東京大学出版会の検索結果

  • 当事者研究の誕生
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    1巻5,940円 (税込)
    障害者運動、自助グループなどに淵源をもつ当事者研究。その系譜と方法を、著者自らの自閉スペクトラムの当事者研究を振り返りながら探ってゆく。周縁化された経験への応答として当事者研究の誕生をとらえることで、未来に受け継ぐべきものを展望する試み。 【主要目次】 序章 第I部 当事者活動における当事者研究の歴史的位置づけ 第1章 力を取り戻す――難病患者・障害者運動の系譜 第1節 障害者運動とエンパワメントの思想 第2節 向谷地生良を介した難病患者・障害者運動の影響 第3節 浦河における当事者活動のはじまり 第2章 無力を認める――依存症自助グループの系譜 第1節 AAの日本到来とアディクション治療の展開 第2節 川村敏明を介した依存症自助グループの影響 第3節 浦河における当事者活動の醸成 第4節 まとめ 第3章 当事者研究の誕生――2つの当事者活動の系譜の合流 第1節 「社会進出」のツールとしてのSST 第2節 浦河AAとアディクション治療 第3節 当事者研究のはじまり 第4節 依存症自助グループへの当事者研究の還流 第5節 まとめ 第II部 周縁者としての自閉スペクトラム者の当事者研究 第4章 障害者運動から見た自閉スペクトラム症概念批判 第1節 混沌:言語化できない「わからなさ」 第2節 障害の社会モデルに基づく従来の自閉スペクトラム概念批判 第3節 さらなる周縁化のツールとして用いられる自閉スペクトラム概念 第4節 まとめ 第5章 身体的自己感の当事者研究 第1節 意味のまとめあげ困難 第2節 行為のまとめあげ困難 第3節 意味・行為の階層の他者との差異から来る困難 第4節 まとめあげ困難がもたらす「夢侵入」 第5節 不安定な身体的自己感 第6節 周囲の配置転換と自己感の安定化 第7節 まとめ 第6章 自己身体を基点とした社会変革としての情報保障 第1節 記号のまとめあげにおけるすれ違い 第2節 身体的特徴に対応した情報提示のデザインの提案 第3節 意味づけ介助の発展:ソーシャル・マジョリティ研究 第4節 まとめ 第7章 置き去りにされた過去と歴史的自己感の当事者研究 第1節 身体的自己感の安定が生み出した「時間」 第2節 「現在の私」と「過去の私」の分離 第3節 「現在の私」と「過去の私」の共存 第4節 過去の変容 第5節 まとめ 第III部 当事者研究の方法論的検討 第8章 未来に向けて:当事者研究を仲間に伝える実践 第1節 浦河べてるの家とダルク女性ハウスの当事者研究に共通する心構え 第2節 社会モデルと2つの自己感に注目した当事者研究の方法論 第3節 ダルクにおける当事者研究ワークシートを用いた実践 第4節 まとめ 終章 付録 当事者研究ミーティングの基本情報
  • 災禍の時代の社会学 コロナ・パンデミックと民主主義
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    コロナ・パンデミックをはじめとする災禍の時代。露わになる格差の拡大、社会の分断、民主主義の危機などに、私たちはどのように立ち向かうのか。社会学理論の知見やデータをもとに、第一線の社会学者たちが未来へ向けて発信する市民へのメッセージ。 【主要目次】 まえがき I 災禍が拡大した格差と孤立 1.コロナ・パンデミックと雇用格差(有田 伸) 2.コロナ・パンデミックとジェンダー格差(筒井淳也) 3.コロナ・パンデミックと教育政策(中村高康) 4.コロナ・パンデミックと住宅問題(村上あかね) 5.コロナ・パンデミックと日本の自殺(江頭太蔵) Ⅱ 民主主義社会のゆらぎと危機 6.コロナ禍は民主主義国への評価を低下させたか(園田茂人) 7.新しい介入主義に市民社会はどう対峙するか(町村敬志) 8.危機に瀕する民主主義:ヴァイマル共和国の歴史から考える(友枝敏雄) 9.民主主義の二つのかたちと日本の選択:教育から考える価値観と市民像(渡邉雅子) 10.社会のゆらぎと社会理論のゆくえ(山田真茂留) 11.文化戦争と文系学問の危機(盛山和夫) Ⅲ 未来をどのように創るか 12.〈生〉を包摂する社会へ:ケアとジェンダーの視点から(落合恵美子) 13.モビリティーズと〈共〉の社会理論(吉原直樹) 14.持続可能な民主主義へ向けて(今田高俊) 15.ウィズコロナ、ウィズAI時代の民主主義と社会学5.0(佐藤嘉倫) 16.災禍の時代を超えて:孤立から語り合う世界へ(遠藤 薫) あとがき
  • 医学・生命科学の研究倫理ハンドブック 第2版
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    1巻2,640円 (税込)
    時代に対応した待望の改訂版 研究対象者への配慮、ゲノムの扱い方、 試料や情報の使い方、研究成果の伝え方、 そして、研究不正を避けるには。 最新の状況を反映し、好評テキストをアップデート。 【内容紹介】 医療応用を目指す生命科学の研究倫理ハンドブックとして好評に迎えられた教科書の第2版。初版以降の研究を取り巻く状況の変化に対応した改訂を行った。読みやすい「です・ます体」やコラムでの話題提供などは変わらず、アップデートされた教科書としてますます広く活用されることが期待される。 【本書「はじめに」より】 「研究倫理」という言葉を聞いて、どのようなことが思い浮かびますか? 楽しいことやワクワクするイメージが浮かびましたか? それとも、なんとなく「難しそう」とか「面倒臭そう」といった否定的なイメージが頭をよぎりましたか? おそらく後者のことを思った人が多いのではないでしょうか。…… 研究倫理に対する「難しそう」とか「面倒臭そう」といったイメージを払拭し、読者のみなさんに「意外とおもしろいんだ」と思っていただきたい、これが本書を執筆するにあたって私たちが目標としたことです。そうした思いから、本書は全編口語体にしています。本書を読み終わったあと、「研究倫理」がみなさんにとって少し身近な存在になっていれば、筆者一同にとってこの上ない喜びです。 【主要目次】 第1部 人を対象とする医学・生命科学研究に関する倫理の基礎知識 レクチャー1 人を対象とする医学・生命科学の歴史と「研究倫理」の誕生(神里彩子) コラム1  731部隊(神里彩子) レクチャー2 人の身体に由来する試料を用いた研究の倫理(井上悠輔) コラム2  脳画像から偶然わかった重要な所見の取り扱い(高島響子) レクチャー3 インフォームド・コンセント(高島響子) コラム3 卵子の研究利用とスキャンダル(洪賢秀) レクチャー4 日本における倫理ルールの枠組み(神里彩子) コラム4 病院倫理委員会(楠瀬まゆみ) 第2部 研究領域特有の倫理 レクチャー5 ヒトゲノム解析研究の倫理(武藤香織) コラム5 患者を対象としたインフォームド・コンセントの実践(洪賢秀) レクチャー6 調査研究に伴う倫理的配慮(武藤香織) コラム6 臨床試験・治験に関する患者の語り(吉田幸恵) レクチャー7 臨床試験を倫理的に行うために(丸祐一) コラム7 体内植え込み型医療機器の臨床試験をめぐる倫理的課題(中田はる佳) レクチャー8 幹細胞研究の倫理(高嶋佳代) コラム8 動物を利用した臓器の作製はどこまで許される?(楠瀬まゆみ) レクチャー9 脳神経科学研究の倫理(礒部太一) コラム9 科学技術社会論と市民参加型ワークショップ(礒部太一) レクチャー10 動物実験の倫理(神里彩子) 第3部 研究者としての倫理 レクチャー11 実験終了後の倫理(高島響子) コラム10 遺伝子検査ビジネス(武藤香織) レクチャー12 研究発表の倫理と不正(井上悠輔、高島響子) コラム11 「STAP細胞」と研究不正(井上悠輔) レクチャー13 医学研究の信頼性と利益相反(井上悠輔) コラム12 ディオバン事案と研究者の責任(井上悠輔) 関連する文献・ウェブサイト
  • 動物に「心」は必要か 増補改訂版 擬人主義に立ち向かう
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    1巻3,300円 (税込)
    デカルト、ダーウィンからドゥ・ヴァールまで―― 人間を特別視する思想の起源と危険性を問う 動物の「心」は人間から類推できる/すべきものなのか。動物の行動実験や脳研究から比較によってヒトの心に迫ろうとしてきた著者が、心理学に巣くう擬人主義がなぜ問題なのかを解き明かし、心の多様性への理解を促す警鐘の書。西欧的人間観の終焉、無脊椎動物や植物についての議論など約100頁増。 【主要目次】 まえがき――反擬人主義の旗の下に 序 章 擬人主義のなにが問題か 第1章 類似性と擬人主義――面妖なり観相学 第2章 ダーウィンをルネ・デカルトは知らざりき 第3章 哀れなり、ラ・マルク 第4章 ダーウィン、ダーウィン、ダーウィン 第5章 ウォーレス君,何故だ 第6章 元祖「心の理論」――ロマネス、モルガンの動物心理学 第7章 ドイツ実験心理学の栄光と賢馬ハンスの没落 第8章 新大陸の動物心理学 第9章 行動主義宣言! 第10章 花盛りの動物心理学――新行動主義の栄光 第11章 行動分析とスキナーの孤独 第12章 比較認知科学――忍び寄る擬人主義 第13章 「人間」の終焉と比較認知科学の完成 第14章 擬人主義・ロマン主義・浪曼主義 第15章 擬人主義を排す 第16章 動物の哲学  第17章 無脊椎動物に「心」は必要か 第18章 植物に「心」は必要か 第19章 機械に「心」は必要か――ヒトとの共生 終 章 心とはなにか 自著解題 あとがき 増補改訂版あとがき
  • イスラームからつなぐ1 イスラーム信頼学へのいざない
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    1巻4,180円 (税込)
    世界の分断と対立を乗り越えるために―― コネクティビティと信頼を鍵として、イスラーム文明の知を可視化する シリーズ刊行開始! 「イスラーム的コネクティビティに基づいた信頼構築」とはいかなるものなのか。国家体系や経済、境域における翻訳と規範の変容、思想と戦略知の展開、移民が形成するコミュニティ、紛争地域での平和構築、人文情報学の可能性といった切り口から全8巻のシリーズのねらいを総合的に論じる。 【主要目次】 序章 イスラームから考える「つながりづくり」と「信頼」――今後の世界を見通す鍵として(黒木英充) 第1章 瀬戸内から世界に広がるつながり――ある日本人ムスリムの足跡をたどる(岡井宏文) essay1 他者を理解するために必要なこと――幕末の「日本人」のイスラーム経験から(黒田賢治) 第2章 多様なひとびとをつなぐ翻訳――イスラームの各地への展開と知の伝達(野田 仁) 第3章 異なることばをつなぐ言語――インド洋世界におけるウルドゥー語の役割(須永恵美子) 第4章 未来を拓くイスラーム経済のつなぐ力――その思想と歴史から学ぶ(長岡慎介) 第5章 イスラームで国をつくる――宗教・国家・共同体(近藤信彰) essay2 宗教がひしめきあう都市で人がつながる――18世紀イスタンブルの公衆浴場から(守田まどか) 第6章 不信から生まれる信頼――モロッコ、ベルベル人の「寛容」を中心に(池田昭光) essay3 信頼と不信が垣間見えるとき――シリアで見聞きしたこと(黒木英充) 第7章 信頼のためのイスラーム思想と戦略――現代南アジアにおける政治運動の正当化(山根 聡) essay4 中東で政治的な信頼をはかる――イラクでの世論調査から考える(山尾 大) 第8章 神の教えの実践とヴェール――信頼から信仰を読み解く(後藤絵美) 第9章 「テロリスト」に対する暴力による解決と信頼のゆくえ――フィリピンからの問い(石井正子) 第10章 見えないつながりを描き出す――デジタル人文学の可能性(熊倉和歌子) essay5 保育園で「つながり」を考えてみた――双方向的探究から広がる新しい世界(太田(塚田)絵里奈) 付録 文献リストとサイト案内(荒井悠太)
  • 科学コミュニケーション論の展開
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    東日本大震災、新型コロナウイルスなど、人びとの生活を一変させる出来事が起こる現在、科学コミュニケーションはどのようにあるべきなのか? 科学コミュニケーションの科学論、現場からの実践、そしてその広がりについて、多角的な視点から論じる。 【主要目次】 はじめに(藤垣裕子) 第I部 科学コミュニケーション再訪(理論篇) 第1章 「空間人間観」を越えゆくために――欠如モデルの歴史的位置づけ(廣野喜幸) 第2章 一般市民の文脈、自然科学者の文脈――文脈モデルの含意(廣野喜幸) 第3章 科学コミュニケーションの垂直モデルと水平モデル(廣野喜幸) 第4章 科学コミュニケーションのモデル――欠如モデルから垂直モデル/水平モデルへ(内田麻理香) 第5章 市民参加における水平モデル(定松 淳) 第II部 メディアの現場から(実践・事例篇) 第6章 科学コミュニケーションとインターネットコミュニケーション技術・ソーシャルメディア(田中幹人) 第7章 科学ジャーナリズム(須田桃子) 第8章 テレビ 8.1 科学番組制作の実践例(井上智広) 8.2 科学コミュニケーションにおけるテレビの位置づけ(佐倉 統) 第9章 博物館 9.1 科学博物館(小川達也) 9.2 科学展示のキュレーショ(洪 恒夫) 第10章 サイエンスライティング(渡辺政隆) 第11章 科学者・技術者のアウトリーチ 11.1 原発事故後のリスクコミュニケーション(鳥居寛之) 11.2 メディア・アートと自然科学の連携がもたらす新しい発問の仕掛け(ホアン・マヌエル・カストロ、豊田太郎) 第III部 これからの科学コミュニケーション、その広がり(展望篇) 第12章 科学コミュニケーションと初等中等教育(大島まり) 第13章 ヘルスコミュニケーション(孫 大輔) 第14章 ELSIおよびRRIが提起する科学コミュニケーション上の課題(藤垣裕子) おわりに(廣野喜幸)
  • 平和の追求 18世紀フランスのコスモポリタニズム
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    1巻6,380円 (税込)
    戦争の時代に生み出された コスモポリタニズム(世界市民主義)の秩序構想 戦争が絶えない18世紀のフランス、そしてヨーロッパ。平和を求め続けた人々の世界秩序構想とはいかなるものだったのか。啓蒙の時代に生み出されたコスモポリタニズム(世界市民主義)の多様な相貌を明らかにし、その意義を捉え直す。争いのない世界をめざす、思想的格闘の軌跡。 【主要目次】 序論 第一章 祖国への愛と人類への愛 第二章 世界市民の肖像――ル・ブランとフジュレ・ド・モンブロン 第三章 平和のための制度 第四章 商業平和論の展開 第五章 ジャン=ジャック・ルソーにおける戦争と平和 終章 カントの平和論――一八世紀フランスのコスモポリタニズムのプリズムを通して 結論
  • ドローン活用入門 レベル4時代の社会実装ハンドブック
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    1巻3,520円 (税込)
    学生・実務者必携の一冊 未来社会を変えるドローン 2022年12月に第三者上空飛行が可能となる改正航空法が施行され、ドローンの本格的な社会実装、事業化が始まる。本書は、ドローンの有効な使用法から実際に使うときに必要な法律面・リスク管理の知識までを一冊にまとめた学生・実務者必携の一冊である。 【主要目次】 はじめに 第1章 次世代エアモビリティの社会実装に向けて 1.1 はじめに 1.2 ドローンへの期待 1.3 ドローンの歴史とその技術 1.4 ドローン、空飛ぶクルマの制度的課題 1.5 まとめ 第2章 社会におけるドローン活用 2.1 次世代エアモビリティ──人が中心となる活用に向けて 2.2 政府の取り組み 2.3 自治体の取り組み 2.4 まとめ 第3章 産業に活かすドローン 3.1 日本のドローン産業──歴史と課題 3.2 ドローン配送実現に向けて 3.3 機体の信頼性の向上と認証制度 3.4 落下対策 3.5 第三者認証制度の導入 3.6 災害時対応に耐える信頼性を目指して 3.7 まとめ 第4章 教育現場でのドローンの可能性 4.1 教育テーマとしてのドローン 4.2 ドローンと「ハサミ」 4.3 屋内小型ドローンと得られる学び 4.4 ドローン教育事例 4.5 まとめ 第5章 近づく人とドローンの距離 5.1 次世代エアモビリティの特徴 5.2 社会受容の仕組み 5.3 空は誰のものか──他人所有地上空における無人航空機飛行に関する法的整理 5.4 運航リスクアセスメント手法──SORA 5.5 空中衝突リスクの考え方 5.6 まとめ
  • デジタルプラットフォームと労働法
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    “ウーバー配達員は「労働者」か?” ギグワーカー問題の根底に迫る ウ―バーイーツなどデジタルプラットフォーム・ビジネスの台頭は、単発の仕事を請け負う「ギグワーカー」の登場など従来とは異なる社会現象を生み出し、労働法の世界にも新たな課題を投げ掛けている。この近時の大きな変化のなか、これらを近視眼的に捉え法技術的な議論を展開するだけでは、問題の本質に迫ることは難しい。そもそも労働法はどのような社会状況のなかで生成し、展開され、今日に至っているのか。プラットフォーム・ビジネスの出現と成長が、労働法の基盤や構造にどのような課題を投げ掛けているのか。そのなかで各国はどのような法制度の改革を行おうとしているのか。問題の解決に向け、本書は労働法の基底にある「労働者」概念にまで遡り、日本・ドイツ・フランス・イギリス・アメリカを対象に、歴史的・比較法的な視点からプラットフォーム・ビジネスがもたらす課題と展望を明らかにする。 【主要目次】 第1章 問題の所在と日本法の状況(水町勇一郎) 1 問題の所在 2 日本法の状況 3 本書の課題と構成 第2章 ドイツ法(橋本陽子) 1 はじめに 2 労働者概念の生成 3 具体的な労働者性の判断基準(判断要素) 4 社会保険法上の「就業」概念 5 最近の動き 6 自営業者のための特別法 7 むすび 第3章 フランス法(水町勇一郎) 1 はじめに 2 歴史――「労働契約」概念の生成と展開 3 動揺――「プラットフォーム」型就業と「労働契約」概念 4 現在の「労働契約」概念――その解釈枠組みと判断要素 5 むすび 第4章 イギリス法(石田信平) 1 はじめに 2 Employeeの概念 3 Workerの概念 4 ギグワークの労働者性とWorker概念改革案の動向 5 むすび 第5章 アメリカ法(竹内(奥野)寿) 1 はじめに 2 被用者概念及び判断基準の歴史的展開――2つの潮流 3 主要な労働・社会保障立法における被用者概念及び判断基準 4 プラットフォームエコノミーの進展と就労者保護をめぐる動向 5 むすび 第6章 各国の要約と比較法的考察(水町勇一郎) 1 分析の視点 2 要約 3 比較分析 4 むすび――日本への示唆と課題 【著者】 石田信平(いしだ・しんぺい):専修大学法科大学院教授 竹内(奥野)寿(たけうち(おくの)ひさし):早稲田大学法学学術院教授 橋本陽子(はしもと・ようこ):学習院大学法学部教授 水町勇一郎(みずまち・ゆういちろう):東京大学社会科学研究所教授
  • 認知科学講座1 心と身体
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    【シリーズの特長】 ・現在の認知科学の理論的基盤(身体・脳・社会)を明示した上で、新たな枠組みを紹介 ・AI、ロボットなど情報科学との接点を明らかにするとともに、心の哲学との対話を展開 ・認知科学の歴史を体系的に理解でき、研究射程を広げる手がかりともなる必携のシリーズ 【シリーズ各巻構成】 ●『1 心と身体』嶋田総太郎編、2022年9月刊行 ●『2 心と脳』川合伸幸編、2022年10月刊行 ●『3 心と社会』鈴木宏昭編、2022年9月刊行 ●『4 心をとらえるフレームワークの展開』横澤一彦編、2022年9月刊行 【シリーズ刊行にあたって(編集委員一同)】 伝統的な立場からは単なる情報の入口と出口と見なされていた「身体」は、現代認知科学では知性の重要なパートナーであることが明らかになっている。また、人間が行うような高度な認知を支える脳活動を探ることは長らく困難であったが、新たなテクノロジーにより、それを詳細なレベルで捉えることができるようになった。その結果、「脳」の各部位、そのネットワークの驚異的な働きが解明されるようになった。一方、われわれの心は身体、脳にとどまるわけではない。われわれはモノ、ヒトのネットワーク、すなわち「社会」の中で、様々な調整を行いつつ、日々の生活を巧みに営んでいる。したがって、社会は進化、発達を通して、われわれの心の中に深く組み込まれている。こうした心の本源的社会性は、様々なアプローチによってあらわになってきた。身体、脳、社会への注目に基づく変化が起こり始めてから数十年が経過する中で、さらにその先を見据えた、つまり第三世代の認知科学構築のためのフレームワーク、方法論の提案も活発になってきた。 このような動向を踏まえ、本講座は第1巻「心と身体」、第2巻「心と脳」、第3巻「心と社会」、第4巻「心をとらえるフレームワークの展開」という構成となった。各巻では、そのテーマの中で最も根源的であり、かつ最もアクティブに研究が展開している領域を章として配置した。加えてテクノロジーとのかかわり、哲学的な検討も重要であると考え、これらの分野の研究者による章も置かれている。
  • 人間の経済と資本の論理
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    1巻3,190円 (税込)
    【主要目次】 はしがき 第I部 人間の経済 第1章 経済の二つの意味――内在する共約不可能性 第2章 オイコノミア――エコノミーは家政術から始まった 第3章 ポリティカル・エコノミー――拡大する市場経済 第4章 富から価値へ――人間と自然から離床する経済 第II部 資本の論理 第5章 商品――資本主義社会の富の要素形態 第6章 資本――自己増殖する価値の運動体 第7章 再生産――経済成長の出発点 第8章 信用――資本家的生産の高度化 第9章 擬制資本――人間の経済の資本化 第III部 等身大の生活世界 第10章 人間と貨幣の脱資本化――商品世界から地域社会へ 第11章 自然の脱資本化――環境負荷を環境容量より小さくする 第12章 広義の経済学――生命系と地域主義 あとがき
  • 知の生態学の冒険J・J・ギブソンの継承6メディアとしての身体
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    身体をメディアとする人間と世界、他者とのインタラクションを生態学的現象学の方法論を用いて記述分析する。身体のメディア性の機能的拡張や「傷つきやすさ」の概念について考察し、アフォーダンスを捉え直すことで身体と世界についての新たなパースペクティヴを切り開く。
  • 知の生態学の冒険J・J・ギブソンの継承7想起
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    過去を思い出す行為である想起を通じて、想起者の体験へと接近し得る可能性を追求する。記憶痕跡論や記憶構成論等の主張を批判的に辿り、ギブソンの生態学的知覚論を経由することで「生きている想起」を説明可能な新たな記憶・想起論=生態学的想起論を構想する。
  • UP plus「暴力」から読み解く現代世界
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    1巻2,750円 (税込)
    2019年、香港の大規模デモと政治危機、2020年5月、アフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさんが白人警官に首を圧迫されて死亡した事件からのBlack Lives Matter(BLM運動)、2021年2月のミャンマー国軍のクーデターによる民衆への弾圧、そして、2022年2月のロシア・プーチン政権によるウクライナ侵攻……。世界は今、暴力で覆われている。これらの暴力を生み出しうる構造を解き明かす。
  • 知の生態学の冒険J・J・ギブソンの継承5動物
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    近年、動物とひととの関係性にする問題が様々な場やレベルで深刻化している。その解決のための一助として、ひとから見える動物のありようを描き出し、動物の見え方が異なる構造をアフォーダンス理論を用いて整理の上、ひとと動物、環境の倫理的共生の可能性について展望する。
  • 人権の哲学
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    1巻6,820円 (税込)
    ★講評・宇野重規(東京大学教授) 「人権の哲学」とはあまりに大きなテーマと思われるかもしれない。言うまでもなく、人権に関して、その普遍性や歴史をめぐって数多くの議論が積み重ねられてきた。さらに、憲法学や法哲学、政治学や倫理学などの分野において、個別の思想家や理論家、あるいは学派についての研究も数多くなされてきた。 しかしながら、本書が注目するのは、人が人であるがゆえに持つ権利である人権についての哲学的な根拠である。特に近年の英米圏の政治哲学における、人権の正当化根拠をめぐる「政治的構想」と「自然本性的構想」の対立に焦点を定めている点に最大の特徴がある。選考にあたっては、膨大な先行研究を丹念に整理し、自らの立場を明確に示していることが高く評価された。(中略) 人権を根拠に「人道的干渉」が行われる現在、人権をめぐる議論がますますグローバルな文脈で展開されるようになっている。本書の理論的示唆はもちろん、実践的示唆もきわめて大きい。多くの方に読んでいただけることを期待したい。
  • 「歴史総合」をつむぐ
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    1巻2,970円 (税込)
    新しく高等学校でスタートする「歴史総合」の授業で、歴史の学び方は大きく変わる。「歴史の扉」をはじめとする大項目に対応した実践を、具体的なテーマで史料も提示しながら展開する。本書の事例を学習の現場でどう活用するか、授業づくりへのアイデアも提起し、これからの歴史への展望をひらく。
  • 企業のアーキテクチャー
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    企業を仕組み(アーキテクチャー)とみて、近年のコーポレートガバナンス改革の意味と課題、そして制度や政策が頻繁に変化する近年の状況のなかでの企業活動のあり方について、法制度と財務の両面から、また理論と実務の両面から、わかりやすく説明する。最新の学術的な動向と、実際の事例を盛り込み、初学者から実務家まで幅広く活用できる。
  • 知の生態学の冒険J・J・ギブソンの継承3自己と他者
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    身体性に関連する認知科学・神経科学の主なトピックを取り上げ、自己と他者の身体的な相互作用を生態学的現象学から考察する。脳内過程ではなく、「脳―身体―環境」というエコロジカルな連続性のもとでの身体的経験の理解を通じて自己と他者が出会う社会的環境を描き直す。
  • UP plusバイデンのアメリカ
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    1巻2,750円 (税込)
    トランプ前アメリカ大統領を僅差で破り、2021年1月に就任したバイデン大統領。就任2年目を迎え、バイデン政権は内政・外交ともになにを目指すのか? 超大国アメリカの実像を気鋭の研究者が読み解く、アメリカ研究の最前線。
  • 地表面に近い大気の科学
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    1巻2,200円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大気境界層といわれる地表面にもっとも近い大気層の身近な気象を,放射・熱収支・風などのさまざまな要素にわけて解説した本格的な応用気象学のテキスト.学生から現場で働く技術者にまで役立つよう豊富な実例をあげ,やや専門的な内容までわかりやすく解説している.
  • 身近な気象の科学
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    1巻1,540円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 気象学への広い関心に応え,気象現象についての話18章を見た現象から次第に科学的な法則へと導いて解説するユニークなテキスト.東北大学教養学部における講義を基礎に,「自然の物理」を見る感覚を育てることを主眼とする.
  • 東大2022 スクラッチブック
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    1巻1,650円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 この一冊で東大がわかる! 2022年版.コロナで失われた時代,東大生が描く大学生活の実態は? 現役東大生が,受験必勝法から合格体験記,入学後の生活のアドバイス,本郷への進学,そして卒業後の進路に至るまで徹底解説した決定版ガイドブック.東大を目指す受験生が絶対に知っておきたい情報が満載.読み物記事も充実.
  • 刑法総論講義 第6版
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    1巻3,520円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 定評ある前田刑法総論の全面改訂新版.学習しやすいように目次構成を大きく変え,重要なトピックを厳選,学習者に必要な最小限度の論点をわかりやすく解説する.議論の筋道を骨太に示すことで,具体的事実を前提に自分で解決する力を養う.大幅にリニューアルし,コンパクトになった究極の刑法テキスト.
  • 大学数学の入門2代数学2 環上の加群
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    1巻2,310円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ベクトル空間の一般化である環上の加群は、数学を学ぶ学生にとって必ず身につけておくべき基礎知識である。本書は、その理論について、具体例を交えていねいに解説。理解を確実にし、さらに進んだ内容を学びたい読者のために、演習問題も多数。
  • 論文ゼミナール
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    1巻2,200円 (税込)
    論文とはどういう文章か? 論文のモラルとは? 主題の見つけ方、設計と構築の仕方は? 論文を書くこと=技術(アート)として捉えて、この創造的な仕事の基本姿勢から実践方法までを懇切に解説する。卒論や学術論文の本格的な作法を身につけ、知の基礎能力を高められる一冊。
  • 大学数学の入門3代数学3 体とガロア理論
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    1巻2,310円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 5次以上の方程式には根の公式は存在しない――数学の基本理論であるガロア理論は、学部数学科で学ぶ最も美しい理論のひとつである。さらに現在、抽象幾何学や暗号理論など様々な分野にも応用されている。その基礎を、初学者のためにわかりやすく解説。
  • 大学数学の入門1代数学1 群と環
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    1巻1,540円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 現代数学の基礎となる群と環。その初歩を、東京大学理学部数学科で行われている講義「代数学I」のシラバスに基づきつつ、具体例を交えてわかりやすく解説。テーマをしぼり、コンパクトにまとめる新しい教科書シリーズの第1冊目。演習問題も多数。
  • 大学数学の世界1微分幾何学
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    1巻3,520円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 自然界を記述する言葉を与え、リーマン幾何学やアインシュタイン多様体、ゲージ理論、シンプレクティック幾何学など、さまざまな分野との関係も深い微分幾何学。本書は、東京大学で行われた講義をもとに基礎概念を体系的に解説。周辺分野との関連も紹介する。
  • 金融経済学
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    1巻6,160円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 現実経済が急速に複雑化するなかで進展著しい金融経済学。扱う領域もコーポレート・ファイナンス、アセット・プライシング、バンキング、デリバティブ、金融政策と非常に広範囲に及ぶ。本書は、この一冊だけでその領域が拡大し、高度化する金融経済学の全体を着実に学べるテキスト。練習問題も充実。
  • 基礎数学7解析演習
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書はおもに理工系学部進学予定の大学1、2年を対象とした微積分法の演習書である。重要事項や定理を各章の最初にまとめ、基本的な例題からやや進んだ問題までを精選し、それぞれについてくわしい解説を付した。
  • 基礎数学4線型代数演習
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    1巻2,310円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『線型代数入門』の姉妹編としての総合演習書。基本事項に続き、各節ごとに基礎的な練習問題、各章ごとに多数の演習問題を配した。その一部は『入門』の不足分を補う形で、数値処理法の準備にもなる。全問解答つき、教科書・自習書に最適。
  • 東大2021 東大/主義
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    1巻1,650円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 この一冊で東大がわかる! 現役東大生が,受験必勝法から合格体験記,入学後の生活のアドバイス,本郷への進学,そして卒業後の進路に至るまで徹底解説した決定版.東大を目指す受験生が絶対に知っておきたい情報が満載.東大受験を考えている高校生や中学生に必読のガイドブック.読み物記事も充実.
  • 自己が在るとはどういうことか 学びの可能性を考えるために
    4/11入荷
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    「自己」と「発達」の虚構性を問いかけた前著をうけ、ハイデガー、木村敏、丸山圭三郎、ソシュールらをテキストに、自己があることの時空間制を読者とともに読み解いていく。その過程で立ち現れる、ともに生きるよろこびとしての学び。教育のみならず、コミュニティ実践、また「自治」も、「到来する存在としての「自己」」として、その姿をまったく別様に現すこととなる。 【主要目次】 序 代謝による到来の自己へ——本書の主題 第Ⅰ部 「空間」から「関係」へ——社会の時空間の変容 第1章 近代社会の自己を問う——再帰的自己対象化の運動プロセスとしての自己 はじめに―問い返される「個人」/1 「平等」と「主体」化/2 資本増殖と一貫した自己/3 一貫した自己の論理/結び―〈いま〉の継起としての自己 第2章 重層的コミュニティ自治の試み——根源的危機の時代に はじめに―問われる住民自治の在り方 ⅰ 近代国民国家の動揺 1 資本制と「国民」形成―近代国民国家の枠組み/2 「国民」の危機―徹底した根源的危機の招来/3 「国民」の解体―近代社会の時空間の変容 ⅱ 「よきこと」と質感のある〈態〉へ 1 分配から分かち持つことへ/2 生の質感と「よきこと」そして「よき存在」/3 「よきこと」の社会的意味と質感ある〈態〉へ ⅲ 社会教育の再定義 1 「かかわり」「つながり」と社会教育/2 「担い手」(支え手)論を考える/3 「人」を中心とした社会教育へ おわりに―自治の土壌を耕す営みの当事者として   第3章 当事者性を生み出す組織——代謝する自己と到来し続ける組織 はじめに―レジリエンス・ポイントの存在/1 目的達成型組織からAAR連鎖運動の組織へ/2 プロセスそのものの目的化/3 AAR連鎖運動とアフォーダンス/4 連鎖運動からAAR代謝へ/5 二つの〈あいだ〉とAAR代謝としての自己/6 到来し続ける組織/結び―人が育つ組織 第Ⅱ部 〈あらかじめ〉なる〈いまだ〉―〈あいだ〉:自己の自己性をつくる時空間 ⅰ自己に課せられた時間 1 時間を生み出す自己内部の〈なにものか〉/2 自己と自己との〈あいだ〉としての時間/3 自己の時間性 ⅱ 被投性が生む空間性 4 現存在と世界内存在―時間性が生成する関係性と空間性/5 現存在と被投性という情態 ⅲ 空間性の方位が生む時間性 6 「死」との〈あいだ〉/7 「決意性」―「良心」を持とうと意志すること/8 「先駆的決意性」―時間性(〈あらかじめ〉と〈いまだ〉)が生む空間性としての自己 ⅳ 時間性が生み出す自己の自己性 9 自己との〈あいだ〉に生まれる自己/10 未在・既在・現在 ⅴ 到来する時間性としての自己 11 普遍が生み出す固有―既在が呼び出す未在の差異(〈あいだ〉)という既在/12 〈あいだ〉と〈ことば〉/13 時間性―事後的自己代謝の動態 結び―動的差異が生む自己の時間性 結 到来し続けることが常態である社会へ—「ひと」が育ち、育てる「まち」

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