奥田亜希子のレビュー一覧

  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    料理と恋愛にまつわる短編集。
    料理が絡むからか、どれも一定大人の恋愛ストーリー。

    一穂ミチのエピは不思議な色気を感じる作品。地味女かと思わせといてなかなかやりおる男女だわ。
    古内一絵作品はこの人の根底にあるものが伝わるので嫌いじゃない。
    君島彼方の作品は性的マイノリティの葛藤がいい具合に滲み出ていてこれも好き。
    奥田亜希子のズルい男とそれをわかってて演じた女の話も結構好き。転がされてるようで転がす女は勝ち組だな、って思う。

    ということでどれもなかなか思いを馳せることの出来る味わい深い短編集でした。

    カレー食べたくなるよ

    2025.11.11
    204

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    2025年11月11日
  • 運命の終い

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    あまり深入りしなければ、いつまでも付き合っていられたのかな。人と繋がりができるというのは、面倒なことも引き受けるということなのかもしれない。

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    2025年11月01日
  • 運命の終い

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    まったく初めての作者、誰かが推奨していたのだろう(北上次郎?2025なのでちがう!)。年の差婚で残されてしまった彩香が、出会った時からずっと導いてもらう関係だったことを振り返るあたりが切ないな。
    きれいな日本語の文章がとても読みやすい。他の作品も読んでみたくなる一作でした。

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    2025年10月25日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    食卓を囲む恋人たちの物語。
    こう書くと、幸せな話のように感じるかもしれないけれど、そんなおめでたい話ばかりではない。
    食欲は人間の二大欲求の一つだから。その上に立つ物語はそれはそれは濃いものでなければ成り立たない。人間の生と欲が濃密に描かれた短編集。

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    2025年10月15日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    一穂ミチ目当てで手にとる。あと巻末の山田詠美のエッセイ 「恩讐の彼方のトマトサラダ」も。
    さすが山田詠美!この短い短いエッセイの中にユーモアの中にちゃんと彼女らしい美学が語られている。
    今まで振られたことはないって、「男と別れるのは、相手が逮捕されるか、強制送還されるか、死ぬか、のどれかなんで」ってすごい。
    原田ひ香の小説、(夏のカレー)初めて読んだけどこの60歳過ぎたしーちゃんと冴子の好き同士だったのに結婚には至らず40年にも渡る出会いから邂逅を経て別れまで(冴子の死)せつないラブストーリーだった。
    恋、片思い、両思い、愛、婚約、浮気、裏切り、不倫、
    恋愛に関することは”結婚”以外全部(冴子

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    2025年09月30日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    食べるとき
    誰と食べるかは、私たちにとって
    とても大切なことではないかなと感じる

    誰とどこで、なにを食べるのか
    1人で食べた時にふわっと思い出す
    大切な記憶。
    それが恋する人ならなおさら。
    様々な作家さんのひとつひとつの物語の中に
    表れる料理と誰かの想い。

    思わずいいなぁと声が漏れてしまう
    一冊でした

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    2025年09月28日
  • ほろよい読書 おかわり

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    お酒にまつわる短編アンソロジー。一穂ミチさんの「ホンサイホンベー」をよんで、ジンが飲みたくなったし、奥田亜希子さんの「きみはアガペ」でメキシコに行きたくなり、テキーラが飲みたくなった。お酒のお供にピッタリな1冊。

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    2025年09月28日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    ぽかぽかした。
    男の魅力という点で、高身長というのは外せないんだな。

    おいしいものは好きなひとと食べたらもっとおいしい、みたいな言説がありふれているせいで、一人でケーキを買って食べるという楽しみをやめてしまったのだ。いつになったら食べられるんだろうな。責任をとってくれ。

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    2025年09月27日
  • 運命の終い

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    ネタバレ

    なんか好きな本だったな。

    主人公は夫と死別した40代の女性。あれ、40代だったっけ?笑

    娘は単身、北海道の大学へ。
    心配は沢山あるだろうけど、きっと子育てから解放というか。
    少し卒業が見えていたんだと思う。

    紆余曲折あって、恋人ができるんだけど。
    雑な恋がしたい、軽い恋人関係を結びたい。
    と、お互いの気持ちが一致して
    ・お互い干渉、束縛はしない
    ・会計は割り勘
    ・お互いの家への泊まりはなし

    という、一見恋人同士ではなさそうな条件を結ぶ。

    でも、これって理にかなっているかも。って思う。
    恋愛って楽しいけれど、
    お互いが干渉し合って自由が減るのってすごくストレスだし。
    今日はどっちが支払

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    2025年09月24日
  • ほろよい読書 おかわり

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    とても温かい気持ちになるお酒をテーマにした短編集。
    特に「オイスター・ウォーズ」の話がよかった!

    どれも人情味あふれるスッキリとしたお話で気軽に読書するにはぴったりな一冊です!

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    2025年09月15日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    恋と食にまつわる短編小説。スキマ時間や寝る前のひとときに読みたいなと思って手に取った本。
    古内一絵さんの「ワタシノミカタ」、奥田亜希子さんの「白と悪党」、ぼる塾田辺智加さんの「初恋と食事」がよかった。また同じ作家さんの違う本を読んでみたくなった。
    田辺さんのエッセイ好きです。恋愛って頑張って、背伸びして付き合う時期があってもいいけど、いつかやっぱりボロが出るから、自然体でいかないと、長続きしないなと思った。でもあの経験があるから、今につながっているのかなと思うと、応援したくなりました。

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    2025年08月30日
  • 夏鳥たちのとまり木

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    中二の夏、私はアパートの一室に逃げ込んだ。

    男は「大丈夫だよ」と言って
    受け止めてくれた。

    SNSを通じた未成年者誘拐
    真の罪を胸に突きつける長編小説
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    正直、手に取るの悩みました。
    仕事が辛くてメンタルも落ち気味だったので、
    本作をちゃんと読めるかなと。

    誰だって病んでるし、
    辛いことがあるし、
    苦しいことだってある。

    主人公が葛藤を抱えるなか、
    中二の頃を思い出し、
    記憶を辿る。
    あの時どうしようもなかった自分を救ってくれたのは、見知らぬ男性だっ

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    2025年08月17日
  • ほろよい読書 おかわり

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    お酒は詳しくないけど、
    どの話も楽しんで読めた!

    お気に入りはオイスターウォーズ!
    対岸の家事の作家さんだったのね...!

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    2025年08月12日
  • ほろよい読書 おかわり

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    お酒にまつわるアンソロジー第二弾。

    ほとんどお酒が飲めないけれど、美味しく飲めたらいいなぁと常々思っている私。なんとなくほろ酔い気分になる読書時間。

    青山さんの、下戸なのにバーへ通うライターさんの話、一穂さんの、ベトナム人の継母との話、が好きだったな。
    奥田さんの、高校生の姪っ子の話もよかった(メキシカン作れる親戚なんて最高!)。

    私も美味しい料理を堪能したい〜!

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    2025年08月12日
  • 行きたくない

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    住野よるさんが参加されてたので購入。

    行きたくないをテーマに6人の作家さんがそれぞれのストーリーを載せてて、色んなジャンルで楽しかった。

    住野よるさんの作品はすーっと世界に入っていてあっという間に読んでいた。
    安定から全く知らない場所へ行くっていうのってかなりの勇気いりますよね。
    わたしもきっと安定を取るかもです。

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    2025年08月10日
  • 運命の終い

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    花や花屋を題材にしている作品は他にも読んだことありますが、この作家さんらしい所々の人物描写や背景表現が独特で味わい深かったです。いろいろな種類の花が出てきて分からないのはどんな花か調べて確認しながら読んで、そういう意味でも楽しめました。ストーリーとしても登場人物の相関性や関わり方の変化等幅広く楽しめた印象でした♪(^_^)

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    2025年08月04日
  • 運命の終い

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    高校の生徒と教師という関係の頃から「運命」を感じ、卒業後に結婚した20歳年上の夫と30代で死別した40歳(作中で41歳に)の女性主人公が、自分が失ってきたものの大きさに気づき、「雑な大人の恋愛」をしようとするというあらすじの現代の「大人の恋愛小説」。
    20歳での年の差婚や死別後まもなく「雑な大人の恋愛」をしたいなど、主人公の生き方に共感するわけではないが、心理描写が丁寧なので、主人公をはじめ、いろんな登場人物に感情移入しながら読み進め、悪くない読後感だった。
    最後に主人公が得た悟りのようなものは、「運命」「永遠」なんて存在しないが、その時々の生のほとばしりは真実であり「そのどれもが絶対的に美し

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    2025年07月26日
  • 夏鳥たちのとまり木

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    ネタバレ

    2025/05/16予約 1
    中学教師の葉奈子は、中二の夏にネットで知った男のもとに身を寄せた事がある。その時『大丈夫』と言われたことが自分を救い、鼓舞したのも事実だけど、大丈夫じゃないと声を上げることもできなくなった。
    葉奈子は母親に放置され危ない橋を渡った。受け持ち生徒の家出にかつての自分の姿を投影してしまい、寄り添いつつ、彼女が彼をいい思い出にしないよう心を砕く。それができたのは葉奈子が同僚男性教師に心を開いたから。親や教師でなくてもどこかに相談できる場所があることを切に願う。子どもに限らず大人にも。

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    2025年07月07日
  • 左目に映る星

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    あれ、あれ、あれ
    片目だけに乱視を持つ主人公、早季子は子供の頃、知り合った同じ症状を持つ吉住の言葉から、人は孤独で分かりあうことはできないと諦めの人生を送っていた。自己否定の前半はネガティブで面白くない。だがオタクの宮内と行動を共にすることで、心の氷が溶けていく。クライマックスでの早季子の洗いざらいのぶちまけは、正直、爽快なくらいだった。気づけば後半は一気に読んでいた。

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    2025年07月03日
  • 運命の終い

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    大好きな奥田亜希子さん。
    タイトルと装幀も好み。

    主人公は高校時代に数学教師と恋に落ち20歳で妊娠出産した彩香。

    運命を感じ結婚したものの、20歳以上歳の離れた夫は58歳で病死。
    30代で未亡人となった彩香のその後の物語。

    年齢を重ねるに連れ私たちは運命だとか永遠だとか、その殆どがまやかしに過ぎない事に気付いてしまう。

    彩香も例外ではなく、得て失ったものの大きさに気付き、無味乾燥な日々を送っていた。
    そんな中、一人の男性の出現により再び人生の歯車が動き出す。

    一言で言えば大人の恋愛小説。

    運命の終い、これしかないタイトル。

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    2025年06月22日