奥田亜希子のレビュー一覧

  • 行きたくない
    手軽にサクサク読める。

    ピンポンツリー
    終末のアクアリウム
    コンピレーション

    の3作品が割と良き。
    コンピレーションは世にも〜的な感じしたけど。
  • 透明人間は204号室の夢を見る
    高校生で小説新人賞を受賞したが、それから6年間、小説が書けないままの実緒。書店で自分の著書を手にする青年を目撃し、思わず後をつけ、家と名前を特定する。

    それ以来、嘘のように書けるようになった掌編を彼(春臣)の郵便受けに投函し続けていた実緒だが、やがて彼の恋人(いづみ)とも知り合い、3人で交流するに...続きを読む
  • 左目に映る星
    好き!「勝手にふるえてろ」然り、学生時代の恋愛って神格化してしまう。それが叶わないものだとしたらなおさら。虚像なんだけどね。宮内にも早季子にも苛立ったところはあるけど、それを上回る可愛さ。あ〜わかるわかる。宮内、可愛い〜!宮内〜!!!
  • 愛の色いろ
    本当に大事なことは、世間が大切にしていることから少しずれたところにあるんだよ

    始めの方は読み進めるのに時間がかかったけれども終盤は一気に読めた。
  • 愛の色いろ
    わたしは好きでした。奥田さんの書く話が好きなのであらすじなど何も知らずに、こう言う話だと思わず手に取ったんだけど、好きだった。まさに、愛の色いろ。複数愛。黎子の気持ちが一番わかりづらかった、そう言う思考ではないわたしからしてみれば。良成は離婚と親権争いでどこかのネジが外れたのかなって感じ、千瀬は切な...続きを読む
  • 五つ星をつけてよ(新潮文庫)
    私はこれから目を逸したくて桜蔭を受験したし、今は舞台の上の推しを追っているのかもしれない。どこまでも日常。痛いほどの日常。フィクションなんだけど、そこにドラマは無くて、ただただ日常。これを書ききれる、言語化しきれる作者さんはすごいなぁ…
  • 行きたくない
    同じ「いきたくない」でも、様々な形がある。
    何となくいきたくない人もいれば、確固たる意志を持っていきたくない人もいる。ある人ににとっては「いきたくない」のではなく、「ここでいきたい」なのかもしれない。

    一人一人の作家さんがそれぞれの解釈で世界を描いていて、私はとても豊かな気持ちになった。
  • 行きたくない
    後輩におすすめしてもらった。
    チープかな、と思っていたけど、読んでみると、日常で思う・感じる微妙なものを、物語の中で消化できて、なかなかよかった。
    お礼を言おう
  • 行きたくない
    「行きたくない」

    この言葉だけで、色々なストーリーがあるのだなと感じた一冊でした。面白かったです。


    個人的には、「ピンポンツリースポンジ」と「シャイセ」か良かったです。
    お二人の他の小説も読んでみたくなりました。

    きっと色々な人が、色々な「行きたくない」を抱えて生きているんだろうなあ。
    一話...続きを読む
  • 五つ星をつけてよ(新潮文庫)
    PC上で輝く星(レビュー)だけが、進むべき道を照らしてくれる…。ネットのレビュー、ブログ、SNSなど、評価して評価されながら生きる人々の心を鮮やかに描き出す6編。
    物を買うにも、お店の雰囲気も、小説や映画の善し悪しも、今じゃ全てが星次第。そこに自分の考えはないのかと言いつつも、こうやって星を付けてる...続きを読む
  • 行きたくない
    住野よるさんのお話が斬新で面白かった。欲しかったのに手に入れるとすぐに飽きちゃう、そんな自分が嫌になる。という感じの言葉が印象的。嬉しいはずなのに、楽しめてない感じがすることあるなって。あとから思えば、あのときは楽しかったんだと言えるように、今を楽しんでると思い込むことが大切と誰かのインタビュー記事...続きを読む
  • 行きたくない
    6人の作家が「行きたくない」をテーマに綴る短編集。
    初めて読む作家さんもあったけど、行きたくないを通しての行き交う感情描写にそれぞれ楽しめました。
    行きたくないに理由はない、ただ何となく行きたくないと思うときもある。
    けど、それだけじゃ前に進めないよね。

    特にロボットが行きたくないを取り上げた「ピ...続きを読む
  • 五つ星をつけてよ(新潮文庫)
    「キャンディ・イン・ポケット」通学の30分間だけの友達。見た目も付き合う人も世界が違い、なんとなく一緒に登校してるだけなんだろなと思われていると感じている沙耶。控えめで内気な感情や憧れ。後半に向かい少しずつ感情が溢れ出していく鮮やかさ。後悔と喜びの間で揺れながらも前に進む沙耶が素敵。
    「ジャムの果て...続きを読む
  • 五つ星をつけてよ(新潮文庫)
    どこかで見たことある名前と思ってたら、すでに一冊読んでた方でした。

    タイトルと装丁はポップで可愛いけれど、内容はきゅっとなったり、読んでて苦しくなったりしました。

    携帯電話ができて、インターネットが普及して、
    いろんな情報がダイレクトに届くなか、
    情報に踊らされたり、その沼にはまってしまったり、...続きを読む
  • ファミリー・レス
    ファミリーレス
    タイトルだけ見ればかなりネガティブなイメージを持つ。
    しかし、これは読むべき作品。

    かなり心が癒されました。
    短編集で、微妙に繋がりがある人物たち。
    涙あり、笑いあり、こんな作品に悪いものはないと思います。
    家族の繋がりが綴られていて、温かい気持ちになりました。離婚した家族。複雑...続きを読む
  • 左目に映る星
    読み終えて、作者のプロフィールを見てみて、なるほど哲学科なのね納得と思った。
    全体的に明るい話ではなくて、人と自分がみているものは同じじゃないと、過去の経験から刹那的な人間関係を通りすぎていく主人公の早季子に、だけれど希望を持たせるラストが秀逸。
  • 左目に映る星
    好きだった人がもういない
    付き合えなかった好きな人って最強
    それを更新できることってなかなかない
    でも、また別の部分を別の人と通じ合って、新しいものを積み重ねて大人になっていきたいなと思った
  • 左目に映る星
    子供の頃に世界の見方を教えてくれた人。その人に救われたこと。そして大人になっても忘れられないこと。同じように見てくれた人はその人だけ。なかなかうまく馴染めない世界で自分を守る方法。世界の見え方は人それぞれで、でもそれが相手に伝わらないもどかしさ。人と違うこと、感じ方の差。同じ場面で笑えなくても、泣け...続きを読む
  • 左目に映る星
    帯タイトルは、
    「私はたぶん、この世界の
     誰とも付き合えない」

    私はいつもブックカバーをつけて読んで、
    読み終わったあとに装丁を改めて見るんですが、
    夜景がぼけてキラキラしているのも、読み終わったあとに見ると、なんとも言えない気持ちに。

    20代って、気持ちが不安で、毛羽立ってるときって、すごく...続きを読む
  • ほろよい読書 おかわり
    お酒にまつわるお話。自身はあまりお酒を飲まないが、お酒は気分を良くも悪くもさせる不思議な飲み物。ほどよく酔って良い気分になりたいな〜と思った。最後のタイムスリップしたのか?と思わせるお話とても面白かった!