歴史・時代小説作品一覧

  • 公事宿始末人 淫獣斬り
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    浪人千坂唐十郎は、日本橋馬喰町二丁目公事宿「大黒屋」の女房・お春を助けたことから、公事宿のあるじ・宗兵衛から、「裏公事」の仕事を請け負うことになった。「闇」の始末人・千坂唐十郎が、連続誘拐事件の下手人を暴き、一刀両断する。

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  • 民岩太閤記 【小田実全集】
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    大航海時代の「東アジア大戦争」であった文禄・慶長の役(豊臣秀吉の朝鮮侵略)の全過程を日本の少年トン坊とその妹ミン坊の視線から描いた異色作。秀吉のもと、出世と富貴栄華のために出征する武士の群像、戦争を機にひと儲けを企む破廉恥な商人やバテレンたち、そして、強制的に全国から駆り集められた日本の百姓と朝鮮の義兵たちが七年間、いかに抗ったかを捉えた。この悲惨な総力戦は秀吉の死で幕を下ろす。主人公ミン坊が朝鮮の民と運命を共にする結末で終る「未来の歴史小説」。
  • ふろしき同心御用帳 残り花、風の宿
    値引きあり
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    日本橋の両替商に押し入ったが、金も取らずに逃げた男が、人質を取って医家に立て籠もった。材木問屋の逢瀬屋の主と作事奉行方の麻倉織部を呼べという男の要求に不審を抱き、事件に裏があると睨んだ、南町奉行所の定町廻り筆頭同心の近藤信吾だったが……。

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  • 黄金無双剣 用心棒・新免小次郎
    値引きあり
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    幕府に忠節を誓う細川藩の密命で、刺客となった兄弟子に襲われ死地に陥った新免小次郎は、水戸光圀に救われた。その恩義に応えるべく幕府転覆を画策する牢人らの動きを探る小次郎は、その一方で江戸柳生最強の剣客を斃し総帥・宗冬を表舞台に引き摺り出す!?

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  • よろず引受け同心事件帖 手助け桜
    値引きあり
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    北町奉行所臨時廻り同心・小出名斎は人格温厚。持ち込まれる頼まれ事は、すべて引き受けてしまう人の好さ。義父も名斎も婿養子で、八丁堀の屋敷に帰れば義母、妻、娘の叱声が待っている。お人好しの旦那を嘆く岡っ引の勘六とともに難解な事件を解決していく。

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  • ぼんくら和太郎捕物帖 首なし美人
    値引きあり
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    百本杭と呼ばれる川辺に首のない女の死体が浮いた。半ば迷宮入りかというとき、ぼんくらとあだ名される神田鍋町の岡っ引・和太郎にお鉢が回ってきた。五代将軍綱吉からお墨付もらった黒犬クロベエと岡っ引和太郎が、お江戸の難事件を見事に解決していく。

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  • 飛翔 直江兼続伝
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    天正三年。直江兼続は武田家と上杉景勝との縁組を画策する。この縁組みにより武田との絆を深めた景勝は、長篠の合戦に助参加。兼続の機転により織田・徳川連合軍を打ち破る。混迷する後継者争い、そして信長との対立。若き直江兼続は上杉家を守れるのか!?

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  • 悲恋伊勢桑名路 葵の裏隠密二条左近
    値引きあり
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    将軍・家光の従兄弟という身分を秘め、「賭け将棋と絵師」を表看板に江戸の巷に暮らす美形浪人・二条左近。桑名藩の不審な動きを探る密命を受け、おえんを伴い伊勢に向った左近は大坂の陣で悲劇の人となった千姫が絡んだ謀計に巻き込まれた!書下ろし長篇作。

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  • 哀愁人肌恋路 葵の裏隠密二条左近
    値引きあり
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    将軍・家光から鳥羽藩の内政探索を命じられた裏隠密・二条左近は、志摩の領民から築城を名目に重税を課す藩主への不満の声を聞く。その憤りの声を背景に、かつての名門・九鬼一族の血を引く女海賊の珠姫は藩の家老を巻き込んだ城乗っ取りを企んでいた…。

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  • 薬種屋喜十事件控 夜の琴
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    江戸日本橋の薬種問屋、三宝屋の主人喜十は、艶学の知識が豊富との名声を聞き込み、突然、因幡鳥取藩から無理難題を押し付けられた。若き殿様が世継ぎを作る間もなく、次々と早死にするというからさあ大変。鳥取藩の奥殿を舞台に喜十の“性の冒険”が始まる!

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  • 夜桜乙女捕物帳
    値引きあり
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    大店・伊勢屋の主人忠兵衛が、内儀に殺された…ただの刃傷事件と思われたが、その裏には大奥を巻き込む陰謀が蠢いていたのだ! 町娘の乙女は、父親である北町奉行遠山左衛門尉景元譲りの義侠心から事件の裏に潜む真実を暴くべく探索を始めるが……。

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  • 摩虎羅剣 大江戸裏探索
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    俵物問屋の一家十五人が惨殺された。下手人を探索する惣五郎は、この問屋が抜け荷を扱っていたことを知る。背後に大藩の闇の力があることに気づいた惣五郎の主、本丸目付の鳥居は長崎での隠密裏探索を命じた。それは事件の真相を暴露する画策でもあった!

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  • 叛 信長記 1
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    石山本願寺を攻める織田信長に木津川口沖の海戦で鉄槌を下した毛利一族の連合軍は、東国の上杉謙信や武田勝頼、北条氏政らとともに信長大包囲網を形成する。そして毛利軍は山陰・山陽・海道の三道併進策を積極的に推進し、打倒信長と天下の覇権争奪に向かう!

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  • 独眼龍柔肌剣 用心棒・新免小次郎
    値引きあり
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    肥後から紀州へ女忍の吹雪と旅を続ける新免小次郎。徳川頼宣から用心棒を頼まれた謎の人物の許には真田信之がおり、彼が所持する家康の誓詞・神君御写経を狙い、幕府が放った伊賀甲賀連合忍軍が小次郎を襲う。さらに宗冬の命を受けた柳生剣士がしのびよる!

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  • 天正戦国大戦1
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    天正18年。豊臣秀吉は小田原征伐後、奥州仕置のために陸奥に大軍を向ける。東北の雄・伊達政宗は、秀吉との対決を宣言し東北を平定。さらに上杉、徳川、そして復興した北条と同盟を組み、秀吉と対決する。東西にわかれた天下の大乱が今始まる!!

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  • 大江戸始末屋稼業 天空の剣
    値引きあり
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    大奥に仕える波路が拐かされた。それは、統領を切腹させられた旗本無天組の残党による八代将軍吉宗暗殺への序章だった。その企みを知った江戸の用心棒・相良兵太郎は、刎頸の友でもある吉宗を救うべく公儀隠密であった妻のお竜とともに、探索を始めるが……。

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  • 大江戸始末屋稼業 旋風の剣
    値引きあり
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    追われていた男を助けたことから、越後一色藩の内紛に巻き込まれた「揉め事始末屋」相良兵太郎。八代将軍吉宗の施策によって禁じられた、奢侈贅沢品の抜け荷を巡って暗躍する一色藩と伊賀者の謀略を見抜いた兵太郎は、くの一・お竜と共に巨悪に闘いを挑む!

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  • 戦国猛虎伝 1 清正の忠義
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    武蔵:加藤清正、相模:福島正則、尾張・美濃:前田利家――秀吉のしいた家康包囲網は完璧なはずだった…。徳川家康、関東征伐!! 15万の大軍勢が、築城の盟主・加藤清正の江戸城に迫る!! 清正・正則は家康の野望を打ち砕けるのか!?

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  • 夢見屋世直し帳 落花の舞い
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    浪人・三隅志格と猫絵描きを生業にする丈七には裏の貌がある。それは庶民を泣かせる悪党を人知れず始末することだった。徒党を組んで狼藉を繰り返す旗本奴らを屠った三隅と丈七は、理不尽に町娘を毒牙にかける御家人崩れを冥府へ送るべく、剣を舞い閃かす!

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  • 福豆ざむらい事件帖 魔除け印籠
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    藩の馬廻り役を辞して江戸に出た福来丈太郎は、日本橋の裏長屋で印籠を作る浪人となった。長屋の連中から“福豆の旦那”と慕われ、向かいに住む下っ引きの峰吉が様々な面倒ごとを持ち込んでくるが、丈太郎には江戸で妻子の仇を討つという密かな目的が…。

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  • 風神送り 四谷崖下騒動記
    値引きあり
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    毘沙門天の札を売り歩く願人坊主の円治は、偶然出逢った日雇いの若者・勇吉を居候させる。その勇吉の知人、タキがかつて同居した女に似ていたことから面倒を見ることになる。タキの隣人が労咳だと知った円治らは薬を手に入れるため、奇妙な商売を始めたが…

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  • 武田信玄
    値引きあり
    -
    天文十年夏の武田信虎の甲斐からの追放には、信虎・信玄父子と重臣の間で交わされた秘事が存在した。甲斐武田家が天下を盗る――宿望成就のために信玄は鬼と化し、天下盗りに邁進する。信玄の自立から死に至るまでの三十余年を、合戦を基軸に描く信玄一代記。

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  • 夫婦箸 やきもち坂情愛記
    値引きあり
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    四谷のぼろ長屋に住む吉六は火傷で手足が利かなくなった。けなげに面倒を見る女房のおゆうだが、窮乏を付け込まれ口利きの蛇ノ目に妾奉公を斡旋される。二人の手助けになろうと、隣り長屋に住む三州と円治が始めた読売が大当たりし事態は思わぬ方向へ…。

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  • うつけ信長
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    第一回歴史群像大賞受賞作品の電子書籍化。天下に覇を唱える者にはそれなりにリーダーとしての資質が備わっている。その資質に魅かれて人は集まる。しかし、資質の内実は人によって大きく異なる。信長、秀吉、家康。それぞれ強烈な個性の持ち主だったが、「うつけ」と評された信長が他の二人と違う異彩を放っていたのはどの部分か。大胆と細心、非情と優しさ。個性の振幅の激しい信長は、彼を見る位相によって、その姿形も大きく変わる。未知の新しい武器への飽くなき興味、市場経済への先見、細心にして大胆な戦術と戦略……大軍今川義元に乾坤一擲の勝負を挑む桶狭間の戦いまでの躍動する魅力的な<うつけ信長>が著者独自の解釈によって活写された歴史小説の傑作。信長のもとに集まった若き日の木下藤吉郎、前田利家、蜂須賀小六、佐々成政、さらにはお馴染みの柴田勝家、森可成、滝川一益、池田興恒らの脇役陣も個性的に描かれていて読み応え十分。 〈目次〉 はじめに 弾正忠織田家 第 一 章 なまずの蒲焼の巻 惣領の決断 第 二 章 くつわ踊りの巻 商人団との同盟 第 三 章 古川の鮒の巻 ヘッドハンテイング 第 四 章 一羽の山鳩の巻 新旧の相剋 第 五 章 桂馬の二段跳びの巻 新しい国造り 第 六 章 尾張大根の巻 青年の志 第 七 章 鷹踊りの巻 独裁王の本音 第 八 章 蓮飯の祝いの巻 新時代の予見 第 九 章 泥だらけの脇差しの巻 絶体絶命の危機 第 十 章 粗末な田舎料理の巻 商人王国の建設 第十一章 敦盛の舞の巻 決死の逆転勝利 第十二章 兄弟喧嘩の巻 尾張統一戦争 第十三章 相撲大会の巻 桶狭間合戦 その一 第十四章 一番槍の巻 桶狭間合戦 その二

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  • 口伝三国史話 第一巻 俺は雲長
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    「正史」「演義」「民間伝説」その源流を垣間見る新たな視点で描かれる三国志物語。第一部は若き日の「関羽」! その出生から黄巾賊討伐に立ち上がるまで。作者自ら語る、「史実三割、虚構七割」の三国志の新たな物語。これまで謎とされていた部分にも迫る意欲作!

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  • 若様侍始末帖 陰陽師破り
    値引きあり
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    役者としても舞台に上がる英月次郎、実は宇陽藩七万七千石の藩世子の双子の弟。大川を幽霊船が遡るという奇っ怪な噂の謎を追う月次郎は、羽州森村藩の困窮につけ込む悪辣な企みを知り、これに立ち向かう。快刀乱麻の痛快時代劇

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  • 棒手振り同心事件帖 皐月の風
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    北町奉行所定町廻り同心の娘・薫と祝言をあげ、同心見習いとなった雀太郎。もとは大店の若旦那だが父親が店を潰し、笊売りの棒手振りだった。町廻り中に子どもに頼まれ、姿を消した父親を探す雀太郎は、その失踪の裏に盗賊一味の関わりがあることを知った。

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  • 大脱走 裏切りの姫
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    長篠の合戦から七年、滅亡の淵に立つ武田家。主君勝頼に忠誠を誓う馬廻り・前島平蔵は、親族衆筆頭である穴山信君の徳川方への寝返りを察知し、甲府の穴山屋敷を取り囲む。屋敷のなかでは、信君の妻・千鶴、嫡男・勝千代らが、脱出の機会を窺っていた。実力派作家がスケール豊かに描く、戦国小説の新境地。
  • 奈落の銀次始末帖 夢追い川暮色
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    江戸堺町にある中村座の廻り舞台を操作する銀次は奈落番と呼ばれていたが、じつは歴とした美濃郡上藩の侍。郡上一揆で理不尽な役人たちと争い、脱藩に追いこめられたのだ。江戸に出た銀次は、か弱き庶民を助けるために裏の世界で生きることになったのだが…。

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  • 湯島坂下狂騒記 煮売屋の入り婿
    値引きあり
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    貧乏御家人の長四郎は、父親の借金のかたに湯島の煮売り屋へ養子に入る。店の娘・いねは下馬酒屋の源七を好いていたが、その源七と長四郎や香具師の三州は呑み仲間。商売繁盛を狙った三州の仕掛けが大当りで、わんさと客が集まってきたのだが…。

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  • 長宗我部戦記 逆転の山崎合戦!
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    天正10年、信長暗殺後、秀吉が中国大返しを敢行する間に、西海道の覇者・長宗我部氏の嫡男信親が、明智光秀を助けるため、磯野員昌とともに反秀吉勢力を組織、島左近や雑賀孫市らを味方につけて岸和田城を落とし、秀吉軍との決戦に向かう……!

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  • 長宗我部元親
    値引きあり
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    柔和で端麗、姫若児と呼ばれた青年時代の元親が、戦いでは闘将に変身する。小土豪から身を起こし、一領具足と呼ばれる屈強な農兵を率いて土佐を平定、さらに阿波、讃岐、伊予の強豪を下し、悲願の四国制覇を達成する。元親の十年の激闘を描く。

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  • 大江戸艶魔帖
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    「孕み女の勾引(かどわかし)だ!」江戸・荒川辺りに住む黄表紙作者雨月蓬野(ほうや)の元に、十返舎一九が駆け込んできた。雨月の正体は南町奉行配下の隠れ同心。救出した孕み女は旗本の妻と名乗るも、なんと腹の中味は詰め物で…。なにやらワケありの旗本家の秘密を探る、ご存知雨月の大活躍!

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  • 日本仇討ち伝 凶剣
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    正徳5年(1715)、義弟の仇を討つべく立ち上がった大和郡山藩の兄弟・遠城治左衛門と安藤喜八郎。目下のための仇討ちは、“逆縁”といって許されていない。が、兄弟は義母・登志の気迫に恐れをなして大坂へ向かう。一方、敵・生田伝八郎は剣道場師範に抜擢され、剣の修行を続けていた…!

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  • 明治暗殺刀――人斬り俊策
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    明治四年、早春。長刀を仕込んだステッキを持ち東京に姿を現わしたのは旧幕臣・風戸俊策。狙う敵は新政府の高官…動乱時に無罪の元勘定奉行・小栗上野介を斬首した長州の男である。驕り高ぶる旧薩長藩士に“人斬り俊策”の必殺の剛剣が舞う!『新・幕末風雲録』に続く新シリーズ第一弾。

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  • 野獣めざむる
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    突然の崖崩れにより、人馬も通わない絶海のごとき山村に閉じこめられた旗本夫婦。居合わせた奇妙な山伏…彼の出現が「金塊伝説」に火をつけ、純朴な村民を狂気の淵に陥れていった。二人は脱出口を求めるが…。村民の剥き出しの獣性を相手に繰り出した手段とは?

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  • 明治開化 安吾捕物帖
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    文明開化の明治新世相のなかで、次々と起きる謎の奇怪な事件。それにのぞむは、赤坂氷川町の隠宅で自適の日々を送る、幕末の英傑、勝海舟。彼の名(迷?)推理にほだされつつ、事件解決に活躍する紳士探偵、結城新十郎。そして勝手に首を突っ込んでくる、個性様々な仲間たち。独特のユーモアと毒舌のなかに文明批評のわざをピリリときかせながら、卓抜な推理的構成で捕物帖の面白さを堪能させる、安吾の傑作エンタテインメント。
  • 密通 新装版
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    若き日、嫂と犯した密通の古傷が、俳人・画人として名を成した今も自分を苦しめる。驕慢な心は、ついに妻を験そうとするが・・・。表題作「密通」のほか、男女の揺れる想いや江戸の人情を細やかに描いた珠玉8作品。
  • ちっちゃなかみさん 新装版
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    向島で三代続く料理屋・笹屋の一人娘、お京もこの正月で20歳になった。しっかり者の看板娘として店をきりもりし、今や親が手を出すすきもない。舞い込む縁談を断り、親の反対を押し切って選んだ相手はかつぎ豆腐売りの信吉だったが、あっさり断られてしまう…。しっかり者の女たち、それゆえに悲しくもおかしい。平岩作品の醍醐味、豊かな江戸人情を描いた珠玉と呼ぶにふさわしい10編を収録。
  • 闇の梟 火盗改鬼与力
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    吉原近くで火付盗賊改の密偵が斬殺された。火盗改・与力の雲井竜之介は、太刀筋から、下手人は武士と睨む。密偵は盗賊団「梟党」の探索にあたっていた。梟党は、一見、死者を出さぬ見事な手口で商家を襲っていたが、内通者が殺されており、雲井は梟党に凶悪な気配を察知していた。複雑な事件の背後から、十数年前に江戸市中を荒らしまわって忽然と姿を消した賊との関連が、またしても浮上する…。シリーズ第2弾!
  • 仲達
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    曹操の魏、孫権の呉、劉備の蜀が鼎立する「三国志」の時代。曹操が没すると、跡を継いだ曹丕は献帝に禅譲を迫り、ついに後漢は滅んだ。皇帝となった丕は、有能な側近、司馬仲達に絶大な信頼を寄せ、次の皇帝・叡も仲達を重用した。大将軍に昇進した仲達は、北伐を企てる諸葛亮率いる蜀軍と、五丈原で対峙する。しかしそれは、「三国志」の通過点に過ぎなかった…。「三国志」の時代に幕を引いた男を描く、中国歴史小説の傑作。
  • 雲竜 火盗改鬼与力
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    町奉行とは別に設置された「火付盗賊改」(通称・火盗改)は、強大な権限と苛酷な詮議で凶賊たちを震え上がらせた。火盗改・横田源太郎配下の与力・雲井竜之介は、一見優男だが剣の達人。柳橋の船宿・瀬川屋に入り浸りつつ、5人の密偵を事件探索に潜らせている。米問屋押し込みが発生し、凶悪な手口から十数年前に市中を荒らしまわった賊との関連が疑われたが、雲井の密偵の1人が死体で見つかり…。新シリーズ、第1弾!
  • 戦都の陰陽師
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    時は戦国。不穏な戦雲におののく京の都に、無数に張られた結界を破って六百年ぶりに恐るべき天魔が侵入、魔界への口を開こうと画策していた。大陰陽師・安倍晴明の末裔である土御門家の姫・光子は、唯一天魔を討つことができる出雲の霊剣・速秋津比売の剣を取りに行くことを決意。藤林党の若き惣領・疾風ひきいる伊賀の忍び七人を護衛とし、出雲への危険な旅に出発する。はたして光子は都を救えるのか!? 新説・陰陽師物語!
  • やる気のない刺客 町医北村宗哲
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    元渡世人にして名医と評判の宗哲のもとには、患者だけでなく時に厄介な相談事が舞い込む。人宿に奉公の口を探しに来た女りゑは、将来を言い交わした男が思わぬ借金を背負ってしまったため売女奉公をしたいと言う。ところが証文を交わした夜、人宿の2階でりゑが突然、苦しみ始めた。請われて往診に出向いた宗哲は薬を処方したが、よくならないばかりか事態は思わぬ方に流れて……。円熟の腕が冴えわたる、人気シリーズ第2弾。
  • 真田勇軍記 1 昌幸、三分の計
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    関ヶ原の合戦から10年が経ち、家康が進める徳川家の城普請に駆り出される西国大名の不満は頂点に達しようとしていた。そのさなか、加藤清正が俄かに反・家康の動きに出る。その裏には、己の余命を悟った真田昌幸の遠大な策略があり、影の軍師としての幸村があった。

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  • 真伝忠臣蔵
    値引きあり
    -
    浅野内匠頭による吉良上野介刃傷は、即刻の切腹と浅野家断絶となった。赤穂浪士・大石内蔵助は上野介を討つことで幕府の裁定の非を鳴らす決意を固める。幕閣・柳沢保明の保身、上杉家老・色部又四郎の焦り一一交錯する男たちの思惑と攻防を描く!!

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  • 新 天下布武 1 敵は本能寺に在らず!
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    天正十年六月、本能寺を経て備中高松に到着した織田信長に、秀吉が叛旗を翻した! 一方、四国討伐を実行すべく出征中の明智光秀は、この変事に大返しを決意。いま信長の掲げた「天下布武」に新たな展開が起ころうとしていた!

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  • 豊臣蒼天録1 二条城の変
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    豊臣秀頼は、織田有楽斎にそそのかされ二条城で家康暗殺を企てる。しかし暗殺は失敗。すべては豊臣家を潰すための家康の策略だった。加藤清正の必死の護衛で脱出した秀頼は、松平忠輝、真田幸村らに助けられながら自らの手で天下を取り戻すことを決意する!

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  • 信長王記1 新たなる乱世
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    桶狭間の合戦――松平元康(家康)は信長の行動を事前に知って、今川義元を襲う信長の攻撃を防ぐ。逆に危機に陥った信長を、領民に扮した木下秀吉が救い出した。生き延びた信長は秀吉の献策で美濃の斎藤家から兵を借り、若き竹中半兵衛と出会うことになった…。

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  • 飾り屋盗賊闇裁き
    値引きあり
    -
    裏店の飾り職人・清次郎にとって、祭は何よりも大切。ところが、大店が冥加金を出していないことを聞きつけ、不埒にも金を盗みに入るが、そこで更なる悪を知る。悪を放っておけない清次郎は世のため人のためと、自ら正義の鉄槌を…。書下ろし新シリーズ!

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  • 小説 織田有楽斎
    値引きあり
    -
    覇王・織田信長の実弟で、容貌も瓜二つながら「武」の才をもたない男、源五郎長益。しかし、信長に「文」の才を見出され、豊臣、徳川と続く乱世に、文の才「茶道」をもって生き抜いていく。後世「茶」の巨人と謳われた長益―有楽斎、波乱の生涯を描く一代記。

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  • 小説 関ヶ原 小早川の策謀、家康の焦燥
    値引きあり
    -
    「関ヶ原」を仕掛けたのは小早川秀秋だった! 豊臣家を守るため、関白の座を狙う秀秋。豊臣を滅ぼすことなくじっくりと天下を狙いたい家康。慶長五年。秀秋はひとつの策を放つ。これが大乱の引き金となる……。新視点で描く「天下分け目」の真実!

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  • 死込人一蝶 冥土へのいのち花
    -
    流人暮らし十二年で江戸へ戻り、闇の始末人となった絵師の英一蝶。師走の大川で溺れる子を助けるが、その子は汚職疑惑でもめる銀座役所重役の妾の子だった。父子を亡き者にしようと襲いくる不逞の輩に、一蝶とその仲間たちが立ち向かったのだが…。

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  • 斬られ屋新左
    値引きあり
    -
    月夜野新左は駿河板倉藩の武士であったが、若殿の勘気から理不尽な御家騒動に巻き込まれ、一族を喪い江戸へ出奔。持ち前の剣術の腕で大道芸を生計に細々と稼ぐ新左だったが、藩の家老から密命を帯びた刺客が放たれ、また一人、不気味な殺気を持つ男が現れる…。

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  • 三冬塾ものがたり 秋のひかり
    値引きあり
    -
    江戸の名門私塾『三冬塾』。その塾頭・瀬川多聞は師範としての評価も高く、女の多い家族には苦労するものの生活も安定。その政争とは一線を画する立場も手伝い、官民の双方から頼られることも多いのだが、そんなある日、忘れえぬ女に再会して……。

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  • 妻恋い同心 夜鷹殺し
    値引きあり
    -
    八丁堀定町廻り同心、杉野弥三郎は「弱い者から袖の下を受け取るな」という父の遺言を愚直に守り、質素にすぎる暮らしぶりだった。そんな弥三郎の人柄に惚れ、なにかと世話をやく岡っ引き見習いの鯉吉。そんな二人が夜鷹殺しの現場に駆けつけ見たのは…。

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  • 根岸の御隠居人情裁き 恨みからくり
    値引きあり
    -
    根岸の里で隠居している元吟味方与力の楽庵が、幽霊騒動が縁で、盗賊・朝焼け小僧に狙われた材木問屋「三州屋」を警護に関わることに。寝ずの番をする岡っ引きたちの前に、またしても幽霊が現れ、金蔵から二千両が消えてしまった。三州屋には秘密が……。

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  • 紅蓮怨魔剣 慚鬼死事帖
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    闇の死事人・美根慚鬼は恩人の住持から若い秋栄尼の身を託された。幕府御用絵師に手込めにされ、追われる身という。一方、江戸の巷では淫薬を使い女・子どもを蹂躙する輩が闊歩していた。それらの裏側にある幕府の腐った病巣を知り慚鬼の愛刀・兼重が蒼炯る!

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  • 血風闇街道 火付盗賊改
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    幕府無届けの偽極印船の出所を追う火盗改の長谷川平蔵は、盗賊一味が操る五大力船を襲い船を没収した。次々と一味を屠っていく平蔵たちは、難を逃れた盗賊の残党が海商「鳥島屋」と繋がり、江戸へ上る琉球使者に仕掛ける罠を察知したが…。シリーズ完結篇!

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  • 血闘御用船 火付盗賊改
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    薬研堀の紅問屋に賊が押し込み、男十二人を殺害し八百両を奪い、十一人の女を攫った。賊一味が、その女たちを海商へ売り飛ばしたのを知った火盗改の長谷川平蔵らは、次々と悪党どもを捕縛。その途中、偽極印を使った企みを知り賊一味の血祭りを画策するが…。

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  • 惨殺追跡行 火付盗賊改
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    浅草の質屋を賊が襲い、主従十七人鏖殺のうえ二千両を奪う。同時刻、田町でも高利貸しが…。火盗改の長谷川平蔵は、京師へ逃走した下手人を追い、捕えた者の自白から賊の首魁を追い詰めるが、悪党らは奪った金で刺客を雇い、次々と平蔵たちに刃を向けてきた!

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  • 逃亡侍 戯作手控え 女難剣難
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    江戸に出て戯作人となった桂木清之進。しかし、殺しの下手人とされ、仙台藩から討っ手を向けられる身でもある。隠れ家を転々と変えながらも、戯作のネタ探しは忘れない。ある日、浅草奥山に出た清之進は、怪しげな占い師に「女難の相」があると指摘され……。シリーズ第二弾!
  • 慶長疾風録1 前田慶次郎、関ヶ原に出陣す
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    慶長4年、秀吉亡き後、家康は着々と天下取りへの画策を始めた。叔父の前田利家から病床に呼ばれた慶次郎は、利長の後見人として十万石と兵馬を託される。ここに旧知の石田三成、直江兼続、大谷吉継らと共に反家康を掲げた、大いくさの火蓋はきられた!!

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  • 玉虫浪人始末控 師走の火付け
    値引きあり
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    玉虫銀之介は、寺小姓あがりで女のような美貌を持つ優男の素浪人。女あんま・ゆめ一から、婿養子の旦那を奪い合う白金の長者姉妹について相談を受けた。すると、ゆめ一に長者姉妹を紹介した男が、じつは公儀も目をつける悪党だということがわかり……。

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  • 吉原白刃舞い 死込人 一蝶
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    幕府御用絵師の多賀朝湖は、その卓抜とした技量で将軍や公儀を揶揄する絵を描き三宅島へ島流しにされる。艱難辛苦の果てに赦免され江戸へ戻った朝湖は名を英一蝶と変え、かつての仲間とともに色里・吉原に巣食う悪党どもを密かに始末しだした…。

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  • 鬼武迷惑剣 仮宅雀 江戸色里草紙
    値引きあり
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    田中藩ご落胤騒動の調査中行方不明となった同僚の捜査のため、隠密に江戸にもどった“鬼武”こと小野勘之助だが、到着早々刺客に襲われる。どうやら藩内に裏で糸をひく黒幕がいるようだ。調査を進めていくうち、過去のお家騒動との関連が浮かび上がってきた。

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  • 貴三郎あやつり草紙 斬奸
    値引きあり
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    貧乏旗本の貴三郎は、家族にも内緒で人形芝居小屋でアルバイトをする身。だが、ある夜見知らぬ老人に声を掛けられ、到底無理と思われる仕事を依頼される。引き受けねば、アルバイトをバラすと脅され、しぶしぶ依頼をうけるのだが……。

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  • 楽庵先生事件帖 錦絵の女
    値引きあり
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    隠居して根岸に庵を結ぶ元北町奉行の楽庵は、ある日、錦絵に書かれていた行水姿の女に興味をもち、その女に会いたいと、わがままを言い出した。身元を洗っているうちに、彼女が火事で死んだことを知る。さらに、その火事には付け火疑惑が浮上する……。

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  • 格安殺し屋十六文 みだれ振袖
    値引きあり
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    蕎麦屋の七五郎は庶民の恨みを格安で晴らす裏の稼業があった。番頭の太助が集金の帰りに刺殺された一件を倅の常吉に探らせると、太助は最近、若くて美しい嫁をもらっていた。しかし、おいよというその女には浮名を流した過去があり、葬式の夜にも男の影が…。

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  • 影富五人衆 火付盗賊改
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    火盗改の長谷川平蔵は館山藩士を騙し討ちにした浪人を捕縛、その自白から、盗賊の元締が謀る大仕掛けな企みを突き止める。それに雇われた刺客を斬り捨て、関八州から集まる盗人一味を次々と屠ったが元締は、さらなる姦計をもって平蔵の前に立ち塞がった…。

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  • 花嵐悲愴剣 慚鬼死事帖
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    縁切り寺から豪商の娘が連れ去られた。住持・舜妙尼の依頼で美根慚鬼は江戸から館林へと向かう。だが、城が破却されたこの町には無頼が巣食い、かつての藩臣による傍若無人がはびこっていた。その輩が両親の死に深く関わった事を知った慚鬼の眸に業火が宿る!

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  • 屋根葺き同心闇御用
    値引きあり
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    夫婦約束を交わした女郎お勢を殺された屋根葺き職人・常吉。自棄になる彼の前に現れた謎の男は、一緒にお勢の仇を討とういう。だが連れて行かれた先はなんと根津の妓楼で、そこには春画師の楼主ほか、なんとも奇妙な男たちが待っていたのだった……。

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  • 隠れ浪人事件控 隣の悪党
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    国替えの引越し道中から一人出奔した秋葉誠之介は、脱藩の真相が露見すれは上意討ちの命が下ることもあり得る身。ひっそりと江戸で素浪人生活を送るところに藩からの討手が現れた。だが刺客と思って対峙した男が誠之介に告げたのは意外なことだった!?

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  • 異 三国志1
    値引きあり
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    西暦195年、各地に群雄が割拠し混乱する大漢帝国。倭の国からやってきた一見何の力もない少年が、呂布を、曹操を、そして劉備を巻き込み、やがては巨大な嵐となって中華の歴史を席巻する。『異戦国志』の仲路さとるが放つ新世紀の三国演義シリーズ第1弾!

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  • ひぐらし同心捕物控 夫婦ごよみ
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    三河から江戸へ出てきた徳田東之進は八丁堀同心の娘・志満を妻にし、亡義父の跡を継ぎ新米同心として働き始めた。夫婦とはいえ床入りもまだの東之進と志満を心配した周囲の計らいで、やっと祝言をあげることに。だが当日、東之進の許婚だという娘が現れた!

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  • はぐれ同心御免帖 勝手斬り
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    北町奉行所に勤める葉暮七之介は奉行の小田切土佐守に認められ、若いながらも臨時廻り同心に抜擢される。臨時廻りは時と場合によって町人に変装し事件糾明の探索をするなど独自の動きができるが、葉暮にはある悪党から奉行を警護する影の顔があった…

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  • とんび侍喧嘩帳
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    退屈をもてあます勝小吉のもとに、ある日文が届いた。言われるままに訪ねたところは大きな屋敷で、そこにはいかにも上品で身分あり気な尼が小吉を待っていた。だがそれはどうやらでき過ぎの息子との人違いだったらしい。新シリーズ第一弾!!

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  • えいびあん先生事件控
    値引きあり
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    板橋宿の町医者・加藤曳尾庵は、寺子屋の師匠で俳諧の宗匠。末息子を婿養子に出して、さてこれから夫婦のんびり……というところで娘夫婦が急死してしまい、幼い孫娘三人を引き取ることに。だが、板橋宿は女郎屋も多くいろいろと事件の多い環境で……。

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  • 吉原用心棒 密命居合剣
    値引きあり
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    蔭山半十郎は齢四十一で隠居を余儀なくされ、以来四年、一人暮らしをしている。そこへ旧知の渡辺崋山が尋ねてきた。半十郎の腕を見込んで、吉原の妓楼の用心棒を頼みたいというのだ。だがそれは吉原に潜入し、遊女を探し出して欲しいという密命だった!!

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  • しゃもじ同心捕物帳 召し捕ったり!
    値引きあり
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    大法螺吹きで出仕嫌いの同心・近藤信吾が、奉行所内のくせ者が集まる「召捕掛」筆頭に赴任した。勝手気ままな働きぶりの同心たちに手を焼きつつも、忍び上がりの大盗賊・三日月の忠治との三年来の因縁に決着をつけるため、口八丁の法螺と剣が冴えわたる!

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  • 御隠居忍法8 振袖一揆
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    長引く飢饉で米が高騰し、大黒湊では農民たちが穀屋に押しかける騒ぎが発生。夜には盗み、人殺しと事件が続く。さらに貧乏長屋に銭を放り込む義賊・立烏帽子の行方を追ううち、鹿間狸斎は一揆と陰謀の渦中に巻きこまれて――。好評時代小説シリーズ第八弾!
  • 木の葉侍 口入れ屋 人道楽帖1
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    「わしはもう江戸を生きるしかね。剣術以外の稼ぎがあるとは思いもしなかった。やってみるべと思う。」──金を掏られて行き倒れた羽州浪人・永井新兵衛を、口入れ屋の庄三郎が救った。口入れ稼業の要諦は、人を見抜く眼力。まるで水面を流れる木の葉のような新兵衛の人柄に惚れたのだ。地獄に仏と、新兵衛は食うため、生きるため慣れぬ仕事に精を出すが……。市井の人情を描いて当代一! 名手が贈る感涙の新シリーズ!
  • 妻敵にあらず 足引き寺閻魔帳
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    与惣次行きつけの居酒屋に忘れられた風呂敷包み。中には位牌と骨壺、それに十両もの金が。最近馴染みになった老人・吉助が置いていったのだ。経緯を聞いた宗徳は与惣次を連れて吉助の住居を訪れたが、すでに引き払われていた。長屋の住人の話では、一緒に暮らしていた女が流行病で亡くなったという。そのとき突然、紀州犬の豪の吠え声が響いた。見ると袴姿の若侍が逃げてゆく背中が……。

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  • 戦国風雲録 一 逆襲!大坂冬の陣
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    大坂冬の陣で徳川家康死す――天下統一を目前に急転、乱世へと逆戻りをはじめた歴史の流れに待ったをかけたのは、意外にも周囲から「愚物」と侮られていた二代将軍・徳川秀忠だった!秀忠は、徳川家の内外で反旗を翻した諸侯たちとの厳しい戦いに挑んでいく。

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  • 新豊臣戦国志1
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    覇王・織田信長と天下人・豊臣秀吉の両方を「父」にもつ若きもののふ・豊臣秀勝は、将来を嘱望されながらも不治の病に倒れる。しかし奇跡的な復活を果たし、信長、そして秀吉亡き後、天下を簒奪せんとする巨魁・徳川家康の野望の前にたちはだかる!

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  • 戦国武勇伝 1 太閤、釜山に死す
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    太閤、釜山に死す!朝鮮出兵の陣中で起こった太閤、関白謀殺の変事。天下人の突然の死……天下を盗らんと先手を打ったのは黒田如水と手を結んだ徳川家康だった!大坂城へ王手をかける家康に、九州の勇・立花宗茂が奇跡の大返しをはかる!!天下の行方は!?

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  • 幸村大軍略記 一 昌幸の謀殺
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    天正一三(一五八五)年秋、信州の雄・真田昌幸が、徳川家康によって謀殺された。嫡子・信之は、真田家存続のため家康に膝を屈するが、次男信繁はそれを潔しとせず出奔。名を「幸村」と変え、徒手空拳の身ながら、持ち前の天才的軍略で家康に牙をむく!

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  • 隠密御用覚え書 将軍の鷹匠
    値引きあり
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    加賀前田藩から将軍家斉に献上された鷹「富士」を調教する稲葉隼人正は、鷹狩りの最中に富士が家斉を傷つけた責任をとり、隠居の身となる。しかし家斉の信望厚い隼人正は、その密命を受け、加賀藩の抜け荷に関わる陰謀を究明すべく富士とともに事件に迫る!

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  • 大江戸仇刃帖 真相忠臣蔵
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    元禄十四年正月、将軍綱吉側用人・柳沢吉保と吉良上野介の密謀が浅野内匠頭を陥れようとしていた。極上の塩が取れる赤穂領を奪う計略こそ、歴史上もっとも有名な仇討ち・忠臣蔵の真の発端であった。大石内蔵助の京都乱交の謎、綱吉生母・桂昌院と事件の関係など、忠臣蔵の真相に鋭く迫る!

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  • 江 ――波瀾と愛憎の生涯――

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    近江の浅井長政とお市の方の三女として生まれた江。生後まもなく伯父・織田信長が長政を討ち、母と三人の娘(姉は淀、初)は小谷を出る。後に母の再婚で北ノ庄の柴田勝家のもとに。その勝家も秀吉に敗れ、母は勝家と共に自刃してしまう。秀吉のもとから佐治一成に嫁いだ江だが、秀吉により離縁の憂き目に。秀吉の甥・羽柴秀勝と再婚するも、夫は朝鮮で病死。天下をとった秀吉は、徳川家康の息子・秀忠と江の三婚を決めてしまう…。戦国乱世の時代に翻弄されながらも、女としての幸せをつかむために懸命に生き抜き、徳川三代将軍・家光など秀忠との間に子女七人を儲けた御台所・江の半生を描く。

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  • これからの橋 雪
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    ならず者の夫が流刑となり、心なしか解放されたおけいは、働き始めた料理茶屋で源一郎という浪人に出会う。源一郎は十六年前父親の敵捜しに出たが、今では仇討ちを断念し幼い娘と暮らしていた。次第に心を通わせる二人だったが、源一郎は敵を発見してしまい……(「冬の虹」)自選短編集『これからの橋』を新たに構成した一冊。
  • 茶道太閤記
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    太閤秀吉の使いの紀伊守は利休にむかい「娘を差し出せ、そなたにも、娘にも、誓って悪いようにはからわぬ」という秀吉の言葉を繰り返した。利休は答えた。「大名衆では、何とお言いなされているか存ぜぬが、町人の世界では、利得を目的として物を人に渡すを売ると申す。娘を殿下に差出すことは、拙者の利得となり申す。されば、これは売るのでござる。売買を本業とする町人の世界でも、娘を売るは恥ずべきことと致しております。平に御辞退……あの人々は、詮(せん)ずるところ、ただの大名衆。百年の後、二百年の後、三百年の後、名前の残る人々ではござらぬが、拙者は芸道に生きる者、自ら申すもおこがましくはござるが、いつの世までも名の残る者でござる」……大坂城を舞台に、秀吉と利休、淀(お茶々)殿と北政所、利休の娘お吟、石田光成、小西行長ら武将たちがくりひろげる虚々実々の人間模様を描く海音寺潮五郎の初期の代表傑作。

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  • 銭形平次捕物控 巻一
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    1~20巻440~550円 (税込)
    「親分、た、たいへん」と鉄砲玉のように飛び込んでくるお馴染みガラッ八、悠然とかまえる平次……岡本綺堂の「半七捕物帳」、横溝正史の「人形佐七捕物帳」とならぶ三大捕物帳のひとつ、野村胡堂作の「銭形平次捕物控」登場! 平次とガラッ八との絶妙なコンビが織りなす江戸の風物詩。本巻には「赤い紐」「傀儡《かいらい》名臣」「お藤は解く」「玉の輿《こし》の呪」「金の鯉」の5編を収録。

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  • 鳳凰の黙示録
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    西暦1614年。骨肉の争いが絶えない李氏朝鮮王朝。王は異母弟の暗殺を女剣士集団・琴七剣に命じるが、彼女らは王の非道を看過できず幼い王子を譲る側に。刺客として遣わされた妖術士軍団・魔別抄と死闘を繰り広げる。最後の一人となった碧蓮は正統な王位継承者の証を求めて白頭山へ。怨敵の壮一鴻と共闘し、活路を求めて日本に渡る。折りしも時は大坂冬の陣直前だった。不羈奔放の一大伝奇ロマン。
  • リーマン侍 江戸語の世渡り 江戸の平侍=東京のサラリーマン
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    もし江戸時代に生まれてたら、どんな生活だっただろう? 現代のサラリーマン生活を江戸時代に置き換えてみた、東京と江戸の同時進行物語。日常で使えるカッコイイ武士語満載!

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  • おきつねさま
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    時は江戸後期。ある村では庄屋の息子の素行の悪さに悩まされていた。 しかし謎の美女が酒場に現れると変化がおとずれる。美女は酒場に餌をもらいに来る狐の化身ではないかと噂する村人たち。 だが、その噂によって新たな悲劇が起こることに。 読みやすく書かれた創作短編時代小説。

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  • 関ヶ原疾風伝 一 若き大老の決意!
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    慶長5年。宇喜多秀家は、遠路到着したばかりの家康本陣を狙うべく夜襲を敢行する。合戦の主導権を奪った西軍は、慎重派の石田三成、向背が定かでない毛利勢らをまとめつつ、宇喜多秀家が、徳川の野望を砕き、豊臣政権を、秀頼を守るために奮戦する!

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  • 奇策 神隠し 変化侍 柳之介1
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    六千石の旗本津久井家の長子・柳之介は大叔父の一乗寺宣徳から、己れに流れる陰陽師の奇き“血”を知らされた。巨大な悪に出会うと瞬時に心身が“変化”してしまうというのだ。折しも柳之介は友人の八州回りから信州へ運ぶ御用金五千両の警固を頼まれた。途中の上州路には早耳の千寿という巨悪が待ちかまえて・・・・・・。
  • 御纏奉行闇始末 果てなき密命
    値引きあり
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    百万石を守るために捨てられた幼子。将軍家の血をひくこの捨て子こそ、幕閣、大奥も巻き込む陰謀の始まりだった! 火消しを束ねる二百石の御纏奉行が、百万石の捨て子を護る待望の新シリーズ!「大江戸番太郎事件帳シリーズ」から木戸番・杢之助も登場!

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  • 御用盗銀次郎
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    1~2巻550~1,650円 (税込)
    開国で揺れる幕末江戸。御家人悪を自称する青木弥太郎の用心棒に雇われた凄腕浪人の魁銀次郎。攘夷の資金集めは仮の姿。脅す、強請るは朝飯前。腕におぼえの剣術で、異国との交易で私腹を肥やす商人から軍資金を巻き上げる! 痛快剣客小説。

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