下重暁子のレビュー一覧
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元NHKアナウンサー(この呼ばれ方は好きじゃないらしい)からフリーに転じ、文筆業に進出した著者。言葉を扱う仕事をしている思いから、日本語、と言うよりそれを扱う日本人の心意気に対する批判をエッセイ風に綴る。
「怖い日本語」とはホラーのことではなく、その背景にある責任逃れの思考を指している。少しでもクレームがつくのを面倒がって、当たり障りなく、主語がなんだかわからない、「誰かが(お上が)出した例」に頼る風潮を嘆いている。著者自身はそんな批判を気にするべきではないと言う立場なので、丁寧な言葉(が大半)ながらそこそこ辛辣に意見を述べている。
本書の主義・主張を考えれば、ハッキリとした意見表明をしているのは分かりやすくて良い。それを考えると、本書で批判されている「不快な思いをさせたのなら、謝罪します」的な「謝罪になってない謝罪」は、謝る気など毛頭ないという意見表明だとも受け取れる。言われたら頭にくるが、主義・主張は通っているということだ。 -
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ネタバレ第一章 なぜ高齢者になって住みづらくなったのか
第二章 体が不自由な時は頭を使う
第三章 「年寄り」にならない人はいない
第四章 年を取るほど、お金は重要
第五章 高齢者よ、街に出よ!
第2章P80意向の内容が心に残った。
子どもが親の介護をするのは当然ではない。
この固定観念は親のわがまま。子供が親元を離れている場合、その子が介護をするとき、離れていた先の生活を捨てさせることになる。しかし、いざ介護される側になると、子どもに頼ってしまう。心細くなるし、判断力も鈍ってくる。配偶者に先立たれると余計寂しくなり子供を呼びたくなる。元気な時は子に頼りたくないと言っていたけど、いざ元気でなくなると・・・。
著者は、以下のように書いていた
それは決して格好いいものではない。若いころから孤独に慣れよ
この孤独、家族がいるのが当たり前の生活の中でどうはぐくむのだろうか?最終章の、街に出よ!につながるのかもしれない。
親は子から与えられた喜びを思い出せ。
固定概念の根底には、「育ててやったのだから」という考えがあるらしい。育ててもらった恩を介護で返せ。これはおかしいと指摘している。育てる中で多くの喜びを得たはず。与える途中で多くの喜びをaji合わせてもらったではないか、とされていた。
子どもは親のもの、一生責任を持つという考えは、子離れできず、子どもの自立を妨げる。
子どもは自分を知っている。家族外の介護者は自分の好みを知らず説明するのがめんどい。と思っているかもしれないが、子どもと離れて生活している場合は、好みの変化を子が知ることはない。親は自分の好みを知らない、なんて親不孝な奴。子は今までの努力は何だったの?(ちょこちょこ顔を見せていたのに)と疑問に思う。こんなに不幸なことはない。
第3章P131以降
最高の人生を送る秘訣は、自分の中から湧き出る気持ちにしたがって行動すること。 -
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ネタバレ歳をとるとこうした本に目がいく。
いわゆる「孤独のススメ」だが、「一人の方が周りに自分を合わせて四苦八苦するより何倍も愉しく充実している」という孤高の境地を目指す。そして、「孤独を知らない人には品がない」「素敵な人はみな孤独」だとも力説する。
まずは、一人の時間を孤独だと捉えず、自分と対面する時間だと思えば、これ程贅沢な愉楽はない。孤独が寂しいと思えばストレスになるが、孤独を楽しめれば人生はより愉しくなる。孤独とは単に物理的に一人でいる状態ではなく、生きる姿勢も内包する。
例えば、孤独感はグループからの仲間外れや無視によっても生まれる。学校や職場で、対人関係の悩みでドロップアウトしてしまう人も多い。疎外感はいとも簡単に個を破壊する恐ろしいパワーがある。
そもそも孤立、孤食、孤独死など「孤」の文字には負のイメージが強いのも事実。三木清の「人生論ノート」に「孤独は山にはなく、街にある」と書いたのも、孤独を群衆の中で余計感じるのは、人間関係の為せる技だから。
つまり、孤独を恐れて、自分を殺し他人に合わせていると孤独感を余計に感じるのもそのため。いつも他人と群れてばかりいては成長するはずもなく、表面的に付き合いのいい人間になるだけで終わる。
そして、淋しさと孤独は別物、淋しさはいっときの感情だが、孤独とは一人で生きていく覚悟のこと。淋しさは何も生み出さないが、孤独は自分を厳しく見つめることが出来る。従って淋しさを感じるうちは、それを自分で解決しようとする気はなく、誰かがなんとかしてくれないかと他人に頼っている状態でしかない。
大原麗子、野際陽子、永六輔のエピソードの後、最後に紹介されたのは、105歳で亡くなった越後瞽女(ごぜ)の小林ハルさん、彼女は目の見えない旅芸人でおよそ700種類もの唄と物語を暗記した。目が見えない厳しい逆境の中で生きた彼女の言葉「いい人と歩けば祭り、悪い人と歩けば修行」こそ、孤独を「生きる覚悟」まで昇華させた達人の凛とした生き様でした。 -
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ネタバレネコのように勝手気ままに生きるということは、
老害と認識されるような考え方になってしまうのでは?
と思うような箇所もあります。
例えば、「いちいち理屈をつけるっていうのは、生に対する虐待だ」というところなど、まるでネコのようで笑ってしまいます。
一方で若い世代への心遣いを感じる部分もあります。
死を意識するあまり、生きるという方向性が疎かになってしまうので、
少子化になって当たり前だというところなど。
「若い世代」からすると、勝ち抜きが決定したような年代の方々の発言や行動には、時には世代間にある不公平さから、苛立ちを感じることもありますが、ネコのようだと思えば、そこにある温かみを感じることができるかもしれないという気持ちになれました。 -
Posted by ブクログ
NHKアナウンサーを経て
フリーとなる
その後、様々な分野で活躍する著者
80代の女性
私より年上なのに
考えが新しく、なるほど!と納得
「結婚式は嫌いでなるべく参列したくない」に
えっ!!そうなの?何だか寂しいと思ったが
お葬式は参列する
の理由を読んだ時に
この方は自分の考えがきちんとあり
優しい部分があると感じた
夫は夫
私は私
母の時間が多く
個を持つことにやや罪悪感
この本を読んで個をもって良いのだと思った
なかなか諸事情で1人時間が難しく
1人外出は厳しい
だからこそ私の好きな読書時間を積極的にとる
それでいいと思えた
1日15分なにもしない個の時間もうけてみる
結婚の数だけ夫婦の形があって良い
それは夫婦だけでなく
友人、恋人、親子どの関係でもいえるのかも
個あっての関係
相手に期待ばかりの関係はいつかひびが入る
自分も大切にしよう -
Posted by ブクログ
ネタバレ家族というものに対して、かなりこじらせてる筆者なのかなという感想。特に子連れに対して相当思い込みで書いてる感があって、なんだかなぁと…。
個人的には所々「分かる気はする」と思うものの、他は「それってどうなの?」と思う部分が多く、家族にフラストレーションを抱えてる人が溜飲を下げるために読む本なのかな、と思ってしまった。
筆者が家族に対してこんなに反応するのはまだ自分の中で解消しきれてないからなのでしょう(本当に達観していたらそれを目にしても何とも思わないので)。
筆者の場合は両親も兄も向き合う前に亡くなってしまったというから、向き合えなかった分こじらせ続けてる側面があるのかもしれない。逆に、他の皆さんはこんなにこじらせないように早く向き合っておきましょうということでもあるか。
ただ、最後の「家族を知ることは、自分自身を知ることだった」というくだりは納得だった。