奥田亜希子のレビュー一覧

  • 今を春べと

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ちはやふるの漫画にハマっていたこともあって、気になって読んだ。
    競技かるたと、家族関係半々くらいで話しが進んでどちらも興味深かった。
    よくある感じ夫婦間のいざこざと、仲直り。夫目線のストーリーも見てみたいなと思った。
    終わりがけにお互いをパパ、ママではなく名前で呼びあってるところにいいなと嬉しくなった。
    そして義理のお姉さんは嫌いだなぁ...

    かるたに関してもかるた会や、決まり字、定位置などのちょっとした知識になるほど!と勉強になった。
    エピローグ的なところで、A級になれてたことがわかって良かった。郁登くんもまたサークルでかるたをやり始めて、お母さんと一緒に練習...なんて楽しみな風景!

    0
    2025年12月02日
  • ほろよい読書 おかわり

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    どのお話も読みやすくて、すぐに完読。
    オイスター・ウォーズとホンサイホンベーが特に印象に残っていて、最後の結末にはひっくり返った。お酒は飲めても飲めなくても人生のエピソードの一つになる存在だなあって思った、そしてウイスキーや日本酒が飲みたくなった。

    0
    2025年11月26日
  • 今を春べと

    Posted by ブクログ

    難波津に 咲くやこの花 冬ごもり 今を春べと 咲くやこの花

    もう何年も前に成海璃子主演のNHKドラマで覚えた百人一首のうちのひとつ。

    うちの子どもが中学生の時少しだけ歌留多部に入っていたので決まり字についてはうっすらとは知っていたけれども、本作はドラマとかでは知ることのできない百人一首の内側や知りたくないような駆け引きなども丁寧に描かれていて結構夢中になって読みました。

    最後の読後感の良さに救われるけれども希海の夫婦間や母子間のやりとり、義妹とのやりとりは心をえぐられながら読んでいました。

    0
    2025年11月06日
  • 今を春べと

    Posted by ブクログ

    子供が競技かるたに興味を持ったので、かるた教室に通い始めたものの、小学生の息子はすぐにサッカーにのりかえてしまう。しばらく思い悩んだものの、希海は新たにかるた会に通うことにした。
    母親が趣味に生きていいのかどうか、あまり協力的ではない家族と折り合いながら、ときには揉めながら、長くかるたを続けていくことを目指す家族の再生の物語。私もかるたは好きで、決まり字とかを見ながら下の句を考えたりして、かなり頭の体操になりました。

    私も子供が早く帰ってくる日には趣味で時間を使っていると罪悪感が今でもあり(仕事の時には感じません)これは母親業をやるうえでは永遠のテーマなのかなぁと思ったりもします。

    帯の「

    0
    2025年10月30日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アウトドアに長ける、歳下のアシスタントを好きになる子持ちの漫画家のシングルマザーの話が素敵だった。年齢を気にしないで恋できるっていいな

    0
    2025年09月04日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    もぅ〜!!
    最高の1冊!!
    文庫本で読ませていただいていいのか!?って心のなかで叫びました
    お買い得だと思います、この1冊

    恋と食のある10の景色のサブタイトルもすてきですが、わたしとしては恋よりもひととひととのつながりを強く感じました

    誰かと出会うこと
    誰かと寄り添うこと
    誰かと愛し合うこと

    それはとても簡単なようで、簡単ではない

    いっしょに食事することも相手が違えば、高級であっても味気なく、カップ麺でもおいしく感じるように

    最後の山田詠美さんの『恩讐の彼方のトマトサラダ』まで、どの作品も好きですが
    しいて!!
    強いて、好きな作品は
    君嶋彼方『ヴァンパイアの朝食』
    奥田亜希子『白と

    0
    2025年08月24日
  • 夏鳥たちのとまり木

    Posted by ブクログ

    親に対する子供の目線は、例えどんな悲惨な家庭であってもそう変わらないのではないかと思う。なぜなら、子供にとって他に世界はなく、自分の命は全て親に委ねなくてはならないから。それはとても残酷なことに見える。

    この物語のタイトルにある“夏鳥”とは、巣立ちを迎えた子鳥のことだろうか。
    親から離れることを決意し、初めて見る世界で子鳥が一番に探すものは“とまり木”だろう。
    それは鳥を愛する人の庭の梅や桃の木かもしれないし、危険な車道の電線かもしれない。

    人の子も大人になる折に、親を疑い、家を飛び出す時が来る。その際に頼れるとまり木が無ければ、手頃なとまり木を求めるだろう。

    話を戻すが、子が親を見る目

    0
    2025年08月15日
  • 運命の終い

    Posted by ブクログ

     教師と教え子の恋愛、年齢差のある結婚生活、夫との死別、死別後の恋愛、全て自分とは無縁のものばかりだった。なのに、特別感がなく、友だちの話を聞きながら、恋愛や結婚って何だろうと思いを巡らせる感覚だった。
     彩花は、前夫との結婚生活、大地との恋愛を通して、関係がぎくしゃくしたことについて、上下関係が固定されたパートナー関係に問題意識をもっていたが、経験する人によって、相手への理解、思いやりの深さ、価値観など、切り取るところは異なると思う。自分だったら、と考えられるところに面白さがあると感じた。

    0
    2025年07月13日
  • クレイジー・フォー・ラビット

    Posted by ブクログ

    愛衣が小中高と大人になる過程を一緒に追える作品。他人が嘘をついているのが匂いで分かってしまうせいで、友人と本物の関係を模索しすぎて空回りしていた。私たちは普段、友達や家族の本音を知りたいと思うが、本音や嘘が全て分かってしまったら、他人と関係なんて築けないのだろう。隠しておいた方が良いこと、嘘をつかなければいけないこと、それがあることを大人になる過程で学んでいく愛衣だった。吉乃の自分を自分だと主張できるところに憧れを抱き、少しでも吉乃に近づきたいと思う。憧れの人だからこそ、タバコを吸う吉乃が見られたことは嬉しいが、そうやって理想の人も何かと裏があり、自己を保っているということを知る。憧れとは程遠

    0
    2025年07月11日
  • 求めよ、さらば

    Posted by ブクログ

    「最愛の人を得るためなら惚れ薬を使いますか?」
    という衝撃的な帯で手に取った作品でした!

    内容は不妊治療を行う誠太と志織の夫婦
    章ごとにそれぞれの視点からお話が進行していく。

    1番印象深く残っているのは、
    不妊治療は精神的にも身体的にも過酷ということ。
    周りからの嬉しい報告さえも
    羨ましい気持ちから憎い気持ちになってしまうのも
    読みながら辛いよなと感じました。

    「惚れ薬」よりも不妊治療や夫婦関係に
    重きを置いたような感覚の作品でした!

    そばに居てくれる主人や家族を
    大切にしようと思えました。

    0
    2025年06月22日
  • 愉快な青春が最高の復讐!

    Posted by ブクログ

    奥田さんの同期との日常と非日常が、かけがえのないものとして、奥田さんにとって大切なものなのだと伝わってくる1冊。橋本、矢田、山口、和田、清野の5人。出身地も性格も全く違う5人が遅れていた青春を味わわせてくれた。6人でバカやったり、全員参加でなくても良い旅行をしたり。男子高校生のような仲間だなと思った。自分の生活を優先しながら、同期と遊ぶことも子供と遊ぶことのように大切。この人数でずっと仲が良いなんて、あまり聞いたことがないので、相当、似た者同士なのだろう。自分のことを理解したくて、日常を忘れるのが怖くて、記録魔になった奥田さん。過去の自分を振り返ると共に、客観視して当時を見ていて、今の奥田さん

    0
    2025年06月20日
  • 運命の終い

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    久しぶりに一気に読んだな…大地くんすごくすごく好きだったんだけどな、最後残念すぎる部分が露呈しまくって、現実ってこんな感じだよな…運命とか、この人とか、簡単に使える言葉吐くようにいう人は基本ダメな感じするな…凪ちゃんは女の子が好きなのかなとか色々思ったり。好き物語だった。

    0
    2025年06月17日
  • 夏鳥たちのとまり木

    Posted by ブクログ

    単行本が出たときに読もうと思いながらタイミングを逃してしまい、文庫化されたのを機に読むことができました。

    解説の寺地はるなさんも書かれていたけれども、読む方の期待する筋書きの小説を書くのではなく、物語や登場人物にたいする誠実さ、まなざしの真摯さが好きで自分も奥田亜希子さんの小説を読んでいるのだと再認識させられました。

    そして、「大人」として「子どもを守る者」でありたいと心から思いました。

    オススメの小説です。

    0
    2025年06月16日
  • ほろよい読書 おかわり

    Posted by ブクログ

    飲みたくなる!
    そんなに飲めないけど。「もう一杯おかわり」(続編の仮タイトル)には、ノンアルコールが登場⁈

    0
    2025年05月30日
  • 求めよ、さらば

    Posted by ブクログ

    夫婦とはいえ、一番近くてどこまでも他人である。
    ずっと一緒にいるからなんでも知っているような錯覚を持つが、見落とすことや知らない一面はまだまだたくさんあったりする。一緒に見ることのできる日常、些細な感情…細かな当たり前。何も言わなくても分かること、話してぶつかって知ること、この両方を何年経っても見つけられるような関係でいたい。
    〝頬を伝う二本の透明な筋を見たとき、私はこの人と死ぬまで一緒にいたいと思った。この人と死ぬまで一緒にいたいと思ったのだ。〟

    0
    2025年05月21日
  • ほろよい読書 おかわり

    Posted by ブクログ

    前作より好みの一冊でした。

    青山美智子さんの『きのこルクテル』
    朱野帰子さんの『オイスター・ウォーズ』
    が特に好きな感じで楽しく読ませてもらいました。
    今まで興味を示したことが無かった日本酒が
    気になる存在になりました。
    いつか美味しいと感じる日が来るのか。。。
    ちょっとチャレンジしてみたくなりました。

    0
    2025年04月18日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「ヴァンパイアの朝食」が良かった。
    祥太を否定されたように感じて元カノさんに怒る文也も、ダメダメ酔っ払いムーブで雰囲気直してくれる祥太も、すごくやさしい。あたたかいもので満たされました。

    0
    2025年04月06日
  • ほろよい読書 おかわり

    Posted by ブクログ

    予想以上に面白かった!初読み作家さんの作品が読みたくなる、勢いある1冊。2番目が薄れるより濃くなった感じ

    0
    2025年04月06日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「ワタシノミカタ」古内一絵さん

    女性がバリバリ好きなことで働いている、というところに惹かれた。
    恋人?相手が年下っていうのもなんだか新鮮な感じ。

    0
    2025年04月05日
  • ほろよい読書 おかわり

    Posted by ブクログ

    ほろよい読書の前巻も読んでいて、向こうは表紙がビールなだけあって、気軽にのどごしを楽しむ感じで読めたんですけどこちらは熟成ワインみたいな味わいだった
    濃くてどっしりした感じ(イメージです)
    『オイスター・ウォーズ』はSNSに湧く中高年の解像度高すぎで笑ってしまった(他人事ではないが)

    0
    2025年03月21日