奥田亜希子のレビュー一覧
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大人の部活(趣味)は楽しい!
でも楽しいだけではない。それぞれの事情や時には出来ない自分と向き合う事もある。それでも好きだから皆自分の時間を遣り繰りしてやっている。年齢、職業関係なく趣味の話しが出来る仲間はやっぱり得難い。
仕事や子育て等日々の生活は慌ただしい。気分転換や、自分の心をリセットする時間は心の潤いには大切な時間だ。趣味があるから頑張れるし、行かせてくれる家族にも感謝する。
子供の「やってみたい!」はどんどん出て来て移り変わるけど、郁登みたいにいつか再び始めるきっかけになる種だと思えばそれもまたよし。
子供が小さい頃は、子育てとは私を滅する事を知る事か…と思う時もあったけど、だん -
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高校のときに書いた小説で新人賞を獲得し、出版までこぎつけた美緒。それから6年、小説を書くことが出来ず、まったく売れない自分の本が本屋に置かれているのを見届けるのが習慣になっていた。そんなある日、若い青年が美緒の本を購入した。彼をつけていくとあるマンションにたどり着いた。それから遠回りで彼に接触していく…。
本を買ってくれた青年のことを調べ、おそらく自分のファンだろうと彼のためだけに書いた小説をポストに投函し、付き合っている女性経由で彼に接触する。
ほぼストーカーとして、かといって彼とどうにかなろうということもなく、日々淡々とアルバイトをこなしつつ、小説の書けない自分を変えようと全裸で生活し -
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ネタバレ人に施しを与えること、それに対して見返りを求めること。
正しさとは何か、正しいことが正義なのか。
このあたりのテーマについて描かれていて、めちゃめちゃ面白かった!!
SNSの普及によって正しくない人が詳らかにされ、糾弾されるような世の中になった。みんなが相互に正しくない人がいないか目を光らせているようで、非常に窮屈さを感じる今日この頃。
私もかつては愛奈のような真面目ちゃんタイプの人間だったのだが、社会人になってかなり変わった。
どこまでだったらリスクを許容できるのか考えながら、一定のリスクを飲んでグレーを許容すること。
正しさだけを拠り所にして正しいもの以外は即拒絶するような姿勢は、人と -
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一穂ミチさん目当てで読み始めた一冊。
序盤は、読んでいる間はそれなりに気分が高揚して、まさにタイトル通り「ほろよい気分」にはさせてくれる。だけど、いざ読み終わってみると、あとに残る余韻があまりにもサラリとしすぎていて、どこか物足りなさが残る読後感だった。
お目当ての一穂ミチさんの一編を読み終えたときは、思わず「やったね!」と心の中で思った。やっぱりこの作家の描くものは毒薬だ!「ほろよい」どころか悪酔いしそうな、人間の不穏な心理描写は健在で、この強烈な一杯は楽しめた。
他にも、下戸だと言い出せない青年の葛藤を描いた一編には、男だからこそ「飲めない」と言えないリアルな空気感を感じて、身につま -
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「いきたくない」
そう思っちゃダメなのかな。
自分は不出来なのかな。
そんな気持ちがなんだか浄化された1冊。
ピンポンツリースポンジ。ロボットと心。対極にあるものだと思ってたけど、実は違うのかも。ロボットが抱く気持ち。ほんとはあるのかも、と思うと、不思議な感覚となんだか心があったかくなる感じがした。
シャイセ。日常の少しずつのストレスは、まわりの人が包んでくれる感覚で緩和されてて、その感覚がなくなった瞬間、耐えられなくなる感じ。すごーく沁みる。「いきたくない」って当然だよ、のシャイセの言葉に救われた。
週末のアクアリウム。普通と普通じゃないの、境目。平常心と狂気の境目。人って、絶妙なバラ -
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力のある女性作家の皆さんが恋と食に関する小説とは、贅沢な本だった!
特に「ワタシノミカタ」と「SUMMER STREAMER」が良かった。「SUMMER STREAMER」では、70近い婦人が大ファンの大谷翔平さんのプレイを観たくて単身でアメリカに行く話。その中で、大谷選手はどんな人と結婚するのだろうかと。あれこれあげて、最後に一番悔しくない人は「彼の母親に似ている女性」とあり、まさしくその通りの女性と結婚していた。結婚発表より前に書かれた小説で見事言い当てていたので驚いた。大谷夫妻は素敵!嫌いと言う人はまずいないだろうな!
この本を通して、いろんな作家さんを知ったので、読書が広がりそうで -
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一章を読んで、不妊治療中の追い詰められメンタルあるあるの主人公にこちらも辛くなった。
夫は優しくて支えてくれて完璧だけど、あらすじからこの夫が間もなく消えることが分かっているからか、どことなく漂う不穏な空気。
他に好きな女性がいるのか?
単純に不妊治療にのめり込む妻に嫌気が差したのか?
ある日突然いなくなった夫に怒りを覚えた。
が、二章を読んで愕然とする。
夫、そんな感じだったの?
二章を読んでからまた一章を読み返したら、切なくなった。
三章はちょっと呆気なかったように感じた。
一章、二章、三章の途中まででかなり気持ちが盛り上がってしまったので、ラストもう一捻り何か欲しかったような気がする -
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作品紹介・あらすじ
誰に何を言われようと行きたくない場所もあれば、なんとなく気持ちがのらない朝だってある。
ふとしたきっかけでサボってしまうかもしれないし、人生を変えるような決意で回れ右をすることもあるかもしれない。
ひとはいつでも「行きたくない」気持ちを抱えている。
僕たちのそんな所在なさをそっと掬い上げる、刹那のきらめきを切り取った物語。
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6人の著者による、「行きたくない」をテーマにした短篇集。「とりあえず気楽に暇つぶし程度に読めそうだな」と手にとったのだけれど、そんな安易な気持ちはいい意味で裏切られた。
●加藤シゲアキ「ポケット」
アイドル・グループ「NEWS」のメ -
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読み終えて残るのは、軽やかさと、少しの居心地の悪さ。
終始描かれる主人公の真っ直ぐすぎる正しさは、この作品の最大の推進力であり、同時にユーモアの源。
本人は一切ブレていないのに、周囲や状況の方が次々と歪んでいく。
そのズレに興味深さを感じつつ、ふとどこかで自分の立ち位置を確認したくなる感覚になる。
この正しさは理想論ではなく、現実の摩擦を引き受けたうえで貫かれているからこそ、他者には正しさが攻撃性として発揮されてしまうのだろうな、
他者から見たら正しすぎる主人公こそ、理想論そのものの体をあらわしているように感じるだろう。
読み進めるうちに「正しいこと」が必ずしも楽ではない、という当た