小路幸也の作品一覧
「小路幸也」の「読楽」「ザ・ネバーエンディング・ストーリー 東京バンドワゴン」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「小路幸也」の「読楽」「ザ・ネバーエンディング・ストーリー 東京バンドワゴン」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
旭川工業高等専門学校化学科中退。2002年『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』でデビュー。『HEART』シリーズ、『東京バンドワゴン』シリーズなど多数の作品を手がける。代表作『東京公園』『東京バンドワゴン』はドラマ化、映画化されている。
Posted by ブクログ
小説家でラジオのパーソナリティを務める主人公。
そんな槇村が子供の頃に誘拐された経験があるなんて、サスペンスフルで緊迫感があふれた展開になってもおかしくないのに、さらりと流れていくのが小路幸也さん。
番組の中で読み上げられるハガキも誰かのある一日がふんわりしていて、こういうラジオ番組ならゆったりとして気分で聴くともなしに聴いているのに似合いそう。
槇村が番組の中で「小路幸也」の名前を出したのもご愛敬。
東京に降り立った時に空気が違うと感じるのは、その通りで私も何度も実感している。
「誘拐事件」の謎もちゃんと解決して、日常は日常の中に。よかった。
Posted by ブクログ
また一冊、素敵な本に出会えた。
複雑な環境に育ったまひろ。「運が悪かったのかなって思ったことはあるけれども、不幸なんて思わなかった。」そんなふうに捉えられるなんて、素敵だなと思う。
からさんも、裕子さんも、タロウも柊也もみんな優しくて温かい。
からさんの言葉は心に残るものがたくさんあった。
からさんだけでなく、最後の章に登場する人たちの言葉は重くて、でも温かくて、久しぶりに読みながら目頭が熱くなった。
今を生きているということ、どう生きるかということ、人を想うこと、家族とは、いろんなことが詰まった本だった。
続きの伽羅の章も、味わって読もう。