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コロナ・パンデミックをはじめとする災禍の時代。露わになる格差の拡大、社会の分断、民主主義の危機などに、私たちはどのように立ち向かうのか。社会学理論の知見やデータをもとに、第一線の社会学者たちが未来へ向けて発信する市民へのメッセージ。 【主要目次】 まえがき I 災禍が拡大した格差と孤立 1.コロナ・パンデミックと雇用格差(有田 伸) 2.コロナ・パンデミックとジェンダー格差(筒井淳也) 3.コロナ・パンデミックと教育政策(中村高康) 4.コロナ・パンデミックと住宅問題(村上あかね) 5.コロナ・パンデミックと日本の自殺(江頭太蔵) Ⅱ 民主主義社会のゆらぎと危機 6.コロナ禍は民主主義国への評価を低下させたか(園田茂人) 7.新しい介入主義に市民社会はどう対峙するか(町村敬志) 8.危機に瀕する民主主義:ヴァイマル共和国の歴史から考える(友枝敏雄) 9.民主主義の二つのかたちと日本の選択:教育から考える価値観と市民像(渡邉雅子) 10.社会のゆらぎと社会理論のゆくえ(山田真茂留) 11.文化戦争と文系学問の危機(盛山和夫) Ⅲ 未来をどのように創るか 12.〈生〉を包摂する社会へ:ケアとジェンダーの視点から(落合恵美子) 13.モビリティーズと〈共〉の社会理論(吉原直樹) 14.持続可能な民主主義へ向けて(今田高俊) 15.ウィズコロナ、ウィズAI時代の民主主義と社会学5.0(佐藤嘉倫) 16.災禍の時代を超えて:孤立から語り合う世界へ(遠藤 薫) あとがき
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地震研×史料編纂所――東大駒場の人気講義 3・11の津波は平安時代にも起きていた。 地震学と歴史学双方からのアプローチで 過去の災害を読み解き、未来に備える。 数百年から数千年の間隔で発生する過去の大地震や火山噴火の実態に、歴史学と地震学の連携により迫る。東日本大震災の津波は平安時代の貞観津波の再来なのか、繰り返す南海トラフの地震はどこまでわかっているのか。歴史から将来の災害予測につなげる文理融合のアプローチを紹介する。東京大学出版会創立70周年記念出版。 【主要目次】 はじめに――過去の地震・噴火を読み解く 1章 東北の地震 1-1 東日本大震災の地震と津波 1-2 平安前期の火山噴火と地震 1-3 三陸地方の歴史地震 2章 南海トラフの地震 2-1 南海トラフの巨大地震―その繰り返しの歴史を概観する 2-2 古代・中世の南海トラフの地震 2-3 宝永の地震と富士山噴火 2-4 安政の地震 2-5 地震発生の長期予測と被害予測 3章 連動する内陸地震 3-1 熊本地震と兵庫県南部地震 3-2 天正地震 3-3 文禄畿内地震 3-4 文禄豊後地震 4章 首都圏の地震 4-1 関東地方の地震のタイプと大正関東地震 4-2 中世の相模トラフの地震 4-3 元禄関東地震 4-4 安政江戸地震 4-5 関東地震の繰り返しと長期評価 5章 歴史地震研究の歩みとこれから
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時代に対応した待望の改訂版 研究対象者への配慮、ゲノムの扱い方、 試料や情報の使い方、研究成果の伝え方、 そして、研究不正を避けるには。 最新の状況を反映し、好評テキストをアップデート。 【内容紹介】 医療応用を目指す生命科学の研究倫理ハンドブックとして好評に迎えられた教科書の第2版。初版以降の研究を取り巻く状況の変化に対応した改訂を行った。読みやすい「です・ます体」やコラムでの話題提供などは変わらず、アップデートされた教科書としてますます広く活用されることが期待される。 【本書「はじめに」より】 「研究倫理」という言葉を聞いて、どのようなことが思い浮かびますか? 楽しいことやワクワクするイメージが浮かびましたか? それとも、なんとなく「難しそう」とか「面倒臭そう」といった否定的なイメージが頭をよぎりましたか? おそらく後者のことを思った人が多いのではないでしょうか。…… 研究倫理に対する「難しそう」とか「面倒臭そう」といったイメージを払拭し、読者のみなさんに「意外とおもしろいんだ」と思っていただきたい、これが本書を執筆するにあたって私たちが目標としたことです。そうした思いから、本書は全編口語体にしています。本書を読み終わったあと、「研究倫理」がみなさんにとって少し身近な存在になっていれば、筆者一同にとってこの上ない喜びです。 【主要目次】 第1部 人を対象とする医学・生命科学研究に関する倫理の基礎知識 レクチャー1 人を対象とする医学・生命科学の歴史と「研究倫理」の誕生(神里彩子) コラム1 731部隊(神里彩子) レクチャー2 人の身体に由来する試料を用いた研究の倫理(井上悠輔) コラム2 脳画像から偶然わかった重要な所見の取り扱い(高島響子) レクチャー3 インフォームド・コンセント(高島響子) コラム3 卵子の研究利用とスキャンダル(洪賢秀) レクチャー4 日本における倫理ルールの枠組み(神里彩子) コラム4 病院倫理委員会(楠瀬まゆみ) 第2部 研究領域特有の倫理 レクチャー5 ヒトゲノム解析研究の倫理(武藤香織) コラム5 患者を対象としたインフォームド・コンセントの実践(洪賢秀) レクチャー6 調査研究に伴う倫理的配慮(武藤香織) コラム6 臨床試験・治験に関する患者の語り(吉田幸恵) レクチャー7 臨床試験を倫理的に行うために(丸祐一) コラム7 体内植え込み型医療機器の臨床試験をめぐる倫理的課題(中田はる佳) レクチャー8 幹細胞研究の倫理(高嶋佳代) コラム8 動物を利用した臓器の作製はどこまで許される?(楠瀬まゆみ) レクチャー9 脳神経科学研究の倫理(礒部太一) コラム9 科学技術社会論と市民参加型ワークショップ(礒部太一) レクチャー10 動物実験の倫理(神里彩子) 第3部 研究者としての倫理 レクチャー11 実験終了後の倫理(高島響子) コラム10 遺伝子検査ビジネス(武藤香織) レクチャー12 研究発表の倫理と不正(井上悠輔、高島響子) コラム11 「STAP細胞」と研究不正(井上悠輔) レクチャー13 医学研究の信頼性と利益相反(井上悠輔) コラム12 ディオバン事案と研究者の責任(井上悠輔) 関連する文献・ウェブサイト
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“理系の本”をめぐるユニークで熱きメッセージ ようこそ、みなかワールドへ! 理系研究者を生業としながら、数多の本を読み、新聞やSNSなどさまざまなメディアで書評を打ち、いくつもの単著を出版してきた〈みなか先生〉からの〈本の世界〉への熱きメッセージ。さあ、まずはたくさん本を読もう! 東京大学出版会創立70周年記念出版。 【主要目次】 本噺前口上 「読む」「打つ」「書く」が奏でる “居心地の良さ” プレリュード――本とのつきあいは利己的に 1 読むこと――読書論 2 打つこと――書評論 3 書くこと――執筆論 第1楽章 「読む」――本読みのアンテナを張る 1-1 読書という一期一会 1-2 読む本を探す 1-3 本をどう読むのか?――“本を学ぶ”と“本で学ぶ” 1-4 紙から電子への往路――その光と闇を見つめて 1-5 電子から紙への復路――フィジカル・アンカーの視点 1-6 忘却への飽くなき抵抗 ――アブダクションとしての読書のために 1-7 “紙” は細部に宿る――目次・註・文献・索引・図版・カバー・帯 1-8 けっきょく、どのデバイスでどう読むのか インターリュード(1)「棲む」―― “辺境” に生きる日々の生活 1 ローカルに生きる孤独な研究者の人生行路 2 限界集落アカデミアの残照に染まる時代に 3 マイナーな研究分野を突き進む覚悟と諦観 第2楽章 「打つ」――息を吸えば吐くように 2-1 はじめに――書評を打ち続けて幾星霜 2-2 書評ワールドの多様性とその保全――豊崎由美『ニッポンの書評』を読んで 2-3 書評のスタイルと事例 2-4 書評頻度分布の推定とその利用 2-5 書評メディア今昔――書評はどこに載せればいいのか 2-6 おわりに――自己加圧的 “ナッジ” としての書評 インターリュード(2)「買う」――本を買い続ける背徳の人生 1 自分だけの “内なる図書館” をつくる 2 専門知の体系への近くて遠い道のり 3 ひとりで育てる “隠し田” ライブラリー 第3楽章 「書く」――本を書くのは自分だ 3-1 はじめに――“本書き” のロールモデルを探して――逆風に立つ研究者=書き手 3-2 「読む」「打つ」「書く」は三位一体 3-3 千字の文も一字から――超実践的執筆私論 3-4 まとめよ、さらば救われん――悪魔のように細心に,天使のように大胆に 3-5 おわりに――一冊は一日にしてならず……『読む・打つ・書く』ができるまで ポストリュード――本が築く “サード・プレイス” を求めて 1 翻訳は誰のため? ――いばらの道をあえて選ぶ 2 英語の本への寄稿――David M.Williams et al.,The Future of Phylogenetic Systematics 3 “本の系統樹” ――“旧三部作” から “新三部作” を経てさらに伸びる枝葉 本噺納め口上 「山のあなたの空遠く 『幸』住むと人のいふ」
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【第12回東京大学南原繁記念出版賞受賞作】 「死生観」という切り口から、作家の全体像に迫る 大江健三郎という作家の全体を、「犠牲」のテーマから一貫して解釈しえた画期的研究。イメージ分析を主軸として、様々な領域のテクストからの影響、同時代的な社会状況、故郷の歴史・空間性などを踏まえて、大江作品における死生観を詳細に描き出す。 【阿部公彦(東京大学教授)東京大学南原繁記念出版賞授賞時講評より】 「おもしろいのは、菊間さんのアプローチが大江作品に内在する具体性と抽象性の独特な拮抗を半ば模倣するようにして展開することである。[…]言葉やイメージに徹底的に接近し寄り添うことで、犠牲となった獣の血なまぐささに追い立てられた人物たちの空間感覚を論考中にいわば写し取るのである。そうやって土台のところで論の具体性を確保した上で、より大きな総論へと進む。そこではちょうど大江の人物たちが「総体」との一体化を目指すのと同じように、大江健三郎という作家の全体を視野におさめた議論が展開する。」 【主要目次】 序論 「死生観」から大江を読む 第I部 「壊す人」の多面性――『同時代ゲーム』 第一章 『同時代ゲーム』の背景 第二章 「犬ほどの大きさのもの」 第三章 「暗い巨人」への帰依 第四章 「森」という神秘のトポス 第II部 犠牲獣の亡霊 第一章 皮を剥がれた獣たち 第二章 「御霊」を生むまなざし 第三章 隠された「生首」 第四章 「後期の仕事(レイト・ワーク)」における亡霊との対話 第III部 「総体」をめぐる想像力 第一章 自己犠牲と救済 第二章 救済を担う大樹 第三章 聖なる窪地と亡霊たち 補論 テン窪を探して 第四章 「神」なき「祈り」の場 結論 「犠牲の森」の変容
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デカルト、ダーウィンからドゥ・ヴァールまで―― 人間を特別視する思想の起源と危険性を問う 動物の「心」は人間から類推できる/すべきものなのか。動物の行動実験や脳研究から比較によってヒトの心に迫ろうとしてきた著者が、心理学に巣くう擬人主義がなぜ問題なのかを解き明かし、心の多様性への理解を促す警鐘の書。西欧的人間観の終焉、無脊椎動物や植物についての議論など約100頁増。 【主要目次】 まえがき――反擬人主義の旗の下に 序 章 擬人主義のなにが問題か 第1章 類似性と擬人主義――面妖なり観相学 第2章 ダーウィンをルネ・デカルトは知らざりき 第3章 哀れなり、ラ・マルク 第4章 ダーウィン、ダーウィン、ダーウィン 第5章 ウォーレス君,何故だ 第6章 元祖「心の理論」――ロマネス、モルガンの動物心理学 第7章 ドイツ実験心理学の栄光と賢馬ハンスの没落 第8章 新大陸の動物心理学 第9章 行動主義宣言! 第10章 花盛りの動物心理学――新行動主義の栄光 第11章 行動分析とスキナーの孤独 第12章 比較認知科学――忍び寄る擬人主義 第13章 「人間」の終焉と比較認知科学の完成 第14章 擬人主義・ロマン主義・浪曼主義 第15章 擬人主義を排す 第16章 動物の哲学 第17章 無脊椎動物に「心」は必要か 第18章 植物に「心」は必要か 第19章 機械に「心」は必要か――ヒトとの共生 終 章 心とはなにか 自著解題 あとがき 増補改訂版あとがき
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ルーマンの思考が切り開く 新たな社会学の地平 ニクラス・ルーマンが切り開いた社会の自己産出系論を経験的な社会科学のひとつとして位置づけ、鍛え抜かれた思考をより広い地平へ解き放つ。「社会学の溶解」が問われる現在、新たなルーマン像を「中範囲の理論」として描き出し、社会科学へ回帰させる試み。 【主要目次】 序論 経験的システム論への転回――社会学における理論の地平とマスメディア I メディアと社会 1.サブカルチャー/社会学の非対称性と批評のゆくえ――「世界を開く魔法」社会学編 2.制度と技術と民主主義――ネット社会の政治システム 3.世論と世論調査の社会学――「前面化」と「潜在化」の現在と未来 4.現代メディアと批評する個人――ジャーナリズムのシステム論から 5.機能的に分化した社会のマスメディア――報道するシステムと知のあり方 6.「社会学の知」の位置と資産 II システムの公理系 1.自己産出系の公理論――システム論のsyntaxとsemantics 2.自己産出系のセマンティクス――あるいは沈黙論の新たな試み 3.回帰的なネットワーク――社会の自己産出系の解説1 4.「固有値」と機能的分化――社会の自己産出系の解説2 III システムとネットワーク 1.ネットワークと境界性――「第三世代」システム論からの考察 2.オートポイエティック・システム論から組織を見る――「二次の観察」としての理論の射程 終章 人と学術
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世界の分断と対立を乗り越えるために―― コネクティビティと信頼を鍵として、イスラーム文明の知を可視化する シリーズ刊行開始! 「イスラーム的コネクティビティに基づいた信頼構築」とはいかなるものなのか。国家体系や経済、境域における翻訳と規範の変容、思想と戦略知の展開、移民が形成するコミュニティ、紛争地域での平和構築、人文情報学の可能性といった切り口から全8巻のシリーズのねらいを総合的に論じる。 【主要目次】 序章 イスラームから考える「つながりづくり」と「信頼」――今後の世界を見通す鍵として(黒木英充) 第1章 瀬戸内から世界に広がるつながり――ある日本人ムスリムの足跡をたどる(岡井宏文) essay1 他者を理解するために必要なこと――幕末の「日本人」のイスラーム経験から(黒田賢治) 第2章 多様なひとびとをつなぐ翻訳――イスラームの各地への展開と知の伝達(野田 仁) 第3章 異なることばをつなぐ言語――インド洋世界におけるウルドゥー語の役割(須永恵美子) 第4章 未来を拓くイスラーム経済のつなぐ力――その思想と歴史から学ぶ(長岡慎介) 第5章 イスラームで国をつくる――宗教・国家・共同体(近藤信彰) essay2 宗教がひしめきあう都市で人がつながる――18世紀イスタンブルの公衆浴場から(守田まどか) 第6章 不信から生まれる信頼――モロッコ、ベルベル人の「寛容」を中心に(池田昭光) essay3 信頼と不信が垣間見えるとき――シリアで見聞きしたこと(黒木英充) 第7章 信頼のためのイスラーム思想と戦略――現代南アジアにおける政治運動の正当化(山根 聡) essay4 中東で政治的な信頼をはかる――イラクでの世論調査から考える(山尾 大) 第8章 神の教えの実践とヴェール――信頼から信仰を読み解く(後藤絵美) 第9章 「テロリスト」に対する暴力による解決と信頼のゆくえ――フィリピンからの問い(石井正子) 第10章 見えないつながりを描き出す――デジタル人文学の可能性(熊倉和歌子) essay5 保育園で「つながり」を考えてみた――双方向的探究から広がる新しい世界(太田(塚田)絵里奈) 付録 文献リストとサイト案内(荒井悠太)
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東日本大震災、新型コロナウイルスなど、人びとの生活を一変させる出来事が起こる現在、科学コミュニケーションはどのようにあるべきなのか? 科学コミュニケーションの科学論、現場からの実践、そしてその広がりについて、多角的な視点から論じる。 【主要目次】 はじめに(藤垣裕子) 第I部 科学コミュニケーション再訪(理論篇) 第1章 「空間人間観」を越えゆくために――欠如モデルの歴史的位置づけ(廣野喜幸) 第2章 一般市民の文脈、自然科学者の文脈――文脈モデルの含意(廣野喜幸) 第3章 科学コミュニケーションの垂直モデルと水平モデル(廣野喜幸) 第4章 科学コミュニケーションのモデル――欠如モデルから垂直モデル/水平モデルへ(内田麻理香) 第5章 市民参加における水平モデル(定松 淳) 第II部 メディアの現場から(実践・事例篇) 第6章 科学コミュニケーションとインターネットコミュニケーション技術・ソーシャルメディア(田中幹人) 第7章 科学ジャーナリズム(須田桃子) 第8章 テレビ 8.1 科学番組制作の実践例(井上智広) 8.2 科学コミュニケーションにおけるテレビの位置づけ(佐倉 統) 第9章 博物館 9.1 科学博物館(小川達也) 9.2 科学展示のキュレーショ(洪 恒夫) 第10章 サイエンスライティング(渡辺政隆) 第11章 科学者・技術者のアウトリーチ 11.1 原発事故後のリスクコミュニケーション(鳥居寛之) 11.2 メディア・アートと自然科学の連携がもたらす新しい発問の仕掛け(ホアン・マヌエル・カストロ、豊田太郎) 第III部 これからの科学コミュニケーション、その広がり(展望篇) 第12章 科学コミュニケーションと初等中等教育(大島まり) 第13章 ヘルスコミュニケーション(孫 大輔) 第14章 ELSIおよびRRIが提起する科学コミュニケーション上の課題(藤垣裕子) おわりに(廣野喜幸)
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進化に興味を持った人に、最初に読んでほしい本 ヒトに固有な特徴や性差について進化という軸を通して検討し、なぜ言語や文化を持つのか、ヒトの進化環境がどんなものだったかなどについて、領域横断的に考察する。第一人者が明晰かつ親しみやすい語り口で、進化という視点から人間の本性に迫る。 【第1章より】 人間がなぜこのような生き物なのかを科学的に探るには、人間の進化の理解が必須である。進化を理解するには、進化のプロセスに関する一般的な理論を知らねばならない。その進化の理論を最初に科学的な形で提出したのはチャールズ・ダーウィンだった。… ダーウィンは、遺伝について何も知らずに進化の理論を考えたのだが、その後の遺伝学の発展に伴い、進化理論はどんどん進んでいった。現在の理解をもとに、人類の進化を考えると何が見えてくるか、本書では、進化という軸を通して、人間の理解を統合してみようと思う。進化学の越境であり、新たな人間学の試みの萌芽でもある。 【目次】 第1章 人間への興味――越境する進化学 第2章 ヒトとチンパンジーはどこが違う? 第3章 ヒトの生活史――赤ん坊、子ども、年寄り 第4章 ヒトの子育て――ヒトは共同繁殖 第5章 進化生物学から見た少子化――ヒトだけがなぜ特殊なのか 第6章 ヒトの食物と人間性の進化 第7章 ヒトにはどんな性差があるのか 第8章 ヒトのからだの性差と配偶システム 第9章 ヒトの脳と行動の性差1――食物獲得との関連 第10章 ヒトの脳と行動の性差2――文化との関連 第11章 三項表象の理解と共同幻想 第12章 群淘汰の誤りとヒトにおける群淘汰 第13章 ヒトはなぜ罪を犯すのか――進化生物学から見た競争下での行動戦略 第14章 ヒトの適応進化環境と現代人の健康 第15章 ヒトの適応進化環境と社会のあり方 第16章 言語と文化 第17章 人間の統合的理解の行方 第18章 進化心理学・人間行動生態学の誕生と展望
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すべてのイヌ好きに贈る――動物行動学者が愛犬家として綴る感動の科学エッセイ 動物行動学者のKとその愛犬コーディー、両者の視点からイヌの認知やコミュニケーションについて楽しく深く学べる1冊。読めばますますイヌが愛おしくなること間違いなし! 【「まえがき」より】 イヌはほんとうに不思議な動物である。なにが不思議かといえば、その立ち姿から行動、表情、そしてその兼ね備えた未知なるパワー、いずれもが不思議である。肉食の四足動物、本来ならヒトの天敵でもおかしくなかったはずが、たとえばハウンド・ドッグの立ち姿はあまりにも優美であり、フレンチ・ブルドッグのそれはかわいさにあふれている。どうしてこのような多様な容姿を手に入れることができたのだろうか。地球上に存在するありとあらゆる生物の中で、イヌほど多様な種はいるまい。話しかけるとじっとこちらを見てくるし、わかったような顔さえする。 飼い主の様子をうかがいながら、自分の行動を選択し、ときには飼い主を出し抜くことさえある。散歩に出ると、普段は話すこともないような人たちが挨拶してきて、一気に場が和む。イヌはどうしてそのような身につけたのだろうか。… 本書は研究者としてではなく、私がボストンにいたときに迎えたコーディーを中心に、彼の行動の背景にある進化的要因や認知機能を、飼い主の目線と、そしてイヌからの目線を妄想して記した。イヌからの目線に関しては、自分でコーディーの気持ちを書くと、あまりにも恣意的になる。そこで、コーディーをよく見て、研究の立ち上げを支援してくれた同じ研究室の永澤美保先生にお願いした。コーディーのよさはラボ内に限らず、散歩中や家の中でもたくさんあったが、研究室内の彼のイキイキとした生活ぶりを中心に記載してもらった。コーディー自身の目線からの文章を読むと、今でも彼の姿が思い出されてしまう。 【主要目次】 まえがき(菊水健史) 第1章 はじまり 誕生前夜 誕生 きょうだい 第2章 成長 開眼 探検 離乳 お出かけ 第3章 新しい世界へ 新しい家 色・音・におい おやつのゆくえ 目じるし 仲間 第4章 イヌの世界 家族 再会 群れ リーダー 同調 第5章 ヒトとイヌ 指さし 声 顔 自分 真似 敵 協力 第6章 絆の形成 お別れ お留守番 おかえりとただいま 第7章 おわり 老い 進化 不安 出会い 寄り添い 共生 最後の夜 あとがき――その後のできごと(永澤美保)
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戦争の時代に生み出された コスモポリタニズム(世界市民主義)の秩序構想 戦争が絶えない18世紀のフランス、そしてヨーロッパ。平和を求め続けた人々の世界秩序構想とはいかなるものだったのか。啓蒙の時代に生み出されたコスモポリタニズム(世界市民主義)の多様な相貌を明らかにし、その意義を捉え直す。争いのない世界をめざす、思想的格闘の軌跡。 【主要目次】 序論 第一章 祖国への愛と人類への愛 第二章 世界市民の肖像――ル・ブランとフジュレ・ド・モンブロン 第三章 平和のための制度 第四章 商業平和論の展開 第五章 ジャン=ジャック・ルソーにおける戦争と平和 終章 カントの平和論――一八世紀フランスのコスモポリタニズムのプリズムを通して 結論
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歴史学案内の新しい決定版! 概論を学びたい学生や、歴史を見る眼を養いたい社会人にも最適 歴史とは何か、そして史料とは何か。ヨーロッパ史研究を牽引してきた著者が歴史学のさまざまな手法を解説、学問の基本と作法を平易に説く。歴史教育の現状も視野に入れ、私たちがこれからすすむべき道を示す。 【「はじめに」より】 歴史学の方法に関しては、もうほとんどのことは言い尽くされているし、後は誰が何を書いてもあまり代わり映えしない(…)ようにも思えるが、昔ながらの史学概論や、さまざまな新潮流のたんなる紹介にとどまらない、 もう一歩踏み込んだ主張をする余地は、まだ残っているのではなかろうか。 つまり、グローバル化する世界の混沌とした情況が、日本をはじめとする先進諸国の文化や学問のあり方にも跳ね返り、かつては疑いもされなかった歴史の見方に懐疑の目が注がれている現在、どのように歴史を考え、研究を進めるべきか、学界の状況をも踏まえて深く、そして広く考え、明確なメッセージとして読者に届けてみたいのである 【主要目次】 はじめに すべてを歴史の相の下に 第一章 歴史の道筋 第二章 いかに歴史を叙述するべきか 第三章 史料批判は終わらない 第四章 拡散する数量史 第五章 心性史と感情史 第六章 社会史の冒険 第七章 無告の民の歴史 第八章 文化史の課題 第九章 土台としての自然と身体 第一〇章 甦る政治史 おわりに これからの歴史学 あとがき 主要参考文献
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学生・実務者必携の一冊 未来社会を変えるドローン 2022年12月に第三者上空飛行が可能となる改正航空法が施行され、ドローンの本格的な社会実装、事業化が始まる。本書は、ドローンの有効な使用法から実際に使うときに必要な法律面・リスク管理の知識までを一冊にまとめた学生・実務者必携の一冊である。 【主要目次】 はじめに 第1章 次世代エアモビリティの社会実装に向けて 1.1 はじめに 1.2 ドローンへの期待 1.3 ドローンの歴史とその技術 1.4 ドローン、空飛ぶクルマの制度的課題 1.5 まとめ 第2章 社会におけるドローン活用 2.1 次世代エアモビリティ──人が中心となる活用に向けて 2.2 政府の取り組み 2.3 自治体の取り組み 2.4 まとめ 第3章 産業に活かすドローン 3.1 日本のドローン産業──歴史と課題 3.2 ドローン配送実現に向けて 3.3 機体の信頼性の向上と認証制度 3.4 落下対策 3.5 第三者認証制度の導入 3.6 災害時対応に耐える信頼性を目指して 3.7 まとめ 第4章 教育現場でのドローンの可能性 4.1 教育テーマとしてのドローン 4.2 ドローンと「ハサミ」 4.3 屋内小型ドローンと得られる学び 4.4 ドローン教育事例 4.5 まとめ 第5章 近づく人とドローンの距離 5.1 次世代エアモビリティの特徴 5.2 社会受容の仕組み 5.3 空は誰のものか──他人所有地上空における無人航空機飛行に関する法的整理 5.4 運航リスクアセスメント手法──SORA 5.5 空中衝突リスクの考え方 5.6 まとめ
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領域を超える課題になぜ対応できないのか 地方政府は広がる都市の問題を解決できるのか。住民投票は地方の究極の民主主義なのか。日本の地方政治が抱える構造的問題を抉り出し、解決の糸口まで示唆する。サントリー学芸賞・大佛次郎論壇賞を受賞した注目の地方政治研究者による最新の論考。 【「終章」より】 地方政府を動かす基層的な政治制度の鍵は、政党という組織になると考えられる。政治家個人が有権者の支持をめぐって競争し、分裂した意思決定を生み出すのではなく、地方政府の領域という空間を超えて有権者に支持を訴え、政治家個人が辞めても組織としての決定が残る政党という存在こそが、空間と時間を超えて民意に対して責任を持ちうる。 【主要目次】 第1章 政治制度が生み出す分裂した意思決定 1 領域と結びつく地方政府 2 地方政府と領域を超える課題 3 領域への拘束をもたらす政治制度 4 政治制度の帰結 5 本書の議論と構成 第2章 都市の中心をめぐる垂直的な競争――県庁所在市の庁舎 はじめに 1 戦前の府県庁舎 2 県庁舎の位置づけの変化 3 地方自治再編期の庁舎 得られた知見 第3章 都市を縮小させる分裂した意思決定――2つの港湾都市 はじめに 1 港湾都市の発展と凋落 2 変化への対応 3 人口減少という課題 得られた知見 第4章 大都市の一体性と分節――国際比較と日本 はじめに 1 大都市への注目とその比較 2 地方政府による分節と大都市の成長 3 大都市比較のためのデータ 4 計量分析 5 比較の中の日本の大都市 得られた知見 第5章 民意をどこに求めるか――住民投票と地方議会 はじめに 1 住民投票の類型化 2 住民投票の目的 3 地方議会と住民投票の受容 4 分析 得られた知見 第6章 領域を再編する民意――平成の大合併 はじめに 1 「平成の大合併」における住民投票の位置づけ 2 住民投票の分析 得られた知見 第7章 大都市における分裂した意思決定と民意――2010年代の大阪 はじめに 1 大阪都構想の展開 2 住民投票への過程 3 静かな制度変化 4 住民投票というハードル 得られた知見 終章 分裂した意思決定の克服に向けて 本書は何を明らかにしたか 都市政治の再構築 砂原庸介(すなはら・ようすけ): 1978年大阪に生まれる。2001年東京大学教養学部卒業。2006年東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程単位取得退学。現在神戸大学大学院法学研究科教授。博士(学術)。主要著書に『地方政府の民主主義──財政資源の制約と地方政府の政策選択』(有斐閣、2011年)、『分裂と統合の日本政治──統治機構改革と政党システムの変容』(千倉書房、2017年)、『新築がお好きですか?──日本における住宅と政治』(ミネルヴァ書房、2018年)などがある。
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精神の病を人類史・文化史に位置付けた記念碑的名著 統合失調症の概念の起源を、人類の文化史にさかのぼる。精神の病を文化・歴史的な深みで考究する著者一連の著作の原点。全新組。 【主要目次】 第1章 分裂病と人類――予感、不安、願望思考 序 1 “先取り”的な構え 2 狩猟民的な認知特性 3 農耕社会の強迫症親和性 4 近代と分裂病親和者 5 人類学的な有利さ 第2章 執着気質の歴史的背景――再建の倫理としての勤勉と工夫 1 “甘え”の断念 2 再建の仕法家――二宮尊徳 3 立て直しと世直し 4 世俗倫理の盲点 付 自己抑制の倫理――武士階級 第3章 西欧精神医学背景史 序 1 古代ギリシア 2 ギリシア治療文化の変貌 3 ヘレニズムに向かって 4 ローマ世界とその滅亡 5 中世ヨーロッパの成立と展開 6 魔女狩りという現象 7 魔女狩りの終息と近代医学の成立――オランダという現象 8 ピネルという現象――一つの十字路 9 ヨーロッパ意識の分利的下熱 10 ピューリタニズムと近代臨床 11 フランス革命と公式市民医学の成立 12 啓蒙君主制下の近代臨床建設 13 新大陸の“近代” 14 大学中心の西欧公式精神医学 15 力動精神医学とその反響 16 二十世紀における変化 17 西欧“大国”の精神医学 18 西欧“小国”の精神医学 19 ロシアという現象 20 “向精神薬時代”と巨大科学の出現 21 神なき時代の西欧精神医学 22 ヨーロッパという現象 おわりに――“神なき時代”か? あとがき 新装版あとがき 中井久夫(なかい・ひさお) 1934年奈良県に生れる。1959年京都大学医学部医学科卒業。1980年神戸大学医学部精神神経科教授。1995年兵庫県こころのケアセンター長。1997年甲南大学文学部臨床心理学教授。 主要著訳書に『精神科治療の覚書』(日本評論社、1982)、『中井久夫著作集 精神医学の経験』全3巻 別巻 1(岩崎学術出版社、1984-85)、『家族の深淵』(みすず書房、1995)、『1995年1月 神戸』(共著、みすず書房、1995)、『昨日のごとく』(共著、みすず書房、1996)、『最終講義―分裂病私見』(みすず書房、1998)、『西欧精神医学背景史』(みすず書房、1999)、『治療文化論』(岩波現代文庫、2001)、『徴候 記憶 外傷』(みすず書房、2004)、『時のしずく』(みすず書房、2005)、ヴァレリー『若きパルク/魅惑』(みすず書房、1995、2003)、ハーマン『心的外傷と回復』(改訂版、みすず書房、1999)、『サリヴァンの精神科セミナー』(みすず書房、2006)などがある。
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異例の3期目にはいる政権は何をめざすのか? 経済発展、少子高齢化、イノベーション、環境問題、統治体制、民主化、人民解放軍、新疆ウイグル、香港、台湾、外交戦略、日中関係など様々な課題・政策・理念を最新の知見をもとに分析し、今後を見通す中国研究の最前線。 【「はじめに」より】 ……習近平政権の輪郭を理解することはある程度できるのだが、日本から見ていると中国はわかりにくい。日本社会には、中国は分裂するものであるとか、社会にまとまりがないとか、権力闘争があるとか、一君万民、上位下達であるとか、さまざまな見方が流布している。隣国ゆえの経験則の結果だとも言えるだろう。かつて、共青団vs.太子党vs.上海派という見方が広がった。これは三国志的な理解と重なったのだろう。そして現在も、この三派の対立、あるいはそのようなものを敢えて探そうとする向きが強い。一旦、ステレオタイプ化した見方が広がると、なかなかそこから脱することができない。また、近代以降に日本が身につけた西洋近代、先進国的価値観や、冷戦期前後に形成された、社会主義、共産主義への懐疑も根強い。そして、日中間の(すでに中国側にも、日本の若年層にもないかもしれない)ライバル意識があるためか、日本を抜き去る/去った中国への懐疑や衰退願望などもあるのかもしれない。いずれにしても、中国を観る際には、さまざまな「眼鏡」が眼前に立ちはだかり、またいろいろなバイアスが思考のプロセスに入り込んでいるようでもある。これはその日本社会で中国研究をおこなっている研究者にも言えることかもしれない。 【主要目次】 はじめに――問いの解説(川島 真) I 中国の発展は保たれるのか 中国の経済発展はサステイナブルなのか(川島 真) 1 中国経済はバブルだったのか もしそうならバブルは弾けるのか(岡嵜久実子) 2 中国はイノベーション大国となれるのか(高口康太) 3 高齢化は中国に何をもたらすか(片山ゆき) 4 環境問題の解決はどこまでできるのか(大塚健司) II 中国共産党の統治は保たれるのか(小嶋華津子) 5 共産党は「良い統治」を実現できるか──法の支配、党組織の健全化、社会の安定化(金野 純) 6 「中華民族の父」を目指す習近平、あるいは「第二のブレジネフ」か「第二のプーチン」か──権力、理念、リーダーシップ、将来動向(鈴木 隆) 7 中国は民主化しないのか(小嶋華津子) 8 人民解放軍は暴走しないのか(八塚正晃) III 中国はどう世界で振る舞うのか(川島 真) 9 中国では「人権」をどのように考えているのか──「少数派」と周辺地域への帰順の強制(倉田 徹・熊倉 潤) 10 中国の目指す覇権と国際秩序とはなにか(山口信治) 11 習近平は台湾を「統一」できるのか──対台湾政策の理念・政策・課題(福田 円) 12 日本は中国とどう付き合うべきか──崩れゆく五要因と新たな関係構築の可能性(川島 真) あとがき 【編者】 川島 真(かわしま・しん):東京大学大学院総合文化研究科教授 小嶋華津子(こじま・かずこ):慶應義塾大学法学部教授
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“ウーバー配達員は「労働者」か?” ギグワーカー問題の根底に迫る ウ―バーイーツなどデジタルプラットフォーム・ビジネスの台頭は、単発の仕事を請け負う「ギグワーカー」の登場など従来とは異なる社会現象を生み出し、労働法の世界にも新たな課題を投げ掛けている。この近時の大きな変化のなか、これらを近視眼的に捉え法技術的な議論を展開するだけでは、問題の本質に迫ることは難しい。そもそも労働法はどのような社会状況のなかで生成し、展開され、今日に至っているのか。プラットフォーム・ビジネスの出現と成長が、労働法の基盤や構造にどのような課題を投げ掛けているのか。そのなかで各国はどのような法制度の改革を行おうとしているのか。問題の解決に向け、本書は労働法の基底にある「労働者」概念にまで遡り、日本・ドイツ・フランス・イギリス・アメリカを対象に、歴史的・比較法的な視点からプラットフォーム・ビジネスがもたらす課題と展望を明らかにする。 【主要目次】 第1章 問題の所在と日本法の状況(水町勇一郎) 1 問題の所在 2 日本法の状況 3 本書の課題と構成 第2章 ドイツ法(橋本陽子) 1 はじめに 2 労働者概念の生成 3 具体的な労働者性の判断基準(判断要素) 4 社会保険法上の「就業」概念 5 最近の動き 6 自営業者のための特別法 7 むすび 第3章 フランス法(水町勇一郎) 1 はじめに 2 歴史――「労働契約」概念の生成と展開 3 動揺――「プラットフォーム」型就業と「労働契約」概念 4 現在の「労働契約」概念――その解釈枠組みと判断要素 5 むすび 第4章 イギリス法(石田信平) 1 はじめに 2 Employeeの概念 3 Workerの概念 4 ギグワークの労働者性とWorker概念改革案の動向 5 むすび 第5章 アメリカ法(竹内(奥野)寿) 1 はじめに 2 被用者概念及び判断基準の歴史的展開――2つの潮流 3 主要な労働・社会保障立法における被用者概念及び判断基準 4 プラットフォームエコノミーの進展と就労者保護をめぐる動向 5 むすび 第6章 各国の要約と比較法的考察(水町勇一郎) 1 分析の視点 2 要約 3 比較分析 4 むすび――日本への示唆と課題 【著者】 石田信平(いしだ・しんぺい):専修大学法科大学院教授 竹内(奥野)寿(たけうち(おくの)ひさし):早稲田大学法学学術院教授 橋本陽子(はしもと・ようこ):学習院大学法学部教授 水町勇一郎(みずまち・ゆういちろう):東京大学社会科学研究所教授
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【シリーズの特長】 ・現在の認知科学の理論的基盤(身体・脳・社会)を明示した上で、新たな枠組みを紹介 ・AI、ロボットなど情報科学との接点を明らかにするとともに、心の哲学との対話を展開 ・認知科学の歴史を体系的に理解でき、研究射程を広げる手がかりともなる必携のシリーズ 【シリーズ各巻構成】 ●『1 心と身体』嶋田総太郎編、2022年9月刊行 ●『2 心と脳』川合伸幸編、2022年10月刊行 ●『3 心と社会』鈴木宏昭編、2022年9月刊行 ●『4 心をとらえるフレームワークの展開』横澤一彦編、2022年9月刊行 【シリーズ刊行にあたって(編集委員一同)】 伝統的な立場からは単なる情報の入口と出口と見なされていた「身体」は、現代認知科学では知性の重要なパートナーであることが明らかになっている。また、人間が行うような高度な認知を支える脳活動を探ることは長らく困難であったが、新たなテクノロジーにより、それを詳細なレベルで捉えることができるようになった。その結果、「脳」の各部位、そのネットワークの驚異的な働きが解明されるようになった。一方、われわれの心は身体、脳にとどまるわけではない。われわれはモノ、ヒトのネットワーク、すなわち「社会」の中で、様々な調整を行いつつ、日々の生活を巧みに営んでいる。したがって、社会は進化、発達を通して、われわれの心の中に深く組み込まれている。こうした心の本源的社会性は、様々なアプローチによってあらわになってきた。身体、脳、社会への注目に基づく変化が起こり始めてから数十年が経過する中で、さらにその先を見据えた、つまり第三世代の認知科学構築のためのフレームワーク、方法論の提案も活発になってきた。 このような動向を踏まえ、本講座は第1巻「心と身体」、第2巻「心と脳」、第3巻「心と社会」、第4巻「心をとらえるフレームワークの展開」という構成となった。各巻では、そのテーマの中で最も根源的であり、かつ最もアクティブに研究が展開している領域を章として配置した。加えてテクノロジーとのかかわり、哲学的な検討も重要であると考え、これらの分野の研究者による章も置かれている。
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【主要目次】 はしがき 第I部 人間の経済 第1章 経済の二つの意味――内在する共約不可能性 第2章 オイコノミア――エコノミーは家政術から始まった 第3章 ポリティカル・エコノミー――拡大する市場経済 第4章 富から価値へ――人間と自然から離床する経済 第II部 資本の論理 第5章 商品――資本主義社会の富の要素形態 第6章 資本――自己増殖する価値の運動体 第7章 再生産――経済成長の出発点 第8章 信用――資本家的生産の高度化 第9章 擬制資本――人間の経済の資本化 第III部 等身大の生活世界 第10章 人間と貨幣の脱資本化――商品世界から地域社会へ 第11章 自然の脱資本化――環境負荷を環境容量より小さくする 第12章 広義の経済学――生命系と地域主義 あとがき
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政治学のエッセンスが学べる好評テキストの改訂版。最新の政治状況をふまえて全面改訂。民主政治のしくみと基本的な考え方を明快に解説する。選挙制度、議会と政党、戦後の国際政治とグローバル化など、日本と世界の今がわかるテーマをカバー。学生、社会人必携の一冊。 【編者からのメッセージ】 本書を通読した読者が、あたかも高い塔から見渡すように、現代政治に対する明快な見通しを得ることができるような、小さいながらも完結した一冊を目指したつもりである。それゆえ本書は、大学1年生、政治学を必ずしも専門としない学部生・大学院生、また、社会に出て経験を積んだ後にあらためて政治の仕組みを勉強し直したいという大人の読者に、ぜひ読んでいただきたい。少し背伸びしたい高校生にも手に取っていただければ嬉しい。
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★講評・宇野重規(東京大学教授) 「人権の哲学」とはあまりに大きなテーマと思われるかもしれない。言うまでもなく、人権に関して、その普遍性や歴史をめぐって数多くの議論が積み重ねられてきた。さらに、憲法学や法哲学、政治学や倫理学などの分野において、個別の思想家や理論家、あるいは学派についての研究も数多くなされてきた。 しかしながら、本書が注目するのは、人が人であるがゆえに持つ権利である人権についての哲学的な根拠である。特に近年の英米圏の政治哲学における、人権の正当化根拠をめぐる「政治的構想」と「自然本性的構想」の対立に焦点を定めている点に最大の特徴がある。選考にあたっては、膨大な先行研究を丹念に整理し、自らの立場を明確に示していることが高く評価された。(中略) 人権を根拠に「人道的干渉」が行われる現在、人権をめぐる議論がますますグローバルな文脈で展開されるようになっている。本書の理論的示唆はもちろん、実践的示唆もきわめて大きい。多くの方に読んでいただけることを期待したい。
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「リベラルアーツは、古典を通じて自由な態度で認識能力をきたえ、未知の課題を発見し、学際的な分析を深めたうえで、より良い世界のために行動することを目指します。このような考え方に基づき、本書は古今東西の古典を幅広く紹介しながら、「法」を切り口にしつつ、人間の目指すべき自由とは何かを探求していきます。 古典は過去に書かれたものですが、リベラルアーツにおける古典の探究は、いまだ答えが出ていない最先端の現代的課題に取り組むことにつながっています。このことを意識しつつ、本書は哲学、政治、歴史といった伝統的な学問分野から 始まり、ジェンダー・セクシュアリティ、メディア・コミュニケーションといった現代的な課題に展開していきます。」(「はじめに」より)
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コロナ禍で日本のIT化は加速したが,感染検知やソーシャルディスタンスの確保,マイナンバー制度の正しい活用など,解決すべき課題も多い.IT化を逆行させず,今後進めていくための東大の「提言」をもとに,山積する社会の課題の解決への指針を示す,実務者必携の書.
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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 なぜ、日本では思うようにイノベーションが進まないのか? その疑問に答え、日本変革へ一石を投じる書。現代イノベーションがもつダイナミズムの構造を、プロセスと組織の「設計図」から読み取っていくことによって、いつでも、どこでも、だれでもがイノベーションに関与していく「国民皆革」の途を探っていく。東京大学技術経営戦略学専攻の講義をベースに書籍化。
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友だち同士から国際政治まで,互いに異なる人たちがどうしたら一緒に暮らしていけるのか.各地で頻発するテロ事件,英国のEU離脱やトランプ大統領の誕生,そして日本社会や東アジアの行方.変わりゆく世界のなかで,政治の根本を考え抜く5つの講義. 「人と一緒にいる」のは素晴らしいことであると同時に,時としてつらいことでもあります.自分とまったく同じ人間は,世界のどこにもいません.当然,人と人には,いつも「違い」があります.「違い」があるからこそ,人と一緒にいることはおもしろいし,楽しいけれど,時には対立が起き,すれ違いが生じます.講義では,このような基本的感覚からスタートして,「政治」というものを考えてみようとしました.(「はじめに」より)