ニッチを探して

ニッチを探して

737円 (税込)

3pt

背任の疑いをかけられた大手銀行員・藤原道長は、妻と娘を置いて失踪した。人目を避けた所持金ゼロの逃亡は、ネットカフェから段ボールハウス、路上を巡り、道長は空腹と孤独を抱え、格差の底へと堕ちてゆく。一方、横領の真の首謀者たる銀行幹部たちは、事件の露見を怖れ、冷酷な刺客を放つ――。逆転の時は訪れるのか。東京の裏地図を舞台に巨額資金を巡る攻防戦の幕が開く!

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ニッチを探して のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    妻子持ちの銀行員が突然失踪した。しかも背任と横領の嫌疑がかかっている。真面目で誠実な人柄ゆえ、そんな犯罪に手を染めることは考えられないが、実際に融資するはずの金が全く関係ない中小企業に融資されていた。
    実は銀行が加担する悪事を暴露するための爆弾が炸裂するまでの時間稼ぎとして自ら失踪したのであった。

    0
    2020年05月16日

    Posted by ブクログ

    自分は本当はどのようなところに居場所があるのだろうか。一旦、今の場所を去らなければならなくなった主人公が、新しい居場所としてそれを探していく物語です。金銭的な制約があるため、ホームレスに近づく方法でしか、それを探すことができないのですが、その方法と考え方には学べるところが多かったです。今の職場などで

    0
    2016年03月11日

    Posted by ブクログ

     とても具体的で、体験記のごとく読んだ。場所といい、状況といい、小説というよりノンフィクション。その点で面白い小説。前半から唐突に逃走の道へと入るのだが、その経緯と、ラストでの展開が少々寸詰まりに思えたのがちょっと残念。

    0
    2016年02月10日

    Posted by ブクログ

    逃亡劇なのだが、都内に出てくる実際の場所、というかニッチは、さながらもやもやスポットか。某番組よろしく、当然商品化されているのだけど。
    しかし、逃亡初日の豪遊は何なのか。おかげで足のつかない(お金をかけない)生活を不可避的に迫られるのだけど、後悔先に立たず。どうにも楽観的というか、行き当たりばったり

    0
    2020年07月19日

    Posted by ブクログ

    銀行員が正義のためにホームレスに落ちる。ホームレスの暮らしは面白かったが、ストーリーの結末はちょっと簡単すぎる。

    0
    2020年01月21日

    Posted by ブクログ

    島田雅彦というと、私が現役の高校生だったころから、国語便覧に載っている偉いセンセイである。
    読まねばならぬ・・・はずなのだが、なぜか食指が動かず、今まできてしまった。
    初島田である。

    銀行員藤原道長が、支店長の悪を暴き、せめて差し違えることができれば、と、これまでの生活から「離脱」する。
    娘の彰子

    0
    2016年11月13日

    Posted by ブクログ

    今まで読んだ事の無い感じの構成。人からの推薦で読んだが、自分だったら手に取らなかったであろう。手に取ったしても、途中で挫折したかもしれない。

    最後は結末が見えてしまったが、この作品は映像にしたら面白いかも?

    0
    2016年02月25日

    Posted by ブクログ

    映画でも逃亡ものが好きなので読んでみたけど、想像していたものとは違っていた。
    主人公にとっては逃亡よりも離脱だったんだな、だから逃亡ものに期待していた切迫感とか緊迫感がなかった。
    そして、何故か食べ物の描写が多かった。
    ニッチを探していようと、生きることに食べることは必要不可欠だからですかね?
    下町

    0
    2016年01月12日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ニッチって何回言うねん感は否めない

    緻密さ?こだわり?の反面、やたらざっくりしている部分もあり、バランス感にやや違和感があるが、これも味かな?

    0
    2016年03月15日

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