奥田亜希子のレビュー一覧
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読み終えて残るのは、軽やかさと、少しの居心地の悪さ。
終始描かれる主人公の真っ直ぐすぎる正しさは、この作品の最大の推進力であり、同時にユーモアの源。
本人は一切ブレていないのに、周囲や状況の方が次々と歪んでいく。
そのズレに興味深さを感じつつ、ふとどこかで自分の立ち位置を確認したくなる感覚になる。
この正しさは理想論ではなく、現実の摩擦を引き受けたうえで貫かれているからこそ、他者には正しさが攻撃性として発揮されてしまうのだろうな、
他者から見たら正しすぎる主人公こそ、理想論そのものの体をあらわしているように感じるだろう。
読み進めるうちに「正しいこと」が必ずしも楽ではない、という当た -
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ネタバレ希海は幼稚園児郁登の付き添いでかるた教室にいき、競技かるたとで会う。一緒に通っていた息子は小学生になり、サッカーの方が面白くなり、また、勝てないこともあって、かるたはやめてしまう。
希海は自分だけかるた会に入会し、真剣に競技かるたに取り組んでいく。
妻の趣味に対して、理解のあるように見せているが、所詮趣味という認識の夫とのやりとりや子供の世話に消耗しながらも時間をかけて、少しづつ力をつけていく。限りある時間の中で、真剣に取り組む趣味としてかるたと向き合う希海を応援したくなる。
時間をかければ、いつかは夢もかなうし、夫も息子も認めてくれるようになるというエンディングで、読み終わってほっとした。
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息子が通う幼稚園では年長を対象とした百人一首大会が、毎年1月に開催されるが、その練習でいつもたくさん札を取ると聞いて…と初対面の親子に声をかけられて、かるた教室を紹介された希海。
希海は、子どもと一緒に参加したかるた教室で、ルールやマナーを教えてもらい、百人一首も覚えていく。
子どもと一緒に学ぶことの喜びを感じながら、かるたの札を払ったときに指先に感じた新鮮なエネルギーは、忘れられなかった。
息子が小学校になり、時間が取れなくなり久しぶりに行くと札を取れなくて悔しい思いをしてから辞める。
サッカーに通いだした息子に対して、希海は大人も通えるところがあると聞いて通い出す。
競技かるたを始め -
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ネタバレちはやふるの漫画にハマっていたこともあって、気になって読んだ。
競技かるたと、家族関係半々くらいで話しが進んでどちらも興味深かった。
よくある感じ夫婦間のいざこざと、仲直り。夫目線のストーリーも見てみたいなと思った。
終わりがけにお互いをパパ、ママではなく名前で呼びあってるところにいいなと嬉しくなった。
そして義理のお姉さんは嫌いだなぁ...
かるたに関してもかるた会や、決まり字、定位置などのちょっとした知識になるほど!と勉強になった。
エピローグ的なところで、A級になれてたことがわかって良かった。郁登くんもまたサークルでかるたをやり始めて、お母さんと一緒に練習...なんて楽しみな風景!
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皆川希海(みながわ のぞみ)は幼稚園の息子・郁登(いくと)と一緒に子ども向けのかるた教室に通っていたが、郁登は小学校に上るとかるたへの情熱を急速に失った。年下に負けて大暴れしたのをきっかけにかるた会をやめ、少年サッカーチームに入ってしまう。取り残された気分の希海は、自分の中でかるたへの未練があることに気づく。
勧められて一般向けのかるたの会「光のどけき会」に入るが、練習日の土曜日は、夫の勇助がコーチを務めるようになった、郁登のサッカーチームの練習日でもある。月に2回だけ、サッカーに同行せずかるたの練習に行くことを夫と息子は許してくれたが、後ろめたい気持ちとかるたを続けたい気持ちのせめぎ合いに悩 -
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帯の「最愛の相手を手に入れるためなら、惚れ薬を使いますか?」の一文がズルすぎる。読んじゃうよね。
『傲慢と善良』に続き、「突然パートナーが失踪する」系はやっぱりおもしろい。
本作では、不妊治療中の夫婦の“夫”が姿を消す。
献身的に妻のメンタルケアや家事、仕事をこなし、温厚で穏やかな彼が、なぜ突然いなくなったのか。その経緯が少しずつ明かされていく。
気温の寒暖差が激しいと体調を崩すように、自尊心の高低差が大きいと、コミュニケーションに支障をきたすのだと感じた。
相手の気持ちを察するための「ものさし」の目盛りが合わないというか、思いやっているつもりで、むしろ傷つけてしまっていることに気づけない -
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料理と恋愛にまつわる短編集。
料理が絡むからか、どれも一定大人の恋愛ストーリー。
一穂ミチのエピは不思議な色気を感じる作品。地味女かと思わせといてなかなかやりおる男女だわ。
古内一絵作品はこの人の根底にあるものが伝わるので嫌いじゃない。
君島彼方の作品は性的マイノリティの葛藤がいい具合に滲み出ていてこれも好き。
奥田亜希子のズルい男とそれをわかってて演じた女の話も結構好き。転がされてるようで転がす女は勝ち組だな、って思う。
ということでどれもなかなか思いを馳せることの出来る味わい深い短編集でした。
カレー食べたくなるよ
2025.11.11
204 -
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一穂ミチ目当てで手にとる。あと巻末の山田詠美のエッセイ 「恩讐の彼方のトマトサラダ」も。
さすが山田詠美!この短い短いエッセイの中にユーモアの中にちゃんと彼女らしい美学が語られている。
今まで振られたことはないって、「男と別れるのは、相手が逮捕されるか、強制送還されるか、死ぬか、のどれかなんで」ってすごい。
原田ひ香の小説、(夏のカレー)初めて読んだけどこの60歳過ぎたしーちゃんと冴子の好き同士だったのに結婚には至らず40年にも渡る出会いから邂逅を経て別れまで(冴子の死)せつないラブストーリーだった。
恋、片思い、両思い、愛、婚約、浮気、裏切り、不倫、
恋愛に関することは”結婚”以外全部(冴子