下重暁子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本屋さんに立ち寄った時に、2018年の年間ベストセラーという帯が付いていたので手に取ってみました。学生時代は友達と、入社してからは同僚と、結婚してからは家族と過ごすことが当たり前だった私ですが、娘たちが大きくなるにつれて一人で何かをする楽しみを少しずつ実感してきました。
そんな私にとって、この本に出会えたのは時期的に丁度良かったと思います。この5年間を振り返っても、ずっとやってきた読書に加えて、ピアノ、ウォーキング等、この帯に書かれている通り「孤独ほど、贅沢で愉快なものはない」という気持ちが分かるようになってきました。勿論、身近な伴侶と一緒に過ごす時間も楽しいのですが、社会人も終盤戦に入って私にとっては今後の指針となる本でした。
以下は気になったポイントです。
・沢山の人に囲まれていながら、誰も自分を見てくれない、声をかけてくれない、目の前の人と繋がれない時に感じるのが孤独なのだ(p13)
・他人に相談していても、すでに自分の気持ちは固まっていて、最後の一押しが欲しくて、他人に相談する場合が多い(p43)
・自分の体の声にもっと耳を澄ますことができれば休むことを大事にしただろう、仕事も運動もやりすぎは良くない。健康を過信すると自分の体の声を聞き忘れてしまう。そのためにも一人になる時間を持つことは大事だ、自分の体と向き合わなければ聞こえるものも聞こえてこない(p76)
・現在の仕事に全力を注ぐのは勿論だが、その中でも空き時間を一人で考えることに使っていると、必ず将来につながる(p80)誰かが縛ってくれることはラクである、誰も自分を縛らなくなって初めて一人で何かをすることの難しさを知る(p82)
・子供は守って育てる時期が過ぎたら離れていくのが当然、親を乗り越えて成長し、親は二人に戻り、のちに一人になる。それを必要以上に不幸だとか淋しいとか感じてはいけない(p89) -
購入済み
おすすめです
題名に惹かれてこの著者の作品を初めて読みました。自分も同じような価値観を持っているので共感しかない!という感じでうなずきながら読みました。自論に押しつけがましさがないので、自立したい女性も、男性に頼って生きたい女性もいろんな人がいていいよなあとあらためて思ったというのが感想です。社会学的ではなく、気軽なエッセイとして楽しく読めるのでおすすめです。
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Posted by ブクログ
この間、著者の『不良老年のすすめ』を再読したばかりなので、この書にも興味。
結構鋭い主張もあった『不良・・・』よりも年齢を重ねたこの書は、洗練された落ち着きを感じる。
「臈たけたひと」というもはや死語に等しい言葉から説き明かし、老いても色気を失わない人として陸奥陽之助を挙げている。
「洗練の作法」では、飾り立てる服より最強の服の色は黒だとも。
「大人の流儀」では、交流のある有名人との身辺雑記。彼ら彼女らを引き合いに、自分をプロデュースする気持ちを持とうと。
「恋というもの」では、自身の恋愛体験を率直に語り、恋愛と結婚は違うと結論。
著者の流儀が、いかんなく発揮されている書。 -
Posted by ブクログ
この人には本当に男性的な強さを感じる。孤独は決して恥ずかしいことでも惨めなことでもない!イチロー、中田英寿、オバマ前大統領に、ある意味で孤高を感じるのは確かにその通りなのである。著者は書いている。「淋しい」と「孤独」は違う。話し相手がいないから淋しくて、孤独。そんな安直なものではないはずである 淋しいとは一時の感情であり、孤独とはそれを突き抜けた、一人で生きていく覚悟で ある。淋しさは何も生み出さないが、孤独は自分を厳しく見つめることである。過去の恋愛からNHKを退職し損ねた話し、パブでの酒の話、パチンコ好き、競輪協会長に就任した話など、圧倒される存在感の人である。上品なお嬢様のイメージだったアナウンサー時代は「﨟
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Posted by ブクログ
エッセイを読むのは久しぶりでしたので、読み始めはすごく違和感を感じました。
著者はとにかく、家族というものに対して強い違和感ないし嫌悪感を持っており、他者の話や自分の話を織り交ぜながら、その違和感・嫌悪感を語っています。
読んでいる内容を条件反射的に捉えると「それは言い過ぎじゃない?」と思うところもありましたが、その一方で家族に疑問を覚える人が多いことも事実。
一個人の語りとして受け止めるという読み方をすれば、非常に豊かな一冊でした。
ただ、私と著者の世代は孫と祖母くらいの差があるので、社会背景やメンタリティの面ではなかなか理解し難いところもありました…