奥田亜希子のレビュー一覧

  • ほろよい読書 おかわり
    「きのこルクテル」青山美智子
    きのこの描写が偏執的で、だけれど確かにと納得してしまう。

    「オイスター・ウォーズ」朱野帰子
    銀河系意識高い系頂上決戦。強固な殻をかぶる彼らのうちに宿る脆い精神。食べられることを待ちながら、食い破ることを望んでいる牡蠣のよう(書いててなんのことやら分からんが、でも非常に...続きを読む
  • ほろよい読書 おかわり
    「言葉は武器である、とは父の口癖だった。ただし、使い方によっては一撃で他者を殺し得るからどのように使うかよくよく考えなくてはいけない、とも。」
    「僕が今、朝香さんと心地よい時間を過ごせているのは、互いに年齢や経験を重ねて、感情のやり繰りを覚えたからだ。例えば、恋人がデートよりも親戚の子どもを優先させ...続きを読む
  • ほろよい読書 おかわり
    贅沢な人気作家さんの作品てんこ盛りで、極上のほろよい読書でした。
    作風も違うし、でも軽快で、こういう楽しみ方もよいですね。
    ゴールデンウィークのすきま読書にもぴったりでした。

    あぁ、牡蠣が食べたい…
  • 求めよ、さらば
    妊活の話しや、SNSでの誹謗中傷が妙にリアルに感じた。

    うまくいかない時や、どうしても叶えたい事があったら藁にもすがりたくなる気持ちは痛いほどよくわかるし、誠太のした事はギリギリだけどまぁお互い様かなと。

    ラストは、遠くから2人を見ながら良かった良かったてにんまりしちゃう感じ。


  • クレイジー・フォー・ラビット
    するすると読めた。
    ひとと繋がるのは難しいよね。
    ものの見方も感性も各々違うから。
    だから面白いとも言えるけどね。
  • ほろよい読書 おかわり
    ほろよい読書にはおかわりもあった!
    が、第1弾ほどの感動はなかった。大好きな青山先生や朱野先生が書いていらっしゃるのに・・

    ゆるい感じの話の中に、ときどきピリリとダイバーシティ(前のもあったな)。タイムスリップの話はよかった。少し前にタイムスリップの話を読んでいたから、本当にあったかと思ったが・・...続きを読む
  • ほろよい読書 おかわり
    第1弾が好きだったのでおかわり!
    同じ「お酒」がテーマでも、それぞれ色んな物語があって楽しい。

    牡蠣好きな男女が登場する、朱野帰子さんの「オイスター・ウォーズ」では私の牡蠣狂いの友を連想してしまい、色んな意味で楽しめた。
    「俺は生牡蠣に当たって救急車で運ばれたことがある」「二回、入院した。そこから...続きを読む
  • 求めよ、さらば
    なんとまぁ大人の純愛物語。私も不妊治療中には色々トチくるったことも真面目にやってた気がするので、彼女の気持ちはなんか分かる。多少の気持ち悪さを感じなくもないけど、旦那さんの一途な愛情もうらやましい。この先子どもができてもできなくても、幸せになってほしいなぁと、なるんだろうなぁと思える終わり方だった。
  • ほろよい読書 おかわり
    前から読みたかった短編集の続編。
    今作もどの作品もよかったけど、全体的な話の雰囲気は前作の方が好きだった。
    一穂ミチさんの「ホンサイホンベー」が話の展開が衝撃的で心に残った。
    おいしい料理と一緒にお酒が飲みたくなった。

    ✎︎____________

    「好き」という言葉を使わずに、好きという気持ち...続きを読む
  • ほろよい読書 おかわり
    凄い良い意味でちょうど良い

    秋か冬に 部屋暖かくして
    酒とツマミと一緒に飲む

    読んで欲しいシチュエーションが容易に想像出来る作品

    ちょうど良い
  • ほろよい読書 おかわり
    お気に入りの作品は、
    『きのこルクテル』『ホンサイホンベー』『きみはアガベ』
    とくに、ホンサイホンベーがお気に入り。
    『タイムスリップ』もなかなかよくて、日本酒が呑みたくなってしまうほど。
    ほろよい読書おかわりで、お酒がでてくるお話だけど、
    お酒が呑めないっていうのが、良かった。
  • ほろよい読書 おかわり
    それぞれまた違う作風で面白かったです。
    オイスター・ウォーズは現代の若者を捉えていると思います。ホンサイホンべーは推理小説よ様な伏線のあるテイスト。きみはアガベでは純粋な心…
    とは言えお酒にまつわる話なので、最終的にはテキーラのカクテルと神亀さんのかるくいっぱいが一番気になりました。飲んでみたい(笑...続きを読む
  • 愛の色いろ

    【ポリアモリー】という言葉を私はこの本を読んで初めて知りました。意味は複数の人を同時に誠実に愛するライフスタイル。

    この小説はそんなポリアモリスト(複数愛者)であることが入居条件のシェアハウスで暮らす男女4人の物語。それも相手は異性だけとは限らない所も多様性の現代を象徴しているようなお話でした。...続きを読む
  • ほろよい読書 おかわり
    今年もお仕事頑張った自分に…
    新しいことに挑戦し始めた自分に…

    自分自身に労いをこめて
    ほろよい読書おかわりを読んでみた

    お酒好きには やっぱりたまらない
    そして美味しいご飯も登場するので
    食いしん坊の私にピッタリな作品だった!笑

    アンソロジーなので
    物語ごとにお酒を変えながら読む楽しさ
    ...続きを読む
  • リバース&リバース(新潮文庫)
    ティーン向け雑誌を読む世代の危うさ、脆さがよかった。

    オセロの白と黒のように
    被害者と加害者は裏表。
    批判するのとされるのも裏表。

    人にはそれぞれ事情がある。それをわかってあげられるなんておこがましいことは思わないけれど、
    自分軸以外の視点をもつことは大切だと思う。
  • 行きたくない
    「行きたくない」をテーマとした、若手作家達による短編集。どの作品も個性的でちょっぴり異世界が入ったお話しで楽しく読めました。 それぞれの作家のセンスが伺える、 新しい作家さんに出会えた1冊でした。
  • 行きたくない
    加藤シゲアキさんが好きなのでポケットのみ読んだ。加藤シゲアキワールドだなぁという作品で理解するのに時間がかかる少し不思議な話だった。加藤シゲアキさんは短編より長編の方が面白いかなと思った。
  • 夏鳥たちのとまり木
    話のおもしろさとは別に、こういうまっとうな話を読むと、まっとうではない人はどうすればよいのだろうと考える。
    環境ではなく、自分自身が、社会に適合しない人はどう生きればいいのだろうかと思う。この話のナオみたいな人。
    ナオがしたことは生理的に気持ち悪いが、本人としては、せいいっぱ悩んで考えて、ウィンウィ...続きを読む
  • ファミリー・レス
    良かったのは「さよなら、エバーグリーン」。
    人生は選択の連続ってあるけど、自分より年上の家族に関しては存在は選べないからなぁ。家族を続けるか、続けないかは大人になって選択出来るようになるけど。でもどんなに切り離したくても血縁である以上切り離しきることは難しいし。家族ってなんだろう。
  • 彼方のアイドル
    初めての奥田亜希子さん。

    まず表現の仕方が好き。
    冒頭の炭酸水を飲むってとこだけで、4行使ってる描写とか、「…辛い」三音で気持ちをまとめた。とか、熟成に半年かかるものには、必ず半年ぶんの時間が必要だ。早送りやスキップは出来ない。等々。

    短編で悪阻に苦しむ妊婦さんや、顔の大きな黒子がコンプレックス...続きを読む