この本は、性別や文化的背景など様々なハードルを乗り越えて、書店を根付かせることに成功した著者の記録である。単なる経済的成功を超えて、読書文化が希薄な地域で、読書の楽しみを浸透させたそのことが彼女達の真の成果ではないだろうか。
第一章の最後にジャネット・ウィンターソンの言葉が引用されている。「自分自身
...続きを読むと自分の世界がちょうどよい大きさであること、そして自分も自分の世界もその範囲は決して固まっていないことを知っておくのは、人が生き方を考える時に貴重な手がかりになるだろう。」この言葉は、他者との関わりの中で主張し、妥協し、そして新しい何かを作っていくのに非常に大切なことだと、この本を通して実感することになった。
「失敗したら、もう一度失敗すればいい。ただし今度はうまく失敗するのだ。」と彼女は言う。そうすることで、1歩ずつ前に進むことは、人生における成功ではないだろうか。