左目に映る星

左目に映る星

小説・文芸
506円 (税込)

2pt

【第37回すばる文学賞受賞作!】小学5年生の時に出会った奇跡のような存在の少年・吉住を忘れられないまま大人になり、他者に恋愛感情を持てなくなった26歳の早季子。恋愛未経験で童貞、超がつくほどのオタクで、人生をアイドル・リリコに捧げる宮内。どうしようもない星たちを繋げるのは、片目を閉じる癖、お互いが抱える虚像。透明度0%のこじらせ女子と、あまりにピュアな純度100%のアイドルオタク。二人の恋の行方は――。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文庫
  • タイトル
    :
    左目に映る星
  • タイトルID
    :
    560034
  • ページ数
    :
    192ページ
  • 電子版発売日
    :
    2018年11月02日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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左目に映る星 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「身体の中で、人はみんな1人なんだよ。自分以外の人間が何をどう見ているかなんて、絶対に分からないし、寝返りをうちたくなったら、大事な人の手だって離してしまう。身体があるかぎり、人は一人ぼっちで、つまり、寂しいのは当たり前のことなんじゃないかって、最近僕は思う。」

    こんなこじらせ哲学を語る吉住くんは、早希子の初恋相手。早希子はこの初恋が忘れられない。

    初恋をいい思い出にできず「自分のことを分かってくれるのは吉住くんだけだ!」とか思っちゃう早希子も、こじらせ女子(笑)

    ただこの作品は決して孤独に囚われた女の話でない。

    この作品の1番の魅力は、

    孤独という「価値観を共有できる人こそ真の理解者」だと思い続けてきた早希子が、

    「自分とは考え方が根っから異なる」男性に出会い、惹かれていくところ。

    とても可愛い恋愛小説でした。

    でもわたしは、小学生でこんなこじらせた事をいっちゃう吉住くんがすき(笑)


    0
    2024年02月06日

    Posted by ブクログ

    主人公の神田早季子は都内の文具メーカーで仕事をしている26歳。小学校の同級生で大好きだった吉住君のことが忘れられずに、その時の刷り込みで孤独を抱えて生きています。他人に恋愛感情が持てずに、合コンで出会った男とその時だけの関係を結ぶこともあります。ある合コンの時に、吉住君と同じ片目を瞑る癖をもつ人の話が出て、紹介してもらいます。その同じ癖をもつ宮内は、女性アイドルを追っかける、早季子とは全く違う人でした。宮内と話をするために、福岡でのライブに同行し、なぜか度々アイドルイベントに同行するようになります。その度に、宮内と自分との違いを感じます。
    早季子と3年間付き合った元カレは嫌なやつなので触れませんが、特に後半、甘くて幸せな感じが、心を満たしてくれます。

    0
    2020年02月01日

    Posted by ブクログ

    あれ、あれ、あれ
    片目だけに乱視を持つ主人公、早季子は子供の頃、知り合った同じ症状を持つ吉住の言葉から、人は孤独で分かりあうことはできないと諦めの人生を送っていた。自己否定の前半はネガティブで面白くない。だがオタクの宮内と行動を共にすることで、心の氷が溶けていく。クライマックスでの早季子の洗いざらいのぶちまけは、正直、爽快なくらいだった。気づけば後半は一気に読んでいた。

    0
    2025年07月03日

    Posted by ブクログ

    オミクロンにかかり、暇すぎてひたすら小説を読んでいる。

    この本は自分の境地と似ている部分があって面白かった。

    僕も恋愛経験が多いわけでもなく、性格的にもとても難しい人間だ。

    だから、主人公の早希子がいう「特定の誰かと付き合えないんじゃないか?」というフレーズは何度も頭の中を巡っている。少なくとも、早希子は合コンでたくさん出会いの機会があるだけマシなのではないかとさえ思う。

    ただ、この本の中にある「不一致」というキーワードはとても参考になった。

    どうしても人と話したり関係を築く時に、共通点や何か自分と似ている部分を探してしまい、その一致具合で親近感を覚えてしまう。けど、逆に「不一致」が心地よかったり、愛おしさが芽生えたりするなら、それが本当に通い合っているのではないかとも思う。

    すごく新鮮な感覚だった。あとは、この文庫の解説がとてもわかりやすく、要点を捉えてて面白かった。良い本でした。

    自分に自信がなかったり、迷いがある人は読んでみると良いかもしれません。

    0
    2022年05月05日

    Posted by ブクログ

    他の誰かと関係を持つときは誰もがその人の虚像を創り上げてしまう
    どれだけ親密にしていたり濃密に情報を共有しても、その人の本質的な部分に触れることは難しい
    ましてや、その人が観て聴いて味わって感じたことなんてその人にしか分からない。
    人は誰しもが孤独である。
    そのジレンマの狭間で繋がり、踠き、苦しんで、生きていて、何も考えずに生きている人はそんなジレンマにも気付かないけど、早希子や吉住くんはそんな構図にいることを気付いてしまっているから、本当に辛い。
    孤独ぶって自分のことしか考えてない、周りの人は傷ついていると言われても、たぶんきっと一番傷ついてるのはその本人で、お気楽で一人で過ごしているわけではないと思う。
    孤独を越えて繋がるのもしんどいし、孤独でいるのもしんどい。

    0
    2021年04月04日

    Posted by ブクログ

    面倒くさい女のラブストーリー。早季子は「人は皆孤独。分かり合えない」と教えてもらった小学生の頃の初恋の相手を26歳になっても忘れられない。初恋相手と同じ特徴を持つ宮内に興味を持つが、宮内はアイドルオタクでオタ活に全てを注ぐ人であった。早季子は孤独と過去に浸っているイタイ女という印象で、あまり魅力は感じなかった。でも「目」がキーワードになっている物語は新鮮。そして学生時代ってちょっとしたことで好きになったり冷めたりってのはあるよね、と共感。そして終盤はときめく展開と名台詞でハッピー気分が伝染する。

    0
    2020年11月30日

    Posted by ブクログ

    好き!「勝手にふるえてろ」然り、学生時代の恋愛って神格化してしまう。それが叶わないものだとしたらなおさら。虚像なんだけどね。宮内にも早季子にも苛立ったところはあるけど、それを上回る可愛さ。あ〜わかるわかる。宮内、可愛い〜!宮内〜!!!

    0
    2020年08月25日

    Posted by ブクログ

    奥田亜希子、二冊目。
    以下、ネタバレ注意。



    26歳の早季子には、小学生のまま時を止めた想いびと、吉住くん以上に好きになれる人がいない。
    そのことを認識してからは、割り切った関係しか築けなかったのだが、早季子と同じ乱視を持つ男性の話を聞き、吉住くんに近い匂いを感じる。

    しかし、その男性は、吉住くんどころか、リリコというアイドルのために休日を費やす、真性のオタクなのであった。

    早季子にとっては吉住くん、宮内さんにとってはリリコは、偶像崇拝の対象だ。
    当の吉住くんが変わってしまっても、リリコが実は不倫していても、そのこととは無関係に、あの日あの時の彼、彼女が二人の心を占めている。
    また、そのことだけが、二人を繋ぐ脆い橋にもなっている。

    でも、そんな二人を見ていても、なぜか否定的な気持ちにはならない。
    二人は、現実世界をシャットアウトしているわけではないからだと思う。
    そこでは誰にも分かってもらえないことを分かりながら、ただひたすら分かってもらえる世界に足を浸すことが、いじらしいからだ。

    ちょっと厨二病というか、アオいんですね。

    なので、お互いが「分からなくてもいい」相手になってゆく後半は、早季子の年齢から考えると、「りぼん」かと思うくらい甘酸っぱい(笑)
    そこに元カレが登場して、というお決まりパターンまで踏襲するわけだけど、そこは26歳設定だからか、割と生々しい。

    「俺のコト一番好きじゃねーんだろー」とキレて、勢いで別れて、まもなく別の彼女と結婚するくせに、早季子に付き纏っては許せない元カレ。
    この人と結婚しなくて正解だと思います。

    子供時代を抜けきれなかった男女の、青春小説と思って読んで欲しい。

    0
    2019年05月01日

    Posted by ブクログ

    読み終えて、作者のプロフィールを見てみて、なるほど哲学科なのね納得と思った。
    全体的に明るい話ではなくて、人と自分がみているものは同じじゃないと、過去の経験から刹那的な人間関係を通りすぎていく主人公の早季子に、だけれど希望を持たせるラストが秀逸。

    0
    2018年12月25日

    Posted by ブクログ

    好きだった人がもういない
    付き合えなかった好きな人って最強
    それを更新できることってなかなかない
    でも、また別の部分を別の人と通じ合って、新しいものを積み重ねて大人になっていきたいなと思った

    0
    2018年11月19日

左目に映る星 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文庫
  • タイトル
    :
    左目に映る星
  • タイトルID
    :
    560034
  • ページ数
    :
    192ページ
  • 電子版発売日
    :
    2018年11月02日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
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