人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造

人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造

1,078円 (税込)

5pt

清潔な都市環境、健康と生産性の徹底した管理など、人間の「自己家畜化」を促す文化的な圧力がかつてなく強まる現代。だがそれは疎外をも生み出し、そのひずみはすでに「発達障害」や「社交不安症」といった形で表れている。この先に待つのはいかなる未来か?

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人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ホモ・サピエンスのビッグヒストリーの中で「自己家畜化」をキーワードの現代社会の成立過程とその影について、哲学、精神医療に触れながら述べられている。本書は自己家畜化というワードに対して善悪の断罪を行うことなく、これまでの影響とこの先の未来について描いていた。

    0
    2024年05月12日

    Posted by ブクログ

    これかなり面白かった!
    自分は社会不適合だからダメだ…と思ってる人にぜひ読んでほしい。あなたはきっと悪くない。

    内容としては、生物学的な自己家畜化が、文化や環境の変化スピードに追いついてない人が医療や支援の対象となっているのではないのか、このままで良いのか、という話だったように思う。

    前半は、そ

    1
    2024年09月23日

    Posted by ブクログ

    面白かった
    最近気を使えない奴が増えたなとか思っていたが、そうではなくて社会のルールが厳しくなっているのか
    考えてみれば電車のマナーとかは喫煙OKな時代のことを考えると厳しくなっているわ
    社会不適合者的な人も増えたと思っていたがこれも同じ理由かもしれない

    快適な社会のためには厳しいルールは必要であ

    0
    2024年11月26日

    Posted by ブクログ

    人間は動物である
    加速度的に発展していく現代、これからも人間的に幸せに生きることができるのか。
    ユートピアはなんなのか。
    考えさせられる一冊でした。

    0
    2024年08月26日

    Posted by ブクログ

    YouTubeのPIVOTというチャンネルで、著者の説明を聞いて、無茶苦茶面白い!と思い手にした本。読書により更に理解が深まった。我々は家畜であり、飼い主である。それが悪いことかどうかを動画では少し議論していたが、概ね良いこと、というのが結論だろうか。

    自己家畜化が起こったさまざまな動物たち。有名

    0
    2024年08月19日

    Posted by ブクログ

    精神科医でありながら人文社会学の視点からみた人類学。

    進化生物学的には自己家畜として繁栄してきた人間であるが、中世以降の文化による自己家畜化の加速により、それが恩恵であり人間疎外をもたらすという視点として現代社会を分析していて興味深く刺激的であった。
    人間は生物的な進化はゆっくりなのに、急速な文化

    0
    2024年08月06日

    Posted by ブクログ

    人間は文化によって進歩し、豊かな暮らしを実現させたが、その“文化的な自己家畜化”の過程は、ゆっくり進化してきた生物学的な自己家畜化をはるかに上回るスピードで変化しているため、それに適応できない人々が増え続けている。文化的な自己家畜化は、常々身体性から逃れる方向に未来を夢見てきたが、「人に優しい未来」

    0
    2024年06月07日

    Posted by ブクログ

    『人間はどこまで家畜か』もうタイトルにぎょっとする
    ここでいう人間の家畜化というのは、現代の人間はより穏やかで安全な文化に適応して生活しているのだけれど、
    この文化がより高度なもの、より礼儀正しく感情を荒げることなく他者と協力的なコミュニケーションを取れることを人間に求めるようになってくると
    不適応

    0
    2024年05月11日

    Posted by ブクログ

    人類は自己家畜化を図ることで社会の豊かさや清潔さを求めてきたが、それに伴い動物的な側面は切り捨てられている。

    例えるなら、ドラえもんでいうのび太(授業に集中できない子供)やジャイアン(暴力をはたらく子供)は治療や排他の対象になった。

    過剰な自己家畜化とそれに取り残される人々という現状把握。
    更に

    0
    2024年04月08日

    Posted by ブクログ

    第四章
    「家畜になれないものたち」が面白かった。発達障害という言葉は現在当たり前のようになっているが、現在の家畜化(著者はフーコーの生政治を解説として用いる)についていけない人でないのかという考察。しかし、Dv加害者や、ジャイアンのような子供も、昔はそういう人はありふれていた、だから彼らも家畜化され

    0
    2024年12月01日

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