下重暁子のレビュー一覧
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ひとり、ということの捉え方について、腑に落ちる部分と、すんなり受け入れられない部分があった。
他のレビューにもあるが、他者の存在があるからこそ孤独が際立ち、その孤独を大切にという主張が多かったように思う。
世の中にはきっと、本当に誰とも関わってない、何らかの理由で関わることのできない人もいる。著者の方はそれも知っている上で書いてらっしゃるのかもしれないが、そういった部分にはあまり言及されていなかった。
本の中で書かれている"孤独“、は贅沢なものの印象。だからこその"極上“の孤独なのだろうか。
ひとつの価値観を知る上で興味深い本であった。
時々話が逸れがちのように思う。 -
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ファーマータナカの本棚「明日死んでもいいための44のレッスン」。
メメント・モリという言葉がある。
ミスチルのヒット曲「花」のサブタイトルにもなっていて、何かカッコいい語感。
メメント・モリ(羅: memento mori)とは、英語だと「メメント」は「memory」で、心にとどめる=忘れないということ、「モリ」は、「mortal」で死すべき=必ず死ぬということ。
だから「メメント・モリ」とは、「死を忘ることなかれ」。
いいかげん死を意識すべき歳である。
但し古代では、「食べ、飲め、そして陽気になろう、我々は明日死ぬから。」という趣旨だったそうで、出来れば古代に戻りたい。
下重曉子85 -
Posted by ブクログ
本屋さんに立ち寄った時に、2018年の年間ベストセラーという帯が付いていたので手に取ってみました。学生時代は友達と、入社してからは同僚と、結婚してからは家族と過ごすことが当たり前だった私ですが、娘たちが大きくなるにつれて一人で何かをする楽しみを少しずつ実感してきました。
そんな私にとって、この本に出会えたのは時期的に丁度良かったと思います。この5年間を振り返っても、ずっとやってきた読書に加えて、ピアノ、ウォーキング等、この帯に書かれている通り「孤独ほど、贅沢で愉快なものはない」という気持ちが分かるようになってきました。勿論、身近な伴侶と一緒に過ごす時間も楽しいのですが、社会人も終盤戦に入って -
購入済み
おすすめです
題名に惹かれてこの著者の作品を初めて読みました。自分も同じような価値観を持っているので共感しかない!という感じでうなずきながら読みました。自論に押しつけがましさがないので、自立したい女性も、男性に頼って生きたい女性もいろんな人がいていいよなあとあらためて思ったというのが感想です。社会学的ではなく、気軽なエッセイとして楽しく読めるのでおすすめです。
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Posted by ブクログ
この間、著者の『不良老年のすすめ』を再読したばかりなので、この書にも興味。
結構鋭い主張もあった『不良・・・』よりも年齢を重ねたこの書は、洗練された落ち着きを感じる。
「臈たけたひと」というもはや死語に等しい言葉から説き明かし、老いても色気を失わない人として陸奥陽之助を挙げている。
「洗練の作法」では、飾り立てる服より最強の服の色は黒だとも。
「大人の流儀」では、交流のある有名人との身辺雑記。彼ら彼女らを引き合いに、自分をプロデュースする気持ちを持とうと。
「恋というもの」では、自身の恋愛体験を率直に語り、恋愛と結婚は違うと結論。
著者の流儀が、いかんなく発揮されている書。 -
Posted by ブクログ
この人には本当に男性的な強さを感じる。孤独は決して恥ずかしいことでも惨めなことでもない!イチロー、中田英寿、オバマ前大統領に、ある意味で孤高を感じるのは確かにその通りなのである。著者は書いている。「淋しい」と「孤独」は違う。話し相手がいないから淋しくて、孤独。そんな安直なものではないはずである 淋しいとは一時の感情であり、孤独とはそれを突き抜けた、一人で生きていく覚悟で ある。淋しさは何も生み出さないが、孤独は自分を厳しく見つめることである。過去の恋愛からNHKを退職し損ねた話し、パブでの酒の話、パチンコ好き、競輪協会長に就任した話など、圧倒される存在感の人である。上品なお嬢様のイメージだった