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Posted by ブクログ
一章を読んで、不妊治療中の追い詰められメンタルあるあるの主人公にこちらも辛くなった。
夫は優しくて支えてくれて完璧だけど、あらすじからこの夫が間もなく消えることが分かっているからか、どことなく漂う不穏な空気。
他に好きな女性がいるのか?
単純に不妊治療にのめり込む妻に嫌気が差したのか?
ある日突然いなくなった夫に怒りを覚えた。
が、二章を読んで愕然とする。
夫、そんな感じだったの?
二章を読んでからまた一章を読み返したら、切なくなった。
三章はちょっと呆気なかったように感じた。
一章、二章、三章の途中まででかなり気持ちが盛り上がってしまったので、ラストもう一捻り何か欲しかったような気がする。
ただの読者のワガママだけど。
面白かったな。
Posted by ブクログ
帯の「最愛の相手を手に入れるためなら、惚れ薬を使いますか?」の一文がズルすぎる。読んじゃうよね。
『傲慢と善良』に続き、「突然パートナーが失踪する」系はやっぱりおもしろい。
本作では、不妊治療中の夫婦の“夫”が姿を消す。
献身的に妻のメンタルケアや家事、仕事をこなし、温厚で穏やかな彼が、なぜ突然いなくなったのか。その経緯が少しずつ明かされていく。
気温の寒暖差が激しいと体調を崩すように、自尊心の高低差が大きいと、コミュニケーションに支障をきたすのだと感じた。
相手の気持ちを察するための「ものさし」の目盛りが合わないというか、思いやっているつもりで、むしろ傷つけてしまっていることに気づけない。
だからこそ、生成AIに何でも相談できる時代だけど、「相手との血の通ったやりとり」をおざなりにすべきではないのだと静かに刺してくる物語。
帯からはファンタジーものかと思いきや、れっきとした大人の恋愛小説でした。
Posted by ブクログ
本作の求めよ、さらば(与えられん)というタイトルには、2つの意味が込められているように感じた。
1つは、実力・努力至上主義に対する疑念。
志織と夫の誠太は、不妊治療を進めるも子どもを授かれず、それでも妊娠にこだわる志織を見かねた誠太は離婚を考える。
志織には進学、就職と自身の努力で望むものを叶えてきたという自負がある。
パワースポット巡りや食事など、いわゆる妊活と呼ばれるものすべてを試すも妊娠には至らず、初めて自分の努力とは無関係に事が運ぶ様を見ることになる。
もう1つは、全力でものごとと向き合えば、少しの障害があっても優に乗り越えられるということ。
タイトルの原義は宗教的なもので、心の底から祈れば信仰が得られるというもの。
誠太は結婚後ずっと最良のパートナーとして役目を果たしてきたが、まだ心の底の本当の気持ちや不満を志織は掴めていないように感じている。一方の志織も、妊娠に気を取られすぎて、誠太を正面から見られていないところがある。
最終的に離婚の危機を迎え、お互いに本音で向き合ったことで、また新たな扉が開かれていく。
Posted by ブクログ
妊活する夫婦の話…ですが、主軸としては恋愛小説です。明るくて快活な妻の志織と目立たないけれど穏やかで優しい夫の誠太。傍目には上手くいっていそうな夫婦ですが、夫が突然離婚届を置いていなくなってしまいます。
妻と夫の両方の視点で描かれていますが、夫視点は妻と出会った大学生時代の話です。
人気者の志織となんとか近づきたいと願いながら積極的には動けない誠太…ストーカーではないのですが、他人のフリをしてマイミクになり、志織の日記を見てこっそり保存までしているのがちょっと気持ち悪い。純粋な恋心だとは分かるんですが、ちょっと引くかな…。誠太が信じる過去のある出来事も中学生が信じるなら分かるのですが、34歳としてはあまりに幼すぎるような…そういう部分もあり、ちょっと物語に入り込めなかったです。
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