あまんきみこの一覧
「あまんきみこ」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします!
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ユーザーレビュー
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古き良き日本のファンタジー作品という感じ。
日常の延長線にあるような不思議な世界がとても心地よく親和性が高い。
解説?で海外作品の批判をしてるのはちょっといただけないが
Posted by ブクログ
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大人も子供も教科書でおなじみ、『車のいろは空のいろ』シリーズの最新作の4冊目です!
挿絵は黒井健になりました(1から3の挿絵は北田卓史)。
巻末の作者あとがきでは、それぞれの話がどのようにして生まれたかが語られます。経験や思ったことが素敵なお話しにできる人ってすごいよなあ。
さあ、そらいろのタク
...続きを読むシー運転手松井さん、今日はどんなお客さんを乗せるのでしょう(*ノˊᗜˋ*)ノ
【きょうの空より青いシャツ】
うららかな春の日。松井さんは青い帽子をかぶったたぬきの子を乗せました。
松井さんと春の小さなお客さんとおはなしです。
【子ぎつねじゃないよ】
夜の公演で小さな子供たちが遊んでいます。こんな時間に?と思う松井さんに、一番上の女の子が言います。「人間のこどもたちが遊んでいるのを見て、私たちも遊びたいなって思っていたの」
【ゆめでもいい ゆめでなくてもいい】
松井さんの空いろタクシーが、とても悲しんでいるお客さんの夢に入っていくおはなし。
これから生きる希望になるような夢が見られたら。
ゆめでもいい、ゆめでなくてもいい。
【きこえるよ、〇】
ボールを追いかけてきた子だぬきちゃん。松井さんが「気をつけないとあぶないよ」と声をかけると、子だぬきは、わかったよ、というように頭の上で丸を作ったのです。
【ジロウをおいかけて……】
夜ひとりで道を歩いていた男の子を乗せた松井さん。男の子は「犬のジロウをさがしているの」と言います。
切なくて優しいお話。
【とにかくよかった】
雪の道に落ちていた茶色いくまのぬいぐるみ。
松井さんはぬいぐるみを探している親子をのせます。
あれ?あの男の子は、そしてあのぬいぐるみは…。
【春、春、春だよ】
松井さんの空いろタクシーは「春をみつけた」写真をとりにいく新聞記者さんをのせました。
お客さんと一緒に雪の山に入っていった松井さんは、こぎつねたちが春を呼んでいるすがたをみるのでした。
Posted by ブクログ
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「あまんきみこ」さんは、数々の素晴らしい絵本画家との共作によって、さらにお話の魅力が増す方で、ざっと挙げるだけでも、酒井駒子さんとの「きつねのかみさま」、上野紀子さんとの「ちいちゃんのかげおくり」、いわさきちひろさんとの「おにたのぼうし」、岡田千晶さんとの「あそびたい もの よっといで」等々、枚挙に
...続きを読む暇がありません。
そして、本書は、「ぐりとぐら」等での姉妹の共作が有名な、中川李枝子さんの妹である、「山脇百合子」さんの絵ということで、もう表紙を見るだけで、その優しく穏やかな人柄が窺えそうな、派手さは無くても、ひとつひとつ心を込めて、じっくりと丁寧に描いている、そんな印象を与えてくれますし、それは、タイトル文字のフォントからも感じさせられて、見ているだけで心が和んできます(更に、絵の片隅に画家のサインとして書かれた「ゆりこ」にも)。
物語は、押し入れの隅っこから桜色の毛糸玉がころりと出てきたのを見た、「チイばあちゃん」が、見返しの色のようなベレー帽を編もうと思い、かぎ針を探し始めるが、これが中々見つからず、その音で昼寝から目覚めた、トラ猫の「とらた」が鼻をぴくぴくさせると、どうやら、あの古机の一番下の引き出しにあるらしいが、チイばあちゃんは、そこは一度見て、無かったと言う。
「おくの おくまで みたの?」
「あたしが みたのは、ただのおく。
ふうん。おくの おくが あるのかあ。
もう いちど みてみよう」
そして、改めて、引き出しの取っ手を引っ張ってみると、引き出しは、するすると出てきて、そこにあったのは、これまでチイばあちゃんが集めて仕舞っておいた、貝殻に化石、動かない時計、きれいな小石、千代紙、包装紙、飴の紙にチョコレートの空き缶と、まあ、出てくる、出てくる。
そのあまりの多さにびっくりだが、こうした物たちって、一見すると、他の人にとっては、たわいも無い物に見えるのだろうけれど、きっと本人の中では、とても愛着のある物なんだろうなというのが、ちょうど、表紙のチイばあちゃんととらたを囲んでいる物たちのように、ひとつひとつ丁寧に描いている山脇さんの絵からも分かる。
そして、この後の展開ですが・・・
このシンプルながらも、素敵で楽しい魔法のギミックには、きっと子どもたちも夢中になるであろう、あまんさんの、見事なアイデアの素晴らしさがあり、また、それはチイばあちゃんのこれまで歩んできた人生に於ける、思い出の素晴らしさでもあるところに、あまんさんの、チイばあちゃんへの愛情を感じさせられて、微笑ましい気持ちになる。
更に、この後の子どもたちの登場には、「おお、こうきたか」と思わせる、意外性の中にも、世代を超えて受け継がれていくような、人から人へと巡り巡って受け渡される事の大切さと、大袈裟な書き方をすれば、この世に無駄な物など一つも無いといった、循環型社会の先取りとも思われて(本書は1996年の作品)、またそれと、引き出しのギミックが、上手いこと噛み合っている構成の素晴らしさと、ベレー帽だけではない、たくさんの良いことがチイばあちゃんに起こった、その物語の素敵な内容も、引き出しのアイデア一つで、よくぞここまで広げられたものだと、その奥の深さに感嘆させられずにはいられません。
あっ、もちろん、チイばあちゃんだけじゃなくて、とらたにも、良いことあったんだよね。
そんな嬉しさが、裏表紙でちゃんと描かれているのも、最後のチイばあちゃんととらたの、どこか飄々としたやり取りの中にも、あまんさん、山脇さん、それぞれの二人の物語に対する愛情を感じさせられて、また温かい気持ちにさせられます。
それにしても、「チイばあちゃん」の名前、ひらがなとカタカナで違うけど、どうしても私は、「ちいちゃんのかげおくり」のちいちゃんを思い出してしまい、「もし、ちいちゃんがおばあちゃんになったら、きっと、こんな素敵なおばあちゃんになるんじゃないかな?」と思わせる、そんな愛らしさがとても印象的で、それは山脇さんの絵だったからこそ、そう感じられたのかもしれないと思うと、改めて、見事なコンビによる、決して派手さは無くとも、丁寧な物語と絵の面白さで充分伝わる、世代を超えた温かい交友も魅力の、これぞ絵本の醍醐味といった、絵本の一つの完成形を見た思いがいたしました。
祝! 初の読書メモコピーによる投稿です(^^)v
(なんのはなし?)
Posted by ブクログ
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あまんきみこさんの日常からふと異世界に入っていく物語に酒井駒子さんの絵がとてもあっていて魅力ある絵本になっています。
Posted by ブクログ
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おしいれのすみっこから、さくらいろのけいとだまがころりとでてきたよ。ベレーぼうをあもうと、チイばあちゃんはかぎばりをさがしはじめますが…。
Posted by ブクログ
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