奥田亜希子のレビュー一覧

  • 行きたくない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    住野よるさんのお話が斬新で面白かった。欲しかったのに手に入れるとすぐに飽きちゃう、そんな自分が嫌になる。という感じの言葉が印象的。嬉しいはずなのに、楽しめてない感じがすることあるなって。あとから思えば、あのときは楽しかったんだと言えるように、今を楽しんでると思い込むことが大切と誰かのインタビュー記事で見たのを思い出した。

    0
    2019年08月09日
  • 行きたくない

    Posted by ブクログ

    6人の作家が「行きたくない」をテーマに綴る短編集。
    初めて読む作家さんもあったけど、行きたくないを通しての行き交う感情描写にそれぞれ楽しめました。
    行きたくないに理由はない、ただ何となく行きたくないと思うときもある。
    けど、それだけじゃ前に進めないよね。

    特にロボットが行きたくないを取り上げた「ピンポンツリースポンジ」が好きでした。

    最後に俺はもっと自由に生きたい!(私的感情)

    0
    2019年07月10日
  • 五つ星をつけてよ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「キャンディ・イン・ポケット」通学の30分間だけの友達。見た目も付き合う人も世界が違い、なんとなく一緒に登校してるだけなんだろなと思われていると感じている沙耶。控えめで内気な感情や憧れ。後半に向かい少しずつ感情が溢れ出していく鮮やかさ。後悔と喜びの間で揺れながらも前に進む沙耶が素敵。
    「ジャムの果て」ジャムの描写がいい。気分のいい時には光り色鮮やかに、子供達への不満を感じた後には鈍くどろりと重たいようなものに。良かれと思ってたことが押し付けだと言われ今までの自分はなんだったのかという失望。ジャムとうまく絡み合って面白い仕上がり。
    6編全てに人への想いや距離感や他人の肯定、自分自身への肯定と、こ

    0
    2019年06月01日
  • 五つ星をつけてよ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    どこかで見たことある名前と思ってたら、すでに一冊読んでた方でした。

    タイトルと装丁はポップで可愛いけれど、内容はきゅっとなったり、読んでて苦しくなったりしました。

    携帯電話ができて、インターネットが普及して、
    いろんな情報がダイレクトに届くなか、
    情報に踊らされたり、その沼にはまってしまったり、
    誰かから承認されないと満たされなかったり。
    確かにショッピングサイトの評価を見て、購入を決めたりするし、ブログに反応があれば嬉しいし、いいねが、つけば嬉しいし。

    でも渇望してる気持ちは満たされず。
    他者の目、ことば、評価にさらされて
    じゃあ自分はどうするのか。
    改めて自分のいまの状況を考えさせら

    0
    2019年05月12日
  • ファミリー・レス

    Posted by ブクログ

    ファミリーレス
    タイトルだけ見ればかなりネガティブなイメージを持つ。
    しかし、これは読むべき作品。

    かなり心が癒されました。
    短編集で、微妙に繋がりがある人物たち。
    涙あり、笑いあり、こんな作品に悪いものはないと思います。
    家族の繋がりが綴られていて、温かい気持ちになりました。離婚した家族。複雑な家族。双子。様々な角度からの作品で楽しませてもらいました。
    個人的にはウーパールーパーが飼いたくなりました。

    0
    2019年04月19日
  • 左目に映る星

    Posted by ブクログ

    読み終えて、作者のプロフィールを見てみて、なるほど哲学科なのね納得と思った。
    全体的に明るい話ではなくて、人と自分がみているものは同じじゃないと、過去の経験から刹那的な人間関係を通りすぎていく主人公の早季子に、だけれど希望を持たせるラストが秀逸。

    0
    2018年12月25日
  • 左目に映る星

    Posted by ブクログ

    好きだった人がもういない
    付き合えなかった好きな人って最強
    それを更新できることってなかなかない
    でも、また別の部分を別の人と通じ合って、新しいものを積み重ねて大人になっていきたいなと思った

    0
    2018年11月19日
  • 左目に映る星

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    子供の頃に世界の見方を教えてくれた人。その人に救われたこと。そして大人になっても忘れられないこと。同じように見てくれた人はその人だけ。なかなかうまく馴染めない世界で自分を守る方法。世界の見え方は人それぞれで、でもそれが相手に伝わらないもどかしさ。人と違うこと、感じ方の差。同じ場面で笑えなくても、泣けなくても、だからこそ楽しいってことがあるはず。全てが同じなら一人と同じなのかもしれない。同じじゃないから孤独も感じるけれど一人じゃないと感じることもできる。そして世界は広がる。

    0
    2018年10月16日
  • 左目に映る星

    Posted by ブクログ

    帯タイトルは、
    「私はたぶん、この世界の
     誰とも付き合えない」

    私はいつもブックカバーをつけて読んで、
    読み終わったあとに装丁を改めて見るんですが、
    夜景がぼけてキラキラしているのも、読み終わったあとに見ると、なんとも言えない気持ちに。

    20代って、気持ちが不安で、毛羽立ってるときって、すごく多かったなあ、と思う。
    30代の今もそうなんですが、でも、なにかちょっと違う。
    その隔たりも感じた一冊。
    たぶん20代前半で読んでた刺さってたのかなあ。

    ただ、学校生活も会社も一定程度の協調や同調は必要で、そこから誰か一人と深く繋がって…って行為は私にとっても奇跡に近いかもしれない。

    「違い」に

    0
    2018年10月07日
  • 今を春べと

    Posted by ブクログ

    主人公の『かるたを長く続けたい』『長い趣味になったらいいな』という気持がいいな。そういう趣味に出会えた主人公が羨ましい。和歌の響きが美しい。

    0
    2025年12月06日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    食事と恋をテーマに編まれた短篇集。現代を代表する作家による 7編と、3編のエッセイを収める。
    お気に入りはラストの原田ひ香「夏のカレー」。近付いたり、離れたりを繰り返す運命の男女の物語語。最後にあっと思わせる趣向も見事だが、それは小説としての体をなすためだけに付けられた結末で、そこを除いたとしても十分に傑作。
    次点は古内一絵「ワタシノミカタ」。昴のお兄さんっぷりが子気味よく、主人公の葛藤もよく描かれていて、プロットも良い。
    他は平凡か。

    0
    2025年12月03日
  • 今を春べと

    Posted by ブクログ

    あらすじなど知らずに読み始めたからてっきり育児に悩む母の話かと思いきや、めっちゃカルタの話だった。タイトルで気づくべきだったな、ちはやふる観たばかりだったし。エピローグが良かった!

    0
    2025年11月22日
  • 白野真澄はしょうがない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    同姓同名の人たちが、いろんな人生を歩んでいると思うとちょっと面白いですね。個人的には最後の真澄くんの話がよかったです。
    いつ帰ってきてもいるし、手紙も書くって約束してくれるってなかなか言えないことを、人一倍頑張ってる子に言われたらじんときてしまいます。

    0
    2025年11月06日
  • ほろよい読書 おかわり

    Posted by ブクログ

    前作が読んでいて心地よかったのでこちらも購入。
    今回も良い感じのサクサク感で読み進められました。
    奥田さんの中学生の姪との物語が1番好きだった。どうして男女で普通に友達として仲良くしてはいけないのか?なぜみんな「付き合う」ようになるのか?10代前半の子どもがピュアに熱く向き合う姿に、私もそう思った時期があったなあと。あくまで私の場合ですが、大学生くらいになると、ふたたび男女の距離が友情として近づくことも増えるから、そのことをあの姪ちゃんに教えてあげたくなった。笑

    0
    2025年10月31日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    一穂ミチさんが好きで手に取りました。短編集は気になっていた作家さんをパッと読めたり、触れたことない作家さんに出会えるのでたまに読むようにしています。
    どの短編も読みやすかった。

    今回は前から気になっていた原田ひ香さんを次読みたいなと思いました。

    0
    2025年10月30日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    恋と食のある10の風景
    個性豊かな短編とエッセイがぎゅっと詰まった一冊

    収録作品は以下のとおり

    一穂ミチ 「わたしたちは平穏」

    古内一絵 「ワタシノミカタ 」

    君嶋彼方 「ヴァンパイアの朝食 」

    錦見映理子 「くちうつし 」

    奥田亜希子 「白と悪党」

    尾形真理子 「SUMMER STREAMER 」

    原田ひ香 「夏のカレー」

    《エッセイ・掌編》
    田辺智加 「初恋と食事」

    山本ゆり 「ゆかりとバターのパスタ」

    山田詠美 「恩響の彼方のトマトサラダ」


    私は特に、錦見映理子さん、尾形真理子さん、原田ひ香さんの作品が好みだった。
    ある作品では、涙がじんわり浮かんでくる。
    また

    0
    2025年10月09日
  • 運命の終い

    Posted by ブクログ

    20歳年上の憧れて結婚した夫に先立たれてからの娘との関係や新しい恋愛事情.次々登場する花々が楽しみでした.

    0
    2025年10月07日
  • 左目に映る星

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人種が違うように感じる早季子と宮内の共通点、最初の目だけではなく一人の人間に固執することでお互いを理解できたところ。読みやすいですが感情移入できる登場人物がいなかった。

    0
    2025年09月20日
  • 運命の終い

    Posted by ブクログ

    実花子さんが好きだなぁ。
    「凪の母」としての彩香が強固なの、大地くんには「ハナミと母」とダブったりしないんだろうか…って思っちゃったさ。

    0
    2025年09月06日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    食がテーマであること、と、
    こんなに豪華な作家さんが集まった文庫本、読むしかないでしょ?!
    と、手に取りました。
    期待通りです。
    食と恋がテーマの短編小説でしたが、それぞれのシチュエーションでこんなにもバリエーション豊かに物語が紡がれていけるんだ、と。

    0
    2025年08月31日