左目に映る星

左目に映る星

506円 (税込)

2pt

【第37回すばる文学賞受賞作!】小学5年生の時に出会った奇跡のような存在の少年・吉住を忘れられないまま大人になり、他者に恋愛感情を持てなくなった26歳の早季子。恋愛未経験で童貞、超がつくほどのオタクで、人生をアイドル・リリコに捧げる宮内。どうしようもない星たちを繋げるのは、片目を閉じる癖、お互いが抱える虚像。透明度0%のこじらせ女子と、あまりにピュアな純度100%のアイドルオタク。二人の恋の行方は――。

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左目に映る星 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月06日

    「身体の中で、人はみんな1人なんだよ。自分以外の人間が何をどう見ているかなんて、絶対に分からないし、寝返りをうちたくなったら、大事な人の手だって離してしまう。身体があるかぎり、人は一人ぼっちで、つまり、寂しいのは当たり前のことなんじゃないかって、最近僕は思う。」

    こんなこじらせ哲学を語る吉住くんは...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年02月01日

    主人公の神田早季子は都内の文具メーカーで仕事をしている26歳。小学校の同級生で大好きだった吉住君のことが忘れられずに、その時の刷り込みで孤独を抱えて生きています。他人に恋愛感情が持てずに、合コンで出会った男とその時だけの関係を結ぶこともあります。ある合コンの時に、吉住君と同じ片目を瞑る癖をもつ人の話...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月19日

    あなたは、オンラインで行われる会議に出席したことがあるでしょうか?

    2020年春に突如世界を襲ったコロナ禍。あれから二年以上の年月が流れても私たちの生活はそれ以前の状況に戻る気配がありません。ある出来事に起因する大きな変化をもって新しい日常に慣れていく、私たちがこの世を生きるにはそれもやむを得ない...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月05日

    オミクロンにかかり、暇すぎてひたすら小説を読んでいる。

    この本は自分の境地と似ている部分があって面白かった。

    僕も恋愛経験が多いわけでもなく、性格的にもとても難しい人間だ。

    だから、主人公の早希子がいう「特定の誰かと付き合えないんじゃないか?」というフレーズは何度も頭の中を巡っている。少なくと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年04月04日

    他の誰かと関係を持つときは誰もがその人の虚像を創り上げてしまう
    どれだけ親密にしていたり濃密に情報を共有しても、その人の本質的な部分に触れることは難しい
    ましてや、その人が観て聴いて味わって感じたことなんてその人にしか分からない。
    人は誰しもが孤独である。
    そのジレンマの狭間で繋がり、踠き、苦しんで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年11月30日

    面倒くさい女のラブストーリー。早季子は「人は皆孤独。分かり合えない」と教えてもらった小学生の頃の初恋の相手を26歳になっても忘れられない。初恋相手と同じ特徴を持つ宮内に興味を持つが、宮内はアイドルオタクでオタ活に全てを注ぐ人であった。早季子は孤独と過去に浸っているイタイ女という印象で、あまり魅力は感...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年08月25日

    好き!「勝手にふるえてろ」然り、学生時代の恋愛って神格化してしまう。それが叶わないものだとしたらなおさら。虚像なんだけどね。宮内にも早季子にも苛立ったところはあるけど、それを上回る可愛さ。あ〜わかるわかる。宮内、可愛い〜!宮内〜!!!

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    Posted by ブクログ 2018年12月25日

    読み終えて、作者のプロフィールを見てみて、なるほど哲学科なのね納得と思った。
    全体的に明るい話ではなくて、人と自分がみているものは同じじゃないと、過去の経験から刹那的な人間関係を通りすぎていく主人公の早季子に、だけれど希望を持たせるラストが秀逸。

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    Posted by ブクログ 2018年11月19日

    好きだった人がもういない
    付き合えなかった好きな人って最強
    それを更新できることってなかなかない
    でも、また別の部分を別の人と通じ合って、新しいものを積み重ねて大人になっていきたいなと思った

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    Posted by ブクログ 2018年10月07日

    帯タイトルは、
    「私はたぶん、この世界の
     誰とも付き合えない」

    私はいつもブックカバーをつけて読んで、
    読み終わったあとに装丁を改めて見るんですが、
    夜景がぼけてキラキラしているのも、読み終わったあとに見ると、なんとも言えない気持ちに。

    20代って、気持ちが不安で、毛羽立ってるときって、すごく...続きを読む

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