奥田亜希子のレビュー一覧

  • クレイジー・フォー・ラビット

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    嘘や秘密の匂いを嗅ぎとってしまい、友達との関係をうまく作れずにいた小学生の愛依が母になり娘を育てるようになるまで。

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    2023年02月24日
  • 愉快な青春が最高の復讐!

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    奥田さん初のエッセイ集。

    愛知県の大学を卒業後、千葉で暮らす彼との距離を縮める為、千葉にある地域密着型のフリーペーパーを発行している会社に就職した奥田さん。
    そこで出会った5人の同期とのはちゃめちゃな青春が描かれている。

    随所にモノクロの写真が掲載されているが、全然オシャレな感じではないのがとても良い。

    ある日は徹夜カラオケで「はたらくくるま」を熱唱し、またある時には官能映画鑑賞、北は北海道から南は長崎まで旅行、軍艦島へはお揃いのネコTで。

    気の置けない女友達と遊ぶのは最高だよね。

    私も、もう1回青春をやりたくなる。

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    2023年02月15日
  • 行きたくない

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    後半の4作品が私は面白かった。

    住野よるさんの作品は嫌な気持ちになることなく、読みやすいし、独特の世界観で好きだったな。

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    2023年02月04日
  • 行きたくない

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    行きたくない
    そんな誰しも抱える感情。  

    タイトルを見て、取り憑かれたかのように購入。

    学校、会社と、行きたくない気持ちは色んな場所に存在する。
    私は会社。

    6名の作家さんが描く、「行きたくない」お話。

    個人的に、「ピンポンツリースポンジ」が好きだった。ロボットが色んな事をやってくれる世界の話。
    その中で、突然にロボットが「行きたくない」って言い出す話。

    あー、いつか現実でもこうしてロボット頼りの世界になるかもしれないな。なんて思いつつ、心が無いはずのロボットに「行きたくない」という感情が生まれる。

    そうだよなぁ〜あるよなぁ…と。

    はぁ〜、サボってみたいな。

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    2023年01月28日
  • 行きたくない

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    ネタバレ

    今どきで自己啓発本みたいなタイトル『行きたくない』。カトシゲと住野よるさん目当てで購入したが、カトシゲさんの「ポケット」はちょっとよく分からなかったぞw住野さんの「コンピレーション」はSF(少し不思議)な感じがして面白かった。一番は渡辺優「ピンポンツリースポンジ」。ロボットも人間と同じ。小島陽太郎「シャイセ」の女二人の関係も嫌いじゃない。

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    2023年01月14日
  • 透明人間は204号室の夢を見る

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    ネタバレ

    実緒が小説を書けなかったのは、圧倒的な経験不足かなと思った。
    実際に経験したことから着想を得て書いていくタイプのようだから、高校を卒業して、人との関わりがぐっと少なくなって、それでインプットされないからアウトプットもできなかったのではないかな。
    春臣といづみとの関わりは、実緒にとって今までにないものだったし、きっと今までにないものが書けるようになったんじゃないだろうか。

    春臣へのストーキングはもちろん客観的に見たら気持ち悪いしダメなことだけど、読んでいる間は不思議と嫌悪感がわかない。実緒の視点で当たり前のことのように書かれているからだと思う。
    実緒は、相手がそれをどう思うかわからない、という

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    2023年01月12日
  • 左目に映る星

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    26歳の早季子は、小学生の頃に恋したマセガキ吉住君の「身体の中で、人はみんな一人なんだよ」という中二病セリフに感化されて以来、孤独ぶった投げやりな人生を送っている。どうせ理解しあえないからと、恋人も含めた人間関係をドライに消化している。

    その上、久しぶりに再会した吉住君の内面も変わってしまっていたものだから、悲劇のヒロインぶりに一層の拍車がかかる。
    「私はたぶん、この世界の誰とも付き合えない」なんて言っちゃう。

    しかしこれは達観しているのではなくて、理解しあえないという現実を直視させられることが怖いだけなんだよな。
    実際、宮内に異星人のような別の世界の人間として扱われることに嫌悪感を示して

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    2022年12月11日
  • 愛の色いろ

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    シェアハウスに住む4人の複数愛者(ポリアモリー)の暮らしを、それぞれの視点で描いた物語。
    複数愛って初めて知ったけど、何人もの人を愛せる人々のことらしい。作品の登場人物には男女問わず愛せる人もいる。世間的には理解され辛いけれど、このシェアハウス内では自然に振る舞える。けれどもやはりそれぞれの心の中にはいろんな思いがある。そんなある日、ハウス内に突然の不幸が襲う。
    複数愛者だからではなく、愛する事に悩む人々の物語なんだなと思う。

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    2022年10月29日
  • 愛の色いろ

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    ポリアモリーという愛し方の概念に今まで全く関わる事がなかったので、この本で新たな世界を知った気がした。
    それぞれの葛藤や苦悩が丁寧に書かれている作品だと感じた。
    でも個人的には結局どの登場人物も、恋愛感情として互いのことが好きなのか疑問だった。
    見方を変えればアセクシャルにも見えるくらいお互いへの恋愛感情が淡々としていて、これがポリアモリー?わからないな…というのが正直な感想。

    自分がまだ20代だからわからない感覚なのかな…。

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    2022年08月26日
  • 透明人間は204号室の夢を見る

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    「書かなくては、自分の言葉を書かなくては、いつか本当に消えてしまう」
    小さい頃から孤独だった実緒の側にずっとあった本。自分も賞を取ることができて注目されたのに、時間が経ち忘れられて誰も読まなくなってまた孤独になる
    生きづらさを抱えながら、クラスの人気者のあの子のようにキラキラした青春を夢見ていた実緒の前に現れたのはいづみと春臣。
    楽しい時間も束の間、実緒の行動によって3人の関係に陰りが見え始め、、
    孤独であったが故に人との関わり方がちょっと常識からズレてたり、生きづらさを感じてるのに結局孤独である方が生きやすかったりするのかな⁇と感じました
    この作品を読んで、本屋さんでいろんな本を手に取って一

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    2022年07月04日
  • ファミリー・レス

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    他人以上、家族未満の6つの短編集。
    他人よりも近しい関係だけど、家族というには、少し鬱陶しく感じる関係。
    家族って、無償の愛情があるのかと言われたら、それは人それぞれ考え方や環境が違うから、言いきれないけれど、気持ちのどこかで、切っても切れないものを感じるものだと思う。
    家族になりたくてもなれない家族だったり、家族だからこそ、許せない感情があったり、本当に1つとして同じ家族はいないんだなと思わせてくれる話ばかりだった。

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    2022年04月18日
  • クレイジー・フォー・ラビット

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    ネタバレ

    私の中で、奥田亜希子さん2作品目。

    各章ごとに、主人公が成長していっていて、おそらく私と同世代。其々に起こる実際のニュースや流行にも似たような関わり方をしていて、あー、そんなこともあったなぁと思いながら読んだ。
    「求めよ、さらば」でゾワゾワさせられたミクシィにまた出会わされる笑

    けど、本の半分、高校までくらいかなぁ、自分の記憶が曖昧な頃の話はなぜか全部夢の中みたいでフワフワしてつかめなくて、何の話を読んでるんだったっけと、浮いていた。
    大学くらいから、ああ、そうかと思えるようになって、それまでのことも不思議とつながった。
    だから最後まで一気に読めるときに読んで良かったかもしれない。

    女子

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    2022年02月26日
  • 愛の色いろ

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    ネタバレ

    ポリアモリーを自称する人のシェアハウスが舞台。
    同居人3人のうちオーナーを除く3人の視点から物語は語られます。

    オーナーは比較的序盤で亡くなり、その他の3人のその後の描かれ方はオーナーの亡くなった後だからこその心のありようが出てきます。

    ポリアモリー、私自身は細かいところまで存じ上げないのだけれど、セクシャルマイノリティの中でも更にまた受け入れがたいと思っている人の多いマイナーなものなのかもなぁと思いました。

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    2022年02月20日
  • クレイジー・フォー・ラビット

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     愛衣という1人の女性の物語。

     各章でそれぞれ年代ごとに愛衣の物語が綴られていく。

    ①クレイジー・フォー・ラビット
     愛衣小学6年生。ウサギが好きな愛衣は当番でもないのに同級生の珠紀と毎日のようにウサギ小屋に行っている。 
     愛衣はその人が放つ匂いで嘘をついていることを感じることができた。嘘を感じさせない珠妃と友だちになりたいと思っていた愛衣は珠妃の話に合わせてしまうが、その時に感じたのは自分から漂う嘘の匂いだった。

    ②テスト用紙のドッグイア
     愛衣中学2年生。美術部に所属する愛衣は、時々嘘の匂いを放つ仲良しグループのメンバーよりも、絵が上手な吉乃と仲良くなりたかった。

    ③ブラックシ

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    2022年02月19日
  • クレイジー・フォー・ラビット

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    友だちってなんだろね?
    小学生や中学生の頃なら、一緒に行動する仲間ということかな? 年齢を重ねるほど、行動を共にということはしなく(できなく)なるのにねぇ。
    自分が納得できればいてもいなくてもいいんじゃない?

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    2022年01月31日
  • ファミリー・レス

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    ネタバレ

    連作短編集。

    『プレパラートの瞬き』

    「仕事が忙しいから、と頭に浮かんだ言い訳を、仕事が一段落したら行くね、に変換して舌に乗せる。」


    『指と筆が結ぶもの』

    「昔、おばあちゃんに言われたことがあるんだ。
    家族になるなら、自分の長所を気に入ってくれる人じゃなくて、短所を許してくれる人を選びなさいって」


    『ウーパールーパーは笑わない』

    「出会えるといいね。今度こそ、ずっと一緒にいたいって思わせてくれるような相手に」
    「それってどういう人なんだろうな」
    「叱りたいって思える相手じゃないかな?私、一度でいいからちゃんと暁に叱られてみたかった」


    『いちでもなく、さんでもなく』

    「あの

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    2022年01月18日
  • 愛の色いろ

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    複数愛主義である事が条件のシェアハウスに住む四人の男女。四人ともなかなかのワケありで、『そんな関係が可能かのか?』の疑問を他所に、実にバランスよく生活している。が、ある事をキッカケに歪みが生じていき…それぞれが自分の置かれた現状から選択した『複数愛』という恋愛の在り方がサラリと表現されており、普段接する機会のない様々な愛の形だけど、意外と違和感なく読んでいた。

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    2021年12月30日
  • 行きたくない

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    ネタバレ

    ネタバレあり。
    いろんなものの「行きたくない」お話。
    「ロボ」のお話では、自分も「ロボ」のいる世界で過ごしてみたい。と思ったが、よくよく考えると今の世の中も様々なものが人間以外のものに制御されてそうなりつつあるのでは?近い未来、起こり得ることかも。
    「佳緒」のお話は、ちょっと心に来るものがあった。自分と夫だけで完結できる世界を自分も望んだときがあったので、その居心地の良さから出て行きたくない、でも人生先に進む必要があり、そこから出て行く必要がある、という気持ちを思い出した。

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    2021年11月21日
  • 五つ星をつけてよ(新潮文庫)

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    6篇の短編集。著者の「リバース&リバース」が面白かったので、他のも読んでみたくなって手に取りました。

    「キャンディ・イン・ポケット」がいちばん好みだった。
    主人公にはそこまで自分を卑下したり、へりくだらなくても、、、と思ったけれど、そうなってしまう気持ちもわかるから、原田先輩とのやり取りからのくだりは胸が熱くなって泣いた。

    他の話も面白かったんだけど、余韻が残るほどはハマらなかったので星3つです。

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    2021年10月25日
  • 行きたくない

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    ネタバレ

    どれも薄ぼんやりした世界。人やロボットが「行きたくない」をにじみ出す。ふとした言葉で、行動で、心の中で。
    あぁこの人、行きたくないんだなあ、と気がつくとつい笑みがこぼれていた。そんな日もあるし、それでもいいんだと思えた。

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    2021年10月22日