講談社作品一覧

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  • 普賢 佳人
    3.7
    中世フランスの女流詩人の伝記を書く主人公〈わたし〉。友人庵文蔵、非合法の運動をする文蔵の妹ユカリ――日常の様々な事件に捲込まれ、その只中に身を置く〈わたし〉の現実を、饒舌自在に描く芥川賞受賞作「普賢」のほか処女作「佳人」、「貧窮問答」など。和漢洋の比類ない学識と絶妙の文体、鋭い批評眼で知られた石川淳の文学原理を鮮明に表出する初期作品群4篇。
  • 青葉の翳り 阿川弘之自選短篇集
    -
    戦時中に青春を過した主人公は、学徒動員で海軍に入隊。戦友の多くが死んでいったなかで、現在も生きているのはほんの偶然の結果だという感覚に支配されている。戦後社会との違和に直面しながらも、生活者として中年にいたった現在を描く代表作「青葉の翳り」。他に「霊三題」「鱸とおこぜ」「野藤」「スパニエル幻想」「空港風景」「さくらの寺」と短篇的趣向の名品を収録。
  • 白昼蟲 〈ハーフリース保育園〉推理日誌
    3.8
    遺体なき殺人事件の陰で笑う、真犯人の正体は!? 今どき珍しいほどの古アパート<平和荘>で殺人事件が発生。その場を偶然、望遠鏡で目撃してしまった次郎丸諒は、現場に急行するも、存在するはずの遺体はどこからも発見されず……。殺人、自殺、いじめ。次々と明らかになる悲劇の連鎖。惑わされ続ける事件の真犯人に迫る鍵は、次郎丸自身の過去にあった!
  • 小さな手袋
    4.5
    日々のささやかな移ろいの中で、眼にした草花、小鳥、樹木、そして井伏鱒二、木山捷平、庄野潤三、西条八十、チエホフら親しんだ先輩、知己たちについてのこの上ない鮮やかな素描。端正、精妙な、香り高い文章で綴られた自然と人をめぐる、比類なく優しい独得のユーモアに満ちた秀抜なエッセイ。
  • 砂丘が動くように
    3.0
    海沿いの砂丘のある町にやってきたルポライターの男が、少年に誘われ迷い込んでゆく奇妙な町の夜と昼の光景。超能力を持つ少年と盲目のその姉。女装する美しい若者。夜の闇に異常発生する正体不明の無数の小動物キンチ。刻々に変化して砂防林にも拘らず死滅へと向かう砂丘。現代人の意識の変容を砂丘の物質のイメージに托しつつ未来宇宙への甦りを象徴させる。第22回谷崎潤一郎賞。
  • 四代目山口組 最期の戦い
    -
    膨張した「五代目山口組」から原点回帰した「六代目山口組」体制へ。その道標を体現した「竹中組」の"非妥協"、孤高の戦いの歴史! 四代目組長・竹中正久の死後、一和会との凄惨、熾烈なまでの戦争、幹部たちの収監、山口組執行部との相克……。これが最後のアウトローたちの生き様だ! ※本書は、1987年より2008年までにわたって月刊誌、週刊誌などに掲載された記事を一部加筆・改筆し、編集したオリジナル文庫です。
  • 緑金書房午睡譚
    4.0
    高校に通わなくなって数ヵ月。16歳の少女は、大学教授である父が研究休暇で、イギリス行きを決めたため、古本屋「緑金書房」に居候をすることに。だが、その古書店こそは表と裏の世界をつなぐ「奇蹟の古本屋」だった――。そして緑金書房にまつわる「8つの謎」を知った少女を襲う不思議な事件の数々。「建築探偵」シリーズの著者による、本を愛する人に贈る古書ファンタジー。
  • 探偵小説五十年
    -
    昭和47年、者の古稀記念として出版され、昭和52年に再刊されたまま、久しく入手不能であったエッセイ集を電子文庫で復刊。半自伝的連作エッセイ「途切れ途切れの紀」「続・途切れ途切れの紀」のほか、自作や江戸川乱歩・森下雨村・海野十三らとの交遊を語る35篇を収録。横溝正史ファンのみならず、ミステリー小説ファンに必読の書。
  • 朝霧・青電車その他
    2.7
    16歳での懸賞小説当選作(「活版屋の話」)。18歳の懸賞脚本当選作(「出産」)。19歳の時の文壇出世作「黒い御飯」。早熟の才能明らかな最初期から、第2回横光賞「朝霧」や、「花火」「青電車」に到る、永井龍男の短篇の精髄。「往来」「胡桃割り」「ある夏まで」など、14篇の秀作群。後年の短篇の冴えを予感する短篇世界!
  • 祭りの場・ギヤマン ビードロ
    値引きあり
    4.1
    如何なれば膝ありてわれを接(うけ)しや──。長崎での原爆被爆の切実な体験を、叫ばず歌わず、強く抑制された内奥の祈りとして語り、痛切な衝撃と深甚な感銘をもたらす、林京子の代表的作品。群像新人賞・芥川賞受賞の「祭りの場」、「空罐」を冒頭に置く連作「ギヤマン ビードロ」を併録。
  • さようなら、ギャングたち
    値引きあり
    4.1
    詩人の「わたし」と恋人の「S・B(ソング・ブック)」と猫の「ヘンリー4世」が営む超現実的な愛の生活を独創的な文体で描く。発表時、吉本隆明が「現在までのところポップ文学の最高の作品だと思う。村上春樹があり糸井重里があり、村上龍があり、それ以前には筒井康隆があり栗本薫がありというような優れた達成が無意識に踏まえられてはじめて出てきたものだ」と絶賛した高橋源一郎のデビュー作。
  • ドキドキ!プリキュア
    完結
    4.0
    2014年1月に完結したアニメ『ドキドキ!プリキュア』を、美麗な作画で大人気の上北ふたごが完全まんが化! オリジナルストーリーまんさいのシリーズ全体をまるっとイッキ読みできます。「なかよし」連載時には未掲載の最終話も描きおろしで収録。ドキドキきゅんきゅん、キュートなマナたちの活躍をもう一度楽しもう! ファンにはたまらないキャラクターのカラー絵もバッチリ収録!
  • 子宮の記憶 ここにあなたがいる
    3.6
    かつて僕を誘拐した女と過ごす夏。それは、新たな愛と事件の始まりだった――会いに行こう、かつて僕を誘拐した女に! 生後3日で新生児室から連れ去られた過去を持つ、17歳の島本真人は、実母の愛を充分に受けずに育った。父が経営する歯科医院の機材を壊して、現金を持ち出した真人は、神奈川県の真鶴を目指す。そこには「誘拐犯」黒江愛子が住んでいるのだ。<『キッドナップ』改題作品>
  • 幸せ暮らしの歳時記
    -
    今日は何の日、何する日? 節句の由緒と正しい祝い方は? お正月から大晦日まで、1年365日を網羅した生活実用大コラム。日本伝統の季節感、二十四節気から、さまざまな記念日まで、お金をかけずに、知恵と工夫で楽しく暮らす由緒と作法。幸せ家族の必需本です。一家に一冊ご常備ください!
  • 青空のはてのはて 真鍋昌平作品集
    完結
    3.9
    『闇金ウシジマくん』の著者、待望の初作品集! 妄想癖のサラリーマンが遭遇する事件を描いた表題作をはじめ、ヤングマガジンにて集中連載された『暴力(バイオレンス)ポコペン』、アフタヌーン四季賞入賞作群(雑誌未掲載作含む)、そのほか文芸誌、同人誌などさまざまな媒体で発表された十四編を集成。著者による全作品コメントも収録。シリアスからギャグまで、希代の作家の真髄を味わえる圧倒的な一冊!
  • 青春離婚(1)
    完結
    4.5
    高校生活最初の春、まったくの赤の他人だった"佐古野"郁美と"佐古野"灯馬。同じ名字で同じクラス、それだけの偶然だったはずが、気づけばクラス中から「夫婦」と呼ばれるようになり――。それは、夫婦という関係性に恋をしたふたりの、二年と少しの、青春の日々。星海社ウェブサイト『最前線』で、「いい夫婦の日」に原作小説と同時に公開された"気鋭のWeb漫画家"HEROによるコミカライズ版、待望の単行本化。
  • 冒険エレキテ島(1)
    4.2
    1~2巻1,026~1,034円 (税込)
    何度でも、瑞々しい。女飛行機乗り、彷徨う島に挑む!!--複葉機・ソードフィッシュを駆り、離島で空輸業を営む快活な女パイロット・御蔵(みくら)みくらは、祖父の遺品から幻の「エレキテ島」の存在を知る。そして、重なった偶然によってその島に遭遇したのだが……。美しく表現豊かな画を約束する天才・鶴田謙二が描く、神秘の海洋ロマン!!
  • 銃夢Last Order NEW EDITION(1)
    完結
    4.5
    全12巻1,026~1,342円 (税込)
    狂気の科学者・ノヴァとの戦いで意識を失ったサイボーグ少女・ガリィ。目覚めるとそこは空中都市ザレムだった。しかしテクノロジーの楽園だと思われていたザレムは荒廃し、死と暴力が充満する地獄と化していた。親友ルウを助け出すため、ガリィはザレムの中を彷徨うのだが……。日本が世界に誇るSF叙事『銃夢』、新たな戦いが今始まる!! 『銃夢』に連なる木城世界の原点、傑作初期短編『飛人(ひと)』も同時収録!!
  • 面一本
    4.0
    庶民の街、早稲田の小さな古本屋に剣道の達人・若苗(わかなえ)が嫁いできた。三世代同居も苦にせず、人情溢れる家族に支えられて、若女将として古書の世界の奥深さにハマっていく。街を喰い荒らすバブル亡者たちに敢然と立ち向かい、平凡ながら時代の波に押し流されず強く生きる下町の一家を活き活きと描く長編小説。(講談社文庫)
  • ブラム学園! アンドソーオン 弐瓶勉作品集
    完結
    4.3
    全1巻1,026円 (税込)
    「弐瓶先生いったいどうしちゃったの」――(本田透)名作『BLAME!』の続編! ギャグ外伝『ブラム学園!』も! 入魂の10作品、オールカラー化!! 【収録作品】ZEB-NOID/ブラム学園!/ブラム学園! 京都奈良相合傘/ブラム学園! 桜咲く塔の下で/小包/ネットスフィアエンジニア/ポンプ/BLAME!2 第八系子体プセルの都市構造体脱出記/沼の神/戦翅甲蟲・天蛾
  • 劇画・長谷川 伸シリーズ 関の弥太ッぺ
    完結
    4.3
    小林まことの新境地!! 「100%楽しんで描きました」え~い、めんどくせえ!! 年3両の食いぶちで、むこう10年あずかってくれ!! てまえ、常陸の国、関本という処の生まれで関の弥太郎。またの名を関の弥太ッぺと申します。大衆文学の父と呼ばれる巨匠・長谷川伸の、義理と人情味に溢れた名作が、小林まことの手によって蘇る!! 主役を演じるのは『柔道部物語』の三五十五。脇を固めるのは、小林まことワールドの豪華キャストたち。痛快娯楽時代劇、いよいよここに開幕でござんす!! 【巻末特別付録】長谷川伸×小林まこと スペシャル対談収録!!
  • 劇画・長谷川 伸シリーズ 沓掛時次郎
    完結
    4.5
    一宿一飯の恩があるので怨みもつらみもねぇおまえさんとは敵対するが、信州沓掛の時次郎という下らねぇ者でござんす。親子連れに見える3人が、ある旅籠にやってきた。自分達は夫婦ではないという男に主人が真相を問うと、男は一言「そいつはお聞きなさらねぇでくだせえ」と言う。その男の名は、沓掛時次郎。人には言えぬ悲しい因果を背負い、女と子供を連れて旅をする、かつては博徒だった男――。義理とはなにか。人情とはなにか。これは、日本人が忘れてはならない、美しき愛の物語である。【巻末特別付録】菅原文太×小林まこと スペシャル対談収録!!
  • 劇画・長谷川 伸シリーズ 一本刀土俵入
    完結
    4.3
    小林まことの手で蘇る、義理と人情の物語。現代(いま)だからこそ伝えたい“美しさ”がここにある――。『柔道部物語』『1・2の三四郎』他、名作のキャストが総出演!! 十年前、櫛、簪、巾着ぐるみ、意見を貰った姐さんに せめて見て貰う駒形のしがねぇ姿の土俵入りでござんす駒形茂兵衛、一世一代の土俵入り――。“横綱になる”夢を抱いて路傍を彷徨う駒形茂兵衛が、一人の酌婦に受けた、たった一つの恩義。たとえどんな先が待とうとも、受けた恩は返すが男。義理と人情に生きる男の物語。【巻末特典】漫画の原点となった長谷川伸の戯曲を収録。
  • 闇の流れ 矢野絢也メモ
    5.0
    公明党の元国会議員3人が著者の自宅から無理矢理持ち出した約100冊の手帳。そこには、著者が公明党の書記長・委員長時代、創価学会に起きたスキャンダル、それらを裏で処理した記録が、数多く記されていた。なぜ創価学会・公明党は、著者に評論家としての活動をやめるよう強要するのか? 「強奪」された手帳の記録の重要部分を、ついに文庫化。※本書は1994年文藝春秋から刊行されたものを加筆・修正したものです。
  • カレイドスコープ島 《あかずの扉》研究会竹取島へ
    3.8
    連続殺人の万華鏡(カレイドスコープ)惨劇の光源を暴け! 八丈島沖にひっそりと隣り合う月島と竹取島。古くからの因習に呪縛され、月島の一族に支配され続けている双(ふた)つの島を、《あかずの扉》研究会の6人が訪れた時、血も凍る連続殺人の万華鏡が回転を始めた。一族に伝わる秘宝が島の後継者を次々と殺戮(さつりく)する怪! 本格推理の気鋭が放つ孤島ミステリーの奇跡的傑作! (講談社文庫)
  • 壊れた尾翼 日航ジャンボ機墜落の真実
    5.0
    尾翼を失ったJAL123便に何が起きたのか。完全に制御不能だったのか。航空事故研究の第一人者が、飛行力学をやさしく解説しながら御巣鷹山(おすたかやま)墜落事故の謎を解く。独自の解析やボーイングへの独占取材など、他の追随を許さない分析力で真相に鋭く迫る。※本作品は、1987年8月に刊行された『壊れた尾翼』に文庫版補章を加筆したものです。
  • 書けそうで書けない漢字2000 あいまい書き・うっかり書き実例集
    -
    漢字は書けなければ意味がない! 意外に簡単な字を間違えている。あいまい書き・うっかり書き実例集。テレビや街頭、ビジネス文書で堂々と使われている誤字の数々。点はつくかつかないか、はねるかはねないか、出るか出ないか、2本か3本か。知っているつもりで間違えやすい日常漢字を1冊に集約。※この作品は2000年2月、小社より刊行された『いつも迷ってしまう漢字大疑問』を改題し、加筆・訂正ならびに再編集しました。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 孫正義 起業のカリスマ
    4.4
    高校中退後、単身渡米。猛勉強するかたわら、大学生ベンチャー起業家として活躍した孫。20代で日本初のパソコンソフト卸業を立ち上げ、斬新な発想と抜群の行動力、大胆な企業買収で事業を拡大。40代で傘下企業800社を擁するソフトバンク・グループを築きあげた。挑戦しつづける起業家の夢と冒険に満ちた痛快な半生! <本作品は1998年8月に刊行された『孫正義 起業の若き獅子』を改題、加筆・再編集したものです>
  • 司法戦争
    3.5
    沖縄で最高裁の判事が殺された。判事はなぜ死なねばならなかったのか。東京地検、法務省、内閣情報室、警視庁……あらゆる国家権力を巻き込みながら潜行していく巨大な陰謀がついに暴かれる。乱歩賞を受賞した現役敏腕弁護士作家ならではの圧倒的リアリティと、驚愕の結末! 司法制度を根本から問い直し、日本を震撼させるリーガル・サスペンスの最高峰! (講談社文庫)
  • 徳富蘇峰 終戦後日記 『頑蘇夢物語』
    -
    1~4巻1,026円 (税込)
    明治・大正・昭和を通じた大言論人・徳富蘇峰。平民主義を唱道して論壇に登場、一転して帝国主義の使徒となった蘇峰は、戦後、戦犯に指名されたが、終戦直後からその心境を赤裸々に綴った日記を残した。玉音放送の三日後より記録された日記は、無条件降伏への憤り、東條、近衛など政府首脳や軍部への批判、超然たる態度に終始した昭和天皇への苦言と戦争の行方を読み誤った自らの悔悟が率直に語られてた第一級の歴史史料である。
  • MAIの部屋(1)
    完結
    -
    18歳の杉本真衣は今年から大学生。ステキなキャンパスライフを夢みていたものの、不動産屋の手違いで女3人同居生活するハメに。それも3人とも同姓同名18歳の杉本真衣。でも同じなのは名前だけで、性格も趣味も好きな男のタイプも全て違う3人。ただ女子大生3人寄れば、昼の生活も夜の生活も休むヒマも寝る間もないほど騒ぎたくなるもの。そんなわけで3人の真衣ちゃんの楽しく、Hなハアハアドキドキ、かしましライフの始まり始まり~!!
  • ラヂオヘッド(1)
    -
    周囲の人間に影響を及ぼす思念波……それを「電波」と呼ぶ。電波による事件が頻発する時代。宮内庁祭祀(さいし)局・審神(さにわ)部電波対策室のミヤタリエコは、最近頻発する人間に悪影響を与える毒電波発信事件を追っていた。そしてミヤタが対峙した犯人は、ヤマノスオミという電波能力者の少女だった!! ――電波能力者『ラヂオヘッド』の力が、人々の病んだ心を解放する!
  • マンガ 絶滅する日本の動物
    3.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 外国から入ってきた動物が日本の生態系を破壊する!  チョウセンイタチ、アライグマ、マングース……外国から連れてこられ、放たれ、繁殖した帰化動物。その強い生命力が日本固有の動物たちの命を脅かしている! 外国から移入され定着した外来種を「帰化動物」と呼ぶ。帰化動物は生態系に影響を及ぼし、その土地に古くから棲む固有の動物を絶滅させることが多い。そのため世界的な問題になっているが、日本でも近年、対策が講じられるようになった。ブラックバス放流禁止、アライグマ捕殺などはその一環だ。本書では、主な帰化動物を取り上げ、知られざる生態をマンガでやさしく紹介し、詳細な解説・資料も収載。多くの人に読んでもらいたい帰化動物入門書。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 田中角栄vs竹下登(1) 二人の影の宰相
    -
    日本の政治を支配し続けた二人のキングメーカーの暗闘!  中曽根内閣を影で支配し続ける角栄、権力の座をねらうニューリーダー竹下。自民党最大派閥の世代交代劇を皮切りに、二人のドンの壮烈なる権力抗争が始まった!――田中角栄がロッキード事件で逮捕されて10年、角栄がつくった中曽根政権は「田中曽根内閣」と言われるほど、「角影」の支配力は強大だった。だが、党内最大派閥であるにもかかわらず、首相を出せないという田中派内でくすぶっていた焦りが、ついに表面化。竹下登を中心とする創政会の旗揚げは、田中派の分裂のみならず、政界の世代交代を強く推し進めることになった。そこへ、角栄が倒れるという事態が起こる。権力抗争は一気に激しさを増した。全4巻
  • 雑学・とことん戦国日本史クイズ―元旦から大晦日までの難問・常識問
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 武将の生きざま、庶民の知恵。三択クイズで楽しむものしり本!――抜きつ抜かれつの知恵比べ。信玄の死はどうやって隠された? 秀吉は本能寺の変を誰から聞いた? 足軽が戦場に必ずとうがらしを持参した理由は? などなど、戦国の世は武将から庶民まで、たくましくておもしろい。戦場にいる夫を思う妻にホッとさせられ、めだちたがりの武将の行動にニヤッとしながら三択クイズに答えれば、戦国時代が隅までわかる。ものしり雑学全366問! 知恵と策略がいきかう戦国の世は、起きた事件も生きた人々もおもしろい。意外な視点で、初心者も上級者もとことん満足!! 書き下ろし ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 明恵 夢を生きる
    3.9
    夢で生き方が変わる! 夢で人の心のあり方を知る!!――生涯にわたって自分の夢を記録しつづけた名僧・明恵の『夢記』を手がかりに、夢の読み方、夢と自己実現の関係、ひいては人間がいまを生きるうえで大切なことなどをユング心理学の第一人者、夢分析の大家が実証的に説く。第1回新潮学芸賞を受賞した、人間の深層に迫る名著。
  • インド倶楽部の謎
    3.8
    生まれてから死ぬまで、運命のすべてが記されているという「アガスティアの葉」。神戸で私的に行われたリーディングセッションに参加した〈インド倶楽部〉のメンバーが相次いで殺される。  前世の記憶を共有するという仲間の予告された死。  臨床犯罪学者・火村英生が論理の糸を手繰る〈国名シリーズ〉第9弾。 ★ミステリーランキングに続々登場した本作の待望の文庫化★ 2018年国内本格ミステリランキング第5位!(2019年本格ミステリベスト・ベスト10) 2018年ミステリ・ベストランキング第9位!(ミステリマガジン/2019年1月号) このミステリーがすごい! 第14位!(このミステリーがすごい!2019年版) BOOK OF THE YEAR 2018 第14位!(ダ・ヴィンチ 2019年1月号) 自分の死ぬ日が、わかるとしたら……。火村&有栖の絶妙コンビ「国名シリーズ」最新作!
  • 歴史劇画 大宰相 第一巻 吉田茂の闘争
    3.7
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 敗戦、GHQによる日本占領が始まった……。幣原喜重郎内閣打倒後、総理と目されていた鳩山一郎は公職追放され、昭和21年5月、吉田茂が総理大臣に就任。以後、脈々と続く「吉田学校」の始まりだった。党人派と吉田派の仁義なき闘いの幕が切って落とされた。戸川猪佐武のベストセラー『小説吉田学校』を、劇画界の巨匠さいとう・たかをが描いた、傑作戦後日本史全10巻! 講談社文庫版解説:手嶋龍一「現代日本によみがえる吉田茂」 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 新約Marchen(5)小冊子付き電子特装版
    完結
    5.0
    幻想楽団Sound Horizonの名盤であるPrologue Maxi『イドへ至る森へ至るイド』と7th Story CD『Marchen』を美麗コミカライズ! 第5巻は「磔刑の聖女」「暁光の唄」「金の鍵」「忘れな月夜」を収録。小冊子「航海日誌1~4」を収録した電子特装版。
  • 治部の礎
    4.0
    大義、嫉妬、敵愾心。押しつぶされそうな時もある。 この三成は、屈さない。 あの嫌われ者は、何のために闘い続けたのか――。 豊臣家への「義」か、はたまた自らの「野心」からなのか。 覇王信長の死後、天下人を目指す秀吉のもと、綺羅星の如く登場し活躍する武将たちを差し置いて、最も栄達した男、石田三成。彼の「眼」は戦国を優に超えていた――。 歴史の細部を丁寧に掬う作家、吉川永青が現代人に問う、政治家石田三成の志。渾身の書き下ろし長編小説。
  • 新装版 ジャパン・プライド
    3.0
    百年に一度と言われた金融危機リーマン・ショック。長引く低金利と経済のグローバル化で傷ついたメガバンク。銀行マンたちも懸命にそれぞれの道を模索していた。超富裕層のオーダーに応えてみせるプライベート・バンキングの旗手・高梨勝。子育てに奮闘しながらも顧客から逃げない新宿西支店のフィナンシャル・アドバイザー南野治子。この国に誇りを取り戻すため、金融動乱に立ち向うバンカーたちの奮闘を描く白熱のビジネス小説! TBS日曜劇場「集団左遷!!」原作で話題の江波戸哲夫が新時代の銀行マンたちを描く!
  • カメラ常識のウソ・マコト デジカメ時代の賢いつきあい方
    3.0
    どうすればカメラを使いこなせる? 平凡な写真から抜け出すには? 巷で言われている「常識」にとらわれていると、思い通りの写真はなかなか撮れないもの。レンズや露出など、カメラのしくみからデジカメ時代に必要な画像処理の知識、そして撮影における構図や目線の誘導まで、カメラと写真の「真実」をすべて教えます。
  • フィリピン新人民軍従軍記
    -
    いまなお活動を続ける共産ゲリラ「フィリピン新人民軍」。宗教、民族、階級闘争……、テロリズムを生む様々な問題を内包したこのゲリラに従軍し、その実態を克明に記録した衝撃作! 80年代前半、マルコス政権下で虐げられる住民たちの素顔に接し、その喜怒哀楽に潜むナショナリズムを鮮明に描く。戦後の東南アジアにおける対日感情の真実と、その微妙な変貌をも浮き彫りにした著者渾身のデビュー作。
  • ゲノムサイエンス ゲノム解読から生命システムの解明へ
    3.7
    ポストシーケンス時代のゲノム科学。ヒトゲノムの完全解読に成功したゲノム科学は、生命システムの解明という壮大な目標を掲げて新たなるステージに進みつつある。ゲノム解読によって、何がわかり、どんな課題が残されたのか? 日本のゲノム研究を牽引してきた第一人者がヒトゲノム計画を総括するとともに、1000ドルゲノムプロジェクト、メタゲノム解析などの、新しいゲノム科学の未来を展望する。(ブルーバックス・2007年5月刊)
  • 続 オーディオ常識のウソ・マコト デジタル時代の「よい音」の楽しみ方
    3.8
    パソコンがあれば、自分だけの「よい音」が追求できる! デジタルオーディオの時代に知っておくべき常識を伝授。音楽を購入する際にネットからの「ダウンロード」が一般的になるなど、音声分野のデジタル化が進み、パソコンの機能を生かせば、大がかりな機器がなくても「よい音」を追求できるようになった。そこで、デジタル録音ソフト、アンプ、スピーカー、携帯音楽プレーヤーなどを取り上げ、音声出力のしくみ、パソコンを使った音質の検証法、そして賢い使い方をわかりやすく紹介する。●「ボリュームコントロール」はミキシングアンプになる ●「サウンドレコーダー」でサンプル録音を試してみよう ●パソコン用スピーカーを使って、手軽にサラウンドが実現 ●オンボードのサウンドカードでオーディオ回路の実験に挑戦 ●激安マイクを併用してスピーカーの周波数特性をチェック ●音声信号解析ソフトで携帯音楽プレーヤーの性能を調べよう (ブルーバックス・2008年3月刊)
  • がんはなぜ生じるか 原因と発生のメカニズムを探る
    4.0
    がん研究の歴史と混沌とした現状を、整理分類して解説する。がん研究の歴史と最新成果! がんに関する情報が溢れているが、それらの多くは、整理されないまま断片的に提供されている。本書では、何ががんをつくり、それがなぜがんをつくるかを整理分類して説明した。発がんについて正しく理解するための1冊。(ブルーバックス・2007年12月刊)
  • ダイヤモンドの科学 美しさと硬さの秘密
    4.0
    最も硬い物質ダイヤモンドは、どのようにして磨くのでしょうか? 「ダイヤモンドは炭素からできている」誰でも知っていることですが、では「なぜ物質のなかで最も硬いのか」「なぜ最も輝くのか」を知っていますか。宝石の基礎知識を織りまぜながら、宝石の王ダイヤモンドの秘密を探る。(ブルーバックス・2006年5月刊)
  • 暗記しないで化学入門 無機化学編 酸化還元でわかる無機化学
    4.5
    電子のやり取りを見れば、無機はわかる。「電子のやり取り=酸化還元」が無機化学を理解する鍵だ! 「電子のやり取り」のことを、化学では「酸化還元」と言います。暗記するしかないと思っていた無機化学は、実は「電子のやり取り=酸化還元」で、その大部分を、すんなり理解することができるのです。化学の「理屈と面白さ」がわかる、絶好の入門書。(ブルーバックス・2006年3月刊)※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 史上最強の実践数学公式123 読んで使える数学公式集
    -
    読みながら公式の意味と使い方をマスターできる。センター試験では、限られた時間の中で問題を正しく、速く解くという苛酷な作業が要求されます。羅列された公式をただ問題に当てはめるのではなく公式の本来持っている機能や働きを理解して使うことで、より公式の力が発揮できるようになるのです。入試問題の対策と攻略に役立つ公式集の決定版。(ブルーバックス・2009年12月刊)※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 新 材料化学の最前線 未来を創る「化学」の力
    4.0
    分子・原子レベルで設計する先端材料の世界。磁石で浮かべてつくる完全な球、老化を抑える人工酵素、超高密度記録ハードディスク、光の反射が起こらないモスアイ構造など興味深い21テーマを厳選して紹介。さまざまなアイデアを駆使して分子1個、原子1個を操る材料化学は、我々の未来を大きく変える。(ブルーバックス・2010年7月刊)
  • 科学・考えもしなかった41の素朴な疑問 突飛なようで奥が深い!
    3.6
    ちゃんと答えられますか? なぜ空気は積もらないの? 読めば世界が変わって見える! 「えっ」思わず絶句する41の疑問があなたを「科学アタマ」にする! ●なぜ空気は積もらないの? ●乾電池は使うと軽くなるの? ●なぜ深海魚は水圧に押しつぶされないの? ●海岸に打ち寄せる波はどうやって帰るの? ●なぜ石油は中東でばかりたくさん出るの? ●なぜタコ墨のスパゲティはないの? ●なぜ熱が出ると寒気がするの? (ブルーバックス・2008年9月刊)※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 新しい航空管制の科学 宇宙から見守る「空の交通整理」
    4.0
    この10年で航空管制は大きく変わりました。人工衛星を利用して空の道を作り、交通整理をすることで、かつて四国ほどの広さに1機しか飛べなかった空に、いまやその3倍以上が航行できるようになっています。本書では、宇宙技術を利用した最新の航空管制システムの全貌を、航空管制の原則や設備・装置、管制官とパイロットのやりとりなども交えて紹介します。(ブルーバックス・2015年5月刊)
  • 前頭葉は脳の社長さん? 意思決定とホムンクルス問題
    3.6
    どうやって脳から意思が生まれるのか? 知性を司り、人を人たらしめているといわれる前頭葉は本当に脳の中でいちばん大事な領域なのか。脳の中に住んでいて意思決定を行うと考えられている小人=ホムンクルスの正体は前頭葉なのか? 最新の研究成果から前頭葉神話を検証し、私たちの「意思」の脳内メカニズムに迫る。(ブルーバックス・2007年3月刊)
  • 暗黒宇宙の謎 宇宙をあやつる暗黒の正体とは
    3.5
    観測されない宇宙のダークサイドに迫る。私たちに見えている宇宙の質量は宇宙全体の数パーセントにすぎない。残りは「暗黒物質」、「暗黒エネルギー」と呼ばれる正体不明なもので満ち溢れている。宇宙にはびこるさまざまな「ダーク」暗黒星雲、星間ガス、ブラックホールなどの実体を検証しながら、宇宙の誕生と進化を支配し、宇宙の運命をあやつる黒幕の正体を突きとめる。(ブルーバックス・2005年10月刊)※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 国際宇宙ステーションとはなにか 仕組みと宇宙飛行士の仕事
    3.8
    地上400kmの宇宙に浮かぶサッカー場と同じサイズの巨大な駅(ステーション)。2010年に完成予定の国際宇宙ステーション(ISS)は、6名の宇宙飛行士が長期滞在しながら実験や観測ができる、人類初の巨大な宇宙実験施設です。日本人で初めて長期滞在する若田宇宙飛行士が、ISSの仕組み、宇宙飛行士の衣食住、訓練などを、自らの体験を通して興味深く語ります。(ブルーバックス・2009年2月刊)
  • 富士山噴火 ハザードマップで読み解く「Xデー」
    4.0
    宝永噴火から300年、いま「その日」が来たら? 江戸時代以降、不気味な沈黙を続ける日本最大の活火山、富士山。もしも現代のハイテク社会が噴火に見舞われたら? 新幹線は? コンピュータは? 人体への影響は? 火山灰、溶岩流、火砕流、山体崩壊など猛威の全貌を予測して防災に役立てる「ハザードマップ」の解読法とともに、知られざる富士山の「正体」もわかる決定版! 富士山ハザードマップをカラーで多数収録!
  • 食べ物としての動物たち 牛、豚、鶏たちが美味しい食材になるまで
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「和牛」と「国産牛」……この違いがわかりますか? はじめて知る「畜産」のはなし。極上の霜降り肉はどうやって作られるのか。ブロイラーはどんな一生をおくるのか。肉豚は何カ月で食べ頃になるのか。人間の飽くなき欲求に翻弄され、過酷ともいえる大仕事を強いられている家畜たちの物語。(ブルーバックス・2001年8月刊)
  • 誰が本当の発明者か 発明をめぐる栄光と挫折の物語
    3.3
    発明の歴史は「人と金と裁判の歴史」だった。技術開発史を彩る発明者たちの本家争い。●エジソンは白熱電球の25番目の発明者!? ●ワットは単なる改良家!? ●アークライトは発明の盗人!? ●2時間差でベルに敗れた男とは!? ●高峰譲吉はなぜ「発明者」になれなかったか!? ●青色発光ダイオードの本当の発明者に決着!? 赤崎勇、天野浩、中村修二――2014年のノーベル物理学賞の受賞で世界が認めた! 世界を変えた偉大な20の発明の謎に迫る!
  • HSPと分子シャペロン 生命を守る驚異のタンパク質
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 タンパク質を守り、タンパク質を育む「タンパク質」。生命を脅かすあらゆるストレスからタンパク質を守り、誕生から、機能を失い分解されるまでタンパク質のために健気に働く「タンパク質」それが、HSPであり分子シャペロンだ。生命が40億年かかって手に入れたナノレベルのこの驚くべきシステムを解説し、創薬へのチャレンジまでを紹介する。(ブルーバックス・2012年6月刊)
  • 女の一生の「性」の教科書 女医が伝えたい「知っておくべきこと」
    4.5
    女性がいだく、自分の体に起きる変化への戸惑い。男性がいだく、女友達、妻、娘の解せない謎。みんなの疑問の答えはこの本の中に! 知っておくべき「大切なこと」。思春期から妊娠や出産、やがて訪れる更年期。セックスのときの多彩な反応。さまざまに変化する女の性の精緻な仕組みと、それゆえの喜びや悩み。女の一生を支配する「性」のありようを学ぶ。(ブルーバックス・2012年2月刊)
  • 図解 テレビの仕組み 白黒テレビから地上デジタル放送まで
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 テレビは、撮影・伝送(放送)・受信の最新技術から成り立つ最も身近で高度なテクノロジー・システムです。アナログ放送が終了し、地上波放送もデジタル化された現在、テレビに関するテクノロジーは衛星デジタル、地上デジタル、CATV、ワンセグ、さらにはディスプレイも、液晶、プラズマと多岐にわたっています。本書は、この高度なシステムの全体とそれを構成する技術をその原理から、わかりやすく解説します。(ブルーバックス・2011年9月刊)
  • 鍵穴ラビリンス
    3.7
    ご存知ですか? 物語は圧縮すると結晶になるのです。ここに収められたのは56の短い物語。一つ一つは小さく、だけど、それぞれがキラキラ輝いています。ほら、鍵穴からそっとのぞくと、そこには目もくらむラビリンスが! 伝説のショートショート作家・星新一氏の遺志を継ぐ、稀代の異才・江坂遊、ノベルスについに登場!!
  • 昔話の深層 ユング心理学とグリム童話
    3.9
    人間の魂、自分の心の奥には何があるのか。"こころの専門家"の目であのグリム童話を読むと……生と死が、親と子が、父と母が、男と女が、そしてもう1人の自分が、まったく新しい顔を心の内にのぞかせる。まだまだ未知に満ちた自分の心を知り、いかに自己実現するかをユング心理学でかみくだいた、人生の処方箋。
  • 上手なミステリの書き方教えます
    3.0
    彼女と出会わなければ俺は脳内で幸せに生きていられたのに! 前人未到なほど前途多難な恋がはじまる。友だちもいない、女にもまったくもてない。唯一仲よくしてくれていた大切な妹は、暴漢に撃たれ、意識不明の重態。心和むのは、自分の部屋でガンプラを作っているときくらい……。不幸の女神に愛された男、八木剛士の前人未到なほど前途多難な恋。やっと訪れた「青春」が剛士にもたらすものは? 結末圧倒的感動必読!!
  • 放射線利用の基礎知識 半導体、強化タイヤから品種改良、食品照射まで
    3.5
    暮らしと放射線の意外なかかわり。レントゲン教授が放射線を発見して百余年。日本での放射線利用は9兆円の経済規模に達している。空港の手荷物検査にはじまり、半導体加工などの産業利用、医療器具の滅菌、診断と治療、食物の品種改良、ジャガイモの発芽防止など、私たちの身近で使われている放射線のメリットとデメリットをやさしく解説。放射線利用の入門書。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 謎解き・人間行動の不思議 : 感覚・知覚からコミュニケーションまで
    4.7
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 テストでわかる人間の不思議な能力と行動! 人ごみの中で自分の名前だけを聞き取ったり、見えない線が見えたり、つり橋で出会った人を好きになったり、人間の不思議な行動とその能力を例題を通して解説する。(ブルーバックス・2009年10月刊)
  • 新装版 パズル・物理入門 : 楽しみながら学ぶために
    4.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 疑問こそ創造の母である。空はなぜ青い? そしてなぜ黄色であってはいけない? 太陽がちょうちんなら空はまっ暗なはず……。空のまま立てると倒れ、ほどよく水を入れると立ち、口いっぱいまで水をつめると再び倒れる。この木の壺の構造は? (ブルーバックス・2002年8月刊)
  • 梅里先生行状記
    3.0
    梅里先生とは徳川光圀のこと。政務を離れ、西山に隠棲する光圀を称ぶにふさわしい。だが光圀、けっして閑日月ではなかった。終生の事業、大日本史の修史をつづける一方、炯々たる眼光をもって世情を睨む。浮華な元禄の世、その上に立つ将軍綱吉、寵臣柳沢吉保。光圀にとって苦々しいのは、その柳沢と藩老藤井紋太夫とが手を結んでいることだった。光圀の周辺には、不気味な動きがある。黄門漫遊記からはうかがい知れぬ水戸光圀の実像を描く秀作。
  • 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX ~The Laughing Man~(1)
    完結
    4.4
    時は西暦2030年。超高度ネットワーク社会で凶悪化するサイバーテロや電脳犯罪に対抗すべく、政府は非公認の超法規特殊部隊・公安9課(通称:攻殻機動隊)を組織した。そんなある日、公安9課に所属するトグサに刑事時代の同僚から一本の電話が入る。これは6年前発生した企業テロ事件「笑い男」事件につながるものだった……。『攻殻機動隊S.A.C.』の代名詞ともいえる「笑い男事件」シリーズが、ついに幕を開ける!!
  • 攻殻機動隊ARISE ~眠らない眼の男 Sleepless Eye~(1)
    完結
    4.2
    『攻殻』最新シリーズ始動!! 戦闘型サイボーグのバトーが、まだレンジャー部隊で活躍していた時代。内戦がつづくクザン共和国に外務大臣救出の任務を帯びて送り込まれたバトーが、ある女性と出会う。501機関所属の草薙素子。それは、攻性部隊「攻殻機動隊」が誕生するきっかけとなる運命の出会いであった。
  • 絆

    3.8
    1巻1,037円 (税込)
    「康平、銀行には勝てんよ。金を返すまではね」。丹波から身一つで出てきた森沢康平は愛知で染色業を営む矢井田と出会い、かつて「ガチャ万」と言われた繊維業界で働くことになる。昭和から平成、日本経済が大きく動いたとき、同郷の幼なじみ、大手銀行に勤める治夫と再会し――。走り続けた男たちの物語。
  • ZUCCA×ZUCA(1)
    完結
    4.2
    全10巻1,037円 (税込)
    業界初!? ヅカオタ(宝塚オタク)漫画!! 『休日はひたすら観て読んで作って踊る』『己の出世よりもタカラジェンヌの退団公演を優先する』『紫をかたくなにすみれ色と呼ぶ』などなど、宝塚好きなら激しく同意なヅカオタあるある満載! ヅカオタの人はもちろん、宝塚に興味がない人も、『ソーラーパワーを か・ん・じ・て !!』 レッツ・エンジョイ・ヅカライフ。
  • 誰も書けなかった石原慎太郎
    4.7
    なぜ、彼はこの半世紀、人びとの関心を集め続けてきたのか。「男が惚(ほ)れる男」だった父・潔と、「日本で最も愛された男」と言われた弟・裕次郎へのコンプレックスから、新銀行東京問題までを徹底取材。大衆の心にひそむ欲望を、無意識に、しかし過剰なまでに映し出す鏡であり続けてきた慎太郎の本質を暴く! (講談社文庫)
  • 山猫の夏 【新装版】
    4.1
    船戸冒険小説の原点(ブラジル篇)。ブラジル東北部の町エクルウは、アンドラーデ家とビーステルフェルト家に支配されている。両家はことごとに対立反目し、殺し合いが絶えない。そんな怨念の町に、<山猫(オセロット)>こと弓削一徳(ゆげいっとく)がふらりと現れた。山猫の動く所、たちまち血しぶきがあがる。謎の山猫の恐るべき正体はいつ明かされる? 南米3部作第1弾。 (講談社文庫)
  • 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(1)
    4.4
    1~5巻1,037円 (税込)
    全世界待望! 新生「攻殻機動隊」! ――高級料亭でロボット芸者が外務大臣たちを拘束する事件が発生した。指揮権を掌握した超法規部隊・公安9課は瞬時に人質を救出するが、事件の裏には犯人の恐るべき陰謀が隠されていた!! 狡猾な犯人と精鋭集団・公安9課の戦いを描いたサスペンスアクションの1stシリーズ。「外務大臣拘束事件」編を完全収録!!
  • キャパになれなかったカメラマン ベトナム戦争の語り部たち<上>
    -
    生き生きと躍動していた仲間の記者、カメラマンたちが、突然骸(むくろ)になる。沢田教一、一ノ瀬泰造、盟友テリー・クー……。戦場という極限状況の中で、出会い、競い、励まし合いながら成長した若者たち。戦争の真の姿を伝えようとした、著者と仲間たちの、血と涙の従軍記。第40回大宅荘一ノンフィクション賞受賞作。 (講談社文庫)
  • 日本仏教再入門
    値引きあり
    3.0
    昨今、仏教研究は進展を見せ、従来の常識は大きく書き換えられつつある。 「日本仏教」とは何かから説き起こし、古代から中世の仏教の思想と歴史の流れを、聖徳太子・空海・法然・親鸞・道元・日蓮などをキーに解き明かしていきます。 そして、明治維新以降、西洋の文明に触れて大きな変貌を遂げた日本仏教が、日本の近代社会の中で果たしてきた役割を改めて問い直します。廃仏毀釈に始まり、日清・日露戦争を経て、大正デモクラシー、日中戦争から第二次世界対戦を経験する中で、仏教は重要な位置を占めています。戦後復興、そして大震災などに対して、実践としての仏教があらためて登場しつつある現状の意味を問うていきます。 また、日本仏教の深層にある思想的、歴史的な背景を読み解いていきます。葬式仏教にどのような意味があり、どのような思想を背景にしているのか。日本仏教のおおきな特色となっている「大乗仏教」の起源を探ります。また神と仏の関係を、中世の神仏習合に遡って、読み解き、仏教が日本の思想や哲学に与えた影響を検証していきます。 本書を読めば、日本仏教の思想と歴史の概観と肝要なポイントがすべてわかる、格好の入門書です。 *本書は、『日本仏教を捉え直す』(放送大学教育振興会)を底本に、大幅な加筆(第二章 1最澄の生涯と思想)と改稿をし、改題しました。 【目次】 はじめに 「日本仏教」という問題 第一章 仏教の展開と日本 序説 第二章 仏教伝来と聖徳太子 日本仏教の思想1 第三章 空海と最澄 日本仏教の思想2(頼住光子) 第四章 法然・親鸞と浄土信仰 日本仏教の思想3 第五章 道元と禅思想 日本仏教の思想4 第六章 日蓮と法華思想 日本仏教の思想5 第七章 廃仏毀釈からの出発 近代の仏教1 第八章 近代仏教の形成 近代の仏教2 第九章 グローバル化する仏教 近代の仏教3 第十章 社会活動する仏教 近代の仏教4 第十一章 日本仏教と戒律 日本仏教の深層1 第十二章 葬式仏教 日本仏教の深層2 第十三章 神仏の関係 日本仏教の深層3 第十四章 見えざる世界 日本仏教の深層4 第十五章 日本仏教の可能性 まとめ 学術文庫版あとがき
  • 藤原道長 「御堂関白記」 (上) 全現代語訳
    値引きあり
    5.0
    1~3巻1,039~1,078円 (税込)
    平安時代最大の権力者・藤原道長が、絶頂期に記した日記を読む! 『御堂関白記』は、平安時代中期いわゆる摂関政治の最盛期を築いた藤原道長の日記である。 長徳元(995)年、30歳で関白に准じる職・内覧に任じられたときから始まり、豪放磊落な筆致と独自の文体で描かれる宮廷政治と日常生活の様子が記されている。 平安貴族が活動した世界とはどのようなものだったのか。 自筆本・古写本・新写本などからの初めての現代語訳。
  • 独立のすすめ 福沢諭吉演説集
    値引きあり
    3.5
    speechを「演説」と訳したのは福沢だった。 そして福沢自身、抜きん出た名演説家だった。 日本の近代化・文明化のためには、独立した個人が自らの思想を大いに論じ合わなければならない。 明治という時代が大きく動き出す中で、日本のよりよき未来を、熱く巧みな弁論で語り尽くした、その記録。 著作で見せるのとはひと味違う、福沢のライブ感溢れる言葉が、時代を超えて日本人の心を撃つ! 今日における福沢の思想史的再検討をリードする編者が、残されている速記録や原稿から「名演説」を厳選し、わかりやすい解説を付して編集した、画期的演説集。 【本書より】 日本世界をもっとわいわいとアジテーションをさせて、そうして進歩するように致したいと思う。それが私の道楽、死ぬまでの道楽。何卒皆さんも御同意下さるように。 【主な内容】 第一章 「演説」と「交際」の創始  演説はなぜ必要か/政府の専制から人民の政府 など 第二章 実業界へ出でよ  智識交換・世務諮詢に不景気なし/道徳は説くのではなく示せ など 第三章 立憲国家の国民へ向けて  経済学芸への注意を怠るな/学問に凝る勿れ など 第四章 個人の独立、国家の独立  銭は「人生独立の母」なり/政論の下戸となるな/学者は飼い殺せ など 第五章 次世代へのメッセージ  老却せる老生からの勧告/排外主義と自尊自大の戒め など 編者解説
  • 占領期 首相たちの新日本
    値引きあり
    4.0
    吉野作造賞受賞作 「亡国の再生」に挑んだ5人の首相たち 敗戦2日後に誕生した東久邇内閣を皮切りとして、7年後の占領統治の終焉までに、幣原、吉田、片山、芦田、再び吉田と5人の首相、6代の内閣が生まれた。眼前には、非軍事化、民主化、食糧難、新憲法制定等、難問が山積する。占領という未曾有の難局、苛烈をきわめるGHQの指令のもとで、日本再生の重責を担った歴代首相たちの事績と人間像に迫る。 本書は占領下で重い荷を負った「首相たちの新日本」を再現せんとする試みである。戦後日本の再生のドラマを、通史的に描くのではなく、5人・6代の首相たち(吉田のみ再度、政権についた)が、何を想い、何を資源として、この地に堕ちた国を支え上げようとしたか。そして何に成功し、何に行き詰まったか。「人とその時代」を6つ重ね合わせるスタイルで描こうとの試みである。――<本書「まえがき」より> ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 阿蘭陀通詞
    値引きあり
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 〈ことば・情報・交易を一手に担う! 江戸と西洋を繋いだ知られざる異才たち〉 江戸時代にあって、唯一の西洋世界との窓口となった、長崎・出島。 そこで、難解なオランダ語を身につけ、通商・外交の現場で一心に働く者たちがいた。 彼らはどのような出自で、いかに学び、職務を務め、“西洋近代”に対峙したか。 歴代の通詞たちの顔ぶれ、通日の語学学習と実務のディテールを、膨大な資料を博捜した著者ならではの解像度で一望。 蘭学史研究の第一人者が、彼ら「阿蘭陀通詞」の実像を丹念に探り出す! 江戸時代の国際交流を深く知りたいひと必携の書。 ■本書より  大航海の時代、波濤を乗り越えて現われた南蛮人。全く異質のヨーロッパ文化を運んできた。一転、鎖国と呼ばれた時代を迎えても、その流入は、変わることはなかった。日蘭貿易で継続されていたからである。もたらす担い手が替わっただけだったのである。しかし、「ことば」のうえでは大転換がみられたのである。 「ことば」としては、南蛮人の用いる主としてポルトガル語から、紅毛人の使用するオランダ語への転換であった。来日の南蛮人は難解な日本語の習得に努め、布教と貿易に従事した。日本で南蛮文化の開花をみた。一転して、禁教と密貿易厳禁の政策に転換、その維持、存続のために、来日のオランダ商人には日本語の習得を許さず、替わってわが方がオランダ語の用意をしなければならなくなった。これは、当時の日本人にとっては大転換であった。  本書では、右にみえた転換によって必要となったオランダ語の通訳官「阿蘭陀通詞」の実態追究に努めることにしたいと思っている。 ■本書の内容 I 阿蘭陀通詞とオランダ語  一 実務が育てる語学  二 南蛮から紅毛へ、語学条件の大転換  三 阿蘭陀通詞の養成 II 長崎の阿蘭陀通詞  一 通詞採用の任命と辞令  二 職階と役料  三 職務と加役  四 通詞会所と通詞部屋  五 異国船と通詞 III 江戸の阿蘭陀通詞  一 江戸番通詞の参府御用  二 参府休年出府通詞の参府御用・  三 天文台詰通詞の御用と私用  四 江戸からの出張通詞 IV 多才で多彩な阿蘭陀通詞たち ※本書の原本は、2016年に『江戸時代の通訳官 阿蘭陀通詞の語学と実務』として吉川弘文館より刊行されました。
  • 自分史の書き方
    値引きあり
    3.5
    これからの人生(セカンドステージ)をデザインするためになにより必要なのは、これまでの人生(ファーストステージ)を見つめ直すことである。そして、そのための最良の方法は自分史を書くことである。 2008年、シニア向けコースとして開講された「立教大学セカンドステージ大学」。著者が受け持った「現代史の中の自分」には数十人のシニア世代の受講生が集まった。 自分史を書かないと自分という人間がよくわからないはずだという信念に基づく本書は、自分の年表を作ること、なにを書くべきか、長い文章を書き続けるコツなど、自分史にまとめるための実践理論を軸に、それに応えた受講生たちの自分史を引用しながら、世の中の広い読者に向けた1冊。
  • 鎌倉と京 武家政権と庶民世界
    値引きあり
    4.0
    中世とは、地方武士と都市庶民の時代だった。武士擡頭の契機となった保元の乱に筆を起こし、源頼朝とその前後の政治史をふまえて読み解く、一貫した歴史の視座。生活の場(都市・農村・家)と、その場での営為(芸能・文学・宗教・政治)から明かされる、自我がめざめた「個」の時代の相貌。十二世紀後半から十四世紀前半にかけての中世像が鮮やかに甦る。
  • 天皇と和歌 国見と儀礼の一五〇〇年
    値引きあり
    5.0
    1500年に及ぶ天皇と和歌の「多彩で強固な関係」を通観する。『万葉集』の巻頭、少女への恋心を歌う雄略天皇の作に読み取れる、敵対者との抗争。平安時代から編まれた21もの勅撰集。戦国乱世の「古今伝授」。幕末の尊王運動への影響。明治天皇は、厖大な数の歌を詠むことで「国民国家の元首」となり、日米開戦を目前にした昭和天皇は御前会議で祖父の御製を読み上げた。「和歌」という視点から描く、異色の「天皇の歴史」。
  • シドモア日本紀行 明治の人力車ツアー
    値引きあり
    3.7
    人文地理学者で無類の親日家のE・R・シドモアは、ポトマック河畔の桜植樹の立役者でもあった。明治17年の来日以降、たびたび日本を訪れ、人力車で全国各地を駆け巡り、鋭い観察眼で明治中期の日本の世相と姿を生き生きと映し出す。自然と共に生きる日本の歳事伝統と日本人の優しい心。日本を愛したアメリカ女性の描く日本印象記の傑作。(講談社学術文庫)
  • シン・関ヶ原
    3.8
    私たちが知っている「関ヶ原の戦い」とは、江戸時代に各地で編纂されたさまざまな史料を、明治になってから帝国陸軍参謀本部が集約し、再構築したものである。 そして、これをもとに「国民的作家」司馬遼太郎が創作した長編歴史小説『関ヶ原』によって、日本人の「関ヶ原像」が決定づけられ、いまもなお、多くの人々を魅了しつづけている。 しかし近年、インターネットやSNSの普及にともない、大学などに属さない在野の歴史研究家によって新たな一次史料が次々に発掘され、それらについての情報交換が盛んになったことで、従来の「歴史」が次々に書き換えられるようになってきた。なかでも関ヶ原の戦いは、ほぼすべての「通説」が否定されるという「異常」ともいえる状況を呈している。もはやこの戦いにおいては、教科書に書かれていることさえ幻想にすぎないのだ。 本書は、現在の関ヶ原合戦研究におけるトップランナーである著者が、1600(慶長5)年9月15日に美濃の関ヶ原で起こった戦闘の経緯について、当時、徳川家康をはじめとする諸将の間でかわされた170通余りの書状を読み解くことで、新説を提起するものである。この新説は、従来の通説のようにドラマティックな展開をともなうものではない。「司馬関ヶ原」が脳裏深くに焼きついている人は、少なからず抵抗をおぼえるかもしれない。 しかし、だからといって私たちは、この新しい「関ヶ原」を拒むことはできない。日本の中世の終焉も、江戸幕府の成立と近世の幕開けも、この「関ヶ原」を受け入れずに考えることは、もうできないのだ。 【本書が提唱する、おもな新説】 関ヶ原の戦いは「天下分け目の決戦」ではなかった! 徳川家康はすでに天下人だった! 石田三成は西軍の首謀者ではなかった! 小早川秀秋は合戦中に裏切っていない! 東西両軍は開戦前に和睦していた! 両軍の合計は3万ほどだった! 【これらもすべてフィクションだった!】 秀吉死後の豊臣政権を運営したのは「五大老五奉行」  石田三成と直江兼続による徳川家康挟撃の謀議 福島正則が徳川家康に忠義を誓った「小山評定」 もともと低かった毛利輝元の戦闘意欲 関ヶ原に結集したのは両軍合計15万 家康が小早川秀秋の離反を催促した「問い鉄砲」 秀秋の裏切りによって壊滅した大谷吉継勢・・・・・・… 「新しい関ヶ原」が、この一冊から始まる!
  • 自壊する保守
    4.0
    緊急出版 安倍元首相の死からわずか3年 なぜ自民党はかくも凋落したのか? 長らく日本を支配してきた自民党政治が揺らぎつつある。参院選の結果を受けて、今後の政治状況はどう変わっていくのか? 第一線で活躍してきた政治ジャーナリストが混迷を続ける政治状況を読み解く「政治ミステリー」 「戦後レジーム」の破壊の先に待ち受ける未来とは 本書の内容 はじめに 第1章 安倍晋三の「遺産」 第2章 「新たな保守」の正体 第3章 戦後レジームと岸信介 第4章 保守本流の崩壊 第5章 アベノミクスと奇跡の復活 第6章 歪められた言語空間 第7章 保守の終焉 終章 「戦争実感」の喪失と「行き過ぎ」への警鐘
  • ほんとうの中国 日本人が知らない思考と行動原理
    3.9
    中国人は何を考え、どう行動するのか? 日本を代表する中国ウォッチャーが鋭く答える。 中国人と日本人。なにかとすれ違う背景には、日本人が知らない中国人特有の思考と行動原理が背景にあった。 ・大陸が生み出す研ぎ澄まされたリスク感覚 ・勝者がすべてを総取りする「超」弱肉強食社会 ・日常生活は、他者との絶え間ない「闘争」 ・中国人は性悪説で考える。騙すの悪いのではなく、騙される方が悪い ・すべてにおいて「カネ」優先。お金は「自分の命」と同等かそれ以上 ・「愛社精神」「絆」は、中国人には理解できない 本書の構成 目 次 プロローグ 第一章 中国の骨格である基本原理 1・1 島に住む日本人と大陸に住む中国人 1・2 大きいものへの憧れ 1・3 大ざっぱな気質 1・4 中原の民 第二章 孤独で寂しく、不安な中国人 2・1 「孤独な中国人」と龍 2・2 ハイリスク社会 2・3 不信の「DNA」 2・4 「我」の概念 2・5 無関心社会 第三章 負け犬に同情は不要 中国残酷ものがたり 3・1 「一人勝ち」社会 3・2 即断即決のトップダウン 3・3 誰もがトップを目指す 3・4 「逃げる・かわすというDNA」 第四章 中国人は何を信じているのか 4・1 三つの口 4・2 「カネ教徒」 4・3 変形した仏教 4・4 儒教は宗教ではない 4・5 ナチュラルな道教 第五章 中国を動かす「国家の論理」 5・1 「武」の概念 5・2 皇帝制度と中国式民主 5・3 中華思想と冊封体制 5・4 漢方外交 第6章 中国人は一つではない 6・1 中華料理にみる多様性 6・2 出身地が変われば人も変わる(北方編) 6・3 出身地が変われば人も変わる(南方編) 6・4 埋めがたい世代間ギャップ 6・5 Z世代の現実 6・6 日本は中国人の「逃避地」である プロローグ 参考文献
  • なぜ社会は変わるのか はじめての社会運動論
    4.2
    社会はひとりでに変わっていくわけではない。そこには必ず「変えた」人たちがいる。 デモにストライキ、不買運動…社会運動はどのようにして起きるのか。 気鋭の社会学者による、日本初となる社会運動論の入門書! 【目次】 第一章 社会運動とはなにか 第二章 集合行動論  人々は怒り・不平・不満から立ち上がる? 第三章 フリーライダー問題から資源動員論へ  資源と組織が運動を制する 第四章 政治過程論/動員構造論 既存のつながり、政治側の動向、「成功しそう」と思えるかどうか 第五章 政治的機会構造論  政治の側の「聞く耳」を計測する 第六章 フレーム分析  社会運動の「伝え方」と「受け取り方」 第七章 新しい社会運動論  マイノリティによる私的な領域を通じた運動 第八章 社会運動と文化論  資源でも組織でも政治的機会でもなく 第九章 2000年代の社会運動論  MTTの理論と経験運動論 第十章 社会は社会運動であふれている
  • 世界が始まる朝に海を見た
    無料あり
    5.0
    全1巻0~1,045円 (税込)
    海が綺麗に見える臨めるこの町で、酒癖の悪い父親とふたり暮らしをしている碧。高校でも家でも、なるべく目立たぬようにと息を殺して過ごしていた日々だったが、ある日駅のホームでタバコを吸う湊と出会う。金髪にピアスといういかつい見た目に反して、お弁当屋で働く彼は、碧の食生活を見かねて「毎日お弁当を作ってくるから、俺の料理にコメントしてよ」と提案を持ち掛けて…? 海辺の町で出会ったふたりの、人生で一度きりの本気の恋物語。
  • 移動と階級
    3.3
    この世界には「移動できる人」と「移動できない人」がいる。 日本人は移動しなくなったのか? 人生は移動距離で決まるのか? なぜ「移動格差」が生まれているのか? 通勤・通学、買い物、旅行、引っ越し、観光、移民・難民、気候危機…… 日常生活から地球規模の大問題まで、移動から見えてくる〈分断・格差・不平等〉 独自調査データと豊富な研究蓄積から「移動階級社会」の実態に迫る! 【本書のおもな内容】 ●「移動は成功をもたらす」は本当なのか? ●半数弱は「自由に移動できない人間」だと思っている ●5人に1人は移動の自由さに満足していない ●3人に1人が他人の移動を「羨ましい」と思っている ●移動は「無駄な時間」なのか? ●移動は誰のものか?――ジェンダー不平等という問題 ●格差解消に向けた「5つの方策」とは?……ほか 【目次】 第1章 移動とは何か? 第2章 知られざる「移動格差」の実態 第3章 移動をめぐる「7つの論点」 第4章 格差解消に向けた「5つの観点と方策」 「移動」をもっと考えるためのブックリスト
  • 今日も事件が起きませんよう。
    5.0
    『あめつちのうた』 著者の最高傑作! 弱いのに、強い。 拳銃も持てない。逮捕もできない。 それでも、私たちを守ってくれる警備員たちの物語。 『あめつちのうた』 著者の最高傑作! トラウマを抱えた4人の警備員が守るもの。 「人間としてのプライド」 「最低限の生活」 「それは、もちろん正義」 「守りたいものなんて、とうになくしました」 人生に迷った者だけが見つけた答えとは? 6年前、3億円盗難事件を引き起こし、信用が失墜したサクラ警備保障株式会社。佐久良社長は経営立て直しの中過労で亡くなり、現在は息子の光輝と基輝が跡を継いでいる。父は何を守ろうとしていたのだろうか。そして、俺は何を守ればいいのだろうか。答えの出せない弟の基輝は、人事部次長として面接をすると最後に「あなたは何をまもりますか?」と尋ねるようになった。 過去、保護観察処分を受けながらも父のコネを使って警備員となった男。交通誘導をしている高齢男性。万引きGメンだったときの失敗がトラウマとなっている女性。戦死した画家の絵にとらわれている小説家。 4人の日々を見つめ、自分を顧み、基輝がたどり着いた守ることの意味とは――。 もう一度問います。 「あなたは何をまもりますか?」 本書は単行本『サクラの守る街』を改題し文庫化したものです。
  • まず、再起動。 ITサポート・蜜石莉名の謎解きファイル
    4.0
    蜜石莉名は業務委託の情報システム部員として、東京都内の文具メーカーで 働き出して2年が経った。莉名のデスクには今日も切れ目なくITサポートを 求める声が、リアルに加えてオンラインでも届く。 パソコントラブルの中には、なぜか謎をはらむ内容もあることに気づく莉名。 ーー私だけにできることを見つけられれば。という彼女の想いは・・・。 日常の謎を見逃さず、丹念に解決法を探る莉名は、人間関係のトラブルまでもコミットする。
  • 罪の硬度 警視庁捜査一課十一係
    3.6
    都内最高学府の博物館で口に鉱物が詰め込まれた男性の遺体が発見された。手首がワイヤーで縛られていることから、警視庁十一係は四ヵ月前、二ヵ月前の殺人事件との関連を疑い捜査に乗り出す。一連の事件の背後には「ゲームマスター」と名乗る教唆犯がおり、今回も関与しているとするとその犯人も闇から引きずりださなければいけない。教唆犯の目的はなんなのか!? 如月塔子はチームとともに事件の解明を目指す。
  • QED 恵比寿の漂流
    4.2
    対馬。海神の島、神の坐す島。数多の神社仏閣に守られるその島で起きた奇怪な殺人事件。一人目の被害者は皮袋に入れられていた。二人目は小舟に乗せられていた。共通するのは、首を切り落とされていたこと。三人目の被害者は発見時には息があり、「さいきょう、くぎょう」と言い残した。ダイイングメッセージに託された事件の真実と本質を膨大な知識と推理力で桑原崇が解き明かす!
  • キッザニア東京 完全ガイド 2025-2026
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 こども達が好きな仕事にチャレンジし、楽しみながら社会の仕組みを学ぶことができる「キッザニア東京」。このキッザニア東京の全パビリオンと、そこで体験できるアクティビティをすべて紹介するガイドブック。2022年10月に刊行し、好評だった本の改訂版です。  各パビリオンを仕事の内容から、「食べ物を作りたい!」「乗り物大好き!」など、7つのカテゴリーに分けて掲載。各パビリオンのページでは、仕事内容をはじめ、おすすめポイント、体験して持ち帰ることができる成果物、体験中に着るユニフォームも紹介しています。  そのほか、施設の全体マップやパビリオン早見表もあるので、とても便利です。年齢別のモデルコースもあり、計画を立てる時の参考になります。この本を読んで、より深くキッザニア東京を知ってから、現地に行ってみませんか?     ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 現代日本人の法意識
    4.1
    日本を震撼させた衝撃の名著『絶望の裁判所』から10年 元エリート判事にして法学の権威が、日本人の法意識にひそむ「闇」を暴く! 本書は、書名から明らかなとおり、日本人に根付いている「日本人特有の法意識」をテーマとする。私は、裁判官として三十三年間に約一万件の民事訴訟事件を手がけるとともに、研究・執筆をも行い、さらに、純粋な学者に転身してからの約十三年間で、以上の経験、研究等に基づいた考察を深めてきた。この書物では、そうした経験をもつ者としての、理論と実務を踏まえた視点から、過去に行われてきた研究をも一つの参考にしつつ、「現代日本人の法意識」について、独自の、かつ多面的・重層的な分析を行ってみたいと考える。 法学者・元裁判官である私が、法律のプロフェッショナルですら満足に答えられないような曖昧模糊とした「法意識」に焦点を合わせた一般向けの書物を執筆したのは、日本固有の法意識、日本人の法意識こそ、私たち日本人を悩ませる種々の法的な問題を引き起こす元凶の一つにほかならないと考えるからだ。 そればかりではない。意識されないまま日本人の心理にべったりと張り付いた日本的法意識は、日本の政治・経済等各種のシステムを長期にわたってむしばんでいる停滞と膠着にも、深く関与している可能性がある。その意味では、本書は、「法意識」という側面から、日本社会の問題、ことに「その前近代的な部分やムラ社会的な部分がはらむ問題」を照らし出す試みでもある。 この書物で、私は、日本人の法意識について、それを論じることの意味とその歴史から始まり、共同親権や同性婚等の問題を含めての婚姻や離婚に関する法意識、死刑や冤罪の問題を含めての犯罪や刑罰に関する法意識、権利や契約に関する法意識、司法・裁判・裁判官に関する法意識、制度と政治に関する法意識、以上の基盤にある精神的風土といった広範で包括的な観点から、分析や考察を行う。 それは、私たち日本人の無意識下にある「法意識」に光を当てることによって、普段は意識することのない、日本と日本人に関する種々の根深い問題の存在、またその解決の端緒が見えてくると考えるからである。また、そのような探究から導き出される解答は、停滞と混迷が長く続いているにもかかわらずその打開策が見出せないでもがき苦しんでいる現代日本社会についての、一つの処方箋ともなりうると考えるからである。
  • ブルーロック キャラクターブック EGOIST BIBLE VOL.1
    5.0
    作者・金城宗幸先生&ノ村優介先生完全監修の公式キャラクターブックがついに登場!! 新規書き下ろしのキャラクター・プロフィール情報や裏BLランキングとして楽しめる「なんでもBEST3」、金城先生&ノ村先生のスペシャルインタビューなど企画満載。第1話の初期ネーム原作、キャラクター初期設定イラストも収録。これさえ読めば『ブルーロック』情報が完全網羅の決定版!
  • ほんとうの日本経済 データが示す「これから起こること」
    4.0
    人手が足りない! 個人と企業はどう生きるか? 人口減少経済は一体どこへ向かうのか? なぜ給料は上がり始めたのか、経済低迷の意外な主因、人件費高騰がインフレを引き起こす、人手不足の最先端をゆく地方の実態、年間労働時間200時間減のワケ、医療・介護が最大の産業になる日、労働参加率は主要国で最高水準に、「失われた30年」からの大転換…… 10万部突破ベストセラー『ほんとうの定年後』著者がデータと取材で明らかにする、先が見えない今こそ知りたい「10の大変化」と「8つの未来予測」――。 【目次】 プロローグ――人手不足の先端を走る地方中小企業の実情 第1部 人口減少経済「10の変化」 変化1 人口減少局面に入った日本経済 変化2 生産性は堅調も、経済成長率は低迷 変化3 需要不足から供給制約へ 変化4 正規化が進む若年労働市場 変化5 賃金は上がり始めている 変化6 急速に減少する労働時間 変化7 労働参加率は主要国で最高水準に 変化8 膨張する医療・介護産業 変化9 能力増強のための投資から省人化投資へ 変化10 人件費高騰が引き起こすインフレーション 第2部 機械化と自動化――少ない人手で効率よく生産するために 建設 現場作業の半分はロボットと 運輸 自動運転は幹線輸送から 販売 レジ業務は消失、商品陳列ロボットが普及 接客・調理 デジタル化に伴いセルフサービスが広がる 医療 非臨床業務の代替と専門業務への特化 介護 記録作業から解放し、直接介助に注力する体制を 第3部 人口減少経済「8つの未来予測」 1.人口減少経済でこれから何が起こるのか 2.人口減少局面における社会選択
  • 空の構造 「中論」の論理
    -
    初期般若経典に、初めて論理的学説を与えた古代インドの名僧・龍樹(150-250、あるいは100-200)。主著『中論』は約450の偈、27の章から、あらゆるものの存在を否定しつくし、反対論者への反駁も執拗にして圧倒的だった。その非常に難解で、さまざまな解釈や誤解を生む古典的名著を、「聖なるもの」「俗なるもの」という2方向のヴェクトル概念を用いて、根気強く考察。インド哲学の泰斗が若かりし頃に記した、エネルギー溢れる筆致が、「俗」から「空」、「悟り」「聖なる世界」へ解脱の境地へと誘う! はじめに、より 現代に生きるわれわれにとって『中論』が何を教えるのか? 千数百年後のわれわれにまで、直截に伝わるほどの気迫を込めて、龍樹が追求したものはなんだったのか。 さまざまな領域、次元でさまざまな見解があり得るであろう。 しかし、どのような場合においても龍樹が言わんとしたところをできる限り正確に受けとめることから出発しなければならない。         (巻頭言要約) 目次 はじめに 第1章 『中論』における「聖なるもの」と「俗なるもの」 1 『中論』の歴史的位置 2 『中論』の思想的位置 3 『中論』における世俗と最高真理 第2章 「空」の構造 1 「俗なるもの」の構造 2 「俗なるもの」の否定(一) 3 「俗なるもの」の否定(二) 4 「俗なるもの」の否定(三) 5 「俗なるもの」の否定(四) 6 「俗なるもの」から「聖なるもの」へ 7 「聖なるもの」から「俗なるもの」へ 8 「俗なるもの」の聖化(一) 9 「俗なるもの」の聖化(二) むすび あとがき 学術文庫版あとがき 索 引 本書の原本は1986年11月、「空」の構造 『中論』の論理 として、第三文明社 レグルス文庫より刊行されました。

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