下重暁子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
85歳の「養老孟司」さんと、86歳の「下重暁子」さんによる対談は、猫をテーマにしたものだけに留まらず、途中から様々なテーマへと発展していったが、気になるどころか、却って、面白くなってきて、全てに共感することはできなくとも、興味深い時間を過ごす事が出来ました。
まずは猫について、養老さんの「まる」にしても、下重さんの「ロミ」にしても、猫には、それぞれの物語が生まれ出すような感覚を覚えたのが印象的で、特に「私のまるは『日向』になった」という、養老さんの表現には、猫の生き方そのものである、気付いたらそこにいるような自然体の媚びない存在感を、思い出させるものがあると共に、いないんだけど、いるような気がして見てしまうというのも、肯けるものがあり、猫へ抱くセンチメンタルさと言うと、養老さんは否定するかもしれませんが、私は分かる気がする。
そして、お二人の共通点について、それぞれ東大とNHKから独立されたことに加えて、戦争体験者ということで、やはり、それらの貴重な体験から繰り出されるお話は、さぞ襟を正して聞かねばならぬだろうなと思っていたら、これが、ざっくばらんに痛快である上に、一切の容赦が無いから、実は日本って大変なところまで来てるんじゃないの? と思いつつも、まあ、なるようになるしかないか、といった気持ちにもさせる、そのアッサリ感に、読者はどう感じて考えて行動するのかが、問われているような気もしてくる。
例えば、今の日本の状況を述べた言葉として、
「10代、20代、30代の死因のトップが『自殺』の社会の異常さ」
「首相の『異次元の少子化対策』は、戦時中の『産めよ殖やせよ』と何一つ変わらない」
「この国では暴力集団が実質的なトップになるというのが、鎌倉幕府以来の伝統」
「人口をどんどん増やしながらの『自然を守ろう』」
特に最後は、「人間が自然をコントロールしようなんていうのは、すごくおこがましい考え方」と仰られる下重さんの言葉に考えさせるものがあったし、養老さんの、「いろいろなものを守っているようでいて、実は動物や子どもたちの生きる力みたいなものをどんどん奪っている」という言葉には、何か矛盾した現代社会の闇が知らぬ間に世界を取り込んでいるような感覚に、思わず鳥肌が立ち、終いには、このような社会は天変地異でも起こらぬ限り、変わらないだろうといった、大胆な発言もあり(歴史を見る限り、天変地異と政変はワンセットで起きているらしい)、そこには、まるで何か差し迫ったことが起こらないと、人間の本能は目覚めないとでもいった感や、『喉元過ぎれば熱さを忘れる』を何度も繰り返す愚かさが窺えて、本当にこのままでいいのだろうかと思ってしまう。
また、そうしたテーマとは異なる、素の部分に於ける、下重さんのざっくばらんな痛快さも印象深く、当時のNHK時代の『聞き流す力』や、二日酔いで頭が痛くても平然とした顔をしてテレビに出ていたことや、夫婦関係での『自分は好きなことをやるし、相手も勝手にやればいい』こと、そして、「『群れからはみ出たやつ』のほうにずっと興味がある」の言葉には、彼女の著書『家族という病』でそうしたお話をしているとのことで、それらに感じられた彼女の在り方には、「『右へ倣え』がまかり通るような状況に身を置きたくない。あくまでも私のままでいたい」という、それは『90歳の壁』といった年齢的なものは全く関係ない、いくつになっても私は私だといった、彼女自身の変わらぬ生きることへの姿勢なのではないかと感じさせられた。
そして、養老さんの、「長い歴史をもった人間の社会では、文字通りなんてことはあるわけないんだよ」の言葉には、決まり事だけに囚われず、物事を見ることの大切さを教えてくれて、それが、もっと子どもたちを信頼することにも繋がっていることが、私にはとても腑に落ちるものがあり、更には「猫について話すくらいなら、実際に猫をかまっているほうがいい」という言葉も、まさに正論というか、本当にそうですよね。 -
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感想
- メメント・モリ(死を忘れるな・死を恐れるな)→死を忘れないからこそ今を大事に生きられる
- 好きなものに囲まれて生きたい→愛着を持って日々を過ごしたい
本を読む前の問い
■何を学びたいのか?
- 毎日を死んでもいいと思えるほどの生き方を学びたい
■それを学んで自分はどうなりたいのか?
- 毎日を後悔しないように生きたい
■いつまでにそれは達成するのか(期限)
- 死ぬまで
■どのような成果、結果が欲しいのか?(ゴール・目標)
- 毎日寝る前に今日はやりきった、このまま眠りについてもいいと思えるほどの人生の達成感
今後の行動
■具体的なアクション
- 毎日を後悔しないように生きる
- 死を忘れない
■3ヶ月後に自分はどうなっているか、どうなっていたいか?
- 寝る前に今日も一日やり切って後悔しないように寝る -
Posted by ブクログ
かつて『不良老年のすすめ』を著した著者の、老いてなお意気盛んに語る「人生を最後まで愉しんで生きるヒント61条。
「自分自身を知らなければ、いい死に方なんてできっこない」
「二人暮らしでも、自立できているかが大事」
「自分の顔を『履歴書』にしちゃいけない」
「逆境こそ、楽しんでみせる度胸を持て」
「欲が無くなったら、人間終わり」
「『秘めたる恋の思い出』も、自分を輝かせる宝になる」
「年をとったら、男も女も綺麗であれ」
「世間の評判より自分の感覚を信じなさい」
「本は理屈じゃなく、『感性』で読め」
「どんな死に様でも、その人らしくあればそれでいい」等々。
どの言葉も、「媚びず群れない」という著者らしい物言いが続く。 -
Posted by ブクログ
ひとり、ということの捉え方について、腑に落ちる部分と、すんなり受け入れられない部分があった。
他のレビューにもあるが、他者の存在があるからこそ孤独が際立ち、その孤独を大切にという主張が多かったように思う。
世の中にはきっと、本当に誰とも関わってない、何らかの理由で関わることのできない人もいる。著者の方はそれも知っている上で書いてらっしゃるのかもしれないが、そういった部分にはあまり言及されていなかった。
本の中で書かれている"孤独“、は贅沢なものの印象。だからこその"極上“の孤独なのだろうか。
ひとつの価値観を知る上で興味深い本であった。
時々話が逸れがちのように思う。 -
Posted by ブクログ
ファーマータナカの本棚「明日死んでもいいための44のレッスン」。
メメント・モリという言葉がある。
ミスチルのヒット曲「花」のサブタイトルにもなっていて、何かカッコいい語感。
メメント・モリ(羅: memento mori)とは、英語だと「メメント」は「memory」で、心にとどめる=忘れないということ、「モリ」は、「mortal」で死すべき=必ず死ぬということ。
だから「メメント・モリ」とは、「死を忘ることなかれ」。
いいかげん死を意識すべき歳である。
但し古代では、「食べ、飲め、そして陽気になろう、我々は明日死ぬから。」という趣旨だったそうで、出来れば古代に戻りたい。
下重曉子85歳は矍鑠とし過ぎ、44のレッスンは一々御尤も、今回はその中で、「30 辞世の句を作る」にトライしてみる。