奥田亜希子のレビュー一覧

  • 白野真澄はしょうがない

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    『白野真澄はしょうがない』
    奥田亜希子

    著者の奥田亜希子さんは、1983年愛知県生まれ、愛知大学卒。2013年に『左目に映る星』で第37回すばる文学賞を受賞してデビューとあります。
    タイトルや装丁の軽やかな印象から、軽い読み物として手に取りましたが。(いやいやいや。)久しぶりに新鮮な感覚を味わえました〜。特に最終話(表題作)に引き込まれました。(´ω`)

    5話からなる短編集なんですが、主人公の名前は全て『白野真澄』です。年齢も性別も住まいも、全てが異なる5人の『白野真澄』のストーリー、興味が湧きますよね。(大矢博子さんの解説を読むと、また面白いですね。気付きがありますので、最後に解説を読ま

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    2025年05月01日
  • ほろよい読書 おかわり

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    お酒をテーマにした5人の作家による短編集。
    青山美智子さんの「きのこルクテル」が好き。
    美人のバーテンダーとお酒の飲めない青年の思いをつなぐノンアルコールカクテル。
    彼女の趣味であるきのこ栽培を通して二人の距離が近づいていく。
    心が穏やかになる優しい作品。

    他の4作品も読み応えがあった。

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    2025年04月25日
  • 求めよ、さらば

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    ネタバレ

    この本を読む前はね、
    私は「使う派」でした。迷う余地なく。笑
    だけど、そういうアイテムを介することで相手が見えなくなってしまうこともあるな、と、この作品を読んで思いました。

    恋愛は特に、常に生身の人間同士のコミュニケーションだし、人のことなんて全て理解できるわけないので、だからこそ分かり合おうと言葉を尽くさねば、伝わるものも伝わらないですものね。

    でも、そういう大事なことほどわかんなくなっちゃうんだよな〜!(自戒)

    加藤千恵さんの解説に書いてあった、
    「人の気持ちが、とうてい白黒つけられないものであることもまた、本作によって改めて気づかされた。気持ちはたいていグラデーションだ。」という一

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    2025年04月14日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    ふたりで「いただきます」
    いろいろな場面でいろいろな立場の二人が
    いろいろな料理を食べる

    記憶とメニューが繋がるのだろか
    同じものを食べると
    当時を思い出すのだろうか

    朝と昼は一人で食べ
    夜はたまにふたりで食べる、ほとんど黙って
    これは寂しい食生活と言えるのかな……

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    2025年04月11日
  • 求めよ、さらば

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    本作の求めよ、さらば(与えられん)というタイトルには、2つの意味が込められているように感じた。
    1つは、実力・努力至上主義に対する疑念。
    志織と夫の誠太は、不妊治療を進めるも子どもを授かれず、それでも妊娠にこだわる志織を見かねた誠太は離婚を考える。
    志織には進学、就職と自身の努力で望むものを叶えてきたという自負がある。
    パワースポット巡りや食事など、いわゆる妊活と呼ばれるものすべてを試すも妊娠には至らず、初めて自分の努力とは無関係に事が運ぶ様を見ることになる。

    もう1つは、全力でものごとと向き合えば、少しの障害があっても優に乗り越えられるということ。
    タイトルの原義は宗教的なもので、心の底か

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    2025年04月01日
  • 求めよ、さらば

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    ピュアすぎる。なんだこれは。

    志織も、誠太も、優しいから不器用だ。
    もちろん、誠太の行為にある種の気持ち悪さがあることは間違いない。
    でも、奥田亜希子は上手く書く。
    志織と、誠太を、丁寧に。
    だから、最後まで一気に読み切ってしまった。

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    2025年03月27日
  • ほろよい読書 おかわり

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    物語を味わい深いものに引き立てている、お酒の存在。色んな気持ちを吐き出すためのお酒。いいものだな…と思った。5人の作家さんのそれぞれの色が感じられて、楽しめました。

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    2025年03月14日
  • ほろよい読書 おかわり

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    色んな作家さんの色んなお酒にまつわる物語が詰まっててもっと読みたいのに〜ってところで終わっちゃってあと一口食べたいのに〜ってゆう感じでもうちょっと食べたいけどお腹いっぱいぱんぱん食べたら美味しかったよりも苦しいが勝ってなんかもったいなくなるから結局腹8分目が1番幸せだと思うんだけどわかってるんだけどお腹いっぱいまでたべる幸せも知ってるから食べちゃうんだよね。でもこの本に関しては腹8分目の美味しさ。前に読んだ1冊よりも大人っぽい話が多かった気がする!

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    2025年03月10日
  • ほろよい読書 おかわり

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    好みに合ったり、そうでなかったり。
    アンソロジーは、お酒のおつまみのよう。
    奥田亜希子さんは、初めて知った作家さん。他の作品を読んでみようかなと思った。
    きのこルクテルとタイムスリップ、よかった。タイムスリップは、タイムスリップしてなくて、よかった!

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    2025年03月03日
  • 五つ星をつけてよ(新潮文庫)

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    表題作の「五つ星をつけてよ」「ジャムの果て」「キャンディ·イン·ポケット」が好きだった
    「キャンディ·イン·ポケット」の学年での人気者と自分を比べてしまう気持ちとても分かるな〜
    思春期のめんどくささを思い出して懐かしい気持ちになった
    6作とも他者と自己の評価について書かれていて面白かった
    どんな人でも何につけ評価して、また評価されている
    どうしようもなく比べてしまうのはまた仕方ないことなんだろうと思う
    私も本のレビューは全然気にしないけど、家電のレビューは気にしてすごく調べてしまう派です…(⁠◔⁠‿⁠◔⁠)

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    2025年02月23日
  • ほろよい読書 おかわり

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    「ほろよい」というくらいだから
    もっとフワフワした優しいストーリーかと
    油断していたら、思いの外面白かった。

    青山先生の話は安定の読みやすさとほっこりさ。
    それでいて飽きさせない伏線回収。
    1話目に持ってこられたから、その後のストーリーが似たようなものだと思い込み、いい意味で裏切られた。

    牡蠣の話も、途中から「え!?そっちか!」とドキドキしたし、一穂ミチさんは刺激的でさらにドキドキした。

    タイムスリップはもう少し深いところまで描いてほしいなと物足りなさは感じたが、最後の締めくくりとしては後味がよかった。

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    2025年02月07日
  • ほろよい読書 おかわり

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    甘いカクテルの様な恋愛話から、復讐心を燃やしたお酒の話やら一気に重たいお酒に絡む話と熱燗に詳しくなるかもしれない居酒屋の話まで酔っていないけど色々満喫できました。

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    2025年01月06日
  • クレイジー・フォー・ラビット

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    隠し事の匂いをかぎとってしまう主人公。
    私はそんなの能力は無いけど、友人関係の距離感とかふと湧き立つ緊張感とか、リアルでヒリヒリした。ほぼ主人公とは同年代なので、時事的な内容とか凄くリンクして読めました。

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    2024年04月27日
  • 左目に映る星

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    ネタバレ

    人は自分と似ている人か正反対の人を好きになると聞くが、正反対の人を好きになった早紀子にとても共感した話だった。早紀子と宮内は、あの合コンがなければ決して交わることのない2人だったし何もかもが異なっていた。私も、自分とは全く違った人を好きになりがちだから、宮内に惹かれた早紀子の気持ちはよくわかった。
    短い話でとても読みやすかった。
    最後の日向はあんなことを言うためにわざわざ跡をつけてきたのかと思うと、かなり気持ち悪いと思った。

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    2024年04月15日
  • 白野真澄はしょうがない

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    5人の性別、年齢、住む場所など異なる白野真澄の物語。全てにおいて名前にまつわるしがらみや喜びが書かれている。身近にある日常を描く表現がとてもリアルで、知人の話のように感じられた。

    方言に馴染みのない私には、少し読みづらいところがあった。ただそれも、それぞれの環境による違いを表しているので、面白いところでもある。

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    2023年05月31日
  • 行きたくない

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    最初の2つは自分の好みではなかった。
    (面白いと感じる人はいると思う。自分の好みじゃないってだけ。)
    その後の4つはどれも面白かった。
    特に渡辺優先生のピンポンツリースポンジが好き。

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    2023年05月29日
  • 白野真澄はしょうがない

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    共通点は「白野真澄」という名前。
    5人の白野真澄が主人公の短編集。

    「砂に、足跡」が好きだった。
    装丁もなんか好き!


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    2023年03月26日
  • クレイジー・フォー・ラビット

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    ネタバレ

    「友達」とはなんなのか、自身がいろんなステージで「友達」地獄に息苦しさを感じていた少女であったことを思い出した。いつの日か、そこから逃れられるのか、という淡い期待は、大人になってあっさり打ち砕かれたことも。でも大人になったから割り切れたこともたくさんあるなと。

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    2023年03月21日
  • クレイジー・フォー・ラビット

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    「他人の嘘が匂いで分かってしまう」

    自分がそんな能力を持っていたらどうでしょう…!
    子ども、ましてや思春期の頃は、人と関係を築くのに苦労すること間違いなしだよね。

    愛衣がどんな大人になるのかな…?と少し心配しつつ読みました。

    物語が進むごとに、時代が移っていっている様子が描写から感じられ、なんとなく同世代の親近感を感じる(笑)

    どの章も、深いところまでは掘り下げられることなく柔らかに進み…
    ちょっぴり物足りない気もするけど、読みやすい1冊でした。

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    2023年03月03日
  • クレイジー・フォー・ラビット

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    「クレイジー・フォー・ラビット」「テスト用紙のドッグイア」
    「ブラックシープの手触り」「クラッシュ・オブ・ライノス」「私のキトゥ」
    噓や秘密を敏感に嗅ぎ取ってしまう主人公・愛衣の五つの年代を切り取った連作短編集。

    実際に起きた事件や事故、音楽などを絡めながら愛衣の成長が描かれる。

    甘酸っぱい香りが立ち込めると人の嘘に気付いてしまう。
    こんな特殊能力は悲劇だ。

    そのせいで愛衣は小学生の頃から人間関係が上手く築けない。

    愛衣の悩みは誰もが経験して来た事で懐かしさと共に苦みが込み上げる。

    だが失敗もきっと成長の糧となるはずだ。

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    2023年02月17日