奥田亜希子のレビュー一覧
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コミュ障な作家崩れの遅れてやってきた青春
主人公・実緒は極端でイタい女性だ。それ故に、本作に共感できるかどうかは人によって差が大きいと思う。
子どものころから人との関わりを苦手とし、自分は周りの人のようにはできないと卑屈になる。それが高じて、勉強ができるのに大学進学を避け、高校卒業後に専業作家になる。そのくせ新作はさっぱり書けず、デビュー作の在庫や新しい感想がないかをチェックして承認欲求を満たそうとする日々を過ごしている。タイトルの「透明人間」とは、誰からも忘れられてしまった作家としての実緒による自意識だ。
そしてある日、書店で自分の著書を手に取った(でも買わなかった)春臣を見かけ、好意 -
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ネタバレテーマとしては思春期真っ只中の中学生の未熟さや、大人になっても本当に大切なことみたいな感じでした。解説にもありましたが、あらすじを読んだ時は「見えてるものが全てではなく、未成年誘拐のような間違いに救われることもある」みたいなテーマだと思いましたが、ナオくんはしっかり変質者だったのでそこはいい意味で裏切られました。
また、中学生の星来が成年男性を信じきって自分だけは違うと思い込むことで現実から逃げる中、それを助けようとする葉奈子自身も変わっていくという構図も良かったです。「夏鳥たちのとまり木」というタイトルの「とまり木」が、若者にとっては歪んだ欲望に満ちた人間しかない世間に警鐘を鳴らし、身近な人 -
Posted by ブクログ
妊活する夫婦の話…ですが、主軸としては恋愛小説です。明るくて快活な妻の志織と目立たないけれど穏やかで優しい夫の誠太。傍目には上手くいっていそうな夫婦ですが、夫が突然離婚届を置いていなくなってしまいます。
妻と夫の両方の視点で描かれていますが、夫視点は妻と出会った大学生時代の話です。
人気者の志織となんとか近づきたいと願いながら積極的には動けない誠太…ストーカーではないのですが、他人のフリをしてマイミクになり、志織の日記を見てこっそり保存までしているのがちょっと気持ち悪い。純粋な恋心だとは分かるんですが、ちょっと引くかな…。誠太が信じる過去のある出来事も中学生が信じるなら分かるのですが、34歳