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小説家を志していたわけではない──。戦争疎開のいじめと敗戦を経験した少年時代。父を亡くし生活苦のなかの早稲田大学進学、在学中の結核発症。闘病後の就職難を経て、国立国会図書館に勤務し始めると、執筆の誘いが……。思えば、温かな家庭の原体験と折々の読書が、いつしか作家活動の基盤となったのかもしれない。短編の名手が、辛口ユーモアを交え自己を省みて綴る時代批評&自伝エッセイ。
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Posted by ブクログ
自身の作家への道のりと作家として身を立ててからの思索を綴ったエッセイ。 非常に好きな作家さんで、著者の作品は小説もエッセイも好んで読んでいるけどエッセイは90年代に書かれたものまでが多く、本作で直近の思索に触れることが出来て良かった。 内容自体は過去の著作にも記されている事柄も多く新鮮な印象は若...続きを読む干薄いが、新しい著書に触れる事ができるだけでも満足を感じる。 新刊が出ると必ず読むことにしている、数少ない作家のひとり。
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