奥田亜希子のレビュー一覧

  • 求めよ、さらば
    誠太がピュアでかわいい。
    もっととんでもない秘密があるのかと思ったよ、、、

    まだ子どもを考えたことがないので実感が湧かないけど、「子どもを育てたい」より「妊娠したい」ってなっちゃうの、なんかわかる気がする、、、世の中そんな感じで産んでる人もたくさんいるんだろうけど。ほしい人のところにきてくれたらい...続きを読む
  • 左目に映る星
    オミクロンにかかり、暇すぎてひたすら小説を読んでいる。

    この本は自分の境地と似ている部分があって面白かった。

    僕も恋愛経験が多いわけでもなく、性格的にもとても難しい人間だ。

    だから、主人公の早希子がいう「特定の誰かと付き合えないんじゃないか?」というフレーズは何度も頭の中を巡っている。少なくと...続きを読む
  • 青春のジョーカー
    「リバース&リバース」を読んでから、同一作者の作品をもっと読みたいと思って買ってみた。

    この本も面白かった。基本的に奥田亜希子さんの作品はものすごく考えさせられるから好きだ。

    たしかに、学生時代に「セックス」はジョーカー的役割を果たしていたし、それに憧れていたのは間違いない。けど、それだけを目的...続きを読む
  • リバース&リバース(新潮文庫)
    僕は結構好きな作品でした。

    タイトルのように、文中でさまざまなものが入れ替わる。

    世の中に当てはめても色々と思うことがある。お金を持っている人と持ってない人、働いてる人と働いてない人、強い人と弱い人、互いに反し合うものが世の中に溢れている。

    でも、どちらが良いってことはないし、いずれか一方にず...続きを読む
  • 求めよ、さらば
    不妊治療に悩む夫婦の話?
    不妊治療が凄い具体的に書かれていて大変さを知った
    前半と後半で語り手が妻から夫に変わっていった。
    のちのち伏線が回収されていくタイプのお話で私は好きだった。
    夫の片想いが惚れ薬によって実った?なんか普通におもろい話だった。
  • ファミリー・レス
    全ての章で前回の主人公がほんの少し登場して、人によって見え方が違って面白い。
    物語的には暗い雰囲気で始まるが、最後きちんと暖かく終わる。ウーパールーパーだけ少し切ない。

    でもどの話も本当によかった。
  • 求めよ、さらば
    頭の中で、恋愛映画を見ているような感じで情景が思い浮かび、スラスラと読むことができた。
    会話がリアルだと思った。
  • クレイジー・フォー・ラビット
    同世代だなぁーって。そうそう、消しゴムの交換とか、ウサギのお世話とか、SPEEDとか酒鬼薔薇聖斗とか、三木道三とか全部同じ時代に生きたので思わず唸るほど懐かしい。そして現代のポケモンGO。。わたしもハマったから、ここに飛んだかって。

    本当に思ったよりも友達って選べない。いつの間にか友達になってるし...続きを読む
  • 求めよ、さらば
    志織と誠太の夫婦は、不妊治療をしている。
    夫婦仲はよく、検査の結果どちらにも原因はなく妊娠しない。
    ある時、誠太が置き手紙を残して失踪。

    2章目は誠太が語り手となり、2人の大学時代にさかのぼる。

    なんだろう。ラブミステリー?みたいな分類はわからないけど、なんかモヤモヤざわざわした気持ちになる小説...続きを読む
  • 求めよ、さらば
    「秋茄子は嫁に食わすな」実は嫁を気遣う意味もあったこと知らなかった。奥田さんの作品は初めて。妊活パートはともかく、後半じんわり、じわじわ沁みてくるお話だった。
  • 愛の色いろ
    ポリアモリー(複数愛)という言葉ははじめて。話の主軸ではないが、ところどころに出てくる食べ物がすごく印象に残った。良成のたい焼きも、黎子さんの手料理も、千瀬ちゃんの金鍔もみんな食べたい。
  • 左目に映る星
    熱中して読んでしまって、一瞬で読み終わった。
    とてもホッコリする話。
    昔好きだった人を引きずってる系ね、と思わせてそれとは違う。一概には言えないけど、死んでしまった恋人とか死んでしまった好きな人っていうのは安易じゃないかという捻くれ心がありまして。死んだ途端に誰も敵わないもん。けど本当の死じゃなく表...続きを読む
  • リバース&リバース(新潮文庫)
    他者に対しての理解、共有、傲慢さ。自分でも気づかなかったうちに見下していたり傷つけていたり。その微妙な変化をとてもうまく切り取っていてじわじわと、時には一瞬で傷を負い、傷つける。二つのパートがリンクする瞬間に現れるもの。一瞬で傷ができるように一瞬で前も向けそうな気持ちになる。
  • リバース&リバース(新潮文庫)
    中学生の未熟な、まっすぐな感じが眩しい。悩んで、傷ついて、もがいて、そうやって大人になるんだよなあと昔を思い出しながら読んだ。
    小学生や中学生女子向けの雑誌に親としてあまりいい印象を持っていなかったが、素敵な大人達が使命を持って取り組んでいるんだと思うと、世の中捨てたもんじゃないと思う。
  • 左目に映る星
    他の誰かと関係を持つときは誰もがその人の虚像を創り上げてしまう
    どれだけ親密にしていたり濃密に情報を共有しても、その人の本質的な部分に触れることは難しい
    ましてや、その人が観て聴いて味わって感じたことなんてその人にしか分からない。
    人は誰しもが孤独である。
    そのジレンマの狭間で繋がり、踠き、苦しんで...続きを読む
  • 行きたくない
    会社に行きたくない、学校に行きたくない、断れない誘いに本当は行きたくない…そんな「行きたくない」をテーマにしたアンソロジー。行きたくないという感情はしかし、本人ですら自覚できていなかったり、理由がわからなかったりするものなのですね。それゆえなかなかに奥が深いストーリーばかりでした。渡辺優さんと住野よ...続きを読む
  • 青春のジョーカー
    中学3年の基哉が、大学生になって変わった兄や両親、友人、好きな女の子、そしてBBQで知り合ったAV出演経験のある女子大学生との関係の中で成長していく青春物語。
    性体験の有無がクラスのヒエラルキーを逆転するジョーカーなんだという表現は面白い。親の職業、年収、身長、体型、容姿、学力、運動神経等、人生は手...続きを読む
  • 透明人間は204号室の夢を見る
    夢と現実と、各者の中で混じり合っている感覚が好き。

    実緒の言動が、犯罪的な部分もおかしいことは理解しつつ、それを興味深く読み進められた。

    奥田さんの作品は2作目だけれど、人間誰しもある自分の嫌な部分と認めてもいいのかなっていう部分の表現が絶妙で、私は前向きになれる作品だった。
    全部きらきらしてい...続きを読む
  • 左目に映る星
    面倒くさい女のラブストーリー。早季子は「人は皆孤独。分かり合えない」と教えてもらった小学生の頃の初恋の相手を26歳になっても忘れられない。初恋相手と同じ特徴を持つ宮内に興味を持つが、宮内はアイドルオタクでオタ活に全てを注ぐ人であった。早季子は孤独と過去に浸っているイタイ女という印象で、あまり魅力は感...続きを読む
  • 行きたくない
    行きたくないというテーマからよくこんなに物語を発展させることができるなぁと感嘆する。まだ読んだことのない作家の物語も楽しめたので徐々に広げていきたいなぁ。