読み聞かせ 2年生 約7分
ニューヨークで暮らす日本人のゆめちゃんがハロウィーンのおまつりを楽しむ様子を通して、アメリカのハロウィーンが書かれます。
アメリカのハロウィーンの仮装はなりたいものになって良いということで、幼稚園のお友達も、豹、忍者、てんとう虫、クレヨン、サラダ、潜水艦などの仮装をしま
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ゆめちゃんとおかあさんの魔女の衣装は手作りです。
近所の個人のお家では「おばけやしき 入って!(haunted house come in)」という張り紙があって自由に入って楽しむことができます。
日本でもハロウィンがすっかり定着しているので、小学生に「アメリカの楽しみ方」を知ってもらうのによいかと思って読んだのですが、子供たちの反応が「ハロウィンなのにハロウィンに関係ない服を着て変」「おばけやしきなのに明るくておかしい(これは絵本の都合かと思いますが)」「かぼちゃのランプって、蝋燭が倒れたら火事になるじゃん」という反応でした。
そっかー、私のような年代ではハロウィーンは欧米のお祭りであり、欧米のニュースや映画で知ったのが最初で、そこから日本に入ってきてアレンジされたという印象なので、この絵本でアメリカではこんな楽しみ方といわれたらそうなんだね、って思います。そして近所の外国人の方が「1年の稼ぎはハロウィンに注ぎ込みます!!」と言って本格的な飾りやパーティをしているので、絵本に書いてある家の飾りやおばけやしきも想像できます。
しかし小学生にとってはハロウィンとは生まれたときからやっている日本のお祭りで、おばけの格好をするもの、というものだと認識しているし、ジャック・オー・ランタンも絵でしか知らないので、かぼちゃの中身を出して蝋燭を入れているということが分からない。絵本の都合でおばけやしきも可愛い。そこで本場アメリカの楽しみ方を「変だ」「おかしい」と感じるんですね。
(でも日本人のハロウィンの仮装こそ、アニメキャラや動物やお姫様とかが多いので、子供たちが「ハロウィンなのにおばけじゃなくて関係ない格好して変だ」という感想はちょっと意外だった)
大人としてはアメリカの楽しみ方がわかって読みやすい絵本でした。
そして「潜水艦」が「イエローサブマリン」のも面白かった。「せんすいかんの仮装」って、何で?と思ったけど、アメリカでは標準なのね。