【感想・ネタバレ】家族という病のレビュー

あらすじ

日本人の多くが「一家団欒」という言葉にあこがれ、そうあらねばならないという呪縛にとらわれている。しかし、そもそも「家族」とは、それほどすばらしいものなのか。実際には、家族がらみの事件やトラブルを挙げればキリがない。それなのになぜ、日本で「家族」は美化されるのか。一方で、「家族」という幻想に取り憑かれ、口を開けば家族の話しかしない人もいる。そんな人達を著者は「家族のことしか話題がない人はつまらない」「家族写真入りの年賀状は幸せの押し売り」と一刀両断。家族の実態をえぐりつつ、「家族とは何か」を提起する一冊。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

子供が産まれる前に初めて読んで、子供達が夏休みで出かけている間に再読しました。家族と自分との関係性・距離を冷静にポジティプに捉え直すことができる本。

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2024年08月14日

Posted by ブクログ

おもしろい!なるほどと思うところもあり、私の気持ちを代弁してくれてるのか?!と思うところもあった。
2が楽しみだ。

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2023年06月05日

Posted by ブクログ

子どもは親とは別の個性 戦後すぐの人で、歪んだ家族のあり方に警鐘ならしておられる。機能不全家族。この単語なくても、ここからの脱出方法踏まえて語られてる。
子に異常な期待を寄せる親が増えてきてるのも確か。いつまでも子離れする気がない親達が、家族の歪みの元。

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2025年12月02日

Posted by ブクログ

今私が疑問に思っていることをそっくりそのまま書き連ねてある。
当たり前にあるものに対して、疑問を持つことは必ずしも幸せに近づくわけではない。しかし、私は、そういう疑問の種を知らんぷりしたくはないし、常に向き合っていきたい。

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2019年04月20日

購入済み

興味深い

世の中にはいろいろな人がいて、中には私と同じような悩みを抱えてる人も居るのだと、多少ほっとする。

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2017年03月22日

Posted by ブクログ

読んだのは2回目。
暗黙の了解で誰も言ってはいけない「理想の家族像」への批判を気持ち良いくらいにハッキリと述べているのが作者らしく好感がもてた。

たぶん理想の家族を築いている大方の日本人にはなかなか理解されない内容かも。典型的な日本の家族である私の親兄弟も、きっと共感できないかなと思う。

日本人は枠の中にはめておけば安心、家族を持てない人は何かしら問題がある、と決めつける節があるように思う。
愛がないなら家族ではないし、家族だからって語らずとも全部分かり合えるわけではない。わかりあう、愛を与えようと努力することで初めて家族が成り立つ。
それらができないならもはや家族ではない、という主旨には同感したし、私はこれから築くかもしれない家族になる人たちとはこの教訓を胸に接していきたいと思う。

ちょっと逸れるけど、生前の祖母が家族に対してたぶん無礼を働いた?わたしに「親しき者にも礼儀ありよ」と言っていたことをふと思い出した。
家族だからってなんでもかんでも許されるわけではない。
敬意と愛情をもって接することが大切。 
2022.08.14

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2022年08月15日

Posted by ブクログ

家族について良いこと悪いこと、下重さんなりの表現で綴られていて、賛成な意見も多かった。
今と昔での第三者が思う家族のあり方の違いも感じることが出来て面白かった。

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2021年05月31日

Posted by ブクログ

人は弱いものであるから家族とともに助け合って生きていくことは素晴らしいことであると思うが、人間はお互い分かり合うことは叶わず孤独な存在であることにも目を向けなければいけないのではないかと考えさせられた。
同作者の「持たない暮らし」よりは良い内容だった。家族について改めて考えるという点で是枝監督の「万引き家族」が思い浮かんだ。

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2020年10月03日

Posted by ブクログ

家族といれば幸せになれる、そんな幻想を抱かされているために苦しんでいる人は数多くいる。そんな人には是非読んでもらいたい。少し救いになるのではないだろうか。よく聞かされる家族とは的な話しとは180度位違う話しが読める。これを読んで心がささくれる人は、今一度、自分は何かに騙されていないか?心に問うてみても良いのではないかと思う。

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2018年11月12日

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タイトルだけで読んでみた。
50-80問題の中にいる私世代。
上の世代、下の世代。
家族を問う一冊としては悪くないのでは?

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2023年11月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

家族というものに対して、かなりこじらせてる筆者なのかなという感想。特に子連れに対して相当思い込みで書いてる感があって、なんだかなぁと…。
個人的には所々「分かる気はする」と思うものの、他は「それってどうなの?」と思う部分が多く、家族にフラストレーションを抱えてる人が溜飲を下げるために読む本なのかな、と思ってしまった。

筆者が家族に対してこんなに反応するのはまだ自分の中で解消しきれてないからなのでしょう(本当に達観していたらそれを目にしても何とも思わないので)。

筆者の場合は両親も兄も向き合う前に亡くなってしまったというから、向き合えなかった分こじらせ続けてる側面があるのかもしれない。逆に、他の皆さんはこんなにこじらせないように早く向き合っておきましょうということでもあるか。

ただ、最後の「家族を知ることは、自分自身を知ることだった」というくだりは納得だった。

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2023年11月25日

Posted by ブクログ

今まで考えたこともなかった

『 家族とはなにか』

について著者目線の世界からそれぞれの家族に対して思いが綴られている。

今まで私が考えていた

「家族」

とはかけ離れた考えだったため、読み進めていくと面白さとどこか悲しさを感じる作品。

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2023年03月31日

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特に学べることは少なかった。作者の主観が前面に出ていて科学的な根拠が乏しいように思う。だが全体的に作者の主張のとおりであるようにも思う。

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2023年03月09日

Posted by ブクログ

家族を個人の集合と考えると気持ちがらくになる。家族と言えど個人が集まったに過ぎない。他人をコントロールしようとすることが間違いなのだ。

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2023年01月01日

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著者の確固たる主観に基づき書かれたエッセーのようなもの。
仲良し家族や家族の馴れ合い対しての嫌悪感や頑なな姿勢が貫かれている。
家族関係が良い人が読んでもしっくりこないのでは?

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2022年11月07日

Posted by ブクログ

筆者の家族の関わりを通して書かれた筆者の思いが表現された本であり、読みやすいものではあった。
筆者の家族に対しての頑なに感じているであろう概念も少し偏りがあるように感じた(実際家族という単位が苦手とある)が共感できるものもあった。家族は1番近くて遠い存在なのかもしれない。

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2022年07月14日

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著者のような自立した人もいれば、家族に尽くすことが何よりの幸せという人もいる。家族にしか関心がないのも反対に家族に関心がないのもどちらもちょっと問題だと思う。間を取った関係でいたいですね

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2021年04月22日

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家族とはかくあるべきという概念をぶち壊す内容。家族関係で悩んでいる自分には、少し安堵感を持った。ただし、自分にとっての解決策になるような内容ではなかった。

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2021年03月23日

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下重さん、自分とはずいぶん違う生き方をされているけれど、「自立してこそ」「固定観念にとらわれず快く生きられる方法を作り上げる」という思いは不思議と似通っている。

思いや理由のない集団で無理にくくると、「家族なんだから当たり前だろう!」とぶちギレないと対処できないシーンが出てくると思う。
そして力のない立場にいる人は、それに従うか事件を起こすしかない。
そこには、人権も何もない。

自分の奥さんや子供を、そんな立場にはしたくない。
成長しつづけるひとりひとりの人間として、お互い、違うところや同じところを楽しみあって行きたいと思った。

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2020年08月15日

Posted by ブクログ

エッセイを読むのは久しぶりでしたので、読み始めはすごく違和感を感じました。
著者はとにかく、家族というものに対して強い違和感ないし嫌悪感を持っており、他者の話や自分の話を織り交ぜながら、その違和感・嫌悪感を語っています。
読んでいる内容を条件反射的に捉えると「それは言い過ぎじゃない?」と思うところもありましたが、その一方で家族に疑問を覚える人が多いことも事実。
一個人の語りとして受け止めるという読み方をすれば、非常に豊かな一冊でした。

ただ、私と著者の世代は孫と祖母くらいの差があるので、社会背景やメンタリティの面ではなかなか理解し難いところもありました…

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2020年02月10日

Posted by ブクログ

家族という縛りについてや、日本の結婚とか子供を産まなきゃいけないみたいな風潮や慣習について

私自身違和感を感じていたので、この本を読んでストンと納得するものがあった

なにかにとらわれて生きるよりも、自分に何が必要で何が欲しいのかを考えて生きるべきと思った
大事なこととか本当の気持ちって、ちゃんと考えていないと流されていくってことだ
こんなことも何かの言い訳かもしれないけど

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2019年09月15日

Posted by ブクログ

世の中常識に縛られていることが多い。時代とともに家族の常識が変わる。常識に囚われて思考停止だけはしたくない。大衆に迎合もしたくない。そんな思いがあった上でこの本を読んだ。家族と言えど個人と個人の集まりだということ。基本的人間の欲求(安全や食欲)が満たされた現代において、人それぞれ向かう方向が異なる場合がある。理想的な家族の形に正解はない。100家族あれば、100通りの形があるはず。似たり寄ったりがあったりする中で常識というものが気づかれるが、そこで思考停止してはいけない。

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2019年07月15日

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作者と年齢がだいぶ離れているせいか、作者の思う『一般の家庭像』がステレオタイプすぎる気が…
最近の家庭はもっと個を重んじていて、いっそ無関心なとこもあるように思います。

最後に家族に宛てた手紙が収録されていて、そのいずれもが「距離を置いたことに後悔はない、あなたの苦しみも分かるようになった」という含みがあって、自分の安寧のためには家族の解体が必要だったけれど、やっぱり最後は家族という集団に戻りたかったのではないかと思いました。

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2019年04月01日

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家族については、よく分かっているようで難しい。
しかも親、兄弟、夫婦、子供のどれもが家族だから、とても難しい。

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2019年03月12日

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家族だから、わかる、通じる、家族だから許される。家族信仰に振り回されてないですか? 甘えてないですか? というお話でした。 私の家族にといか、母親に対しての気持ちの落ち着きどころが見つけられるかなと、手に取った本だったのですが・・・ この著者さんの家族に対する思いなどは十分わかりました。家族だからと甘えるのではなく、個対個で考えればうまくいくとのこと。ふむ。なるほど、あなたはそれでいいのです。ただ、家族というのは、たぶん、ひとつとして同じものはないのでは。たとえ個として、母親を捕らえたとしても、私の想いはどうにもならなかったです。個対個だとしても、家族で、生れ落ちてからずっと一緒に暮らしていて、葛藤があって、許せないことがあって、それでも 個だから期待するな? 甘えるな? 到底納得できません。そんな私は、家族信仰にどっぷりつかってるのですかね(笑) 読み物としては、読みやすかったです。この人の家族の話としてね。

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2019年02月07日

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これだけの道具立てが揃った方の自叙伝風エッセイだとNHKの朝ドラ(立身出世バージョン)のように興味深く拝読。結末はなんだか哀しく凡人にはあまり得るものがないかも...

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2018年11月28日

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母親と実子とは何らかの精神的な結びつきはあると思う。
しかし、夫婦はどこまでも他人同士だと思う。夫婦を続けるためには、ある種の努力が必要だと思う。

子どもは小さい頃は親がほとんどの時間、子どものことを把握できるが、学校に行くようになると、そうもいかなくなる。

我が子の場合、保育園に行っていたので、小さい頃から親が把握できない時間があった。子どもは社会に育てられるものだと実感している。親は子ども年齢に合わせて、個を持った一人の人間として扱っていかないと行けないなと思う。
長男は、保育園や小学校低学年の時、保育士や先生から積極的に今日はこうでしたよと話し掛けられた。その時,子どもは親には見せない姿があるのだなと思った。

東日本大震災後、世の中の変化を大きく感じるようになってからは、親としての責任を強く感じるようになった。子どもが自立して生きていけるようになるために、親は何をすれば良いのか分からない日々である。

高校は行かせたほうが良いとは思うが、その先は分からない。子どもがどんな仕事に向いてるか考えても、子どもが大人になったときに存在するかも分からない。
親なりに考える生きるための力を子どもに身に着けさせることしかないが、それができているかも不明。

自分のように偏差値に良い大学に行けば何とかなった時代は楽だった。

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2018年11月25日

Posted by ブクログ

また題名にひかれて読んだが、かなりガッカリ。
家族のことをわかったつもりでわかっていない、という前提がそもそも私とは違う。
自分のこともわからないのに、自分以外はなおさらわかるわけがない。
登場する周囲もご自身も立派な方々ばかりで、ちょっと鼻白んでしまった。

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2018年09月30日

Posted by ブクログ

私は小さい頃から家族はストレス以外なにものでもなかったので興味深く読んだ。 共感するところも多々あったけど後半は違和感だらけ。 そもそも親子なんて年も離れているし家から一歩外へ出ればお互い全く違う世界で生きてるし相互理解は難しいと思う。 理解できないままの方が自然。 子が親を理解する時、それは子が自分の子供を持ったときに尽きると思う。 作者は意図的に子供を作らなかったとのことだが、80歳を過ぎてなお『子供』であり続ける作者に病的なものを感じた。

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2018年08月30日

Posted by ブクログ

友人と話す際も、家族の話題は避けようと思った。
妻とのもめ事も、ほとんどが実家に絡むもの。両親に子供の顔を見せてあげられないのが残念とか、妹夫婦の子供へのお祝いとか、、、申し訳ないけど、本当に面倒。
ここまでストレートに書いてもらえると、スッキリするね。
ただ、家族の話は愚痴か自慢!という割に、自分の愚痴と自慢が満載なのは気のせい?!

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2018年04月19日

Posted by ブクログ

なんだか少し寂しいような気持ちになりました。
この本の著者:下重暁子さんは、敗戦という一つのキッカケによって、大きく価値観が変わってしまったあるいは変えざるを得なかったのだろうと思います。

たしかに日本では「家族」をあまりにも絶対的なものとし過ぎていてそのせいでがんじがらめになっている部分があると感じます。
それは3.11以降どんどん顕著になっているとも。
付かず離れずというのはなかなか難しいですね。
「個」という生き方と「家族」は相反するものではないと信じたいです。

そして言われてみれば、おかしなことだなと気づいたのが、夫のことを主人と呼ぶ文化です。
欧米などではジェンダーニュートラルが根付きつつある時代ですが、言葉一つ取り上げても日本はまだまだということなんでしょうか。

そして、下重暁子さんは連れ合いと独立採算制を築いているそうです。
そうすることによるメリットやデメリットなどについて、今一度自分の頭で考えてみたいなと思います。

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2018年02月20日

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