あらすじ
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1968年の刊行以来、50年以上読み継がれるロングセラー「車のいろは 空のいろ」シリーズ。黒井健の挿画による新装版。 タクシー運転手の松井さんとふしぎなお客さんたちとの出会いを描くシリーズ待望の新刊。 収録作 1.きょうの空より青いシャツ 2.子ぎつねじゃないよ 3.ゆめでもいい ゆめでなくてもいい 4.きこえるよ、〇 5.ジロウをおいかけて…… 6.とにかくよかった 7.春、春、春だよ
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Posted by ブクログ
4巻目が新作だということに驚かされる。
この新装版の巻末にあるあまんきみこさんの各話についてのコメントや、これまでを振り返るあとがきにも、あまんきみこさんの感受性の豊かさや優しさがあふれている。読後、なんだか感激して涙ぐんでしまった。黒井健さんの絵もあったかくてかわいらしい。
今回も、かわいらしいふしぎな交流や、別れや戦争の話などしんみりする話もあった。やはり風景描写が素晴らしく余韻に浸りながら楽しめた。4感が一番グッとくる話が多かったかな。
全体を通して、タヌキ率が高めなのは御愛嬌。
週に一冊ずつ読んで、ついに最後の4巻。心が洗われるようだった。
Posted by ブクログ
大人も子供も教科書でおなじみ、『車のいろは空のいろ』シリーズの最新作の4冊目です!
挿絵は黒井健になりました(1から3の挿絵は北田卓史)。
巻末の作者あとがきでは、それぞれの話がどのようにして生まれたかが語られます。経験や思ったことが素敵なお話しにできる人ってすごいよなあ。
さあ、そらいろのタクシー運転手松井さん、今日はどんなお客さんを乗せるのでしょう(*ノˊᗜˋ*)ノ
【きょうの空より青いシャツ】
うららかな春の日。松井さんは青い帽子をかぶったたぬきの子を乗せました。
松井さんと春の小さなお客さんとおはなしです。
【子ぎつねじゃないよ】
夜の公演で小さな子供たちが遊んでいます。こんな時間に?と思う松井さんに、一番上の女の子が言います。「人間のこどもたちが遊んでいるのを見て、私たちも遊びたいなって思っていたの」
【ゆめでもいい ゆめでなくてもいい】
松井さんの空いろタクシーが、とても悲しんでいるお客さんの夢に入っていくおはなし。
これから生きる希望になるような夢が見られたら。
ゆめでもいい、ゆめでなくてもいい。
【きこえるよ、〇】
ボールを追いかけてきた子だぬきちゃん。松井さんが「気をつけないとあぶないよ」と声をかけると、子だぬきは、わかったよ、というように頭の上で丸を作ったのです。
【ジロウをおいかけて……】
夜ひとりで道を歩いていた男の子を乗せた松井さん。男の子は「犬のジロウをさがしているの」と言います。
切なくて優しいお話。
【とにかくよかった】
雪の道に落ちていた茶色いくまのぬいぐるみ。
松井さんはぬいぐるみを探している親子をのせます。
あれ?あの男の子は、そしてあのぬいぐるみは…。
【春、春、春だよ】
松井さんの空いろタクシーは「春をみつけた」写真をとりにいく新聞記者さんをのせました。
お客さんと一緒に雪の山に入っていった松井さんは、こぎつねたちが春を呼んでいるすがたをみるのでした。
Posted by ブクログ
どうして、あまんきみこさんの童話はステキなんだろう。泣きたくなるような、胸が暖かくなるような。車のいろは空のいろ、黒井健さんのイラストもいいなぁ。どのお話も全て好き、ジロウの話は犬を飼ってるから余計に心に残る。
Posted by ブクログ
名久井直子さん装幀だ(^^)
子どもたちは、不思議な世界に入り込む
大人の人はうんてんしゅの松井さんになって
過去を思う
あまんきみこさんは、平和を願っている
つらい時代を繰り返さないように祈っている
Posted by ブクログ
空いろのタクシーは松井さんがいろいろなお客さんと出会う話。これは教科書にあった白いぼうしのタクシーの松井さんが登場していました。そのお客さんがどうして乗ったか松井さんだけがしっているお話とても心に響いてきます。
Posted by ブクログ
「車のいろは空のいろ」シリーズ、22年ぶりの新作
タクシーの運転手松井さんと、可愛いお客さんが創る7つの物語が収録されている。
子供の頃に読んだ人も、読まなかった人も、小学生も中学生も、高校生も大学生も社会人も。みんなが思わずにやっとしてしまう童話が詰まっている一冊。
そうそう、まだ本が読めない子への読み聞かせにもぴったり。