Hanaさんのレビュー一覧
レビュアー
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整くん、いい味出してる
面白い‼︎こんな話、大好き。殺人事件の容疑者にされる大学生が、取調室にいながら真相を暴いてしまう。ミステリー好きのために、ちょっとした大逆転の要素もあり、なかなか深い。主人公の整くんは、格好良くもないし、本人も格好つけようとも思っていなくて、とっても些細なことに気づいてただ話すだけなのだが、その淡々とした様子が小気味いい。人生相談みたいになっちゃう場面もあるが、その人や社会の固定観念や気付かなかったことを説得力ある論理と知識で打ち破り、救ってあげている。ページ数以上に中身の濃いマンガで、続きも是非読みたいと思う。新しい事件も起こり、整くんらしさを発揮しながら、どう解決するのか楽しみだ。
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エンターテイメントとして
読後の感覚としては舞台の演劇を見た後に似ている。そういう意味で、エンターテイメントとして十分に楽しめた。トリックや人間模様、驚き、ドキドキ感、コミカルな笑いなど、しっかりと読者をひきつける要素が満載である。三毛猫ホームズが一番いい味出していることは、期待を裏切られなかった。主人公にも好感が持てるし、人気があるのも納得した。
この作品では多くの人が亡くなり悲劇もあるが、以上の読了感から後味の悪さはない。「ひと時の非日常を体験できた」「亡くなる役の人も、打ち上げではカラオケ歌っているのではないかしら」と思えるほどの大胆なエンターテイメント性は流石である。 -
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特に小学高学年から高校生に
私も彼と同じく,香川県出身でアメリカにいる。
お椀をひっくり返したような山を見ると,地元に帰ってきた実感を抱き,うどんは私のソウルフードだ。そんな意味で,とても親しみを持ちながら読んだ。
特に,この本は小学高学年から高校生に読んで欲しいと思った。飾らない言葉は,先輩からのメッセージとして彼らの胸に届くのではないかと思うし,とても読みやすいからだ。
現在、小・中学生、高校生の多くが,自分のしたいことも十分にできず,試合や大会も中止になったりと悔しい思いをしている。
そんな彼らに「現時点でできることに集中して取り組んでいれば、それは必ず将来生きてくる」との言葉と彼の体験は,説得力がある。
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アメリカに暮らす日本の中学生に
とても興味深い内容だった。考えさせられる点が多くあったと思う。
現在、アメリカの日本語補習校で中学生に国語を教えている。国語のワークの宿題にどんな意味があるのか。授業で触れていないことは出題されるべきではないのではないか。といった生徒の疑問に答えるのにこの本を紹介した。
AIがどのように問題を解くかを説明した上で、現行の限界を示し、実際のワークの中から誤答が出そうな問題を選んで、生徒たちに解かせてみた。AIにライバル意識を持つことで、いつもより、丁寧に問題を読み、機能語を意識し、文章全体から意味を取ろうとする生徒が多く出た。また「AIなら、こう間違えるよね。」といった声も聞こえてきた。AI