奥田亜希子のレビュー一覧
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声に出して言いたいタイトル!
(一度も実行してないけど)
手近にあったので読んでみた
夢もなく未来のビジョンもなく
ささやかに思い描く未来が
漬けた梅干しがおいしいといいな程度
文にするとなんつーつまらん人生…
って見えるけど
実際、多くの人がそんなもんで
正しさを貫こうとすると
軋轢を生んじゃって
でもそんなに気にしてないし
何が悪いかわからん
って若かりし頃の自分を思い出して
そういう話じゃないかもしんないけど
懐かしくてほっこりした
たぶんほっこりする話じゃないけど
個人的にはほっこりした
熱にうなされながらみた夢?が
アァ…わかるぜ…ってなる
ほんとはそうなりたいんだよな
わかる、わかるぜ…
今、星3つだけど
いつか思い出したら
星4つだなって思い直すかも
でもやっぱ星は3つ -
Posted by ブクログ
【ポリアモリー】という言葉を私はこの本を読んで初めて知りました。意味は複数の人を同時に誠実に愛するライフスタイル。
この小説はそんなポリアモリスト(複数愛者)であることが入居条件のシェアハウスで暮らす男女4人の物語。それも相手は異性だけとは限らない所も多様性の現代を象徴しているようなお話でした。
悟郎さんは両親がカルト教団に入っていた事がポリアモリストになった原因の1つなんだろうけど、千瀬ちゃんは嫉妬もするし独占欲もあるからポリアモリストにはなりきれなかったのかな。
世の中には色いろな愛の形があるのですね。
奥田さん2冊目でしたがなかなか斬新な内容。他の作品もまた手に取ってみたいです。
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Posted by ブクログ
それまでの家族という形態の何処かを欠かせた人達の連作短編6編。
登場人物を少し重ねて、他の人から見た彼らとして作品に登場させます。見失うくらいで楽しいです。
「いちでもなく、さんでもなく」は、双子の姉亡き後、その娘を引き取り育てた妹夫婦のお話。血縁は濃いけれど、本当の親子にはなれなかった家族。彼女は、姉になりたかったのか、母になりたかったのか、両方なのか。本当の親子だけが家族というわけでないね。って娘の巣立ちの時に、思いが溢れる優しい作品です。
“家族か他人か互いに好きな方を選ぼうか”がこの本のコピーのようになっていますが、血縁者との関係は何処か許している感じがして、そこが優しい希望になっているかなと思う。
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Posted by ブクログ
行きたくない
そんな誰しも抱える感情。
タイトルを見て、取り憑かれたかのように購入。
学校、会社と、行きたくない気持ちは色んな場所に存在する。
私は会社。
6名の作家さんが描く、「行きたくない」お話。
個人的に、「ピンポンツリースポンジ」が好きだった。ロボットが色んな事をやってくれる世界の話。
その中で、突然にロボットが「行きたくない」って言い出す話。
あー、いつか現実でもこうしてロボット頼りの世界になるかもしれないな。なんて思いつつ、心が無いはずのロボットに「行きたくない」という感情が生まれる。
そうだよなぁ〜あるよなぁ…と。
はぁ〜、サボってみたいな。 -
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ネタバレ実緒が小説を書けなかったのは、圧倒的な経験不足かなと思った。
実際に経験したことから着想を得て書いていくタイプのようだから、高校を卒業して、人との関わりがぐっと少なくなって、それでインプットされないからアウトプットもできなかったのではないかな。
春臣といづみとの関わりは、実緒にとって今までにないものだったし、きっと今までにないものが書けるようになったんじゃないだろうか。
春臣へのストーキングはもちろん客観的に見たら気持ち悪いしダメなことだけど、読んでいる間は不思議と嫌悪感がわかない。実緒の視点で当たり前のことのように書かれているからだと思う。
実緒は、相手がそれをどう思うかわからない、というより、想像していない。小説を書くくらいだから、人の機微が全くわからないわけではないだろうに、多分、普段の生活でそれを使わないからできないんじゃないかな。
春臣が掌編を読もうが読むまいが、それをどう思おうが、そこは実緒にとって自分の想像でしかなくて、現実の春臣ことは考えていないんだと思う。
飴の包みをとっておいたり、二人の髪の毛をとっておいたり、車内の会話を録音したり、気持ち悪いんだろうけど、私は気持ちがわかってしまった。
大切な思い出をはっきり残しておきたい気持ちはすごくわかる。
さすがに髪の毛は捨てるし、録音も実際にはしないけど、私も良い思い出が薄れていってしまうのがすごく嫌だった。全部録音録画したい。それが無理なら書き留めておきたいと思ってた。
実緒にとってはずっと憧れてたことだから、なおさらだったと思う。
いづみに接触したのは純粋な善意だと思う。それがなければ春臣とも関わるなんて思ってもみなかったんじゃないかな。
春臣といづみは育ちが良くて、誠実で真面目で、実緒が幻滅するような子たちじゃなかったのがよかった。
いづみは下心もあって近づいてきているんだろうなとは思っていたけど、ちゃんと仲良くなってから、という気遣いや、あんなふうにありがとうと言われたらもう言えない、というまともさがあってよかった。
春臣が出来過ぎなくらい実緒に合っていた。いづみほど純粋じゃなくて、どこか何かをあきらめている雰囲気とか、本の趣味とか。実緒の言ったちょっとしたことを覚えていて、手紙の犯人がわかってしまうところも。 -
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ニシノユキヒコ的なお話かと思いきや、老若男女の「白野真澄」が主人公の、短編集。
助産師の白野真澄と、小学四年生の白野真澄が、印象に残っている。
名前の由来と匿名性というテーマが、うまくストーリーに生きているような気がした。
助産師のすみちゃんの方は、オンラインゲームで知り合ったフルネームの知らない恋人の話が。
四年生の真澄くんの話では、友人の兄、黒岩湊がネットで中傷を繰り返すシーンが描かれている。
私も昔、自分の名前に対してコンプレックスがあって、とにかく呼ばれたくなかった。
それが何故かは分からない。
自分の持つ、自分に対するイメージと、どこかで乖離していたからかもしれない。
それとも、昔すぎて忘れてしまったエピソードがあるのかもしれない。
今も苦手だけど、名前に使われている漢字を大切に思う出来事があってから、少し楽になった。
SNSなどで使う「名前」は、そういう意味で、今の自分から目を逸らせる作用があるんだろう。
さっきは匿名性と書いたけど、匿名とも、また違うような気がする。
イラストレーターの白野真澄は、ペンネームを作らず、自分の名前が好き、と言う。
そう言葉に出来る彼に、小さく感心した。 -
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26歳の早季子は、小学生の頃に恋したマセガキ吉住君の「身体の中で、人はみんな一人なんだよ」という中二病セリフに感化されて以来、孤独ぶった投げやりな人生を送っている。どうせ理解しあえないからと、恋人も含めた人間関係をドライに消化している。
その上、久しぶりに再会した吉住君の内面も変わってしまっていたものだから、悲劇のヒロインぶりに一層の拍車がかかる。
「私はたぶん、この世界の誰とも付き合えない」なんて言っちゃう。
しかしこれは達観しているのではなくて、理解しあえないという現実を直視させられることが怖いだけなんだよな。
実際、宮内に異星人のような別の世界の人間として扱われることに嫌悪感を示しているわけだし。
吉住君の変化に関してもそう。
相手の虚像を実像だと思い込んで、勝手に期待して裏切られた気になっている。
その気持ちはよくわかる。
自分が信頼を寄せていた人が変わってしまった(ように見える)ことにショックを受けてしまう気持ちもわかる。
でも、相手のことを100%理解することはできないからといって、理解しようとすることをやめたら、1%も理解することはできない。
それどころか、人間関係においては、自分からとった距離以上に相手からも離れられてしまうものだ。
「私はたぶん、この世界の誰とも付き合えない」なんてセリフを聞かされた友人はきっと「何言ってんだこいつwww」て思ってる。
相手のことを理解していけば、裏切られたと思うことは減るんじゃないだろうか。
相手の変化は価値観の変化ではなくて、物事への向き合い方が変わっただけだったなんて言うことにも気づくかもしれない。
寂しがり屋なら、寂しさから離れようとか寂しさを受け入れようとかする前に、積極的に人間関係を構築していったほうがいい。