奥田亜希子のレビュー一覧

  • 今を春べと

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    希海はパートをしている主婦。息子の郁登のかるた教室に付き添ううちに、自分もかるた(百人一首)を楽しむようになる。かるたと向き合う時間は、自分の「好き」と向き合える大事な時間となっていく。しかし、主婦の趣味は子育てや家事を優先しつつ楽しむことが前提だと、夫もさらには自分も思い込んでいることに、鬱々とする希海。家族との間にも溝ができていく。
    自分の好きにも向き合ってもいいんだと思うようになる希海と少しずつそれに寄り添おうとする夫や息子にホッとした。
    かるたの場面では自分も一緒に楽しむことができた。

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    2026年02月04日
  • ほろよい読書 おかわり

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    好きな作家さんが多くて、面白かった。
    最後の作品を読んで、あまり普段飲まないけど日本酒が飲みたくなった。

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    2026年01月16日
  • 今を春べと

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    大好きな奥田作品。
    本作も良かった。

    主人公は一人息子・郁登の子育てをしながら、スーパーでレジ打ちのパートをする39歳の希海。

    郁登を連れ、かるた教室の体験に参加した事がきっかけで、希海自身がどんどんかるたの魅力にハマっていく。

    たかが趣味、されど趣味。
    夫と対立する場面では両者の言い分、どちらにも頷ける部分があって引き込まれた。

    妻であり母である。
    女性というだけで様々な事を諦めて来た人も多いだろう。

    希海が好きを諦めず自分自身の人生を邁進した姿が清々しい。

    終盤の大会シーンは私自身もゾーンに入った様な感覚を共有出来た。

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    2025年12月24日
  • 今を春べと

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    ネタバレ

    希海は幼稚園児郁登の付き添いでかるた教室にいき、競技かるたとで会う。一緒に通っていた息子は小学生になり、サッカーの方が面白くなり、また、勝てないこともあって、かるたはやめてしまう。
    希海は自分だけかるた会に入会し、真剣に競技かるたに取り組んでいく。
    妻の趣味に対して、理解のあるように見せているが、所詮趣味という認識の夫とのやりとりや子供の世話に消耗しながらも時間をかけて、少しづつ力をつけていく。限りある時間の中で、真剣に取り組む趣味としてかるたと向き合う希海を応援したくなる。
    時間をかければ、いつかは夢もかなうし、夫も息子も認めてくれるようになるというエンディングで、読み終わってほっとした。

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    2025年12月23日
  • 今を春べと

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    息子が通う幼稚園では年長を対象とした百人一首大会が、毎年1月に開催されるが、その練習でいつもたくさん札を取ると聞いて…と初対面の親子に声をかけられて、かるた教室を紹介された希海。

    希海は、子どもと一緒に参加したかるた教室で、ルールやマナーを教えてもらい、百人一首も覚えていく。
    子どもと一緒に学ぶことの喜びを感じながら、かるたの札を払ったときに指先に感じた新鮮なエネルギーは、忘れられなかった。

    息子が小学校になり、時間が取れなくなり久しぶりに行くと札を取れなくて悔しい思いをしてから辞める。
    サッカーに通いだした息子に対して、希海は大人も通えるところがあると聞いて通い出す。

    競技かるたを始め

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    2025年12月07日
  • 今を春べと

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    子供のために参加したかるた教室。夢中になってしまったのは母親だった。家事との両立など葛藤がありつつ。

    非常に面白かった。百人一首はほとんど知らない世界。映画やドラマの「ちはやふる」では説明されなかった技術的なことが分かったのも良かった。

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    2025年11月23日
  • 彼方のアイドル

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    短編集。
    表題作「彼方のアイドル」に共感した。
    親にとって子どもは、いくつになっても一推しのアイドル。
    それと「花入りのアンバー」の翠子さんが、スマホン、というのが好き。

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    2025年11月23日
  • 今を春べと

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    皆川希海(みながわ のぞみ)は幼稚園の息子・郁登(いくと)と一緒に子ども向けのかるた教室に通っていたが、郁登は小学校に上るとかるたへの情熱を急速に失った。年下に負けて大暴れしたのをきっかけにかるた会をやめ、少年サッカーチームに入ってしまう。取り残された気分の希海は、自分の中でかるたへの未練があることに気づく。
    勧められて一般向けのかるたの会「光のどけき会」に入るが、練習日の土曜日は、夫の勇助がコーチを務めるようになった、郁登のサッカーチームの練習日でもある。月に2回だけ、サッカーに同行せずかるたの練習に行くことを夫と息子は許してくれたが、後ろめたい気持ちとかるたを続けたい気持ちのせめぎ合いに悩

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    2025年11月22日
  • 今を春べと

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    何冊か読んだような気がしたが記録には残っておらず、著作一覧を見ても記憶にない。ということは初読みの作家さんだ。
    本作はタイトルを見ればわかるとおり、競技かるたをテーマにした小説だ。幼稚園でかるたに目覚めた息子に付き添ってかるた教室に通ううちに、自分がはまってしまったアラフォーの女性の姿を描く。
    育児や家庭のために様々なことをあきらめてきた彼女が、続けたいと強く望んだかるたの世界がとても魅力的に描写されていた。

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    2025年11月17日
  • 求めよ、さらば

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    帯の「最愛の相手を手に入れるためなら、惚れ薬を使いますか?」の一文がズルすぎる。読んじゃうよね。

    『傲慢と善良』に続き、「突然パートナーが失踪する」系はやっぱりおもしろい。
    本作では、不妊治療中の夫婦の“夫”が姿を消す。
    献身的に妻のメンタルケアや家事、仕事をこなし、温厚で穏やかな彼が、なぜ突然いなくなったのか。その経緯が少しずつ明かされていく。

    気温の寒暖差が激しいと体調を崩すように、自尊心の高低差が大きいと、コミュニケーションに支障をきたすのだと感じた。
    相手の気持ちを察するための「ものさし」の目盛りが合わないというか、思いやっているつもりで、むしろ傷つけてしまっていることに気づけない

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    2025年11月16日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    料理と恋愛にまつわる短編集。
    料理が絡むからか、どれも一定大人の恋愛ストーリー。

    一穂ミチのエピは不思議な色気を感じる作品。地味女かと思わせといてなかなかやりおる男女だわ。
    古内一絵作品はこの人の根底にあるものが伝わるので嫌いじゃない。
    君島彼方の作品は性的マイノリティの葛藤がいい具合に滲み出ていてこれも好き。
    奥田亜希子のズルい男とそれをわかってて演じた女の話も結構好き。転がされてるようで転がす女は勝ち組だな、って思う。

    ということでどれもなかなか思いを馳せることの出来る味わい深い短編集でした。

    カレー食べたくなるよ

    2025.11.11
    204

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    2025年11月11日
  • 運命の終い

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    あまり深入りしなければ、いつまでも付き合っていられたのかな。人と繋がりができるというのは、面倒なことも引き受けるということなのかもしれない。

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    2025年11月01日
  • 運命の終い

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    まったく初めての作者、誰かが推奨していたのだろう(北上次郎?2025なのでちがう!)。年の差婚で残されてしまった彩香が、出会った時からずっと導いてもらう関係だったことを振り返るあたりが切ないな。
    きれいな日本語の文章がとても読みやすい。他の作品も読んでみたくなる一作でした。

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    2025年10月25日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    食卓を囲む恋人たちの物語。
    こう書くと、幸せな話のように感じるかもしれないけれど、そんなおめでたい話ばかりではない。
    食欲は人間の二大欲求の一つだから。その上に立つ物語はそれはそれは濃いものでなければ成り立たない。人間の生と欲が濃密に描かれた短編集。

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    2025年10月15日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    一穂ミチ目当てで手にとる。あと巻末の山田詠美のエッセイ 「恩讐の彼方のトマトサラダ」も。
    さすが山田詠美!この短い短いエッセイの中にユーモアの中にちゃんと彼女らしい美学が語られている。
    今まで振られたことはないって、「男と別れるのは、相手が逮捕されるか、強制送還されるか、死ぬか、のどれかなんで」ってすごい。
    原田ひ香の小説、(夏のカレー)初めて読んだけどこの60歳過ぎたしーちゃんと冴子の好き同士だったのに結婚には至らず40年にも渡る出会いから邂逅を経て別れまで(冴子の死)せつないラブストーリーだった。
    恋、片思い、両思い、愛、婚約、浮気、裏切り、不倫、
    恋愛に関することは”結婚”以外全部(冴子

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    2025年09月30日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    食べるとき
    誰と食べるかは、私たちにとって
    とても大切なことではないかなと感じる

    誰とどこで、なにを食べるのか
    1人で食べた時にふわっと思い出す
    大切な記憶。
    それが恋する人ならなおさら。
    様々な作家さんのひとつひとつの物語の中に
    表れる料理と誰かの想い。

    思わずいいなぁと声が漏れてしまう
    一冊でした

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    2025年09月28日
  • ほろよい読書 おかわり

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    お酒にまつわる短編アンソロジー。一穂ミチさんの「ホンサイホンベー」をよんで、ジンが飲みたくなったし、奥田亜希子さんの「きみはアガペ」でメキシコに行きたくなり、テキーラが飲みたくなった。お酒のお供にピッタリな1冊。

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    2025年09月28日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    ぽかぽかした。
    男の魅力という点で、高身長というのは外せないんだな。

    おいしいものは好きなひとと食べたらもっとおいしい、みたいな言説がありふれているせいで、一人でケーキを買って食べるという楽しみをやめてしまったのだ。いつになったら食べられるんだろうな。責任をとってくれ。

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    2025年09月27日
  • 運命の終い

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    ネタバレ

    なんか好きな本だったな。

    主人公は夫と死別した40代の女性。あれ、40代だったっけ?笑

    娘は単身、北海道の大学へ。
    心配は沢山あるだろうけど、きっと子育てから解放というか。
    少し卒業が見えていたんだと思う。

    紆余曲折あって、恋人ができるんだけど。
    雑な恋がしたい、軽い恋人関係を結びたい。
    と、お互いの気持ちが一致して
    ・お互い干渉、束縛はしない
    ・会計は割り勘
    ・お互いの家への泊まりはなし

    という、一見恋人同士ではなさそうな条件を結ぶ。

    でも、これって理にかなっているかも。って思う。
    恋愛って楽しいけれど、
    お互いが干渉し合って自由が減るのってすごくストレスだし。
    今日はどっちが支払

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    2025年09月24日
  • ほろよい読書 おかわり

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    とても温かい気持ちになるお酒をテーマにした短編集。
    特に「オイスター・ウォーズ」の話がよかった!

    どれも人情味あふれるスッキリとしたお話で気軽に読書するにはぴったりな一冊です!

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    2025年09月15日