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「古川安」の「科学の社会史 ──ルネサンスから20世紀まで」「津田梅子」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「古川安」の「科学の社会史 ──ルネサンスから20世紀まで」「津田梅子」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
読みどころはブリンマー・カレッジ時代の津田梅子。彼女のほかの伝記と大きく違うのはこの点だ。
1891年、25歳のトーマス・H・モーガンは、ブリンマーに生物学の准教授として赴任した(彼は、その後ショウジョウバエや染色体地図の研究で偉業をなしとげ、1933年ノーベル生理学医学賞を受賞する)。それまで生物学の基礎を学んでいた梅子は、彼の指導のもとで卒業研究をおこなった。ふたりの共同研究(カエルの卵の軸定位についての発生学的研究)は、イギリスの学術誌Quarterly Journal of Microscopical Scienceに掲載された。ちなみに、梅子はモーガンの2歳年上だった。
多くの人が思
Posted by ブクログ
タイトル通り、科学の歴史をその社会背景や社会への影響の面から描いている。
ギリシャの科学思想は、紀元前6世紀のイオニアの自然哲学の出現に始まり、前4世紀のプラトンやアリストテレスが活躍したアテナイの黄金時代を経て、エジプトのプトレマイオス王朝の首都アレキサンドリアが中心となるヘレニズム時代が幕を閉じる期限後1世紀頃までの間に興隆した。
5世紀以降、東ローマ帝国の東方正教会から異端の烙印を押されたキリスト教徒たちは、難を逃れてササン朝ペルシア領内に移り、ギリシアの哲学とその著作をそこに伝えた。529年、東ローマ帝国の皇帝ユスティニアヌスは、異端者による哲学の教育を禁止する勅令を出し、ギリシャ