夏鳥たちのとまり木

夏鳥たちのとまり木

814円 (税込)

4pt

4.2

中学教師の葉奈子は中二の夏、ネットの掲示板で声をかけてきた男のもとに身を寄せた。そこは、母親から構われずに育った葉奈子が救いを求めて逃げ込んだ場所だった。15年前の夏の記憶と、担任する女子生徒の無断外泊の背景が重なったとき、葉奈子の中でひとつの真実が立ち上がる。その真実を共有したのは、心に傷を負ったまま生きる同僚の中年男性教師だった――。SNSを用いた未成年者誘拐の、真の罪をあぶり出した長編小説。 解説・寺地はるな

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夏鳥たちのとまり木 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    親に対する子供の目線は、例えどんな悲惨な家庭であってもそう変わらないのではないかと思う。なぜなら、子供にとって他に世界はなく、自分の命は全て親に委ねなくてはならないから。それはとても残酷なことに見える。

    この物語のタイトルにある“夏鳥”とは、巣立ちを迎えた子鳥のことだろうか。
    親から離れることを決

    0
    2025年08月15日

    Posted by ブクログ

    単行本が出たときに読もうと思いながらタイミングを逃してしまい、文庫化されたのを機に読むことができました。

    解説の寺地はるなさんも書かれていたけれども、読む方の期待する筋書きの小説を書くのではなく、物語や登場人物にたいする誠実さ、まなざしの真摯さが好きで自分も奥田亜希子さんの小説を読んでいるのだと再

    0
    2025年06月16日

    Posted by ブクログ

    ----------------------------------
    中二の夏、私はアパートの一室に逃げ込んだ。

    男は「大丈夫だよ」と言って
    受け止めてくれた。

    SNSを通じた未成年者誘拐
    真の罪を胸に突きつける長編小説
    ----------------------------------
    正直

    0
    2025年08月17日

    Posted by ブクログ

    ネグレクトといえる環境で育ち、一人で自立して生きていくため中学校教師という職業を選んだ主人公葉奈子。ゆえに、子供たちにはそれほど関心はなく、あまり熱心な教師ではない。彼女は、受け持ちのクラスの女子が、夏休みに三日間、家出をしたことによって、過去の傷を思い出す。教え子はSNSで知り合った成人男性の家に

    0
    2025年07月11日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2025/05/16予約 1
    中学教師の葉奈子は、中二の夏にネットで知った男のもとに身を寄せた事がある。その時『大丈夫』と言われたことが自分を救い、鼓舞したのも事実だけど、大丈夫じゃないと声を上げることもできなくなった。
    葉奈子は母親に放置され危ない橋を渡った。受け持ち生徒の家出にかつての自分の姿を

    0
    2025年07月07日

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