奥田亜希子のレビュー一覧
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ネタバレ
それぞれの感想をすこし....
*加藤シゲアキさん
シゲアキさんらしく、のめり込みやすく、読みやすい短編。
これで小説1本書いて欲しい、メキシコに行ったあとの条介の話も読みたいと思った。
*阿川せんりさん
タイトルの わたしの嫌いなセカイ をまさに感じてしまった。
短篇の終わる頃には千春にイライラしかしなかった。
先生も含め、人の気持ちを考えられない人しか出てこなくて理解しがたかった。
結愛ちゃんがむしろ先生の言う同類(?)なんじゃないかな。その言い方も嫌だけど......
ほかの阿川せんりさんの小説を読んで、私にとっての阿川せんりさんの本はどうなのか.....を知りたい。
*渡辺 -
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行きたくない、そんなときが誰にでも。
立ち止まっていることに対して、マイナスのイメージがあるのはなぜだろう。「行きたくない」けれど、別にここにいたいとか、ここが好きとかではない。明確にことばにできないけれど、「行きたくない」ときがある。逃避と言われても、目をそらしていたいことがある。各短編の登場人物それぞれに、「行きたくない」理由がある。結末は、前向きに立ち止まるようなものが多い。進んではいないけれど、進んでいるような。決して、読後が暗い作品ではない。
渡辺優「ピンポンツリースポンジ」将来、もっとロボットが発展したら、なんとなく理由はないけれど行きたくないと言い出すロボットが出て来るかもし -
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「行きたくない」をテーマに6人の作家が書いた短編集
初読みの作家さんが多かったが、とても新鮮。そして 斬新。
「行きたくない」ことひとつがこんなにいろんな世界を持つなんて。
おもしろい!!
NEWSの加藤シゲアキの作品は 若い感性で幼馴染との距離感がイマドキ。
終わり方が(んん??)とは思うが。
近未来の渡辺優「ピンポンツリー」は想像するとシュールだし、
小嶋陽太郎や奥田亜希子の作品の日常の風景が 妙に心地よい。
そして 大好きな住野よる
いつもとはちょっと違ったテイストだけど、(分かる気がするよ)と
思わせる主人公の心の機微が秀逸。さすがだ。
どれも短編で飽きさせないので、お出かけの -
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久々のTぬオススメ本。ということで短編集。
う~ん、この本はジャンル付けが難しい。
自分なんかと思っている女子高生の話はちょっとわかるような気もしたけれど、
ジャム作りに没頭する母親にはウザイと思われるのも仕方ないとは思いつつ、それ以上にもう少し母親に優しくできないものかと思ったり。
まだ中学生なのに暴走してしまった女の子が母親になって自分が嫌っていた大人と同じようになっていたことを気づき、
娘と向き合うところなどは良かった。
どうしても人の評価を気にしてしまうとか、ほんとに今どきはそうだよなぁと思わせる話ばかりなのだけど、
どれも微妙に読後感を引きずる感じの本だった。 -
Posted by ブクログ
こじらせ女子の話って書いてあったけど、そこまでこじらせてなかったからその部分が残念。
恋愛において、共通言語の多い方が良いのか全く逆の方が良いのかというのは結構平凡な議題ではあるが、そうゆうお話。
現在全く正反対の旦那を持つ主婦としては、ふと無性に共通言語を持つ人と話がしたくなるけどね。
うーんなんちゅーかあくまでも私個人的な好みの問題になるけど、
もっともっと底意地の悪い小説が読みたかったです。
終盤で主人公が『孤独ぶってる』と元カレにやり込められるところは良かったけど、
宮内側からももっとやり込められて欲しかった。
私が主人公に感じる嫌悪は完全に同族嫌悪であり、人とは違うと思ってる自分、