下重暁子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この間、著者の『不良老年のすすめ』を再読したばかりなので、この書にも興味。
結構鋭い主張もあった『不良・・・』よりも年齢を重ねたこの書は、洗練された落ち着きを感じる。
「臈たけたひと」というもはや死語に等しい言葉から説き明かし、老いても色気を失わない人として陸奥陽之助を挙げている。
「洗練の作法」では、飾り立てる服より最強の服の色は黒だとも。
「大人の流儀」では、交流のある有名人との身辺雑記。彼ら彼女らを引き合いに、自分をプロデュースする気持ちを持とうと。
「恋というもの」では、自身の恋愛体験を率直に語り、恋愛と結婚は違うと結論。
著者の流儀が、いかんなく発揮されている書。 -
Posted by ブクログ
この人には本当に男性的な強さを感じる。孤独は決して恥ずかしいことでも惨めなことでもない!イチロー、中田英寿、オバマ前大統領に、ある意味で孤高を感じるのは確かにその通りなのである。著者は書いている。「淋しい」と「孤独」は違う。話し相手がいないから淋しくて、孤独。そんな安直なものではないはずである 淋しいとは一時の感情であり、孤独とはそれを突き抜けた、一人で生きていく覚悟で ある。淋しさは何も生み出さないが、孤独は自分を厳しく見つめることである。過去の恋愛からNHKを退職し損ねた話し、パブでの酒の話、パチンコ好き、競輪協会長に就任した話など、圧倒される存在感の人である。上品なお嬢様のイメージだった
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Posted by ブクログ
エッセイを読むのは久しぶりでしたので、読み始めはすごく違和感を感じました。
著者はとにかく、家族というものに対して強い違和感ないし嫌悪感を持っており、他者の話や自分の話を織り交ぜながら、その違和感・嫌悪感を語っています。
読んでいる内容を条件反射的に捉えると「それは言い過ぎじゃない?」と思うところもありましたが、その一方で家族に疑問を覚える人が多いことも事実。
一個人の語りとして受け止めるという読み方をすれば、非常に豊かな一冊でした。
ただ、私と著者の世代は孫と祖母くらいの差があるので、社会背景やメンタリティの面ではなかなか理解し難いところもありました…