
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感想
- メメント・モリ(死を忘れるな・死を恐れるな)→死を忘れないからこそ今を大事に生きられる
- 好きなものに囲まれて生きたい→愛着を持って日々を過ごしたい
本を読む前の問い
■何を学びたいのか?
- 毎日を死んでもいいと思えるほどの生き方を学びたい
■それを学んで自分はどうなりたいのか?
- 毎日を後悔しないように生きたい
■いつまでにそれは達成するのか(期限)
- 死ぬまで
■どのような成果、結果が欲しいのか?(ゴール・目標)
- 毎日寝る前に今日はやりきった、このまま眠りについてもいいと思えるほどの人生の達成感
今後の行動
■具体的なアクション
- 毎日を後悔しないように生き -
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かつて『不良老年のすすめ』を著した著者の、老いてなお意気盛んに語る「人生を最後まで愉しんで生きるヒント61条。
「自分自身を知らなければ、いい死に方なんてできっこない」
「二人暮らしでも、自立できているかが大事」
「自分の顔を『履歴書』にしちゃいけない」
「逆境こそ、楽しんでみせる度胸を持て」
「欲が無くなったら、人間終わり」
「『秘めたる恋の思い出』も、自分を輝かせる宝になる」
「年をとったら、男も女も綺麗であれ」
「世間の評判より自分の感覚を信じなさい」
「本は理屈じゃなく、『感性』で読め」
「どんな死に様でも、その人らしくあればそれでいい」等々。
どの言葉も、「媚びず群れない」という著者