下重暁子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
エッセイを読むのは久しぶりでしたので、読み始めはすごく違和感を感じました。
著者はとにかく、家族というものに対して強い違和感ないし嫌悪感を持っており、他者の話や自分の話を織り交ぜながら、その違和感・嫌悪感を語っています。
読んでいる内容を条件反射的に捉えると「それは言い過ぎじゃない?」と思うところもありましたが、その一方で家族に疑問を覚える人が多いことも事実。
一個人の語りとして受け止めるという読み方をすれば、非常に豊かな一冊でした。
ただ、私と著者の世代は孫と祖母くらいの差があるので、社会背景やメンタリティの面ではなかなか理解し難いところもありました…